英雄症候群に治す治崎君っ!   作:シュガーマン

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義速(ギハヤ)

今の治崎の個性の限界を100とするならもう残りは20足らずだ。

 

余談だが別の世界の治崎(28歳)の限界はこの世界の治崎とは比べ物にならないほど多い。

単純に歳の差もあるが最も大きな理由は使える場所にあるだろう。

この世界の治崎は基本的に日常生活では個性を使えず、雄英内でしか使えないが

別の世界の治崎はどこでもいくらでも使える上戦闘経験も豊富だ。

今の治崎では個性を使い続けての戦闘はよくて30分くらいだろう。

また個性を使えるようになるまで約6時間のクールタイムを要する。

 

 

さて、この地雷原をどう突破するか。いや違うな、突破だけなら簡単に出来る。

土くれの橋をまた作ればいいだけだ。

だが今度は第二種目のように橋を落としたりする事が難しい、高さがないからな。

いつものように石柱で飛んでもいいがあんな空中で身動きが取れない移動をすると

誰かの地雷の巻き添えをくらってすぐリタイアする未来が見える。

爆豪は圧倒的な速さで巻き添えをくらう事なく進んでいっている。

まずい…轟でさえゆっくり歩いて進んでいる中、爆豪の独走を許してしまっている。

少々厳しいな…

 

「おい治崎。」

「なんだ轟、今集中したいんだが。」

 

うっかり地雷を踏んだらどうしてくれるんだ。

 

「…手を組まないか?」

「どういう風の吹きまわしだ、お前が宣戦布告してきたくせに。」

「…俺はお前と緑谷に勝つ事だけが目標じゃねぇ。1番の目標はここで一位を取る事だ!

お前だってあいつの独走を許したくねぇだろ?!」

 

なんだこいつ自分勝手だな…だが…ちっ、仕方ない。

 

「はやく作戦を話せ。もう考えてるんだろう、半分野郎。」

「ふっ。黙ってこの氷に個性を使ってくれ、マスク野郎。」

 

そう言って轟は俺達の周りを氷で囲み、前に上り坂の氷を出した。

…なるほど、面白い事を考えるじゃないか。

 

『おいおいまた治崎が変な事してるぜ!!』

『今度は轟とも結託しているな…』

 

「構えろ、治崎!」

「お前もな!」

 

轟と治崎は地雷の上を飛んで空を舞った。

 

『どうなってる轟と治崎!2人が飛んだぜ、ヤベー!!』

『なるほど、後ろの壁で周りからの妨害を無くしつつ、氷壁から

治崎がよく移動に使うような柱を勢いよく横に生やす事で推進力を得、

前に設置した氷の坂で推進力の向きを上に変えて空を飛んだのか…

かなり上空を飛ぶ事で他の地雷の影響も受けていない…』

 

『解説サンキューイレイザー、多分誰も聞いてないけどYO!

そうだな、あれは名付けて…』

人間カタパルトだ!』

『そのまんまじゃないか。』

 

『でもよ、こいつら…』

『あぁ。』

『『着地はどうするんだ』YO』

 

 

「おい轟!着地はどうするんだ?!」

「お前が考えてるんじゃないのか?!さっきも飛んでたろ?!

それと同じ方法で着地してくれ!!」

「さっきは梅雨ちゃんに助けてもらったんだ!着地どうするぅ!!!!」

 

まずいまずいまずいまずいまずいまずい!

 

「クソーッ!!!」

 

地面に衝突する瞬間、轟が炎で着地の衝撃を和らげてくれた。

 

「クソッ!炎を…使っちまったッ!」

 

そんなに使いたくなかったのか…悪い事をさせてしまったかもしれない。

だが。言わなきゃいけない事がある。

 

「轟。…お前にどんな事情があって炎を使わないのかは知らん。

だがな。それはお前の力じゃないか。」

 

「……え?」

 

「どれだけ炎を嫌ってもそれはお前の体の一部だから認めるしかないんじゃないのか?

そしてだ。俺はその炎に助けられた。…感謝する。」

 

「…何も知らねぇのによ。」

「知らないからこそ言える事もあるんじゃないか?」

 

 

「て、テメェらまたいつの間に…!!!」

 

『すげー奇跡だぜ!またこいつらが先頭に揃いやがった!最後の関門も終わってあとはただ走るだけ!

勝つのはどいつなんだッー!』

 

 

その放送と同時に全員が進みだした。

さっき個性を温存出来たおかげでまたアレを使える!

 

「テメェまたそれかよッ!死ね!」

「暴言吐くなよヒーロー志望…」

 

俺はまた石柱を小さく生やして高速移動をしていた。そろそろ名前でも付けるか…

そうだな、日本で1番速い神様の名前から取って…

義速(ギハヤ)だ。

痛いかな…まぁカッコいいしいいや。常闇も好きそう。

 

 

『また三つ巴がはじまる…いや!なんて大番狂わせだ!ここまで一切目立っていなかった

緑谷出久が治崎と轟みたいに空を飛んで一位に躍り出たァ!』

 

ここでか、緑谷!

 

 

第一種目 残り100メートル

 




技名考えるのって難しいですよね…たくさん技出してる人尊敬しますよほんと…
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