尾白に乗った俺と心操は残り2分という短い時間の中、爆豪と物間を探す!
「おい治崎、このまま逃げても十分勝ち残れるんじゃないのか?!」
「止まればハチマキは3つ、逃げても3つだ。進めば?…2チームのハチマキも合わせて5つだ。」
「だからなんだよッ?!」
俺達は走り回り2人を探す…が、程なくして見つかった。声うるさすぎてすぐ分かったな。
「死ねェェ!」
「無駄だよッ!」
いた!あの金髪が物間か!肌がなんかカチコチになってる…切島と同じ硬化か?
「尾白!やつらに漁夫の利、ってやつを教えてやろう!」
「ヒーロー科なのにそんな事していいのかよ…」
尾白はそのまま2つの騎馬の間に割って入った!
「おい爆豪!いっぺん止まれって!…あッ!治崎達の騎馬も来てるじゃねーか!」
「も、物間、急いで逃げよう。このまま戦っても損するだけだよ…」
切島と真っ黒のやつが俺達に気づいて逃げの選択を示す。
「うるせえ!全員、ぶっ殺す!!」
「そうだね、黒色。あとは逃げようか。」
「今ハチマキを2個持ってるのは物間だな?…もらうぞ。」
治崎の声と同時に3組が一斉に動き出した!
逃げる物間チーム!それを戦いながら追う治崎と爆豪チーム!
「おい治崎。次は誰の声を使う?!」
「次はあの黒色とかいうやつの声だ。ハチマキのない爆豪を洗脳してもあまり意味がないからな。
物間チームで声が聞こえたのは黒いやつだけだし。あいつはちょっと気が弱い感じの喋り方だったから
そこだけよろしく。」
心操はそれに頷いて返した。
「邪魔だどけェェ!」
「やめろ!」
1人でこっちに攻めてきた爆豪に尾白の尻尾で対抗する。
というか爆豪これルール的に大丈夫なのかよ…
「ーーー!」
物間は急にこっちを向いて息を吹いてきた。なんだ挑発か?
「っぐぁ!」
突然、尾白が透明の壁にぶつかったように止まってしまった。
「物間の個性か?!」
「あいつの個性は硬化じゃなかったのか…?」
「てめーらはまだ知らねーのかッ!雑魚が!」
爆豪チームは俺達の横を素通りしていく。これは…空気を凝固させる個性か?
硬化の応用で凝固させているのだろうか。
「急いで追おう!」
俺達は爆豪チームが通ったあとを恐る恐る進む。もう空気にぶつかりたくないしな。
「無駄だッー!!!」
「なっ!」
俺達が爆豪チームと物間チームに追いついた時勝負は決まっていた。
爆豪は個性で物間の裏を取りハチマキを2つとも奪っていた!
[切島ちゃん!危ない!]
「なんだッ梅雨ちゃんッ……」
「緑谷のとこ行くぞてめーら」
爆豪チームは動き出そうとしたがバランスが崩れ騎馬が崩壊してしまう。
それは、切島だけ動かなかった事が原因だろう。
心操の声は梅雨ちゃんの声から変えておらず、それにより警戒されずにそのまま切島を洗脳する事が出来た。
バランスが崩れたせいで、爆豪が握りしめていたハチマキが空を舞う。
それを治崎、爆豪、そして個性によって放出されたテープが手に入れようとする!
「よくやった!心操」
「どけ、マスク野郎。」
俺はハチマキをつかもうと身を乗り出していた。だが、俺の体を踏み台に爆豪はさらに加速し、ハチマキを一つ掴んだ!
「ちっ!」
もう一つのハチマキにも手を伸ばしたがそのハチマキはテープが奪っていった。
「よくやったセロハン!」
「いや!今のテープは俺じゃねぇ!」
なに?じゃあ誰の…?!
「もらったよ君の個性。」
物間は肘からテープを出していた。そうか、こいつの個性は。
コピーかッ!
『タイム、アッップ!』
「くそっ!デクのとこ行けなかったッ!」
「…すまん、心操、尾白。俺が一手及ばなかった…」
「いや、気にすんなよ治崎。」
「俺も突破できるなら全然いい。突破出来るなら。」
『結果を張り出したぜ!お前ら見やがれェ!』
1位 轟チーム 轟、八百万、上鳴、飯田
2位 心操チーム 心操、治崎、尾白
3位 緑谷チーム 緑谷、麗日、常闇、発目
4位 爆豪チーム 爆豪、切島、芦戸、瀬呂
「よし!突破だ。心操、突破できたからいいな?!」
「…ふっ。いいよ。」
「俺がデクの下、…だと?!」
「悪い爆豪!俺のせいだ。かっこわりい。」
「ありがとう飯田、お前のレシプロに助けられた。」
「こちらこそだ、轟君。」
「緑谷、俺が2つ、ハチマキをくすねておいた。」
「どごやみぐん……!!!」
「静粛にしなさい!まだ結果発表は終わってないわよ!現在、出場者が15名なので、
得点数の高かった物間君のチームから1人、最終種目に出てもらうわ!」
「物間、行ってこいよ。」
「え?円場の方が出るべきだろう…!」
「も、物間。最後のテープがなきゃ無理だったんだ。お前が行くべきだよ。」
「俺達は来年出るから!な?」
「回原まで……分かったよ。ミッドナイト先生!僕が出ます!」
「青臭いの最後に見せてくれたわね!じゃあこれで出場者は決定よ!昼休憩のあと、また説明があるから。
それまで……休憩!」
……最終種目が近づいてきている。
…感想待ってますコソッ