NARUTO 〜渦巻く団扇の物語〜   作:セイヴァー

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どうもおはこんばんにちわ、投稿主のセイヴァーです。

今回も2話投稿ですので前話を見てない方は前話からお読みください。また、前話の後書きにも書きましたが、プロローグ・2話・3話を書き直しました。大まかには変わりませんが細かい設定の変更や追加の加筆を行いましたのでよろしければお読みください。
1話も内容が固まり次第描き直す予定です。(話数を分ける予定ですので描き直し後の話数がずれると思います。)

それでは本編へどうぞ(^O^)/



イメージOP:アニメ ジャングリラ・フロンティアより
       【Danger Danger】


観光 湯の国!巻き込まれる厄介事   という名の第5話

 

チンピラ風な湯の国の忍を眠らせ雪泉を連れて路地から中央通りに出るヒスイ。

観光街の中央通りに出ると、湯の国特有の硫黄の香りと温泉饅頭の甘い匂いが混ざり合っていた。人々の楽しげな声や足音が四方八方から聞こえてくる。

 

雪泉「すごい人ですね。」

 

雪泉が周囲を見回しながら言った。その瞳は興味深そうに輝いている。

 

ヒスイ「ここは湯の国の一番賑やかな場所みたいだからな。」

 

ヒスイは淡々と答えた。慣れた様子で人混みをすり抜けていく。

雪泉はその後を必死についていくものの、何度か人とぶつかりそうになった。

 

ヒスイ「おい、気をつけろ。」

 

雪泉「す、すみません……。」

 

雪泉はペコリと頭を下げた。

 

ヒスイ「まっすぐ行けば商会の建物が見えるはずだ。あの大きな塔みたいなやつだ。」

 

ヒスイが指差した方向には、瓦葺きの屋根を持つ壮麗な建物が聳えていた。湯銭商会のシンボルマークである鶴と松の紋章が壁面に大きく描かれている。

 

雪泉「ああ、あちらでしたか。」

 

雪泉「ああ。急ぐぞ。」

 

ヒスイは少し歩調を速めた。雪泉も後を追う。

 

商会の建物が近づくにつれ、通行人も増えてきた。商人たちの掛け声や観光客の笑い声が一段と大きくなる。

 

雪泉「ヒスイさんは湯の国に詳しいのですね。」

 

ヒスイ「まあ、一応忍だからな。下調べはしてる。」

   (本当はレヴィに聞いたんだけどな)

 

雪泉「そうですか……素晴らしいですわね。」

 

雪泉は感心したように目を細めた。その賞賛にヒスイは何故か良心が痛んだ。

 

ヒスイ「そんな大したことじゃない。」

 

雪泉「ふふっ。」

 

ヒスイはぶっきらぼうに返す。その反応に雪泉は小さく微笑む。そして二人は湯銭商会の入り口に辿り着いた。

 

重厚な木製の扉には、金箔で施された豪奢な装飾が施されている。両脇には威厳のある門番が立ち、厳しい視線を往来に向けていた。

 

ヒスイ「ここだな。」

 

雪泉「ええ。」

 

雪泉は優雅な面持ちで頷いた。しかしその小さな手がぎゅっと扇子を握り締めているのが見えた。

 

ヒスイは少し考えた後、口を開いた。

 

ヒスイ「俺は買い出しがある。ここでお別れだ。」

 

雪泉「ええ、ここまで付き合っていただきありがとうございます。」

 

ヒスイ「一人で大丈夫か?」

 

雪泉「はい、大丈夫です。」

 

雪泉は頷いた。その表情には余裕が伺える。少なくともここで彼女を見失う心配はなさそうだ。

 

ヒスイ「そうか。ならここで別れよう。」

 

雪泉「ええ、本当にありがとうございました。」

 

雪泉は深々と頭を下げた。その動作は非常に洗練されており、やはりただの平民ではないことを窺わせる。

 

ヒスイ「別に。もう絡まれるなよ」

 

雪泉「はい……またお会いできたら嬉しいですわね。」

 

雪泉は名残惜しそうにヒスイを見つめた。その視線に、ヒスイは思わず目を逸らす。

 

ヒスイ「あぁそれと、その明らかに作ってますよって感じの貼り付けた笑顔。気持ち悪いから止めたほうがいいぞ。」

 

雪泉「!?」

 

ヒスイの言葉に雪泉は表情には出さなかったが内心驚愕する。

 

ヒスイ「じゃあな。」

 

ヒスイは一方的に別れの挨拶を告げると雪泉の返答を待たずに踵を返して商会の建物へと入っていった。

背後で雪泉が驚愕している気配を感じながらも、振り返ることはなかった。

 

ヒスイに表情を指摘され固まる雪泉。無意識なのか彼女は手を口元へ隠すように持っていく。

 

雪泉「⋯⋯⋯⋯⋯⋯へぇ?」

 

しかし、彼女の細い手で隠せないほど口角が上がっておりその表情は狂笑または嘲笑を受けべているようにも見え、その視線には欲しいものを見つけた子供のような輝きを持ってヒスイが行った方向を見つめ続けていた。

 

 

 

 

翌朝、湯の国を発つ日が来た。

荷物をまとめ、旅館を出る時、ヒスイはふと昨日の少女――雪泉のことを思い出した。結局、湯銭商会の入口で別れたきり顔を合わせなかった。

 

ヒスイ(まあ、もう会うこともないだろうが。)

 

そう思いながら宿を出ると、既にウツシ教官が仁王立ちで待っていた。

 

ウツシ「おはよう!全員揃ったな!では木ノ葉へ帰ろう!」

 

朝っぱらからのハイテンションに三人はげんなりした顔を見せた。

 

 

湯の国を南下して帰路につくウツシ班一行。

山道に入ると、空気が徐々に変わる。湿気が減り、森の匂いが強くなった。

 

先頭を行くレヴィが突然振り返った。

 

レヴィ「いや~、初のCランク忍務だったけど案外なんとかなるもんッスね〜。」

 

アヤ「⋯⋯油断しないことね。ここは里外。何が起こるか分からないのだから。」

 

レヴィ「分かってるッスよ。」

 

ヒスイは二人のやり取りを眺めながら、久しぶりに穏やかな気持ちになった。任務中の張り詰めた空気から解放され、仲間と共に歩む道のりは思ったより悪くなかった。

 

すると突然ウツシ教官の表情が一瞬で引き締まる。

 

ウツシ「全員、警戒態勢!」

 

ヒ・ア・レ「「「!?」」」

 

ウツシの声で3人は戸惑いながら警戒態勢に入る。

 

すると前方の茂みが不自然に揺れた。

 

3人は身構え、ヒスイは写輪眼を開放しようとした――その時だった。

茂みから姿を現したのは……昨日の白い振り袖の少女、雪泉だった。

 

雪泉「⋯⋯くっ!!」

 

姿を現した雪泉は腕に怪我を負っており、呼吸も少し荒かった。

 

ヒスイ「雪泉……!?」

 

ヒスイは目を見開いた。雪泉は腕の血を流している所をもう片方の手で押さえていた。

 

雪泉「ヒスイ……さん!?」

 

こちらに気づいた傷ついた雪泉が振り絞るように呼ぶ。

 

更に茂みから現れる三つの影——色こそ違うが木ノ葉の暗部も使っている身体全体を覆うフード付きのマントに顔を覆う動物を模したお面。

お面の額部分には雲のような形をしたデザインーー間違いなく雲隠れの忍の証であるシンボルが刻まれている。

 

ヒスイ(雲隠れの暗部!?なぜこんな所に……)

 

思考が加速させヒスイは咄嗟に状況を分析する。

 

しかしその時、さらに深い茂みから一人の人物が姿を現し3人の雲隠れの暗部の前に立つ。

 

ヒスイ(なぁっ!?なんで⋯⋯!?)

 

新たに現れた人物を見てヒスイは目を見開き内心驚愕する。ヒスイはその人物を一方的にだが知っていた。

 

?「その額当て。⋯⋯木の葉の忍か。」

 

現れた人物の名は二位ユギト。

 

?→ユギト「面倒なことになったな。」

 

雲隠れが所有する2体の尾獣。その内の1体、二尾の人柱力であるからだ。

 

                         続く

 





本話のご読了ありがとうございます。

次話は戦闘シーンが中心の為今話は短めとなっております。
また次回も2話構成(予定)になるのでどうか長い目でお待ちくださませ。

そして今話は原作キャラより二位ユギトを出しました。雪泉やユギトに対してヒスイ達はどう対処するのか、次回の主人公達の活躍を楽しみにお待ちください。

それでは生暖かい目で次話をお待ちくださいませ。

イメージED:アニメ 銀魂より
      【修羅】
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