すんませーん!
「緑谷?!どこだ?!」
曲がり角を曲がった先には緑谷がいなかった。個性で連れ去られたか?まさか黒霧?!
「黙れ。」
「うっ」
緑谷を探していると後ろから押し倒された。首筋に冷たい感覚が走る。ナイフを突きつけられてるな。
「その声。お前ステインか。俺が腕をくっつけておいたはずなんだが。どうやって治した?」
「この状態でまだ話すか。大した胆力だ。腕は敵連合に治してもらった。そのせいで一年間は奴らの下で働かねばならん。」
やはり敵連合か!
このタイミングでなぜ俺に接触してきた?そもそもさっきの男は誰だ?もしかして……死柄木?なら緑谷が危ない。最悪黒霧と死柄木の2対1に追い込まれているかもしれない。この場には爆豪、轟の戦闘力に優れた奴もいないから応援にもあまり期待出来ない。
「色々考えるんだな。もう1人のガキはお前の予想通り死柄木と話している。が、今日危害を加えるつもりはないはずだ。爆豪……は知らんな。轟はあの場にいた炎と氷のガキか。」
なぜ俺の思考を?!こいつの個性は凝血だったはずじゃ。
「『
どういう事だ?個性をもらった?いや、不可能な事じゃあないのか。個性複数持ちの脳無、って例がある。
「随分ペラペラ喋るんだな。緑谷には危害を加えない?俺にナイフを押し付けているのに?それとも俺だけにこんな事をしているのか?随分嫌われたものだ。」
「時間稼ぎか。まぁいい付き合ってやろう。緑谷も、お前も。英雄になる素質がある。力、思想。ともに良い。死柄木は緑谷にこだわっている。だが、今日は殺させない。俺が殺させない。」
「死柄木の下で働いているんだろう?随分主人に意見を尊重させてもらっているな。」
死柄木とステインとは考え方が違うように思えるが。死柄木はオールマイトを憎んでいるが、ステインは崇めている。
「死柄木。あいつと俺は絶望的に考え方が違う。だが、目的は同じだ。」
目的?
「今のヒーロー社会を壊す。」
「ッ」
「この一点の前でだけ。俺達は共存できる。それはお前も同じはずだ。」
「……どういう意味だ。」
「『俺と同じだ。』お前は今そう思っただろう。」
「……」
「俺達と今のヒーロー社会を壊す気はないか?」
今のヒーロー社会を。壊す。それは俺の目標と一致している。
「今すぐ決めろとは言わん。ただ。考えておいてくれ。今日はお前と話すために黒霧にワープさせてもらった。俺達には協力者がいる。仲間がいる。
お前が必要だ。治崎廻。」
「………帰れ。」
「言われずとも帰ろう。」
ようやく俺の背中が軽くなった。
振り返ると、そこにはもう誰もいなかった。
今日は3話投稿するはずだったのにどうして2話しか投稿出来なかったんだ……すみません明日投稿するんで許してください。