せっかくのTS転生だし可愛い幼馴染を化け物にしてみた(責任取るつもりは一切ございません)   作:すっごい性癖

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本日二本目の投稿です

アンケート、まさかここまで偏るとは思いませんでした
思ったよりもR18版に需要がありそうなので、おそらくそのうち投稿します


私言いましたよね、家庭環境が悪かったら勝手にモンスターは生まれるって

 

「……貴女が先生から連絡があった立花さん?」

 

「はい、初めまして花火さんのお母様。花火カガリさんの同級生の立花ユリと申します。今日は花火さんとお話させていただきたくご訪問させていただきました。急な話で申し訳ございません」

 

「いいえ、わざわざカガリのためにありがとうね?」

 

そう、花火さんの母親らしき女性が申し訳なさそうにこちらを見つめる。着ている服やその立ち振る舞いからどことなく品を感じますね。

 

花火さんのお宅は外から見た感じかなり大きめのお家でしたが、中もかなりなものです。おそらく大分裕福なご家庭のようみたいです。

 

玄関で迎え入れられた私はそのまま彼女にリビングへと連れられて行きました。

 

「立花さんは紅茶にお砂糖、いくつ入れるのが好きですか?」

 

「あぁいや、おかまいなく……」

 

「ふふっ、遠慮しないでくださいな。むしろお客様にお茶の一つも出さない方が問題ですから」

 

「でしたら、一つでお願いします」

 

「一つね、うふふ」

 

花火さんのお母さんは薄く笑いながら立ち上がるとキッチンの方へと向かわれました。こう始めてくるお宅で一人残されるとソワソワしてしまいます。

 

そういえば花火さん、あぁ、カガリさんの方は学校では目立たない子だったとはいえ一応クラスメイトでしたのでお顔は覚えているんですがお母様にそっくりでしたね。ちょうど彼女が丁寧に年を重ねたらああなるだろうな、と言った感じがします。

 

赤っぽい髪色や若干の垂れ眼なところとか、遺伝的なものを強く感じさせますね。

 

「お待ちどうさま」

 

ことり、と目の前にカップとソーサーが置かれ、たちまち紅茶の柔らかい香りが鼻腔をくすぐります。横には一応追加のお砂糖とミルクを置き、中央には「これ、私が作ったのよ。良かったら食べて」とクッキーまで置かれました。

 

これらも白磁のいかにも高級そうな食器から始まり、紅茶も明らかに高そうな雰囲気をビンビンと感じさせます。こういった高級なものを出されると、こちらもそれ相応の対応をしないといけなくなるのであまり好きではないんですけどもね。

 

これで出されたのがポテチにコーラなら指先に着いたパウダーなんかを舐めとって、口の中が脂っこくなったら炭酸で一気に洗い流すのも作法の一種だって押し通せるんですけれども。

 

ええと、紅茶はどう飲むのが正解でしたっけ。

 

とりあえず今紅茶が置かれている位置は腰よりも高いハイテーブルの上ですので、ソーサーは持ち上げずカップだけ、持ち手には指を入れずあくまで掴んで……。

 

「――すぅ。いい香りですね」

 

「あらそう?よかったわ、気に入っていただけて」

 

にっこりと先ほどよりも笑みを深くし、気のせいでなければその瞳に私を若干だが映すようになった彼女は言う。

 

こっわぁ、この人さっきまで私のことなんて、気にも留めてなかったみたいですよ。しかもこんな試すようなマネまでしてきて、普通引きこもりの娘に会いに来た人にするような対応じゃあないでしょう。

 

幸い今回の試験はパスできたようですけど、もしミスってたらどうなってたんでしょうかね。

 

私はそんな感想と感情を奥に流し込むように紅茶に口をつけました。

 

……うっま。

 

「美味しいです、このお紅茶。お母さま、ありがとうございます」

 

「ふふふ、気に入ってくれた?お代わりもあるわよ」

 

やったぁ、嬉しいなぁ♪

 

なんて、貪るような真似をして外に放り出されても困りますので程々にさせていただきます。口惜しいですけれどもね。

 

早速本題に入らせていただくことにしました。

 

「それでお母さま、カガリさんについてなんですけど」

 

「あぁ、そうね。そういえばカガリのために来てくれたのだものね」

 

コト、とカップをソーサーの上に戻しながら彼女はまるで『忘れてた』みたいな風貌で返答しました。それこそ、私とのお茶会が主体に入れ替わってしまっていて、カガリさんのことなんて頭から抜け落ちていたかのように。

 

「カガリは、そうね。身内の恥をさらすような話にはなってしまうけれどもね、十二月の終わり。凡そ高校の冬休み開始あたりから部屋を出なくなりました」

 

「守連先生のおっしゃっていた通りですね。食事やお風呂、着替えやトイレなどは?」

 

「食事は部屋の前に置いといたら気が付いたら食べて外に食器を出していますね。お風呂や着替え、おトイレなんかはおそらく私と夫が寝静まっている時に行っているのではないかと。朝になると度々洗濯機にカガリの服が入っていますので」

 

「なるほど……。お母さまもだいぶお疲れの様ですし、早急に何とか出来れば一番なのですが」

 

そういってチラリと彼女の顔を盗み見る。目元には深々と濃いクマが刻まれており、彼女の疲労が見て取れるようでした。

 

が、

 

「あぁ、このクマは違うのよ?勘違いさせたらごめんなさいね」

 

「えっ、あ……、そうなのですね申し訳ございません。私、早とちりしてしまったみたいで」

 

「いえいえ、心配していただけて嬉しかったですよ?」

 

その私の予想は彼女自らの手で砕かれた。

 

えぇ?娘が引きこもりになってしまったが故の苦悩やストレスから来ているクマじゃないんですか?いや、彼女が嘘を言っている可能性もありますけど、どうもそうは見えませんでしたし……。

 

「とりあえず先生が言うには、期末試験さえ受けてもらえれば今年度の進級は問題ないそうですのでまずはそれを目指して欲しいと。最悪、彼女だけ別室で受験ということも検討しているそうです」

 

「あらあら、カガリのせいでご迷惑かけて申し訳ないですね」

 

「いや、迷惑だなんてそんな事……」

 

さっきからいったい何なのだこの人は。

 

自分の娘の話だというのに、ヤケに他人事と言いますか、はっきり言ってしまうと関心が待ったくなさそうなんですけれども。

 

もしかしなくてもこのご家庭、傍から見れば裕福で華美ですけどその内情はヒエヒエでして?

 

だとしましたら私も色々と計画を変えないといけないと言いますか、いろいろと先んじて立てていた計画が崩れてしまうんですけれども。

 

まぁ人様の家庭環境なんて予想できるわけがないですし悔んでいる暇はありませんね。切り替えましょう、時代はいつだってポジティブシンキングです。

 

「まぁ、カガリが最悪進級できなかったとしてもその時は高校は辞めてもらって我が家で面倒を見ますので、立花さんはそこまで気張らなくていいですよ」

 

もうやだぁ、この人。

 

お酒飲んでるスミレちゃんとは別ベクトルで関わるの嫌だよぅ。私の計画って基本人間の常識に合わせて組んでいるんでこういう人が一人でも参加してくると途端にガバが起きるんですよ。

 

娘がどうなってもあんまり興味がない、そうマジで言ってそうなのが嫌。そんな人相手にどう立ち回れって言うんですか。

 

貴女の娘さん大変そうですね、私が何とかしますよ!で主導権を握るはずが、娘のことあんまり興味ないんで最悪ほっといてくれてもいいですけど、とか言っててマジぴえん。この気持ちはこの古い死語を使って表現するしかないですよ。

 

「そんな事より立花さんは礼儀作法もしっかりしていて姿勢もいいし、とっても可愛らしい。さぞご両親も鼻が高いでしょうねぇ」

 

「いえいえ、私なんてまだまだですよ」

 

「そうかしら、ウチのカガリと比べたら立花さんは……。失礼、いつまでも苗字呼びだと堅苦しいかなと思ってユリちゃんって呼ばせて欲しいのだけれどもいいかしら?」

 

「はい、私は構いません」

 

「そう、じゃあ遠慮なくユリちゃんって呼ばせてもらおうかしら。ユリちゃんも遠慮なく私のことは立花さん、じゃなくて下の名前でカスミさん、って呼んでくれていいからね?もちろん、お母さまでもそれはそれで良いのだけれども」

 

……。もう何も言うまい。

 

「ユリちゃんはいい子ねぇ、先生にお願いされてクラスメイトの引きこもりの相手をしに来るなんて」

 

「あはは、そうでしょうか……」

 

「うんうん、スッゴイいい子!あ~あ、私もユリちゃんみたいな子供が……いえ、なんでもないわ」

 

何でもないわけないじゃないですか、やだ~。

 

もうはっきりとわかりましたけど、このお母さん、カガリさんに全く期待していませんね。

 

引きこもりになったから見限ったのか、それとも前からこうなのかは知りませんけどもだいぶ特殊な家庭環境でカガリさんも育ったようで。

 

まぁおそらく前からこうなんじゃないかな、とも思いますが。

 

最近からこうなったとは思えないほどスッゴク自然な振る舞い方ですし。それに彼女が前からこうだったのならカガリさんが自身の虐めを親に申告できる筈がない、と筋も通ります。

 

だってこの人にカガリさんが自分は学校で虐められていると言ったとしても、きっとその時は「あっ、そうなんだ~。大変ね、頑張って!」と、そう言うだけで終わらせるでしょうし。

 

なんといえば良いのか、……うぅん。

 

 

あっ、そう!

 

 

ペットです、ペット。彼女にとって子供はペットのような感覚であるように見えます。しかも、他人のペットとその性能を比較するタイプのペット。

 

連想するとしたら犬や猫の様なタイプの猫と言いますより、小学生の男の子が飼うカブトムシに対する接し方と同じですよ。

 

友達のカブトムシと相撲をさせ、勝てるような強いカブトムシなら愛情をもって愛でますが、それで勝てないような軟弱な固体には愛情を向けず只管無関心で接する。ただ死んでしまったら夢見が悪いから餌やりやらなんやらは一応やっておくような風に。

 

そしてカスミさんにとってカガリさんは長くに渡って他者との争いに勝てないカブトムシであったのでしょう。だからずっと無関心、死ぬその時までは世話をしますが積極的に愛でには行かず、守るつもりも毛頭ない。あくまで自分で手を下すのが夢見が悪いだけで、きっとカガリさんが失踪なり、自殺なりをしてもしばらくすればその存在を忘れ去ってしまう。

 

 

「カガリはたぶん、中々外には出てくれないと思うから、遠慮なく我が家に来てカガリに会いに来てあげてね?もちろん、私にも」

 

 

あはは、これまた面倒な依頼を引き受けた気がします。

 

私前にも言いましたが、天然のモンスターって主に家庭環境で生まれるんですよ。生れたときから歪んだ環境に身を置いていれば、成長後も当然歪んだ姿となる。

 

思い過ごしをしていましたが、彼女の家庭のこの複雑怪奇さ。

 

 

カガリさん、貴女とっくに戻ってこられないヒトだったのですね。私が堕としきるその前に。

 

 

さて、どこから手を付けますかねぇ。

 




これからとりあえずキッカちゃんのペット√を書いてくるので完成次第ご報告します

ちなみにカガリちゃんのお母さんは最初、普通の娘が引きこもりになって心配しているお母さんにするつもりでした が、この人もヤバい人にした方がおいしいかなと思い急遽設定変更しました

なお彼女の登場は実は初めてではないので、良かったら探してみてください バレバレなので

こそっと裏話
実はカガリちゃん編は当初、カガリちゃんをただの引きこもりから最悪のヒキニートへ進化させて終わらせるつもりでした 
が、こっちの方が面白いだろうと花火ママを異常者にした結果、その結末があまりインパクトを持たなくなってしまい私自身頭を抱えています

どうしましょうかね、これ……

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