二人のヒーローが死神の世界に現れました   作:落雷氷華

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ヒーロー、挨拶するin十二番隊

「うわぁ……もう塔だな…」

上条は十二番隊に来ていた

一方通行は前回を見て分かる通り、今は四番隊にお世話になっている

ので、今日は上条一人なのだが

「えーと……す、すみませーん」

「はい」

「のわぁ⁉︎」

背後からの突然の声に上条は一瞬寿命が縮んだであろう

「び、びっくりした…」

「こんにちは、上条当麻様。マユリ様がお待ちしています」

「……マユリ?」

「涅マユリ様、十二番隊隊長でございます」

あ、そうかと、上条は納得した

「えーと……君は?」

「……涅ネムです」

「涅?家族なのか?」

「行きましょう」

「え、ちょ」

「行きましょう」

「ちょ、待ってェェえええ‼︎」

ネムに半ば引きづられるのうに十二番隊敷地に入った上条

 

 

 

「……これ、何?」

「企業秘密です」

ビーカーの中に入っている何か分からないものを聞く上条だがネムは企業秘密と言って終わらせた

「……そ、そうか」

「そうです」

押される感じで終わった会話

そして沈黙タイム

 

(…………嫌な予感がするんですが…)

上条は一早く危険を察知した

(…何か訳のわからないのがあるし……)

キョロキョロと見渡す上条

すると

「着きました」

ネムが立ち止まったのは一つの自動ドア

「うわぁ……景観崩してるな」

「こちらでマユリ様がお待ちしています」

上条の言葉を無視してネムはドアを開けた

するとそこには

 

「やぁ、待っていたヨ」

 

 

(………あ、もう嫌な予感しかしない)

上条はマユリの外観を見て真っ先にそう確信した

何故なら異様に長い爪に異様に変な顔(失礼だが)もう見るからに変なのだ

「お前が上条当麻だネ?」

「は、はい、そうです…」

「一方通行はどうしたんだネ?」

「あ、あいつはちょっとトラブルがあって…」

「……それは残念ダ」

マユリは心底残念そうに言った

 

そして次には突拍子のない事を言った

「一気に実験出来ると思ったのだがね」

 

「………ん?」

 

「いや、一人一人検証して行くのもいいかもネ」

「………ん?」

上条は訳が分からないという顔をしている

そんな事御構い無しにマユリは

「ネム、彼を抑えてくれ」

「はい」

「…………あのぉ…何を…」

「何、ただ”右腕を切断するだけ”だからネ」

その事を聞いた上条はダラダラと汗を流し

 

 

 

 

「不幸だァァああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ‼︎」

 

 

 

 

「…チッ、ここかァ…」

一方通行は十二番隊に来ていた

「さっさと済ませて____」

「ァァああああああ‼︎」

ア?と一方通行は立ち止まった

そして

 

「不幸だァァああああああああ‼︎」

「‼︎ぐふォ⁉︎」

上条は華麗に一方通行を掴み十二番隊敷地から離れていった

その時上条は一方通行の首根っこを掴んだのだが……その後は彼らの問題であろう




第19話エンド

「き、今日はこの人だ…」

涅マユリ

「人間離れしたような出立ちだけど、化粧…やっぱりあれ化粧なんだな。化粧の下は普通の顔なんだ。普段は隊長として振る舞ってるけど本性はマッドサイエンシストらしい」

「斬魄刀は『あし殺地蔵』……どォやら最初の漢字が分からないそうだ」

「断念したもんな」

はい○|‾‾‾|_

「無視して続けるぞォ。能力解放と共にうねった三本の刀身を持ち、その根本に赤子のような顔が浮かんだ形状に変化する。斬りつけた相手の脳から出る信号のうち『四股を動かせ』という命令のみを検出して遮断し、四股の動きを封じる能力を持つ」

「解号は『掻き毟れ あし殺地蔵』だ」

「次でこのコーナー終わりかァ?」

「そうだな…俺もう十二番隊行きたくない」

「三下は無視して」

「無視しないで‼︎」

「次回は十三番隊だァ」

次回「ヒーロー、挨拶するin十三番隊」

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