二人のヒーローが死神の世界に現れました   作:落雷氷華

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前回

ヒーロー、隊長に会う
ヒーロー、塔に向かう


※十二月六日修正


ヒーロー、絶対絶命

一方通行は上条を担いであの塔に来ていた

だが、正確にはその塔に差し掛かる前の入り口だが

一方通行はそこで降り、スイッチを切り替えた

「ッハァ…ハァ…」

「ハァ…ここ…まで…来れば…」

上条は前を見る

そこには、何十段もある階段があった

「………登るか」

「ハァ…チッ…」

上条は一方通行を担ぎ、階段を登り始めた

 

「ハァ…ハァ…」

「……おい…三下ァ」

「ハァ…な…んだ…?」

「…お前…もう限界なンだろォ…」

「ッ…」

先程も記したが、上条はほぼ限界を越えていた

半分差し掛かった所で、一方通行は上条に話しかけたのだ

「…限界…だよ…だけどな…ここの事を知る為には…この先に行かなくちゃ…」

「……」

「それに…お前、歩けないんだろ…?」

「ッ……」

そう、上条の言う通り、一方通行も限界を越えていた

あの世界の傷に、能力を多数使用している

まだバッテリーはあるが、数十秒しかない

「……チッ」

「ハハハ…でも…意外だな…」

「ア?」

上条は階段を登りながら呟いた

一方通行には聞かれたが

「いや…一方通行って…変わったんだな〜…と」

「…………………」

「ロシアで会った時…突然でびっくりしたけど……あの子を助けたい思いで俺にぶつけたんだな」

「……………」

「いや〜…上条さんは驚きましたよ〜…列車止まったと思って外に出たらお前がいたからな〜……」

「………すまなかったな」

「……もう驚かんぞ」

そう駄弁って?いながらなのか、階段がもう少しで終わりそうだった

「やっと…終わりか…」

上条と一方通行が最後の一段を踏み込んだ

 

その時だった

 

ゾワリ‼︎と、何かを感じた二人

その二人の前方の建物から

 

ゴシャアアアン‼︎と、破壊された

そこから出てきたのは

 

大柄で眼短をした男と

 

オレンジ髪に身の丈ほどにある刀を持った男が、刀と刀をぶつかりあっていた

そしてその二人は、真っ直ぐに上条達に向かってくる

「‼︎ヤベェ‼︎」

上条は一方通行を引っ張り、転がった

二人の男は階段の寸の所で止まった

「……三下ァ…ここは危険のようだぜ」

「くそっ…こっちは限界だってのに…‼︎」

上条と一方通行はあの二人から離れようとする

だが、体が言う事を聞かない

今までの疲労が、ここにきたのだ

「ッ…‼︎」

どうやらあの二人は気づいていないらしい

一方通行はスイッチを切り替えようとする

だがそれより速く

あの大柄が放った黄色いなにかが二人に襲いかかった

「‼︎一方通行‼︎」

上条は一方通行の元へ行く

そして一方通行の前に出て、右手を翳す

パキィィン‼︎と音を立て、黄色い何かは砕けた

 

そしてこれはどういう悪運か

いや、上条なら不幸というか

上条が何かを砕く所を

 

「なっ…」

「…へぇ…」

オレンジ髪の男と、大柄の男が見てしまったのだ

「…ぁ…」

上条は汗が出る

「お前…今何しやがった?」

大柄の男がこちらに近づく

本気でヤバい

ただでさえこっちは傷だらけなのに

(…バッテリーは後十四秒)

一方通行は見計らっていた

今の二人は戦えない

逃げる事を先決にする

「おい‼︎お前の相手は俺だ‼︎」

オレンジ髪の男が、大柄の男の注意を引こうとする

が、大柄の男は止まらない

「俺はまず聞きたいんだよ…あれはなんだってなぁ」

上条は後ずさりする

まだだ…と一方通行は見計らう

大柄の男が上条の目の前に来た時だった

 

 

(ここだ‼︎)

一方通行は瞬時にスイッチを切り替えた

上条を担ぎ、あの二人の横を通る

「あ?」

「なっ⁉︎」

大柄の男は疑問を

オレンジ髪の男は驚きを隠せなかった

いける、と一方通行は確信した

このままあの二人から遠ざかる事が出来る

 

だが

現実は甘くない

「ハッハァ‼︎なんだそりぁ⁉︎面白えじゃねぇか‼︎」

あの大柄の男が、楽しむような口調で一方通行の速さに負けぬ速さで襲ってきた

「⁉︎」

一方通行は驚きを隠せなかった

それは、大柄の男が目の前にやってきたからだ

「オラァ‼︎」

大柄の男が刀を振り上げる

それを、一方通行はまともに食らった

それだけで、一方通行と上条は数メートルも吹っ飛んだ

「ガァァァああああああああ‼︎」

「ぐわァァああああああああああ‼︎」

二人は壁に激突し、地面に横たわった

「‼︎⁉︎おいお前ら‼︎」

オレンジ髪の男が寄ってくる

それと同時に

 

ピー‼︎と、一方通行のチョーカーから発した音

(⁉︎時間切れ…⁉︎)

一方通行は完全に動けなくなった

 

 

「お、おい‼︎なんだ今の⁉︎」

オレンジ髪の男___黒崎一護は訳が分からなかった

ただ分かる事は、白い男がピクピクと指を動かしているだけだった

「ッ…ア、一方…通行」

どうやら一方通行というらしい

一護はツンツン頭の少年に問いた

「お、おい‼︎こいつはどうなったんだ⁉︎」

「し、知らねえ…よ…」

どうやらツンツン頭の少年もわからないそうだ

それに、まだ分からない事がある

何故この二人はこんなにもボロボロなのだ?

あの男___更木剣八の攻撃を受けても、こうはならない

いや、まともに食らったあの一方通行という男はあり得る

だがツンツン頭は、それ以上にボロボロだった

「お、おいお前ら…何でそんな_____」

「んだぁ?くたばっちまったのか?」

一護達の背後で、あの剣八の声がした

それは、楽しみが無くなったような声だった

「まぁいいぜ…さぁ、続きと行こうぜぇ‼︎」

剣八は一護に刀を振るう

「‼︎ぐぅ‼︎」

それを一護は食い止める

(兎に角‼︎ここから離れねぇと‼︎)

一護は向きを変え、走る

「ハッハァ‼︎逃がさねぇ‼︎」

それを剣八は追う

それで、二人から剣八を遠ざけた

 

(くそ…意識…が…)

上条は意識を失いそうだった

あのオレンジ髪の男が大柄の男を遠ざけた為、危険は免れた

速くここから離れて治療しなければ

一方通行を見る

一方通行の体からドクドクと血が出ている

右肩から斜めに斬られた

それにあの世界でのダメージが加わる

もはや一方通行は瀕死同然

だからここから離れて血を止めなければならない

だが、体が動かなかった

(は、やく…治、療)

等々上条は意識を失った

失う直前に

 

こちらに来る二人の男は、味方と思いたい、と上条は思いながら意識を失った




第3話エンド

次回「ヒーロー、知る」
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