体操服に着替えた俺たちはグラウンドに出てきていた。
「一体なにするつもりだ?」
黒い鳥みたいな奴が呟く。
てかこいつちょっとマスク付けてる時の俺に似てるな。
親近感湧いてきた。話しかけてやるか。
「本来なら入学式のはずだよな?」
「え?あ、あぁそうだな。」
急に話しかけたから驚かれてしまった。
飯田…俺のことをそんな目で見ないでくれ……
「これから君らには体力測定テストをしてもらう。」
いやそんなデスゲームをしてもらいますみたいに言われても……
「ただし、個性を使って、だ。」
そこから相澤先生が説明を始めた。
これからするのは50m走、握力測定、立ち幅跳び、反復横跳び、ボール投げの5種目。
個性はどんなふうに使ってもよいそうだ。
例えばワープする個性持ちなんかは50m走をする時、ワープして記録0秒01なんかを出せるだろう。
…いや俺の個性あんま向いてないんだが。
そして最後に
「最下位は除籍だから後悔のないように出し切れよ。」
と一言。
まじか。
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50メール走が始まった。出席番号順に走っていく。俺は14番だ。
腹からレーザーを出す個性の奴が反動で進んでいたのは賢いと思ったが、その後に漏らしていた…
個性を使わずに走る奴も割といた。
移動個性じゃなくてもヒーロー科なだけあって速いが。
飯田は恐ろしく速かった。なんなら見えなかった。
飯田の後の出席番号の麗日が可哀想だったよ流石に。
飯田の記録は3秒04 意味わからん。
おそらく一位になるだろう。
麗日の後も順に走っていく。
「13番、瀬呂!14番、治崎!」
さて、俺の番が来てしまった。この個性でどういくか……いや、あれでいいか。
「走れ!」
合図と共に瀬呂とかいう奴は肘からテープを出した。
なるほど、なかなかに便利な個性だ。
俺は地面に触れて入試時のような石柱を勢いよく生やして自分自身を吹っ飛ばした。
あの時のように石柱を乗り継いでもよかったが今度は速さ重視だ。
「なにそれずるっ!」
瀬呂が叫ぶが気にしない。
…あ。着地の事考えてねぇ。
ドンッ!となかなか大きな音を立てて俺は落ちた。
心配そうにみんながこちらを見ている。
これで怪我していたらとんでもなくダサいので見えないように治しておいた。
…右手足が折れていた……個性がオーバーホールで良かった。
この個性じゃなきゃ怪我しなかったとか言う奴は分解してやる。
記録は4秒25 なかなか悪くないだろう。
「おい、治崎…だっけ?すげー個性だな!」
走り?終えて瀬呂が話しかけてきた。
「お前の個性も汎用性が高そうでいい個性だ。」
「さんきゅな!」
そう返して戻って行った。…あいつ、いい奴だな。
その後も記録を測っていったが、
その後に個性が使えたのはボール投げの時にまた石柱でボールを飛ばしたくらいだ。
それも八百万とかいう奴の大砲の下位互換。
ボール投げに大砲を使うなよ、とかいうと瀬呂が50m走で柱生やすなとか言ってくるから
言わないでおく。
最下位は緑谷だった。…え、あいつもういなくなるのか?
「最下位は除籍…とか言ったが。あれは嘘だ。君らのやる気を引き出す為の合理的虚偽ってやつさ。」
いやそれ嘘なんかい…ドキドキさせやがって。
「教師が嘘など!」と飯田が怒っていて俺もそれに同調しようとしたが八百万に
「考えれば分かりますよ…」とか言われていた。…同調しなくてよかったよ。
その後、先生は「怪我人はリカバリーガールか治崎に治してもらえ。」、とだけ言い残して去って行った。
……え俺?
その日は個性の限界近くまで使う羽目になった。
治す時先に分解しないといけないから猛烈に痛かっただろう。
リカバリーガールに治してもらえよお前ら(特に緑谷。お前だけ重傷すぎる。)
肩凝ってるから治してとか言ってきた八百万は許さん。
帰宅後
音本「去年イレイザーヘッドはクラス全部除籍にしてますよ。」
治崎「え怖。」
5話の題名中身的にライジングじゃなくてオリジンでしたね。直しときます。