ここまで煙たい!不死の煙   作:みんなの茶番劇

5 / 14

どうもみなさんこんにちは!
絶賛インフル中の「みんなの茶番劇」です!
その為いつもとは話の雰囲気が違ったりするかもしれません。
(これを投稿してから1時間後、やっと題名を書いていないことに気がつきました)
それでは第五話 どうぞ!



第五話 深夜の会話

 

[母 視点]

 

子どもたちが寝静まったあと、私は夫とソファに並んで、今日の “あの件” について静かに話していた。

 

 

父「母さんは……妹紅さんのこと、どう思う?」

 

母「……私は、信じたいと思ってるわ。できれば家族の一員として扱ってあげたいくらいよ」

 

父「そうか。家族のことになると過剰なくらい心配する母さんにしては、少し意外だな。見捨てはしないと思ってたが……ここまで積極的とは」

 

母「まぁね。……前にも言ったことあるかもしれないけど、私はただ、子どもたちが毎日、気兼ねなく笑っていてくれればそれでいいのよ。

正直ね、三人に“妹紅さんと距離を取りなさい”って言うべきか――すごく悩んだわ。

……でも、あの子たちから妹紅さんを引き離したら、なんだかとても悪いことをする気がしてね」

 

父「なるほどな」

 

母「貴方は? なんであんなに妹紅さんを歓迎するの?」

 

父「俺か? ……なんだか、あいつらを信用してみようと思ったんだよ。あんなに真剣に、俺たちを説得しようとしてたんだ。

理一は賢いし、三人――いや四人とも悪い子じゃねぇ。俺は“悪じゃない隠し事”の尻拭いなら、いくらでもやってやるさ」

 

母「ふふ、そう。……貴方、気づいてるでしょう?」

 

父「ん? あいつらが “何かを隠してる” ってことか?」

 

母「えぇ。内容は分からないけれど……それでも受け入れたのよね?」

 

父「当たり前だ。俺は“その隠し事が悪じゃない”と信じたうえで受け入れたんだ」

 

母「そうよね。きっと時間が経てば……自分たちから話してくれるわよね」

 

父「今は暖かく見守ろう。妹紅さんだって、家庭のことがあるんだ。心も身体も疲れてるだろう」

 

母「私たちがすべきことは変わらないわ。

“家庭を守ること”。

今、この家にいる誰かが欠けた瞬間に、それはもう『我が家』じゃなくなる」

 

父「……母さん、高校の頃はこんなに自分の意見を表に出す人じゃなかったのにな。とてもいい意味で、変わったよな」

 

母「あら、さぁ……なぜかしらね?」

 

そう言って私は夫にやわらかく微笑んだ。

私は、この家の空気が悪い方向へ変わってしまうのを一番恐れている。

……でも、妹紅さんがこの家庭にいると、何かが良い方へ動く。根拠なんてないのに、そんなふうに“直感的に”思えたの。

不思議よね。説明もできない直感なのに――それだけで信頼できると感じる人が世の中にいるなんて。

 

 

父「あ、そういえば妹紅さん、学校はどうするんだ? 今は 遠くの高校に通ってる”ってことになってるらしいが」

 

母「あぁ……そうだったわね。うーん、役所に行けばなんとかなるかしら?」

 

父「まぁ、それが妥当だな。年齢は……雄二と同い年ってとこか」

 

母「えぇ。晩ご飯のとき言ってたわ。雄二と同い年みたいよ」

 

父「それは良かった。雄二は誰よりも“優しさの重さ”を理解できるやつだ。きっと一番早く馴染める。

……別に雄二だけを贔屓してるわけじゃないぞ。理一にも三輝にも、いいところを一時間語れるくらいには理解してる。妹紅さんだっていつかそれだけ大きないい箇所を見つけてやるさ」

 

母「はいはい、そんなに必死に言い訳しなくてもいいのよ。……ふわぁ〜。もうこんな時間なのね。眠くなってきたわ」

 

父「そろそろ寝るか」

 

母「えぇ。おやすみなさい」

 




ありがとうございました!
また次回もお楽しみに!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。