英雄症候群に治す治崎君っ!   作:シュガーマン

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魔獣の森にて

崖から落ちるとそこには土でできた生き物のような物が跋扈していた。

土を操る個性で作られてるのか。ならとんでもない個性練度だ。

 

「治崎君っ!どこ行ってたの?!」

「上で隠れてた。」

「何してるの?!」

 

緑谷に怒られてしまった。すまん。

 

「現況は?」

「土の魔獣が襲ってきてる、それにみんなが対応してる!」

 

こちらに向かってきた魔獣を蹴り飛ばしながら緑谷が答えてくれた。

 

「一度全員で作戦を決めよう。」

「でもそんな暇なんて……?!」

 

「お前ら!こっちに来い!」

 

意図を察してくれたかは分からないが爆豪以外の全員が俺の近くに来てくれた。

 

「轟、壁を作るぞ。」

「っ、あぁ!」

 

地面に個性を通して土壁を作り、俺達の周りを囲む。

轟も氷の壁を作って俺の壁を補強してくれた。

最後に上から爆豪が飛び込んできて全員集合だ。

空を飛ぶ魔獣対策で天井も作る。これで少しは持つはずだ。

 

「このままじゃ絶対に昼になんて間に合わない。」

「でもプッシーキャッツは12時頃には着ける、って。」

「妨害無しで行ってもかなりの時間がかかるはずだ。なのにこの森にはたくさんの魔獣が放たれている。とてもじゃないが12時には着けない。」

 

「虫達によると魔獣は100匹以上はいると思うよ。」

「ウチも音で探ってみたけどそのくらいいると思う。」

 

さらにその魔獣は増える可能性もある。まずいな。

 

「口田、お前の個性で魔獣は操れないか?」

「この魔獣達は生きてないから無理だと思う。」

「そうか。」

 

このまま戦いながら向かうと必ず誰か個性の使用限界が来てしまう。

そうなってしまうのは避けたい。

 

「ローテーションを作って休憩しつつ進むのはどうでしょう。それなら個性の使用限界も大丈夫だと思います。」

 

さすが八百万。俺の考えている事を読み取って作戦を立ててくれる。

 

「それが1番よさそうだ。初めから八百万に任せればよかったな。」

「いえ、治崎さんのおかげですわ。」

 

八百万の案のローテーションを採用し、まずA組を戦闘班と索敵班に分ける。

 

「耳郎さん、口田さん、障子さんの3人は索敵を。戦闘班の方は爆豪さん、轟さん、緑谷さん、飯田さん、治崎さんを中心に小グループを作ってください。」

 

「俺は戦闘より治療の方に回る。戦闘は4人で事足りるだろう。」

「それもそうですわね。では治崎さんは索敵班を守りつつ怪我人を治療してください。」

「あぁ、分かった。」

 

やはり八百万は優秀だ。特に期末試験を終えてから顔つきが変わった。

 

「それでは皆さん、行きましょう!」

 

 

「「うん!」」

「あぁ。」

「「おう!」」

 

 

 

______________

 

 

あれから何時間経った?

少なくとも12時ではないな。太陽がだんだんと落ちてきている。

轟からそばおにぎりをもらっておいてよかった。他の奴は飯抜きだからな。といっても男子高校生の腹がおにぎり一つで膨れるわけないが……

 

「うぇ、ウェ〜イ。」

 

ウェイってる上鳴を治す。お前もう何回目だ。

 

「っ……治崎ありがど〜。」

「泣くな来るな近づくな。」

 

「うっぷ……吐く……もう吐いちゃう……」

「……」

「……ありがと治崎君……!」

 

「わりい……もう駄目だ……」

「……ふぅ。」

「……すまん治崎!これでまだまた戦えるぜ!」

 

「すまん治崎君……エンストした……」

「……ほら……」

「ありがとう治崎君!……治崎君ッ!」

 

 

 

______________

 

 

 

「……ん?」

 

揺れている、地震か?

いや、おんぶされているのか。

 

「……飯田か?」

「……起きたのか治崎君、すまない、ここからは自分で歩いてくれ。」

 

飯田が倒れかけたから治しておく。それより起きたのかってどういう事だ。……まさか俺は気絶したのか。俺が言い出しておいて1番初めに限界が来たのは俺だったか。

 

「すまない、ありがとう。これでまだ戦える……!」

 

飯田はそう言って走り去っていった。悪い事をしたな、戦闘班の要の1人を捕まえてしまっていた。他のみんなにも迷惑がかかってしまったな。

 

「治崎、起きたの?」

「あぁ、すまなかった耳郎。」

「いや全然ウチは大丈夫だけど。うちがおぶれたらよかったんだけど流石におぶれなかったよ。鍛えなきゃね。」

 

そう言う耳郎もボロボロだ。

耳郎の肩に手を置き個性を通す。

 

「っ。あんたこんな事したらまた個性の限界がッ!」

「いやいい。"治す"ための個性だ。」

「……ふーん、そ。世話焼きめ。」

「ヒーローの本質は余計なお世話だろ。」

 

雑談はほどほどにして2人で前を向く。

いや、2人ではないか。

 

「おい、左からまた1匹来る!」

「右からも!」

 

「みんなー!両サイドから来るってー!」

 

さぁ、もうひと踏ん張りするか。

 

 

 

 

 




本当は洸汰君と出会うところまで書いていたのですが保存に失敗して文章が消えてしまいました。
今日は……ここまでで………クソッ!
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