ノーネームが黒の銃弾と交わるそうですよ?   作:海ぶどう

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お久しぶりです!

超×10お久しぶりです、いやはやホント久々で…

別サイトで新作小説(結構力入れてます)を書くために勉強したりなんなりで長い間書けてませんでしたがこの度再開させてもらいます!

これからは月2.3の頻度で頑張ります!

ご愛読よろしくお願いします!


護衛任務4

髪をなびかせる程の風が吹く中、十六夜と冥は黒ウサギやティナが戦闘しているビルに向かっていた。

 

すぐにでも冥を確保しようとしていた聖天子の護衛官達は十六夜→聖天子→護衛官達というような形で説得され冥はこうして十六夜の隣を歩んでいる。

 

無言で歩く中、先に痺れを切らした冥が口を開く。

 

「あのさ、なんで僕を逃がそうとするの?」

 

突然の質問に対して十六夜は疑問を返す。

 

「ま、その通りなんだがなんでそう思ったんだ?」

 

「いやいや、戦う意思のない僕なんてもう君に利点が…あっ…!?」

 

まさか僕と戦うためだけに反聖天子勢力主力の僕を逃した!?とばかりの反応をした冥に対して十六夜は間髪入れずに即答する。

 

「いや待て、そんな発想で敵の主力を逃がしたりはしないしそれに…」

 

それに?と首をかしげる冥、十六夜は冥の顔を見てからワンテンポ置いてから答える。

 

「お前、悪い奴に見えねえんだよ」

 

今度は冥がしばらくぽかんとする、口が完全に開ききっているその様はまさに阿保と呼ぶにふさわしい顔付きとなっている。

それから数秒後冥は中身のない返答に対して我慢ができなくなったのか大きな声を上げて笑い始める。

 

「あ〜苦しい笑いすぎた、そんな可笑しな理由で僕逃がして大丈夫なの?」

 

「あぁ大丈夫さ、お前なんて魔王に比べたらまだまだつむじ風程度なもんさ」

 

マオウ?と首をかしげる冥だが自分が程度と言われる程にはそのマオウという存在が大きいものを感じさせる。

 

「そのマオウとかいうのはよく分からないけどとにかくそのマオウさんには感謝だね」

 

などと笑いながら話しているとやがて目的地のビルが見えてきた。

ビルの下には通行人混じりに黒ウサギとティナが立っている。

黒ウサギは十六夜達に気付くと手を振りながら十六夜達の方へ向かっていく、ティナもそれに続きトボトボと歩いてくる。

 

「よぉ金髪ロリ、元気にしてたか?」

 

十六夜がからかい半分でティナに問うが当の本人は任務に失敗した重圧からか下を向いたまま無言を貫き通す。

十六夜がつまらなさそうに頭をかいていると冥がティナと目線が合うように跪き肩を両手で掴みティナに向かって優しく囁いた。

 

「優しい君にこの仕事は似合わない、これからは民警として生きてみたらどうかな」

 

その発言にティナは驚き冥の顔を見る、十六夜は顎に手を当て"へぇ"と一言、黒ウサギに関しては未だに状況が飲み込めずに右往左往状態である。

 

「私に帰るところなんてありません、もう私に存在意義はないです」

 

ティナの言うことも理解出来ないことではない。

が、冥は十六夜の方を向きニヤリとその口元を緩ませてからティナに告げる。

 

「これからは十六夜君に引き取って貰って天童民警会社に勤めれば良いよ、幸い君は表には顔バレしてないしね」

 

あぁ!?と十六夜が意表を突かれたような声を上げるが"待てよ…?"と考え始める。

考えること約1.5秒、十六夜は承諾する。

本当に考えていたのか定かではないような時間ではあるが即断即決が十六夜のモットーである。

 

「まあティナはこっちで預かるとしてお前はどうすんだよ、それこそ帰るとこなんてないんじゃねえのか?」

 

十六夜の問いは正論である、ティナより酷い状況に陥っている冥は一体これからどうするのであろうか。

だが冥は軽く微笑んで一言。

 

「そうだね、心機一転して旅にでも出ようかな」

 

自分の身を案じてくれたのにいざ自分の事となると軽くいう冥に対してティナが物申そうとするがそれは十六夜に手で制される。

 

「ま、悪くないんじゃねえか?」

 

適当なのが人生だ、せいぜい楽しもうぜ。

 

と付け足してヤハハと笑う十六夜、冥も釣られてふふっと笑う。

ティナは納得はいかないものの2人の顔を見ると安堵したのか口元を緩めて穏やかな顔つきになる。

そして黒ウサギはとうとう最期の最期まで状況を理解せずに慌てふためいていた。

 

 

 

ーーーー数日後ーーーー

 

 

天童民間警備会社では新しくティナが入り、延珠や茜を筆頭に大盛り上がりである。

十六夜には既に茜がいたためペアリングはお嬢改め社長改め木更が務める事となった。

ティナには"黒い風"という異名があるらしく、それを聞くと十六夜以外の全員が"おぉ〜"と目を輝かせながらティナを見ていた。

ティナは恥ずかしさから下を向き、十六夜は"黒死斑の魔王(ペスト)"さんポジション被ってますよ?と心の中でツッコミを入れて遊んでいた。

 

 

数日前の事件であるが十六夜は聖天子を護衛成功した手柄と敵の主力を逃がした責任があったため特にこれといった褒美も懲罰も無く閉幕となった。

十六夜としては冥と戦えなかった時点でどうでもよかった事なのでこうして仲間が増えただけで良しとしている。

 

 

冥に関しては十六夜の連絡先を控え"必要になったら連絡するよ"と言ったものの一向にその気配はない、彼の事だから心配は要らないもののティナも心配するだろうから連絡の一つも欲しいものである、と考えつつも盛り上がっている他のメンバーの顔を見ると心配していた事を忘れさせてくれる。

こっちの世界でも大分仲間が増えてきたことに確かな喜びを感じている十六夜であった。

 

 




さてさてさ〜て、護衛任務はこれにて閉幕です。

若干短い気もしますがご容赦を…

東京大戦編は少し長くなると思いますのでプラマイって事で…

そして次回からは遂に"彼女"が登場です!

彼女です!彼女!本家おjo…!!!


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