俺は試験が終わって治療をうけ、帰路についていた。
バスに揺られて考える。
今日は本当に色んな事があった。やはりその中でも強烈に残っている記憶、それは。
「そういえば、名前聞き忘れたな…」
あの緑の髪の少年。
そしてあいつの持つあの究極と言っていいほどの自己犠牲の精神。
あれは職業ヒーローなんかじゃなく、本物のヒーローだ。
あいつはヒーローになるべき奴だ。あいつは…合格出来たのだろうか。
ポイントは結局ほとんど集まらなかっただろう。
あいつがもし合格していなかったのなら俺は雄英に直談判しにいく。
それほどに。あいつはカッコよかったのだ。俺と丸顔の少女、そしてあの場にいた受験生。
あいつはあそこにいた奴の中で1番「ヒーロー」だった。
「あ、あの!君デク君の事治してたひとだよね?」
「…っ。あぁ。」
急に話しかけるなよ驚くだろ。
誰かと思えば思えばあの丸顔の子か。こいつも同じバスだったのか。
…丸顔と呼び続けるのもひどいな。……デクって誰の事だ?
「あ、私の名前は麗日お茶子です。」
「俺の名前は治崎廻だ。」
名前を先に名乗ってくれて助かった。
どう切り出せばいいか分からなかったからな。
…俺は基本的に死穢八斎會の奴らとしか話さない。
女と話したのなんて親父が見合い相手を連れてきた時くらいだろう。
女子と話す機会が少なければ多少コミュニケーションをとりづらくても仕方ない。
「治崎君。デク君…あ、デク君っていうのはあの緑の髪の子の事ね。緑谷出久って名前みたい。
…デク君受かると思う?」
あぁ。デクっていうのはあいつの事か。
「そのデク?…緑谷はおそらくだが。…受からないと思う。お前も見てたかも知れないが
あいつはロボットをほとんど倒してなかった。
ロボットを倒す以外にポイントを得る方法があるなら合格するかもしれんが…」
「そっか…そうだよね…」
「だが。俺はそんなのは認めない。
あの場で誰よりもヒーローだったあいつが不合格なんてのは認めない。
俺は…合格発表前に雄英に直談判しに行くつもりだ。」
「……ならすぐ行こう!明日時間ある?私もついていくよ。」
「時間なんて腐るほどある。分かった。明日の朝9時に雄英門で待ち合わせしよう。」
「分かった!」
なんとしてでも、あいつを合格させてやる…!
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と意気込んだのはいいものの…直談判しに行ってもあまり取り合ってもらえなかった。
教師陣に話してもずっと少しニヤけた表情で分かったと頷くだけだった。
これであいつが合格してなかったら教師陣を分解するしかなくなるな。
それから数日後俺に合格を知らせる書類が届いて組がドンチャン騒ぎになったのは割愛しよう。
…うるさいからな。
またテストが近くなってきたので毎日投稿出来なくなるかも知れません…
今回かなり短くてすみません。これからたまにこんなのあると思います…
これからもえこなち←ダサい をお願いします!
なんかこの題名のいい略し方あったら教えてください…
ごめんなさい11月22日はもう一作の方優先しました。
もう一作の並行線上の彼ら彼女ら完結しましたー