どうもみなさんこんにちは!
英語が大の苦手な「みんなの茶番劇」です!
それでは第九話 どうぞ!
妹紅さんのゲームも一段落し、今俺は自室で宿題に追われている。
やっぱり勉強するときは東方原曲に限る。ほどよくテンションが上がるし、集中力も段違いだ。
……たぶん気分の問題だけど。
今日出された宿題は英語。
まぁ、俺はいい。問題は――
妹紅「雄二さ〜ん……今日の宿題、さっぱりわからねぇよ〜……」
……ですよね。
雄二「どこがわからないんだ?」
妹紅「もう、全てだな。アルファベットってやつは、ほんのちょっと見たことある気がする。それだけだ。読み方も書き方も意味も、何もかもわからねぇ」
雄二「そ、そうか……」
これは想像以上に深刻だ。
とはいえ、いきなり教科書を開いても地獄を見るだけだろう。
雄二「じゃあ、少し俺が問題出してみるか。実力測定ってやつだ」
妹紅「おう、任せろ!」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜
その結果。
モウダメダオシマイダ……
いやほんと、笑えないレベルだった。
雄二「……よし、これは俺だけじゃあ無理だ。兄貴を召喚するか」
俺は廊下に向かって深呼吸し――
雄二「り〜〜とりとりとりとりと! り〜とりとりとりと!!」
理一「その呼び方やめぇ!! ……で、何事だ」
雄二「妹紅さんに英語教えてほしい」
理一「わぁーった。で、どのくらいのレベルなんだ?」
雄二「モウダメダオシマイダ、ってくらい」
理一「……なるほどな」
雄二「すんごい判断早い」
理一「……」
あ、兄貴。
目が、目が虚無ってる。
雄二「スンマセン……これくらいです……」
俺はさっき妹紅さんに渡したプリントを、そっと兄貴に差し出した。
理一「ほほう……これはこれは、なかなかの重症だな。まぁ幻想郷暮らしなら無理もないか」
妹紅「……どうにかなるか?」
理一「妹紅さん次第だな」
妹紅「そうか。なら、お願いします」
こうして――
妹紅さん英語教育プロジェクトが、静かに始動した。
で、だ。
なんで俺の部屋で勉強会が始まってるんだ?
いや、別にいいんだけどさ。
理一「まずはアルファベットからだな。これは歌に合わせて覚えるのが一番早い」
そう言って兄貴は、どこか懐かしいメロディーでABCの歌を歌い始めた。
……そういえば、この歌って正式名称あるのか?
「きらきら星・ABCバージョン」とか?長いな。
ていうか、
全然宿題に集中できん。
仕方ない。俺はイヤホンを耳に突っ込み、原曲に逃げた。
数十分後
やっと宿題終わったぁ〜
んで、兄貴の方はどうなってるかな?
理一「そうそう、これで主語、be動詞は完璧だな!」
妹紅「一般動詞の数には絶望してるよ……」
ん?え?はっっや
アルファベットも知らなかったのに、数十分で主語をマスターして、動詞に入っているだと?兄貴がすごく教えるのがうまいのか、妹紅さんがすごく覚えるのが早いのか……
理一「まぁ英語は積み重ねだ。一週間で30個…いや、最初は15個くらい単語を覚え続ければいい。1月に一回テストをしてやる。そのテストでわからなかった単語をまた一週間かけて覚えるんだ。そして段々一週間で覚える単語を増やしていこう。それを続けたら気づけば何百個、何千個と覚えているものだ。俺はこれで英語は乗り越えた」
うん、これは前者だな。兄貴がめちゃくちゃ教えるのがうまいんだ。
流石、国立大学生。
教え方が理屈っぽくなくて、妙にわかりやすい。
俺もたまにはわからんところを兄貴に聞こうかねぇ
妹紅「ここまで来たら、ワークの説明も理解できるな。今日は本当に助かった!」
理一「おう。本気で覚えたいなら、単語の暗記だけはサボるなよ」
妹紅「あぁ!ありがとう!」
そう言って、妹紅さんは満足そうに部屋を出ていった。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜
雄二「兄貴、妹紅さんは上手くできそうか?」
理一「さぁな、こればかりは妹紅さんのやる気次第だ。勉強の得意不得意は、勉強をする理由があるかないかだと俺は思っている。もし妹紅さんに英語を勉強する理由があるんなら、一年後には千単語くらいは覚えているだろう。……お前は勉強する意味、まだ見つけれてないだろ?」
雄二「考えたこともなかった。そう言われると確かに勉強なんてする意味ないと思っているな」
理一「ただやれと言われたからやっているんじゃあよくて中、いつか落ちていくぞ。それに雄二、お前中学時代ボロボロだったろ。勉強も、お前も……」
雄二「まぁ今は高校だ。あん時に比べぎゃぁ何百倍も楽だ」
理一「そうか……勉強は環境にも大きく左右されたりする。たまには愚痴でもこぼせよ」
雄二「あぁ。そん時は頼む」
ありがとうございました!
そういえばこれで十話ですね。一応此処まで続けることはできました!
また次回もお楽しみに!