魔法は祈りに変わり、星は希望を示す   作:春夏秋冬夏蜜柑

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この作品は 『hrak』の二次創作です。
登場する主人公「森羅 万(しんら よろず)」はオリジナルキャラクターであり、原作には登場しません。

※ぴくしぶにも同じ名前で投稿していますが、本人の手で投稿していますのでご安心ください。

以下の注意点をご確認いただけますと安心して読めます。
・hrak世界を知らずの転生です。
・個性の都合上、テ/イ/ル/ズ作品の魔法が多々登場します。
・俺つえー系の話にはしない予定ですが、そう感じる場合があります。
・沢山の地雷を無自覚に仕掛けている場合があります。その場合は即ブラウザバックを推奨します。
以上のことをお気をつけください。


13話:観戦と、他の科の子たちとの交流

第二種目、騎馬戦が告げられた後。

私は予選通過できなかった子たちの流れに沿ってステージから離れた。強化の子と話しながら観客席に向かう。

 

 

「そう言えばヒーロー科。お前の名前聞いてなかったな」

「そう言えばそうだったね。私は森羅 万。君の名前は?」

「俺は人吉強(ひとよし つよし)。サポート科だ。よろしくな」

 

 

よろしく。

そう言って握手を交わすと、他の子たちもやって来た。さっき一緒に戦ってくれた子たちと傷を治した子だ。

 

 

「あ!俺は氷野柱(こおりの はしら)!普通科!」

「ウチは縛野捕月(ばくの ほづき)。サポート科。よろしゅうな?」

「改めて!助けてくれてありがとう〜!私は踊幻惑花(ようげん まどか)!経営科だよ!」

「僕は弱戸視介(じゃくと みすけ)です!普通科です!」

「うん、皆よろしくね。…にしても、経営科の子が参加って結構珍しいんじゃないの?」

 

 

だって経営科は今回アピールするより、実践経験を学んだり経営シミュレーションした方が今後に活きる。なのに踊幻さんは参加した。なんでだろ…?

 

私たちの視線が踊幻さんに集中した。

踊幻さんはその視線に気付いて胸を張った。

 

 

「経営シミュレーションも大事だけど、やっぱり売り出すヒーローが実際どんな脅威と向き合ってるか見ときたくて!!やっぱり見とかないと効果的な売り出しもできないよ!」

「…経営科の根性、凄いね」

「だな…」

 

 

人吉君は隣で小さく頷いた。

今回で経営科に対する考えが変わったな…。根性凄いや。

 

ワイワイ話しながら客席に通じる階段を上がろうとしたその時、後ろから「森羅」と名前を呼ばれた。ちょっとドスの効いた声で、私は瞬時に振り向いたら終わると分かった。しかしこのまま振り向かなくとも、終わる。

 

逡巡の後、諦めて振り向くとそこには包帯でグルグル巻になった人がいた。…声からして相澤先生であることは間違いないけど、こんなに傷酷いのか。

 

私が振り向いた事により、他の子たちも連鎖的に振り向いた。そして声があがった。

 

 

「み、ミイラ男だー?!!」

「あらぁ実在してはったん?」

「ひょえ…!」

 

 

氷野君・縛野さん・踊幻さんの三者三様の感想を聞きながら、私は視線をウロウロさせた。

どうしよう、絶対悪い話だよ。

私はここ最近で一番動揺しながらも、取り敢えずミイラ男の印象だけは拭おうと言葉を絞り出した。

 

 

「……私のクラスの、担任だよ」

「え…ミイラ男が?」

「失礼だなお前ら」

「す、すみませーん!!」

 

 

人吉君の言葉に対して先生が言った言葉を、何故か弱戸君が謝った。いや、君が謝る事ではないよ。

けど、それより先生が私を呼び止めたのは…確実に何かある。聞くのめっちゃ怖い。除籍かな?…除籍だろうな。相澤先生の指示は無視するわ、無茶はするわの役満だ。

 

……終わった。

取り敢えず先生に近付き、人吉君たちを見た。

 

 

「先生と話してくるから、先に観客席に行ってて?」

「分かった」

「ま、また後でね森羅さーん!」

「どうか…ご無事で…!」

「武運を祈ってる!」

 

「……何故武運と無事を祈られたの?」

 

 

ちょっとオバちゃんそこだけ分かんないかも。

 

頭の上にクエスチョンマークを浮かべつつ首を傾げると、隣から微かな笑い声が聞こえた。隣を見ると先生が私から視線を逸してちょっと笑ってる。笑い堪えようとはしてるけど、堪えきれてない。

 

 

「……先生」

「ふっ…くっ…すまん…ふっ」

「笑うなら笑ってくださいよ…」

「悪い悪い。……で?今回俺が言いたいことは、分かるな?」

「いきなりマジトーン…勿論分かってますよ」

 

 

先生の言葉に肩を落とした。

除籍されたら今後の履歴書にどう書けばいいんだ。除籍ってストレートに書くのかな、それとも違うのかな…。分かんない…後で調べよ…。というか私これからどうしよう…。

 

ぶつぶつ呟きながら更に肩を落とした。

 

 

「誰が除籍するって言った?」

「え?今回と前回の役満で除籍では…?」

「なんで役満って言葉知ってるんだお前…。安心しろ。しないよ」

「……え?!」

「して欲しいのか?」

「滅相もございません」

 

 

勢いよく首を横に振り、手も胸の前で横に降る。

全力の滅相もございません!

 

それがまた先生のツボに入ったのか、また笑われた。酷い。人の全力のアピールを笑うなんて…。

とは思いつつも、なんだか昔がちょっと懐かしくなった。お兄ちゃん伝手で知り合った相澤先生は、割と私の事を可愛がってくれていた。

今は生徒と先生だからそういうのも無くなったけれど。懐かしい。ちょっとだけ昔に戻ったようだ。

 

 

「…こほん、今回お前を呼び止めたのはちゃんと理由がある。除籍以外のな」

「分かったのでそこまで強調しなくとも…」

「まぁ聞け。

1つ、無茶をしすぎということ。

2つ、雄英の体育祭と主旨は違うが…よくやったということ。

以上。もう行っていいよ」

「流石に端的過ぎません…!?」

「冗談だ」

「いや、全く冗談に聞こえませんでしたが…」

 

 

と言いつつ先生の発言の意図を考える。

無茶をし過ぎは言葉のまま受け取っていいだろう。それは反省。

2つ目の、体育祭と主旨は違う…これはやっぱり"他人を蹴落とし上にいく"事を前提に雄英の体育祭は行われているんだろう。そして私は主旨と正反対の"他人を助けて最下位を甘んじて受け入れた"ということになる。それでもよくやったと言ってくれた…その事実は多分素直に受け止めて良いはずだ。

そこまで考えて口を開いた。

 

 

「無茶をし過ぎたのはすみません。素直に謝ります。それでも今回はさっきの子たちのおかげで私はそこまでの無茶はしていません。

あと…ヒーロー科の人間として、体育祭の主旨である"他人を蹴落としてでも上に行く貪欲さ"と正反対の事をしましたが、私に後悔はありません。…それに先生もよくやったと言ってくれたので、そこは素直に受け取ろうと思います」

「そうしてくれ。…ああそれと、これは独り言だが」

「?」

 

「誰が何と言おうと、お前は間違ったことはしていない。それは誇れ」

 

 

そう言うと先生は踵を返して去って行った。

その背中に向けて声を張った。

 

 

「ありがとう、ございます!」

 

 

先生から見えないが、私は感謝を込めて先生に向かって頭を下げた。

誰が何と言おうが、私は私の選択を肯定する。そうじゃないとその場の私自身を否定することになる。

それでも、先生にそう言ってもらえた事実は私の胸の奥にあった引っ掛かりを取ってくれた。…心の奥ではちょっと気にしていたんだろう。主旨と違うと分かってて正反対なことをしたことを。でも、もう大丈夫。誰が何と言おうと…あの場の私はできることをした。

誇ろう。

 

頭を上げると先生はもういなかった。

それを確認して私は階段を上がって観客席に出た。

 

 

「お!さっき最下位になったヒーロー科の少女じゃねぇか!」

 

 

その言葉が聞こえた方を見ると、こっちこっちと言いながら一般の男性が笑顔で私に向かって手を振っていた。

表情を見る限り、私に対してマイナスな印象はなさそうだ。多分私の名前を知らないから事実を述べただけだろう。

 

それに答えるように少し笑顔を浮かべてから頭を軽く下げた。

 

 

「こんにちは」

「おう!こんにちは!」

 

 

男性はそのまま席を立って私の前まで来た。筋骨隆々の気のいい男性だ。

…私に近づいて来たのは多分理由があるんだと思う。でも、なんだろう?

 

男性は口を開いた。

 

 

「さっきは本当にありがとうな!実はあの時君が守ってくれた生徒の中に俺の息子がいてな…。君が守ってくれたおかげで無事だったんだよ!怪我1つなくピンピンしてらぁ!ただ…ヒーロー科にとっては今回の結果は悪く働くかもしれねぇな。それは、本当に申し訳ない」

 

 

男性はそう言って頭を下げた。まさかあの中にいた生徒のお父さんから声をかけられるとは思っていなかった。

私は慌てつつもなるべく穏やかに声をかけた。

 

 

「気にしないでください。例え悪く働いたとしても、私に悔いはありません。それに…息子さんを守ったのは私だけじゃありません。よければ、あの時私と一緒に戦ってくれたあの子たちにもお礼を言ってあげてください」

 

 

そう言ってちょっと離れた所から私たちの様子を伺っている人吉君たち5人組を見た。

男性は私の視線の先を見てふっと笑い、私の頭を乱暴に撫でた。

 

 

「わっ!」

「嬢ちゃんいいやつだな!!よーし!俺が纏めてドリンク奢ってやらぁ!!おーい!君たちもこっちおいで!!息子守ってくれた礼に好きなドリンク奢ってやるよ!!

…そうだ、嬢ちゃんの名前聞いてなかったな!良ければ教えてくれ!」

「私は、森羅 万です!」

「うん!良い名前だ!!元気もいいな!俺は雪田 降(ゆきだ こう)!息子は投也(とうや)だ!あそこで俺たちを見てる白い髪の男子生徒だ!」

 

 

男性が教えてくれた方を見ると、男子生徒…雪田君が私に頭を下げた。それに手を振って答えた。

 

そんな私たちの会話を見ながら、5人が私たちの所へ恐る恐るやってきた。そして男性は先ほどの言葉通り私たちにドリンクを奢ってくれた。

勿論遠慮したが、受け取ってくれないと今日は帰らないぞと言われたので大人しく頂戴した。

 

踊幻さんは「私は何もしてないので…!」と遠慮していたが、男性が「映像の隅でお嬢ちゃんが息子を安全な所へ連れて行ってくれたの見てたぞ!だから遠慮しなくっていいぞ!!」そう言ってドリンクを奢っていた。因みにドリンク売っていたのは経営科の子だった。

 

「ありがとうございます」そう皆で頭を下げると、男性は1人1人順番に頭を撫でていった。ちょっとくすぐったい。

 

 

「お礼を言うのはこっちさぁ!ありがとうな!!」

 

 

男性はそうカラッと笑って自分の席に戻っていった。男性の隣の席の女性が立ち上がり、私たちに頭を下げた。多分雪田さんの身内の方かな?そう思って皆で頭を下げた。

 

そうして私たちはドリンク片手に次の種目の観戦をする為、クラスごとに割り振られている席に戻るために歩き始めた。

15分設けられた騎馬戦の作戦会議時間がそろそろ終わる。

 

 

「じゃあ私はこっちだから」

 

 

そう言ってA組に割り当てられた席に向かおうと離れたその瞬間――両手をガッチリ掴まれた。ついでに両肩と腰も。…なんだぁ!?

ちらりと振り向くと5人がそれぞれ私の体の一部を掴んでいた。

え、何…?

 

 

「つれへんなぁ。1人なんやろ?そしたらうちらサポート科と一緒に見ぃひん?折角やし森羅さんのサポートアイテム、お礼に提供したいしなぁ」

「そうそう。だから俺たちサポート科と行こうぜ、森羅。だから…お前ら離せよ」

 

 

縛野さんと人吉君が右腕と右肩を引っ張る。…あの、その前に離してほし…。

 

 

「俺たち普通科だって森羅と見たいぞ!なぁ弱戸!」

「そ、そうです…!それに折角なら森羅さんの解説ありで観戦したいです…!」

 

 

氷野君と弱戸君が左腕と左肩を対抗するように引っ張る。だからあの…。

 

 

「け、経営科の私だって!森羅さんと見たいよ!あと私の経営論聞いてほしい!!」

 

 

踊幻さんは腰を引っ張ってきた。…もうこの際引っ張るのはいいけど、踊幻さんはなんで腰なの…。

 

そんな私の心は知られることなく5人は睨みあいをした。誰も譲る気配はない。

そしてついでにじりじりと各々力がこもっていき、掴まれている部分がちょっと痛くなってきた。…肩とか腕の関節外れない?大丈夫?怖いよちょっと。

 

 

いや、あの…席決められてるんで…。

そう言ったら一斉に「関係ない!!」と叫ばれた。あの…息ぴったりだね。

そうして5人は私を中心に言い合いを始めた。…ここまでモテモテになったの、前世を含めても初めてだなぁ。なんて思って空を見上げた。あ…、お空綺麗。青と白のコントラストが最高に体育祭日和だなぁ。

 

 

≪そこの観客席でもめてる6人組!!なんでもいいから早く席に座りな!!あと2分で騎馬戦始まっぞ!!≫

 

「す、すみません!!」

 

 

マイク先生の言葉に咄嗟に謝ったが、ふと思った。私巻き込まれてるだけだよね…?

 

 

「ほなヒーロー科の所がぽっかり空いてるからそこ行こか」

「さんせー」

「結果的にラッキー!」

「行きましょう森羅さん!」

「私の経営論もついでに聞いてね!」

 

「皆一致団結するの早いね…」

 

 

引っ張られながら歩いてる最中、近くにいたヒーローから「モテモテだな!」「ヒューヒュー!」とか茶化された。…貴方たちの顔、覚えたからな。

そうして席に着いた時とほぼ同時に騎馬戦が開始した。

 

 

観客席から騎馬戦を見る。

1位である緑谷君チームのポイントは1000万という圧倒的なポイントがあるため、それを巡って早々に他のチームが動き出した。ただこの中で警戒するべきは…予選であまり目立たなかったB組の子たちだろう。そう思いながら観察する。

 

 

「森羅さんが仮にあの中にいたら、どの子たちをマークしましたか?やっぱり1位の子でしょうか?」

「ううん…私ならB組の子たちかな」

「え、なんで?B組ってあんまり目立ってなかったじゃん」

「だからだよ。B組の子たちの実力は直接見たことはない。けど…だからこそ警戒する必要がある」

 

 

弱戸君と氷野君の疑問に答えるために私は持論を解説していく。

騎馬戦が告げられた時に思った事と、チームが決まった時…そして開始した今の状況を総合的に考えて辿り着いたもの。

 

 

「第一種目って言われた時点である程度の人数を絞ることは分かった。私に分かるってことは他にも分かった子はいるはず。それは…恐らくB組の誰か」

「なんでそう思ったん?」

「順位を思い出して。B組の子…通過者の"半分以下に偏っている"」

「それは純粋に力の差じゃないか?」

「違うよ。私がB組の子なら、同じヒーロー科で目の上のたんこぶであるA組には目にもの見せたくなる。だってずっとA組ばかり注目浴びて…面白くないって思うはず」

 

 

私はヒーローになるつもりはないけど、もし仮に他の組に注目が浴びている状況になったら複雑な気持ちを抱く。だってうちのクラスの子だって凄いのに。

それにヒーロー科ってのは他の科より負けず嫌いな子がいる印象だ。だからこそ、余計に面白くないと思う。

 

私の言葉を聞いて暫く考え込んでいた踊幻さんがハッとしたように声を出した。

 

 

「そっか…!だから敢えて、後方に下がってA組の個性・性格とかを観察したんだ。次の種目で一泡吹かせるために!」

「うん、その通り。じゃないと…あんな順位の偏り、しないと思う。それにここでA組とB組の印象をひっくり返す事ができれば、観客の人に強い印象を与えられる」

「そこまで考えてたとなると…策士な子がおるなぁ。もしくは対抗心が強い子とでも言えばいいんやろか?」

「…B組の総意ではないかもだけどね。ただ全員でA組に勝つって強い意思を感じるよ。…いや、A組ばかりに良い所取られてたまるか、の気持ちの方が強いかも?」

 

 

ふぅっと一呼吸置く。

どっちにしろ、B組は要警戒だろう。そんな中で皆はどう出るかな?

じっと戦況を見つめる。

 

ただその中で1チームだけ異様に静かな雰囲気を纏っていた。

気になったから観察をしていると、ポイントの取り方が他のチームと全く異なる。派手さは全くない、それどころか地味。下手をすると周りの派手な子たちに目が移ってしまうぐらい地味。でも…確実に取っている。それどころか"差し出させている"。

 

 

「ん?どうした森羅?なんか気になる事あるのか?凄い凝視してるけど…」

「氷野君、あの紫髪の子を見て」

「紫髪の子…あっ!うちのクラスの心操じゃん!ヒーロー科に気を取られてたけど、あいつ通過してたのか!すげぇ!」

「因みになんだけど…個性って分かる?」

 

 

氷野君のクラスメイトだったのか。そしたら個性とか知ってないかな。

なんて期待しながら聞いてみた。

氷野君は少し思い出すように考えた。

 

 

「心操は確か…"洗脳"って言ってたぞ」

「なるほど…それでか」

「なんか気になるのか?今の活躍、だいぶ地味だけど」

「だからこそ気になるよ。でも個性知って分かった、あの立ち回りの理由」

 

 

心操君チームを見つめる。

彼の個性のトリガーは離れた観客席からは分からない。けど、なんらかの手段で確実に自分の個性を通してポイントを自分から差し出させている。それも他の人に紛れるように、静かに。

 

洗脳ってのはあくまで私のイメージだけど…かけてしまえば強い。

洗脳にはいくつか特徴があって、強制性・支配・組織的な手法・そして無自覚性。恐らく心操君はこの中の無自覚性だろう。じゃないとあんな風に自分からポイントは差し出さない、と思う。多分だけどね。

 

そこまで思ったが、言葉に出したのは1つだけ。

 

 

「彼の個性、凄くヒーロー向きだね」

「え?!そうなのか!?」

「だって恐らくだけど…個性さえかけることができれば、無傷で捕まえることができる。それは誰もができそうに見えて、一番難しい事だよ」

 

 

力は使い方次第。それでもこの雄英にいるってことは…彼は良い方に使いたいと思っているはずだ。だからヒーロー向きだと口にした。

 

 

「その言葉、聞いたらきっと心操喜ぶだろうなぁ。でもちょっと複雑になるかも?」

「その理由は?」

「あいつヒーロー科受けてたんだって」

「…なるほど、そしたら私に言われたら複雑になるね」

 

 

そこまで理解して口を閉じた。

雄英も間違った選択をした。彼はヒーローとして貴重な人材になれるのに、私みたいなのを通すなんてね。今回の活躍次第では間違えたって思うんじゃないかなぁ。

 

そうして見守っていると騎馬戦は終わった。心操君チームは3位になり、見事最終種目に進出した。

 

 

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