雄英入学
死穢八斎會のドンチャン騒ぎから数ヶ月が経ち、入学式の日が訪れた。
俺はあの日と同じように門を潜った。
いや、あの日とは少し違うな。あの日は受験生で今は雄英生だ。
俺は自分の教室へ向かいながら考える。
緑谷や麗日は合格出来たのだろうか。
……麗日はともかく緑谷が合格していなければまた直談判に行くが。
俺はヒーロー科1年A組になった。
担任はイレイザーヘッド?とかいう人らしい。音本が教えてくれた。
どこからそんな情報仕入れてきたのかは考えてはいけない。
だが聞いたこともない名前だ。
着いた。ここから俺のヒーローへの道が始まる!俺は教室に足を踏み入れた。
ドンッ
…教室に入るとすぐ前の机に足を乗せているツンツン頭と飯田が目に入った。
ここは一応偏差値70の雄英なんだが…どこにでも不良はいるものなのだろうか。
「机に足を乗せるな!爆豪君!」
「おい、お前。足を乗せるな汚いだろう。」
………飯田じゃないか。忘れてたこいつもいたな。
俺と飯田は同時にツンツン頭に話しかけた。
「うるせえ!俺の勝手だァ!」
…‥なんだこいつ。ほんとにヒーロー科か?
「治崎君!君も合格出来たのか!」
「そういう飯田こそ。」
「私とデク君も合格出来たよ!」
「う、麗日さんっ!……あ、あの君が治崎君?」
飯田と俺が再会を喜んでいる所に麗日が緑谷の手を引っ張って話しかけてきた。
「あぁ、俺が治崎だ。…合格出来たのか。まぁお前なら合格すると思っていたが。」
「…治崎君私と一緒に心配で直談判しに行った癖に……」
麗日、黙っとけ。
…緑谷には今の麗日の声は聞こえていなかったようで
「僕をあの日治してくれたんだよね!すごい個性だ!ありがとう!
……あのマスクは今は付けてないけど、あれはなんだったんだろう。
治崎君の個性は手から発動する物だから顔を覆うマスクは関係ないのに……」
またブツブツ言っているが無視しておこう…
「おいお前ら!人の頭の上でいつまでも話してんじゃねえェ!」
爆豪と呼ばれていた奴が怒鳴ってきた。
すると同時に机の下からイモムシのようになにかが這い出てきた。
どうやらそれは寝袋だったようで中から小汚い人が出てきた。
なんだ不審者か?
「いつまで話してるんだ?今すぐ体操服に着替えてグラウンドに出ろ。」
…この人はおそらく担任のイレイザーヘッドだろう。
小汚いが。なんでここで寝てたんだ?というか。
「イレイザーヘッド。この後は入学式じゃないのか?」
「学校では相澤と呼べ…あと敬語だ。」
質問には答えてくれない、もう一度聞くか。
「相澤……相澤先生、この後は入学式じゃないのですか?」
相澤先生は理由を話さずただこう言った。
「雄英は自由が売りなんだ。」
……
「「は?」」
俺の周りに居なかった奴も含めて1A全員の声が揃った。
相澤 「なんで治崎は俺のヒーロー名を知ってるんだ…?」