せっかくのTS転生だし可愛い幼馴染を化け物にしてみた(責任取るつもりは一切ございません) 作:すっごい性癖
今さらですけど私、立花ユリのイチバンの特技は何でしょうか?
やっぱり学年トップの成績を保っている勉強?いえいえ、そんなものは前世の記憶パワーとこの身体が生まれ持った固有の才能からは当然の帰結です。
なら幼馴染をこうして完全なモンスターへと変貌させた計画を立てる巧さ?いやいや、私の計画は割とガバ多めの大雑把なもの。結果良ければを地で行っていますよ。
パッと思いつきそうなこの二つが違うとなると一気にこの質問は難問となりますよね。じゃあいったいなんでしょうか?
「キャーッ、カガリちゃんカッコいい~!」
「そーだろ、そーだろっ!僕は凄いんだっ、もっと僕を褒めてもいいんだぞっ!」
正解は太鼓持ちです♡
生れてこの方、私、自慢じゃありませんけど誰かに媚びを売ることだけに執心してきたと言っても過言じゃないんですよね。
まず誰に、といったら当然あの人!私の最推し、カレンちゃん!
カレンちゃんが今日のカレンちゃんへと成長したのは私の無条件全肯定、褒めに褒めて褒めまくる作戦の賜物なんですから。『カレンちゃんは可愛いなぁ、うらやましい』、とか、『カレンちゃんは元気で見ているだけでこっちも元気づけられるよ』とか、そんな感じの言葉を日に百回は言ってますから、リアルで、十年間。えっと百かける、三百六十五かける、十ですから……、だいたい三十六万五千回私はカレンちゃんを褒めてますね。
いやあ我ながら頑張りましたね。褒めるトコロなんて見た目くらいしかもう残っていないカレンちゃんを今日まで頑張って褒めているんですから。
それに次に私の太鼓持ち相手ですけど、この間のお正月のように親戚一同の方々です。毎年親戚の飲みの場ではビール瓶を担ぎながらあいさつ回りしてはヨイショしてるんですからね、こっちでも大分鍛えられています。
あとは学校で先生相手、とかそういった諸々を合わせれば四十万回くらいはこの生だけで人を褒めてるんじゃないでしょうか、私。
そりゃあ名乗っていいでしょうよ、太鼓持ちの申し子を。
そんな私からしましたらねぇ、たかが親からの愛情、他者からの承認に飢えている子供一人、その気にさせるなんて訳じゃないんですよ。
「カガリちゃんってホント凄いね!勉強だけじゃなくてスポーツも美術もできるなんて!完璧じゃないですかっ、憧れちゃう~!」
「そうでしょ、そうでしょ!僕ってば実はすっごいからねっ!テストはクラス一番だしっ、運動も中学はバスケで全国行ってたしっ、絵もコンクールで金賞取りまくりっ!」
「やっば~!」
いやぁそれにしてもよくこれだけポンポン嘘が出てきますね。
勉強については昨日のメッセージでも書いてありましたけど、それに加えてバスケと絵のコンクールって。いや、嘘じゃないかもしれませんけどもね?バスケで全国って、地区大会にまず勝たないといけないじゃないですか。
キッカちゃんの部活の応援とかサポートとか、たまにしてましたから何となくこのあたりの強豪校とか、その年の優勝校とか知ってますけど全然関わりないですよね、多分。このあたりで優勝した学校があるって私、知りませんし。
絵だってコンクールで賞を取りまくるような人なら、家のどこかに、というか肩身狭いカガリさんなら当然自室内に筆の一本でもあるべきじゃないですか。でもこの部屋、筆はおろか物だってあまり置いてありませんし。
まぁ真実はどうでもいいですか。ようは会話の潤滑油になってくれるなら、嘘も必要な方便ですしね。就活の面接みたいなものですか、カガリちゃんが御社を志した理由的な、ですかね?
へぇ、学生時代はバイトリーダーで店舗の売り上げを倍に、サークルではサークル長をしていてメンバー数を倍へ、さらに留学経験もあって外部英語試験は満点ですか。
お帰り下さい。
「それでそれでっ、他にはどんな凄い話があるんですか!」
「えっ、他?……あ~うん、他ね、他。ちょっと待ってて、いっぱいありすぎて思い出すのに時間かかるから」
それにしてもなんか可愛いですね、この子。
この虚言武勇伝無限製造機が道行く適当なオジサンでしたら目も当てられませんでしたけど、かわいい子が自分を大きく見せようとするために嘘をついている、とバイアスを掛けたら猫みたいで愛らしい気もします。
言ってしまえばカレンちゃんの同類ですからね、この子。今は可愛さが勝っているから目を向けられるけど、時間が可愛さの魔法を消し去ったら一気に化けの皮が剥がれて人が距離を置きだしますでしょうし。
今のこの不健康そうな見た目がちょうど愛に飢えてる感じがしてフィットと言いますか。ちょっとピンクと黒のゴスロリ来たらそれだけでザ、地雷系って感じですし。偏見ですけどピンクのエナドリストローで飲んでそう。
「あっ、そうそう!僕さ、趣味で小説書いてるんだけどさっ、それをネットに投稿したら大人気に!すぐにウチで是非出版させてくれって出版社がわんさかだったよ!」
「え~、小説も書けるとかカガリちゃん天才過ぎますよ!どこで出版するんですか!?」
「えっ、……あぁ、うん!僕ね、やっぱり趣味は趣味だからって全部断ってやったんだ!お金じゃ買えないものもあるんだぞ、って!」
「すごいっ、カガリちゃんって天才なだけじゃなくて謙虚さも持ってるんですか!尊敬です!」
「でへへへ……。うん、僕ってすごいんだよ。もっと褒めて?」
よしよし、よしよし。
ホント承認欲求と愛され願望の権化って感じで可愛いですねぇ。見た目が可愛くてメチャクチャ甘えてくるってつまりは愛玩動物そのものじゃないですか。ハムスターですか、チンチラですか、チワワですか。ひとつだけげっ歯類じゃないですね。ハムスターとチンチラがホントにげっ歯類なのかも知りませんけど。テキトー言いました。
まったく、人間がペットみたいになるってよっぽどですよ。こんな家畜みたいになるまでほっといた人はどこの誰ですか、親の顔が見たいものです。
やっぱいいです、見なくてもいいです、というか見たくないです。こんな事、心の中で思っただけで出現しそうで嫌なんですよ、あのサイコパス。
今日もまたいつも通りに私とおしゃべりできるんだろうな、と思っていたらなんと一切抵抗なくカガリちゃんのお部屋に入っていったのでとんでもない顔をしてましたからね。
あれ、カガリちゃん本人が見ていたか分かりませんけど親が娘に向けていいモノじゃなかったですよ。Gではじまるアイツをキッチンで見付けたような人間の顔をしてました。
今はカガリちゃん式パーフェクトキー――私の名誉の為に言っておきますが本人命名――をしているので万が一にも侵入することはないでしょうけど。普通の鍵に加えて椅子やら何やらでドアが開かないようにされてますし。
私見逃しませんでしたからね。私とカガリちゃんが部屋に入った後、音を立てずにゆっくりとドアノブが回転していったの。あれ見て柄にもなく悲鳴上げそうになりましたから。
たった一枚、薄い板のドアを隔てた先に感情を失ったような表情をしたカスミさんがこちらに悟らせないようゆっくりとノブを回してるところを想像しただけで寒気が半端じゃない。
あの人のことですから今も部屋の上とか、横の壁に耳を当てて話を盗み聞ぎできないか試みているかも……、なんてのは考えすぎですかね?
一応それを気にして聞かれても問題なさそうな言葉選びをしているつもりなのですが、杞憂であってほしいものです。
「偉い偉い、カガリちゃんは偉いです。誰よりも、この世の誰よりも偉い子。全部できて、みんなからも愛されて、とっても幸せなすっごい娘」
「うん、うん……。そうなんだ、そう……」
ぽすん、と何も言わずにカガリちゃんが座る私の太ももに頭を置きました。これは、膝枕でしょうか?
それにこちらを物欲しそうに見つめています。いったい何を求めているんでしょうか。
いくつか頭の中に候補を思い浮かべ、その中からもっともありそうな考えをピックアップし実施してみます。
私の開いた右の手を、そっと膝上に置かれたカガリちゃんの頭に添えて。
「……ん♪」
(あぁ良かった、合っていたみたいですね)
頭を丁寧に撫でると心地よさそうな声を漏らすカガリちゃん。
自分から頭を私の手の平に擦り付けるようにもぞもぞと動かすのでくすぐったいです。まるで子猫が親猫に甘えるような仕草ですね。
「いい子、いい子。カガリちゃんはいい子ですね……。とってもかわいい子です」
「うん、うん……。もっと撫でて、ママ」
ママ……。
子持ちになるにはまだだいぶ若いんですけれども。
昨日のメッセージの段階だとお母さん呼びでしたけど、本当はママって呼びたいんでしょうかね。甘えてる感じが出て心地いいのかもしれません。
しばらくするとカガリちゃんはリラックスしたからか寝息を立て初め、目を覚ますまで待つこととなった私は脚の痺れと格闘することになりました。
ヒマとなった私は期限が近い、ということもあり思い切って学校のテストを受けないか、とそう聞いてみたんですけれども、あまりいい返事はもらえそうにありません。苦虫をかみつぶしたかのような顔をしています。
「あぅ、いやぁ……。そと、でるのは、いいっていうか。僕みたいな天才は、不出っていうか……。学校とか、こだわってる方がダサいって言うか……」
「そう、ですか……」
「あぅ、そんな落ち込んだ顔しないでよぅ。ユリママ……」
いえ、そこまで落ち込んではいないと言いますか、まぁそうなるんじゃないかなと……って、え?
「今、なんと言いましたか?」
「え?落ち込んだ顔しないで、って」
「その後です、その後」
気のせいじゃあなければトンデモワードが出ていたような気が……。気のせいであってほしいんですけども。
「その後って……、ユリママ?」
「あぁ、気のせいじゃなかった……」
やめてください。そんなきょとんと、こちらを覗き込まないで。私がおかしいみたいじゃないですか。
「なんですか、そのユリママって?」
「何って、ユリママはユリママでしょ?ママは~、私を産んだママで~、名前がユリだから~。ユリママ!愛称!」
産んだ覚え在りませんけど。認知した記憶一切ないですけど!えっちした記憶も一切ないんですけど!!
同い年の娘を産むとか赤ん坊の状態で身籠っているじゃないですか!とんだグロ映像ですけど?!生後一年足らずで出産ペースですし!
「ママ言ってたよね、僕が生まれてくるときは大変だったって。そのまま産んだら死産になるかもってお医者さんに言われて、愛してる子供は絶対に産むんだ!ってさ。そう言って帝王切開して生んでくれたんだって僕知ってるんだから。あれ聞いたとき、すっごくうれしかったんだぁ」
「何それ知らない……」
推定赤ん坊の妊婦の腹から赤ん坊が出るならそりゃあ死産というか、なんで死んでないの?って話でしょうよ。なんで生後一年も経ってない私、他者とコミュニケーションとれる位話してるんですか。赤ん坊の腹にメスいれないでくださいよ、このヤブ医者。
あっこら、お腹撫でないでください!そんなところに帝王切開の傷跡なんてありませんから!
「ユリママと僕は血のつながった最強に愛し合ってる親子だから~。ママ好き~♡」
なんといいましょうか、これまた面倒なことになりましたね。一歩、進めたんでしょうか私は。
私立花ユリ、十六歳。この度、一児の母となりました。娘の年齢は十五か十六です。
……はぁ?
アンケートが間接的な人気投票みたいになっていますが、コメントでも割と名前の書かれるキッカちゃんとスミレ先生が人気ツートップみたいですね
個人的に魅力的な描写を一切していないカレンちゃんが三番手でビビっています
それと投票数的にも書くことがなさそうなカガリちゃん、カスミさんのR18版の構想だけ置いておきます
カガリ……ユリに気持ちいいよ、こんなの初めて、とお世辞を言われたカガリがをそれを真に受けて調子に乗る感じ
カスミ……理想の子供となったユリを一から育てる、という名目で赤ちゃんプレイ
R18版希望調査
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カレンちゃん
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キッカちゃん
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スイレンちゃん
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カガリちゃん
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カスミさん
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スミレ先生
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シスターキキョウ