二人のヒーローが死神の世界に現れました   作:落雷氷華

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待たせてしまい申し訳ない


ヒーロー、挨拶するin十番隊

「………………」

「……………と、冬獅郎く〜ん?」

「日番谷隊長だ‼︎」

「別にいいだろそンな事ォ…」

変に日番谷隊長を強調する冬獅郎

そしてその冬獅郎は今機嫌が悪い

それは

 

 

 

数時間前

 

「確か十番隊って近かったよな‼︎」

上条は家の方向に向かい、近づこうとした所で曲がる

「俺が知るかよ…」

それを一方通行が後を追う

何度も言うが今は全隊に挨拶中だ

後は十番隊、十一番隊、十二番隊、十三番隊のみ

それで十番隊に向かっている途中なのだが

「…………………ん?どわぁ‼︎」

上条は曲がり角で誰かにぶつかった

それに一方通行は足を止める

そして一方通行は絶句(驚愕)する

「………………………………」

「むー‼︎むーうー‼︎」

「痛た〜……あ、君たちやっほー」

気軽に声をかけ、尚且つ上条の上に乗っているのは松本乱菊

爆乳女性とだけ言っておこう

さて、ここまで来れば分かるだろう

上条が今どんな状態か

「………………オイ」

「ってやば、早く逃げないと…」

「オイ」

「ん?何?」

「早くどけ。三下が死ぬぞ」

「え?………うわァァああああああ‼︎」

乱菊は現状を思い出し、上条から退く

いや、赤面している訳ではない

胸を押さえている訳でもない

いや、それは後回しだ

「‼︎ゲホッ‼︎…あ〜…死ぬかと思った」

「見事に止められてたなァ」

なんというあの(男にとっては)ラッキーに会ったにも関わらず、一方通行は羨ましいの一言も呟かない

それはそうだろう。彼はかつて同居人の裸を見ても動じなかったのだから

もはや男なのか疑う

そしてそんなラッキーに会った上条は

「………柔らかかった」

だれかこいつを殺してくれと上条のクラスから誰かが言うであろう

そしてクラスメートから鉄槌が来る事も間違いなし

これは確定。うん

と、話を戻して

「ごっめ〜ん、大丈夫?」

乱菊は謝る気ゼロだ

「いえ、大丈夫です…」

「それより、何か追われとるみてェだが…」

一方通行がそう言うとハッと思い出し

「そ、そうだった‼︎早く逃げないと________」

するとその時

 

 

 

「松本ォォおおおおおおおおおおおお‼︎」

 

 

 

怒号が響いた

「ひっ、き、来たァァああああああ‼︎」

それを聞いた乱菊はシュッとその場を去った

去り際に「じゃあね‼︎三下くん‼︎白髪くん‼︎」と言ったが上条が言いたい事は一つ

「俺三下じゃなァァああああああああい‼︎」

「三下じゃねェか」

「一回黙れ‼︎」

「松本ォォおおおお‼︎今回は許さねぇぞォォおおおおおおおお‼︎」

と、その時曲がり角から銀髪の少年が現れた

白い羽織を着ている所、どうやら隊長らしい。と一方通行は考え

「オイ、その松本っつう女、何やったンだ?」

「あぁ?誰だお前ら」

「ああいや、実は挨拶しに行こうと…」

「挨拶?……ああ、確か回ってるんだったよな。なら俺は十番隊隊長日番谷冬獅郎だ」

「………………俺は上条当麻だ。ふんで、こっちが一方通行」

一瞬間が合ったのは隊長という言葉に驚いたからだろう

そして冬獅郎は気づいた

「しまった‼︎見失った‼︎」

「あ」

「ハァ…」

いや一方通行のせいだが

 

そして冒頭に戻る

今は隊長室にいる

そこでソファに腰掛けている上条と一方通行

「でも、乱菊さんって何したんだ?」

見た目が子供なのか、タメ口で話している

「どォせ仕事サボったとか、どこかに何か隠してるってやつじゃねェの?例えば酒とかなァ」

「な、何で分かった…」

「え、当たってるの‼︎⁉︎」

一方通行恐るべし。と上条はやはりLevel5と再度認識した

「松本めぇ…何回酒をここに入れるんだよ…今回はくそ入ってたし」

「………苦労してるんだな」

「苦労してるわ」

上条の答えを華麗に返す冬獅郎

いやイライラしているだけかもしれない

一方通行は寝ようかと思っていた

 

 

 

そんな時、グッドタイミングに

「今なら隊長はいない……はず……」

乱菊が入ってきた

冬獅郎、上条、一方通行は乱菊に注目し

乱菊は三人に注目する

そしてフリーズし

 

 

 

 

「松本ォォおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお‼︎」

「きゃあァァあああああああああああああああああああ‼︎」

 

 

 

その後、急遽参加した上条だが乱菊のスピードには勝てず、一方通行にお願いし(土下座をめっさかまして)一方通行が意図も簡単に乱菊を捕まえた(冬獅郎と協力してだが)

やはりLevel5は恐ろしいと再確認した上条であった

 

 

 

 

そして乱菊は勿論罰である




第17話エンド

「今日はこの人‼︎」

日番谷冬獅郎

「史上最年少で隊長になった銀髪翡翠眼の天才児だ‼︎物事を冷静に見渡せる高い見識の持ち主で、常にドタバタ騒ぎを巻き起こす死神達の中で主にツッコミ役の位置付け……仲間がいた…」

「斬魄刀は『氷輪丸』能力解放と共に柄尻に鎖で繋がれた龍の尾のような三日月の刃物が溢れ出す霊圧が触れたもの全てを凍らせる能力を持つ」

「解号は『霜天に坐せ 氷輪丸』だ‼︎」

「死神達の中で常識人だってよォ」

「仲間が、仲間がいたぁ…」

「お前は何に感動してるンだよ…」

次回「ヒーロー、挨拶するin十一番隊」

「俺次回嫌な予感がする」

「そォか」

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