ウチの姉ちゃんと幼馴染、何とは言わんがデカい   作:himahy

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お待たせいたしましたぁぁぁ!!!!
リアルが忙しいってハッキリわかんだね
土下座して足舐めるので許してください



エデン条約編 始動!!……裏切り者?うわ、ここにもそんな奴いるんだ
プロローグ


 

 

 

最近のキヴォトスでは、ある事が有名になっている

 

 

連邦捜査部『シャーレ』が選んだキヴォトス外の人間、その名も"シャーレの先生"、先生はあらゆる生徒の助けや悩みに答えるためにキヴォトスに派遣されて、アビドス、ミレニアムと学園を渡っていき…ついにトリニティにまで足を踏み込んだ様だ。

 

元々先生は学園間の問題を解決する為に呼ばれ、ヘイローも無いのに前線に行って"生徒を指揮する"と言うゴリゴリにイカついことをやり始めるとか。

 

そのせいか、トリニティの教室の中からは「先生」と言うワードが絶えず飛び交ってくる…だがしかし、俺はその「先生」など気にしてる場合では無かった。

 

 

 

 

【悲報】現在トリニティ総合学園で一年生をやっている聖園カナタ、すんごくとんでもない危機にぶち当たる…いや、マジのマジで。

 

端的に言えば、トリニティの勉強が難しすぎてあまり理解できない。

教科書を開けば、出てくるのは"外人以外理解できねえだろ"って言うほどの言葉の量。

 

一応これでも同じ高等学校の生徒なはずが、みんなはきちんと実績とか残してるのに対して、俺はテストも平均点ぐらいと…あの聖園ミカの弟とは言い難い。

 

今日も一日中学習用BDを5回と反復横跳びしたのだが、見れば見るほど出てくるのは文明レベルの問題、そして誰が解読できるんだって言うほどの知識。

 

だからこそ、みんなに追い付くために毎日毎日学習用BDと睨めっこをして、夜遅くまで全学年共通の自習室に残っているから、『自習室の神』とまで言われる様になった、不名誉なあだ名じゃボケ。

 

とにかく、このままでは俺はみんなの勉強についていくことが出来ずに、補習授業部に転落かまたは留年、最悪の場合退学と言うあのクソ聖園家にとっても俺にとってもまずい結果になり、それイコールミカ姉ちゃんに迷惑をかけてしまう事になる。

あぁ、そんな未来を俺は見えたくもないし、受け入れたくもない。

このままいけば、本当に悔しくて情けないが自分の姉に数学Ⅲを教えてもらう羽目になる、ちなみにミカ姉ちゃんは3年生にいる先輩の話によると、スッゲェ成績が良いらしい。

 

ティーパーティの一員だから成績がいいのは当然なのだろうが、それを聞いたとしてミカ姉ちゃんに"教えて欲しい"なんて口が裂けても言えない。というか俺のプライドが許さん。

 

 

───ピコンッ

 

"どうしたものか"と、頭を悩ませた時。ふとポケットにしまってあったケータイからモモトークの着信音が鳴った。

 

友達が少ない俺にとってはケータイの着信音は色違いのポ○モンが出るほどレアなので、オリンピック選手並みの反射神経でケータイを取り、相手を確認した。

 

「…ぇっ」

 

 

 

『桐藤ナギサ』

 

 

『ご無沙汰しています、カナタさん……お忙しい中申し訳ありませんが、少々お時間をいただいても宜しいですか?』

 

『すぐ行きます』

 

0.1秒の既読、0.2秒の返信……もし相手がミカ姉ちゃんだったら、俺は返信する事さえも躊躇していたかも知れない、だが相手は俺のナンバー1にして兼2人目の姉「桐藤ナギサ」……ミカ姉ちゃんならともかく、これは行くしかねえだろ!

 

0.3秒で決断をすると、速攻で部屋を飛び出した

 

この間に掛かった時間0.3秒、我ながらキッショと言える結果だ

 

 

 

 

 

 

 

 

「───もう嫌っ!!」

 

 

 

 

白鳥が太陽の下で元気にピューピューと鳴く早朝のトリニティ総合学園、とある教室でピンク頭の少女が怒号を上げた。

 

その声は一生懸命『授業』で使ったホワイトボードを消している俺の耳にまで響いてきて、"こちとら時間外労働ぞ"と、内心少しイラついた。

 

 

「こんなことやってらんない!分かんない!つまんない!めんどくさい!」

 

「それもこれも、全部カナタと先生のせい!」

 

"えぇ、私……?"

 

「僕のせいじゃない、先生のせいだ。」

 

"え、もしかして簡単に見捨てられた?"

 

教卓の上に積まれている5教科もろもろの学習用DBを軽々と持ち上げると、その横に設置されているロッカーにぶち込んだ

そのロッカーの頭上には『補習授業部専用』と記されていた。

 

───この時点で勘が鋭い人なら気付くと思うが……そうです、お察しの通りこの教室や4人の生徒達はあの『補習授業部』だ。

 

何故成績の良い俺が補習授業部にいるのかと言われれば、少し時は遡る事になるが……ナギサさんと2人で出会った日、とある事を頼まれたのだ。

 

 

 

 

「カナタさん、補習授業部にいる顧問の補佐になっていただけませんか?」

 

「なります」

 

「安心してください、カナタさん程優秀な人間にとってこんな条件はあまり呑みたくな───」

 

 

 

「───えっ?」

 

直前まで美しい手つきでティーカップを啜っていたナギサさんは、喋る口を止めて、目の前で俺の顔をキョトンと見つめた。

 

ナギサさんのそんな表情を見せるのはとても貴重なので、これは俺のメモリーチップに刻んでおくことにしよう…あ、相変わらず可愛いですナギサさん神ですナギサさん結婚しましょう。

 

 

「か、カナタさん?……何故、意図も容易く条件を呑んだのですか?」

 

「……え?……あ、え?もしかして、呑んじゃいけない案件とかでしたか!?」

 

マジか、それはマズイ……ナギサさんの前でこんな忌々しい姿を、予定変更の切腹案件だ。

 

 

「い、いえ!そう言うわけでは無いのですが……はぁ……。」

 

え、なんでため息吐かれた?……あ、もしかして切腹じゃダメか、ナギサさんは即死をお望みか。

 

「!…し、失礼しました……とにかく、ありがとうございます。」

 

一呼吸を置いたかと思えば、ナギサさんはゆっくりと口を開いた。

 

ナギサさん、少し疲れてる様子なのに……こんな時でも俺に感謝か、流石はナギサさん兼ナギちゃん兼ナギサ様兼俺の2人目の姉兼美少女だ、面構えが違う。

 

「こほん……とにかく、その間のカナタさんの出席日数に関してはご心配に及びません。補佐として頂けるならば、それを出席日数として数えます。」

 

「……ありがとうございます…それでは、僕はこれで。」

 

手際良く振り返ってナギサさんに一礼をすると、俺は"決まった"と言う言葉が頭の中を支配して、ウキウキとしたステップを踏んだ。

 

 

「…………」

 

 

カナタがティーパーティの場を去った後、ナギサは周囲に誰もいない事を確認すると、ティーカップを置いて自分の両手で顔を覆った

 

カップの中にあるお茶が鏡代わりになり、指の隙間から見えるナギサの瞳には、白い光ではなく『黒い闇』が滲み出ていた……。

 

しかし、ナギサに背を向けて歩く彼には、その滲み出る闇に気付くことはできなかった。

 

───この彼の行為が……後の『悲劇』を生むことになるのは……まだ、誰も知らない

 

 

 

 

 

 

 

その後、ティーパーティの面々から資料を手渡されて、俺は正式に『補習授業部』の顧問をやっている人の補佐として生活をしていくことにした…どうして俺なのかは知らない。

 

話が急すぎるとは思うが、実は俺も心臓バックバクだ……あのナギサさんから頼まれてしまった以上、断るわけにはいかなかったのだが…だとしても、俺に頼むのは腹違いな気がする。

 

少し前にも言った通り、俺は最近授業について行くことがあまりできていない…1教科90は取れるものの、トリニティでは"その程度"と言われるのがオチだ

 

まさかそれを見越して、ナギサさんは俺を補習授業部の補佐にさせたのだろうか?…いや、補習授業部に来てる奴らに授業を教えても、俺が成長するのか?……だがしかし、ナギサさんの事だし何か考えがあるんだろう。

 

とまぁ、ナギサさんに頼まれた件は別にいいのだが……それともう一つ、この補習授業部には問題がある。

 

"カナタ、次にやる授業の紙…どうしたの?"

 

「あ、先生…すみません、なんでもありません。」

 

"?…そっか、なら良いんだけど…。"

 

目の前にいるスーツ姿のこの人間…そう、覚えているだろうか?キヴォトスの外から来た人、別名『シャーレの先生』と呼ばれる男だ。

 

補習授業部の顧問が有名な人とは聞いていたが…いやまさか、シャーレの先生とは思わなんだ……。

 

と、これ以上先生と俺の話をしても仕方がないので……話題を逸らして、補習授業部の生徒達を紹介しよう。

 

 

「と言うわけでヒフミさん、何か一言」

 

「わ、私ですか!?…あ、あぅぅ……その…」

 

阿慈谷ヒフミ、トリニティ総合学園2年生……補習授業部に入った理由は、ペロロとか言うクソ○モ害獣のライブ公演に行って、試験の日さえもスッパ抜かしてしまった……いや、ペロロって何だよペロロって、そんな物に気を惹かれるって───教えはどうなったんだ教えは!と叫んでしまいたい。

 

後、コイツのどこが平凡な生徒なんだろうか

 

 

「次、アズサさん…何か一言」

 

「シュコー…シュコー」

 

「せめてガスマスクを外してくれ。」

 

 

白州アズサ、トリニティ総合学園2年生……だが、最近別の場所から編入してきたとか何なら、噂が立っているのだが……どれが正解かは俺にも分からない、ちなみに補習授業部に入れられたのは頭もそうだが、正義実現委員会から危険視されていると言う事でぶちこまれたのも理由らしい

 

「な、何よアンタ!男のくせに女の子に軽々しく近付いちゃって…も、もしかして…!」

「もしかしてもクソもないですよ」

 

「あら?♡……うふふっ、どうかしましたか?」

「べ、別に…何にも」

 

こんな風に、他2人には一言さえ言わせることができなかったので、諦めることにした……名前はそれぞれ『下江コハル』と『浦和ハナコ』……コハルに関しては、補習授業部に入った理由が話してて何となく分かる気がする。

 

と言うか、ハナコさんに関しては高校2年生がしていい体型じゃないよね?喋り方に♡付いてんのもそうだけど、あのπはミカ姉ちゃんとナギサさんレベルだぞ、将来有望ってことで補習授業部から抜けさせても良いですかね

 

いや惑わされるな聖園カナタ、お前は今までの15年間何を見つめてきた?何を想って生きてきた────そう!桐藤ナギサと聖園ミカを思って生きてきたのだろう……ただ顔が良くて声が良くてπがデカい女の子に会った程度、何の──

 

 

 

 

 

「?……カナタさん?どうかしましたか?♡」

 

「いい、いえ…何でも」

 

──アカン、これ以上は立場上ホンマにアカン。

 

忌々しい気持ちを紛らわそうとしても、自然と俺の視線は浦和ハナコの方へ向いてしまう

もしかしてあいつ呪○廻戦のラ○ゥの術式持ってたりしない?じゃないとあの絶対ミカナギカップル一途な俺の視線をあのデカπに引き寄せるのはほぼ不可能だよ?

 

いや、それはそもそも俺がπ好きなだけか。

 

 

 

「………はぁ……」

 

 

今日だけで個性的な特徴を持つ生徒と出会いを経験し、目の前の教卓と向き合うと"これからどうするか"とか"やっていけるのか?"など、まるで先生かの如く頭を悩ませた……

 

 

 

 

 

エデン条約編 又は補習授業部 始動

 

 

 

 

 

 






次回、お詫びとして聖園カナタ 朝飯の流儀

カナタ「は?」
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