胸糞悪い爆豪と麗日の試合が終わり、緑谷と轟の試合が始まった。
試合開始後すぐに牽制の氷塊を放つ轟、それを指を犠牲に耐える緑谷。
あんな戦い方だとヒーローもビビるだろ…
時には壊れた指をも使って緑谷は耐え続けていた。
轟も体に霜が降りている。もう長くは戦えないだろう。
その轟を見て緑谷は言い放った。
「君のッ!!力じゃないかッッ!!!!」
「ッ!!」
その言葉のあと、憑き物が晴れたような顔をした轟が氷に向けて炎を出し、
熱膨張による爆発を起こす。
緑谷もそれに対抗するように拳を突き出した。
セメントスが衝撃を抑えるため壁を作ったがそれすらも砕き、
強烈な爆風が会場を包んだ。
舞台に立っていたのは轟だけで、勝者は轟となった。
「君の力じゃないか」
この言葉の前にどんな会話があったのか俺は知らんが、
轟の心には深く突き刺さったようだ。
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「舞台が直ったから二回戦第二試合を始めるわ!
物間君!飯田君!舞台に来てちょうだい!」
やはり個性は偉大だ。あんなにボロボロだった舞台も5分足らずで直ってしまった。
「物間君!よろしく頼む!」
「こちらこそよろしくね。」
「用意!はじめ!」
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「やっぱ飯田はあのレシプロ使うんかなぁ?」
「そりゃ使うだろ!あの速さなら絶対負けねぇし。」
「上鳴、峰田、それは違うと思うぞ。」
「なんでだ?治崎。」
「物間は今何の個性か分からないからだ。例えば麗日の個性を持たれていたら
ワンタッチで敗北だ。」
「確かに…」
「まずは個性を見極めようとするんじゃないか?」
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<飯田視点>
『おっと!両者全く動かないぜ!どうしちまったんだYO!」
「飯田君、君は今こう考えているんじゃないかい?
【物間君がさっきの浮かせる個性や、ミッドナイト先生の個性、
はたまた相澤先生の個性をコピーしているんじゃないか】と。」
「だとしたら、何だ?」
「いやぁ何も。いい考えだと思うよ。けど君の個性は確か足に付いたエンジンで加速する個性だろう?
近づかないと勝てないんじゃないかい?」
物間君の言う通り、ぼ、俺の個性じゃ近づかないと勝てない。
だが、近づけば初見殺しをされる…なら!
『おっと!試合が動いたぞ!飯田が舞台を削って、その破片を物間に蹴り飛ばしているゥ!』
「ちっ!無駄だよ!」
「その個性は!」
物間は鉄哲の個性をコピーしていたのだ!
体を鉄に変化させ破片を防ぎ切る!そして落ちた破片は…!
「なっ?!」
『おいおいヤベー!破片が浮かんで飯田の方へと向かっていく!どういうこった?!』
は、速い!浮かんではいるが、麗日さんの個性じゃこんな事はできない!別の個性か?!
「飯田君、はたして僕は今個性をいくつストックしているんだろうね。
今まであった人全て?それとも2つだけ?そもそも自分の個性はコピーされていないのか…考える事が多いねぇ!!」
近づきたいが破片をかわすのに精一杯で近づけない!近づいても体を鉄にして防御されてしまう。
どうすれば…!
…なんだ?破片が止まった??
「これで終わりさ。」
「なっ?!」
『おっと?!急に飯田が舞台に沈んだぁ!物間のやついくつの個性を操ってるんだYO!』
『物間…あいつの個性は初見殺しすぎるな…』
か、体が沈んでいる!舞台が液状化しているのか?!
「チェックメイトさ。」
その声と同時に舞台の液状化は止まり、完全に飯田は埋まってしまった。
「リタイアするかい??」
「…っ。あぁ。」
「飯田君リタイア!よって物間君の勝利よ!」
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「飯田負けちまったかー…」
「物間の個性ズルすぎだろ!」
この試合の条件で飯田が勝つのは難しかったな。
だが、物間の個性にも弱点はあるな。
まずは時間制限。どんな条件でコピーしているのか知らんが確か今回使っていた個性はB組生徒のもののはずだ。
個性は代を重ねるごとに強くなるらしいが、一ヶ月足らずでコピー出来て、一生使える、なんて事ないだろう。
まぁ代を重ねるうんぬんは迷信だが…
試合にも時間制限があるから何とも言えんが、もう少し待ってから戦うのもありだっただろうな。
まぁ何もせずに睨み合っていたらまた観客席から
野次が飛んできていたかもしれないが…
深く考えるのはよそう。
次は俺の試合なのだから。
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