英雄症候群に治す治崎君っ!   作:シュガーマン

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ほんっっとうに筆が重い。なんとか1000文字にはいけましたが……本当はもう一つ書きたい展開があったんだけどなぁ。次の話に持ち越しになりそうです。


雑な猫まんま

訓練が始まると同時に、俺は一人、別の場所に向かわされた。

 

[治崎君。聞こえてる?……と言ってもこっちには返事が聞こえないからこんな質問意味ないんだけどね。]

 

マンダレイの個性か。彼女の個性は"テレパス"

俗に言うテレパシー、というやつだ。自分の指定した人物の頭の中に自分の声を届ける個性。

 

[あなたは職場体験で個性伸ばしを少し体験しているそうね。その時は人形に分解と修復を繰り返したのよね?じゃあ今回はさらに大きなものに分解と修復を使ってもらうわ。そろそろ見えてきたんじゃないかしら。]

 

そろそろ見えてくる?何も見えてきていないが。さっきまでの景色と同じ木や草しか……あとは少し奥に大きな岩がある程度だ。

……待てよ?まさか……

 

[君には今君の目の前にある岩を壊して、治してもらうわ。]

 

……苦行が始まる予感がする。

 

________________

 

 

それからは本当に苦行だった。10分も経たずに鼻血を出してぶっ倒れたがすぐにラグドールに水を被せられ起こされた。おそらくサーチで俺が倒れていないかチェックしていたのだろう。

それじゃあもっかいやってみよー!、と意味がわからないくらい高いテンションでそう言われたがあれには本当に殺意が湧いた。ふざけるな。

 

無理やり個性を使って岩を分解、修復をして倒れる。水を被せられる。起きる。また個性を使うの繰り返しで日が暮れる頃には岩の周りは血だらけになっていた。何度か自分を修復していなければ本当に死んでいたかもしれない……

 

夕飯の時間になりようやく訓練が終わった。AB全員が合宿所の前に集合させられた。

 

「さあ!昨日言ったね!世話を焼くのは今日だけって!」

「己で食うメシくらい己で作れ!」

 

ラグドールとピクシーボブが手に持ったおぼんを掲げて叫んだ。

 

「「カレー!!」」

 

「「「……………」」」

 

それには誰も反応を示さなかった。いや、示さなかったの方が近いかもしれない。

全員が全員、ひどい訓練を受けたようでほとんどの顔がやつれている。一番元気そうなのは口田か。一人だけ体を使わない訓練だからな……発声も辛いだろうが今日ほどお前を恨んだ日はない。

 

「あはははは!全員全身ぶっちぶち!だからって雑な猫まんまは作っちゃ駄目ね!」

 

ラグドールはそう言っているが猫まんまの意味が分からない。

だがそれを聞いて飯田が触発されてしまった。

 

「みんなァァ!疲れているからって雑にご飯を作ってはいけない!被災地で避難民のために料理を振る舞う機会もあるかもしれない!辛いのはわかるが頑張ろう!」

 

飯田……お前いいように扱われすぎだ。今だって相澤先生がニヤけてこちらを見ているんだぞ……

 

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