体育祭の日が来た。
今1年A組は男女に分かれ控え室で着替えている。
あの特訓をこの二週間の間繰り返した事で前より物を治した時の負担が少なくなっている…気がする。
まぁそんな一朝一夕じゃ目に見えて変わったりしないよな…
緑谷も前より骨に負担がいかなくなり一応腕の怪我はマシになっている…がしかし。
悲報、緑谷、手加減出来ない。
前まで0か100かだったのが0か95か100になっただけで普通に人を殺しかける威力なのはあまり変わっていない。
オールマイト曰く人に向ける時は85くらいだそうだが…うーむ変わらん。
「おい治崎、着替えてないのお前だけだぞ。」
「あぁ、すまん瀬呂、ぼーっとしてしまっていた。」
「あんま緊張しすぎんなよー。」
そういって瀬呂が控え室から出ようとした時。
「おい、緑谷、治崎。」
「なに?轟君?」「なんだ?」
「まず緑谷… 客観的に見ても実力は俺の方が上だと思う。」
「え?まぁうん。そうだけど。」
「お前オールマイトに目ぇかけられてるよな。」
「っ!」
「別にそこ詮索するつもりはねぇが……お前には勝つぞ。」
「ぼ、僕も負けないよ…!他の科の人も本気でトップ獲りに来てるんだ。僕も全力で獲りに行く!」
こんなやつだっけ轟って。
「次に治崎。」
「なんだ。」
「お前は…客観的に見て実力はお前の方が上だと思う。俺はウェイターに対して時間稼ぎくらいしか出来なかった。」
「……」
「だが、今日は勝たせてもらう。それだけ言っておきたかった。」
「…二つだ。言いたい事は二つ。まず一つ目。ウェイターには…俺1人では絶対に勝てなかった。
お前の攻撃で俺はヒントを得たわけだしな。時間稼ぎくらいしか、なんて2度と言うな。
そして二つ目。お前には負けない。」
俺は体操着を分解し俺の体に合わせて修復。個性を使って早着替えを済ませると足早に控え室から去った。
気まずいしね!
「入場の時間だ!! よし、行くぞA組!!!」
「「「おおーーーーー!!!!」」」
飯田の皆を鼓舞する声と共に俺達は会場へと向かった。
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『どうせてめーらアレだろこいつらだろ!? ヴィランの襲撃を鋼の精神で乗り越えた奇跡の新星! ヒーロー科! 一年A組だろぉぉぉ!?』
プレマイうっせえな。
あと1年A組の後それ何言うつもり?
『1年A組の後B組、それに普通科とサポート科も入場だぁぁぁ!』
いや雑。
『選手宣誓!! ……静かにしなさい!! 選手代表、1年A組!爆豪勝己!』
「せんせー。俺が1番になる。」
「「………………は?」
誰かのは?という声が静寂を破りそれに続けてブーイングが始まった。
当たり前だな。親にも見られてるだろうに…心臓に毛じゃなくエッジショット生えてるんじゃないの?
「おいマスク野郎と半分野郎、それとデク。聞いてたか?」
おい話しかけてくんなよ。ブーイングの嵐の中爆豪が話しかけてきた。
めっちゃ目立ってる…視線が痛い…
「俺が1番になる。1番はお前らじゃねぇ。」
…なかなか言ってくれるじゃないか。俺もこいつには絶対負けねえ。
そう思えた今日この頃でした。