英雄症候群に治す治崎君っ!   作:シュガーマン

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予約投稿を前の話で初めてしました。何だこの便利な機能。


君の力と誰かの(個性)

胸糞悪い爆豪と麗日の試合が終わり、緑谷と轟の試合が始まった。

 

試合開始後すぐに牽制の氷塊を放つ轟、それを指を犠牲に耐える緑谷。

あんな戦い方だとヒーローもビビるだろ…

 

時には壊れた指をも使って緑谷は耐え続けていた。

轟も体に霜が降りている。もう長くは戦えないだろう。

その轟を見て緑谷は言い放った。

 

「君のッ!!力じゃないかッッ!!!!」

 

「ッ!!」

 

その言葉のあと、憑き物が晴れたような顔をした轟が氷に向けて炎を出し、

熱膨張による爆発を起こす。

緑谷もそれに対抗するように拳を突き出した。

セメントスが衝撃を抑えるため壁を作ったがそれすらも砕き、

強烈な爆風が会場を包んだ。

 

舞台に立っていたのは轟だけで、勝者は轟となった。

「君の力じゃないか」

この言葉の前にどんな会話があったのか俺は知らんが、

轟の心には深く突き刺さったようだ。

_______________________

 

「舞台が直ったから二回戦第二試合を始めるわ!

物間君!飯田君!舞台に来てちょうだい!」

 

やはり個性は偉大だ。あんなにボロボロだった舞台も5分足らずで直ってしまった。

 

「物間君!よろしく頼む!」

「こちらこそよろしくね。」

 

「用意!はじめ!」

 

_______________________

 

「やっぱ飯田はあのレシプロ使うんかなぁ?」

「そりゃ使うだろ!あの速さなら絶対負けねぇし。」

 

「上鳴、峰田、それは違うと思うぞ。」

「なんでだ?治崎。」

 

「物間は今何の個性か分からないからだ。例えば麗日の個性を持たれていたら

ワンタッチで敗北だ。」

「確かに…」

「まずは個性を見極めようとするんじゃないか?」

 

_______________________

<飯田視点>

 

『おっと!両者全く動かないぜ!どうしちまったんだYO!」

 

「飯田君、君は今こう考えているんじゃないかい?

【物間君がさっきの浮かせる個性や、ミッドナイト先生の個性、

はたまた相澤先生の個性をコピーしているんじゃないか】と。」

 

「だとしたら、何だ?」

「いやぁ何も。いい考えだと思うよ。けど君の個性は確か足に付いたエンジンで加速する個性だろう?

近づかないと勝てないんじゃないかい?」

 

物間君の言う通り、ぼ、俺の個性じゃ近づかないと勝てない。

だが、近づけば初見殺しをされる…なら!

 

『おっと!試合が動いたぞ!飯田が舞台を削って、その破片を物間に蹴り飛ばしているゥ!』

 

「ちっ!無駄だよ!」

「その個性は!」

 

物間は鉄哲の個性をコピーしていたのだ!

体を鉄に変化させ破片を防ぎ切る!そして落ちた破片は…!

 

「なっ?!」

 

『おいおいヤベー!破片が浮かんで飯田の方へと向かっていく!どういうこった?!』

 

は、速い!浮かんではいるが、麗日さんの個性じゃこんな事はできない!別の個性か?!

 

「飯田君、はたして僕は今個性をいくつストックしているんだろうね。

今まであった人全て?それとも2つだけ?そもそも自分の個性はコピーされていないのか…考える事が多いねぇ!!」

 

近づきたいが破片をかわすのに精一杯で近づけない!近づいても体を鉄にして防御されてしまう。

どうすれば…!

 

…なんだ?破片が止まった??

 

「これで終わりさ。」

「なっ?!」

 

『おっと?!急に飯田が舞台に沈んだぁ!物間のやついくつの個性を操ってるんだYO!』

『物間…あいつの個性は初見殺しすぎるな…』

 

か、体が沈んでいる!舞台が液状化しているのか?!

 

「チェックメイトさ。」

 

その声と同時に舞台の液状化は止まり、完全に飯田は埋まってしまった。

 

「リタイアするかい??」

「…っ。あぁ。」

 

「飯田君リタイア!よって物間君の勝利よ!」

_______________________

 

「飯田負けちまったかー…」

「物間の個性ズルすぎだろ!」

 

この試合の条件で飯田が勝つのは難しかったな。

だが、物間の個性にも弱点はあるな。

まずは時間制限。どんな条件でコピーしているのか知らんが確か今回使っていた個性はB組生徒のもののはずだ。

個性は代を重ねるごとに強くなるらしいが、一ヶ月足らずでコピー出来て、一生使える、なんて事ないだろう。

まぁ代を重ねるうんぬんは迷信だが…

試合にも時間制限があるから何とも言えんが、もう少し待ってから戦うのもありだっただろうな。

まぁ何もせずに睨み合っていたらまた観客席から

野次が飛んできていたかもしれないが…

深く考えるのはよそう。

次は俺の試合なのだから。

 




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