英雄症候群に治す治崎君っ!   作:シュガーマン

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どもー。投稿遅れましたーすんません!
理由とかは活動報告の雑談に乗せてるんで気になるならご覧になってってください。


会敵

保須市に着いたのは時計の短い針が5を過ぎてからだった。

だがまだまだ明るい。

少しじめっとする梅雨特有の雰囲気を感じながら俺達は駅のホームから出た。

 

「このまま大通りに出てパトロールを行う。万が一ヒーロー殺しに会ってしまったら、

お前達は引いて他のプロヒーローを呼べ。まぁ、俺の前に奴が出るとは思わんがな。」

 

「「わかった。」」

 

息子が絡まなかったら真面目な顔になるな。

 

俺達は揃って歩き始めた。

 

_______________________

 

「あれ、エンデヴァーじゃね?!」

「なんでここに?!」

 

歩き始めて5分も経たぬうちに俺達は観衆に囲まれてしまった。

すごいなNo.2。強けりゃ顔が怖くても人気出るんだな。

 

「…通してくれ。」

 

「ぁ……」

 

……まぁ仕方ないな。仕事中だし。

 

モーゼの海割りのようにエンデヴァーの前にいる観衆がさっと道を開けた。

その道を俺達は通った。…轟は少し申し訳なさそうに。

俺?もちろん轟と同じように申し訳なさげに通った。

 

「親父…少しくらい愛想よくしたらどうなんだ?」

「……考えておく。」

 

一般的なヒーローは愛想がいい。相澤先生みたいな例外はいるが…

やはり人気が出ないと続けられない仕事だからなのだろうか。

ヒーローは人気商売みたいなもん、とはよくいったものだ。

 

「あっちの方…空が赤くねぇか?」

 

日が落ちるにはまだ早い気がするんだが…

 

「む?……っ!火事だ!現場に急行する。ついてこい!」

 

「「っあぁ!」」

 

俺達は一斉に火事の方へと走り出した…が。

 

「なんだ?」

 

轟がスマホを見て立ち止まった。

 

「ヒーローとは何かを見せてやる!」

 

「……………」

 

「何を見ている焦凍!携帯じゃない。俺を見ろ!」

 

轟が俺にもスマホを見せてくれた。

緑谷からだ。…これは保須の住所?どういう事だ?……ここから割と近い…

 

「一緒に来てくれ治崎。江向通り4の2の10の細道。

親父!火事の対処をしてるプロヒーローの手が空いたらこっちによこしてくれ!」

 

「友達がピンチかもしれねぇ。」

 

轟が俺の手を取り走り出す。

え…ちょ…

 

判断がはえぇなこいつ! 

 

「じ、自分で走るから手を離せ。」

「っあぁ。」

 

まだまだ誰かに触れられるのは苦手なんだ。血とかほこりとかも無理だしな。

まぁ絶対無理から極力触れたくないレベルになったのはよしとしよう。

 

「焦凍ォォォ!!!」

 

すまんエンデヴァー。というか俺の名前も呼べよ。

 

轟は氷を滑って高速移動を始める。

それに俺も義速(ギハヤ)を使って並走する。…技の名前変えたい。なんか痛い…

一応個性の使用限界が伸びているから義速もある程度長い時間使えるようになった。

 

しばらく進み、辺りが静かになってきた。

火事の方に人が集中しているのだろう。

 

「ここを右だ!」

 

小さなビルが増えてきたな…義速をやめて俺は石柱の移動に切り替える。

ビルの上に乗って最短距離で移動した方が速い。

 

「ここだ!」

 

江向通り4の2の10の細道に着いたらしい。

ビルの上から辺りを見渡す。

 

「この世の…ハァ…贋物のヒーローは…粛清対象…ハァ」

 

見えた!倒れている飯田とプロヒーローらしき人物が見えた。

緑谷は…誰かと戦っている!

 

「はぁぁぁ!」

 

「ちっ!」

 

轟が緑谷の相手に炎をぶっ放した。

安直にブッパして大丈夫かよ…まぁ緑谷が一般人と戦うわけないか。

 

というかあいつ…炎をしっかり使えるようになったんだな。

俺も一緒に出て行ってもいいんだが…俺の個性なら当たれば一撃で決め切れる。

これは奇襲の機会を待つべきだろう。

 

「また…ハァ…ヒーローの卵か。お前は…ハァ…どっちだ。」

 

あれはまさか…ステインか…!

 

ヒーロー殺しとヒーローの有精卵。その戦いが始まろうとしていた。

 

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