乱童、幽助、桑原をもう一度ふるいにかけるために3対3の変則タッグマッチをしかける。
しかしまずは桑原が選考者から脱落し、戸愚呂兄とのタイマン勝負に変更されたのだ。
桑原「こうなったら文字通り鈴木からもらった試しの剣をためしてやるぜ」
ブオン…(試しの剣)
桑原「たあーっ」
サクッ
桑原「うそだろ…?勝っちまったのか?」
グサッ(後ろから現れる戸愚呂兄)
戸愚呂兄「なかなかいい道具だ。俺たちの仲間に戻りたいという幻海からの手切れの品か?」
桑原「な…俺たちの仲間…!?」
戸愚呂兄「なんだ貴様たち知らなかったのか?」
戸愚呂兄「俺たち兄弟と幻海は50年来の元仲間同士だと言ったんだ」
戸愚呂兄「その時の暗黒武術会で妖怪に転生する願いを叶えたのが俺たち兄弟というわけさ」
幽助「なんだって!?」
乱童「なるほど…元仲間同士だからあの絶妙なコンビネーションを繰り出せたのか…」
戸愚呂兄「よし…オレが50年前の出来事と今の現状を再現してやろう。人形劇でな」
戸愚呂兄は両手を使って若い頃の弟と幻海を再現する。
戸愚呂「むかしむかし…最強の武道家を志す2人の男女がいました」
戸愚呂弟「兄者!」
戸愚呂兄「いいからやらせろよ」
戸愚呂兄「ところがある日その弟子たちはカイレンと名乗る妖怪に皆殺しにされてしまうのです」
桑原「な…!?」
戸愚呂兄「カイレンは俺たち兄弟と幻海を当時の武術大会のゲストとして招きますが…」
戸愚呂兄「一度は倒したはずの弟に負けて死体も残りませんでした」
戸愚呂兄「カイレンを破り優勝した弟はここで一度幻海を袂を分かちます」
戸愚呂兄「弟は妖怪へと転生し若さを保ち続け、幻海は人間として年を取る道を選んだのです」
戸愚呂兄「もちろん俺たち以外の仲間は猛反対しました」
戸愚呂兄「特に幻海はあんたが歳を取ればあたしも歳を取るそれでいいじゃないかと口癖のように繰り返していました」
戸愚呂兄「そして50年後…霊光波動拳最大奥義「霊光玉」を継ぐものが現れず絶望した幻海は再び俺たちの仲間となったのです」
戸愚呂兄「弟は約束を取り付けました。もう一度試験を行い、それでも奥義の継承者が現れなかった場合は」
戸愚呂兄「今度は幻海も若い姿のまま妖怪へ転生しわれら兄弟とともに生きることを」
幽助「なんだって!?」
ぶちゅうう
戸愚呂弟の人形と若くなった幻海がキスをする。
戸愚呂兄「こうして幻海の望み通り「あんたが歳を取ればあたしも歳を取る」裏を返せばー」
戸愚呂兄「「あんたが歳を取らないならあたしも取らない」という幻海の望みは叶えられて…弟と幻海は二人仲良く一生若いまま一緒に幸せに暮らしましたとさ」
戸愚呂兄「めでたしめでたし」
戸愚呂兄「若返るなら本当はオレが幻海をモノにしたかったけどよー!ひゃーはっはっはっは!」
桑原「違う…」
ゴゴゴゴゴゴ…
桑原「ばーさんはそんなこと望んじゃいねぇ…」
桑原「ばーさんが望んだ戸愚呂との生活は多分…」
桑原「お互い少しずつ歳を重ねながら一緒に茶でもすするような…そんなおだやかな日々だったはずだ」
幻海「…」
桑原「よくも…よくも幻海ばーさんの思いを勝手に解釈して…踏みにじってくれたな…」
戸愚呂兄「なんとでもいうがいいさ。お前の切り札はここだ。お前の霊気だけじゃオレは切れんぞ」
桑原「だまれ…」
桑原「だまるのはお前だ」
ギュルギュルギュル(手をドリルにして桑原に突き刺す)
しかし…
ゴキッ
戸愚呂兄「ぎにゃああああああ!?」
戸愚呂兄「突き指した!?お…オレの指が…突き指しただと!?」
蔵馬「すごい…桑原くんの防御力がケタ違いに上がっている!」
飛影「それだけじゃない…霊力がどんどん上がっている」
桑原「許さねぇ…ばーさんの思いを踏みにじったお前だけは絶対…」
ぱしっ(再び試しの剣を手に取る桑原)
桑原「うぉりゃあああああああああ!!」
戸愚呂兄「うぎゃああああああああ!!」
細切れになる戸愚呂兄
戸愚呂兄「だがしかしオレに致命傷は与えてないぞ」
ブォン…
桑原の霊剣が変化する。
より鋭利なものへと…
桑原「こ…これは…!?」
幻海「あ…アレはまさか…次元刀!?」
戸愚呂兄「な…なんだその剣は…!?」
桑原「なんとなくわかるぜ…これなら再生を繰り返すお前にも通用するとな…」
桑原「この断面は空間を切断する!つまり…」
ザシュッ
戸愚呂兄「ぐあああああああ!?いてえ!いてえ!」
戸愚呂兄「し…しかも断面が再生しやがらねぇ!ど…どうなってやがるんだぁーっ!?」
左京「ほう…ちょうどいい能力がいいタイミングで目覚めてくれたな」
左京「アレさえあれば…結界を切断できる…A級以上…戸愚呂よりも強い妖怪も出入りできるようになる」
樹里「戸愚呂兄選手再生不能、戦闘不能とみなし桑原選手の勝利です!」
乱童「アレが…次元刀か…」
乱童(僕の野望のため…是非とも盗まなくてはいけない能力になりますね…)
桑原「すげぇ…これがオレの新しい剣…」
桑原「うっ!」
霊力を使い果たした桑原がその場に倒れる。
雪菜「和真さん!」
観客席からかけよる雪菜
そして治療の術を施す。
桑原「なぁ雪菜さん…あなたはやっぱり…オレより長生きなのか…それとも短命なのか?」
雪菜「え?」
桑原「さっき戸愚呂兄に言った事…あれはオレにも当てはまることなんだ…」
桑原「できる事なら…あんたと一緒に年をとりてぇ…これからもずっと…」
桑原「もしもオレとあんたの寿命が大きく違った場合…オレも…もしかしたら妖怪に転生していたかもしれねぇ」
桑原「だから…オレも戸愚呂と同じ穴のムジナなんだよ…結局…」
雪菜「大丈夫です和真さん」
雪菜「わたしも同じ気持ちです…だから…」
雪菜「たとえ人間とは生きている時間が違ったとしても…和真さんが妖怪のままのわたしを受け入れてくれたから…」
雪菜「わたしも…ずっと和真さんのそばにいます」
桑原「…」
桑原「ありがとう…雪菜さん…」
続いて幻海、戸愚呂弟、幽助、乱童がリングに上がる。
幻海「何年ぶりだろうねぇあんたとこうして共闘するのは」
戸愚呂「楽しみだねぇ」
幽助「おめーとは絶対組みたくないって思ってたけどよ…」
乱童「へぇ…」
幽助「相手が戸愚呂とばーさんなら…そうも言ってらんねーか」
乱童「ならば必死でついてきなさい。霊光波動の奥義を会得したければね」
そして開幕する乱童&幽助VS戸愚呂&幻海のタッグバトル。
戸愚呂「霊光玉をもたないおまえたちなど100%になるまでもない。80%のまま葬ってやろう!」
戸愚呂「はぁぁぁぁぁぁ!」
ゴゴゴゴゴ‥‥
幽助「す…すげぇ…これで80%だっていうのかよ!?」
戸愚呂「ぬおおおおおっ!」(怒号)
※ゲーム上では敵の足をひるませる技
乱童「なんて奴だ。リング上で地震を起こすなんて…」
幻海「霊丸!」
ドシュドシュ!
2人の足元がひるんだスキに霊丸を打ちこむ幻海。
乱童&幽助「うわああああっ!」
ドゴーン!
乱童「なんて見事なコンビネーションだ…」
幽助「50年前来の元仲間っていうのは嘘じゃねーみたいだな」
乱童「幽助くん、1+1=2では相手のコンビには勝てませんよ」
乱童「こっちはこっちでこの組み合わせでしかできないコンビネーションで対抗するのです」
幽助「よし、ならばアレだ」
キュイイイイイ!2人は霊丸を同時に溜める。
幽助&乱童「ダブル霊丸!!」
ドヒューン!
戸愚呂「ふ…よけるまでもないねぇ」
幻海「いや…よけるまでもないでもないってヤツだよ」
幻海「あたしに任せな」
幻海「霊光鏡反衝(れいこうきょうはんしょう)!!」
幻海が2人の霊丸を吸収・反射する
幽助「なに!?」
幽助&乱童「ぐわあああああっ」
再び霊丸の直撃を受ける2人。
そして次に2人が目にしたのは2人の霊力を吸い取り若返りを果たした幻海だった。
幽助「な…!?ばーさんなのか…!?」
乱童「これが…全盛期の幻海の姿か…」
戸愚呂「…」
幻海「戸愚呂…ナニを呆けているんだ?」
戸愚呂「いや…相変わらず美しいと思ってな」
戸愚呂「やはりお前はその姿のまま永遠を生きるべきだ。たとえ人間をやめたとしてもな」
幻海「ふん」
乱童「もう一度ダブル霊丸でいきますよ。今度は反射されません」
幽助「なに?どういうことだ?」
キュイイイイ!
乱童は今度は霊気の霊丸ではなく妖気の霊丸を溜め始める。
幽助「なるほど、妖気と霊気の混合弾ってわけか」
幽助「これなら妖気か霊気どっちかの攻撃が通るはず!」
ドヒューン!(ダブル霊丸)
幻海「ちょっとこれは反射できそうにないね…」
戸愚呂「ならば…!」
今度は幻海の前に戸愚呂が立ちふさがる
戸愚呂「ぬおおおおおおおっ!」
バチィン!
戸愚呂はダブル霊丸をその身体1つで受け止めた!
そしてその煙に紛れて…
幽助「ばーさんが霊気を消した…!どこだ!?」
スッ(幽助のふところに入り込む幻海)
幻海「霊光弾!!」
幽助「ぐああああああっ!」
幽助「く…くそ…またコンビネーション攻撃か…」
幻海「本気で打ち込んだ霊光弾に耐えるとはね…」
幻海(もしやすると霊光玉を引き継ぐのは乱童ではなく幽助だったのかもな…)
幻海(それに比べて乱童は…自分が傷つかない立ち回りばかりしておる…)
戸愚呂「ぬおおおおっ」ストレートパンチ
乱童「おっと!」スカッ
戸愚呂「どうした?逃げてばかりではオレは倒せんぞ?」
戸愚呂「スタミナにも自信があってねぇ…オレの体力切れを狙うならそれこそ時間の無駄だ」
乱童「ですが…僕が攻撃の体勢に入ればすかさずそのスキを狙ってくるのでしょう?」
乱童「だったら逃げ回るのが正解なんじゃないんですかね?」
幻海(傷つくことを恐れているアイツは資格なしだな)
幻海(ならば霊光玉は幽助に渡すのが正解だな…)
キュイイイイイ…
幻海が特大の霊丸に偽装した霊光玉をその指先に集中させる
幽助「なに!?なんてデカさの霊丸だ!?」
幽助「あんなものまともに食らっちまったら…」
避ける体勢に入る幽助
幻海「バカ!逃げんじゃないよ!」
幻海「戸愚呂に勝ちたかったら受け止めな。さっきの霊光弾を耐えられるタフさがあるならこれも耐えられるはずさ」
幽助「ばーさん…?」
幻海「幽助…お前は間違えるな…乱童とお前は違う…お前は一人じゃない…」
戸愚呂「いよいよ決まるか…」
幻海「受け取れ幽助!あたしの全力の霊丸…あたしの霊光玉を!」
幻海「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
ドギュウウウウ‥‥
幻海はその指から霊光玉を発する。
しかし…
幻海「そ…そんな…」(若返りが解けた幻海)
幽助「ばーさん…!?」
しゅううう‥‥
乱童「やったぞ…やった…ついに100個目の奥義…霊光玉を手に入れたぞ…!」
幻海の全力の霊丸を受け止めていたのは幽助ではなく乱童だった。
【続く】