せっかくのTS転生だし可愛い幼馴染を化け物にしてみた(責任取るつもりは一切ございません)   作:すっごい性癖

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毎日投稿をしようと思った翌日にハーメルンが逝くとは……

やっぱり向いてないことはするべきじゃあないな、と気ままにボチボチ投稿していきます

それはそれとしてキャラ設定を後書きにやけに長く書いたので、興味があれば目を通していただければ幸いです(地味に次回のネタバレっぽいキャラ設定もあるので苦手な方はご注意を)


質より量か、量より質か 悩むけれども両方希望

 

ジトリ、と教室の椅子に座る私たちを見下すように睨めつける女の子ことキッカちゃん。腰まで伸びた長い黒髪とキツイ目元は古き良き日本の委員長スタイルで私としては大好物な属性です。

 

ちなみに私とカレンちゃんにとって、二人目の幼馴染でもあります。

 

「あぁん?うっさいんだけど、マジで」

 

まぁ幼馴染だから仲いいってワケじゃないんですけどね。

 

見下されるような体勢が気に入らなかったのかガタっ、とすぐさま立ち上がるカレンちゃんはそのまま幼馴染ナンバーツーことキッカちゃんにガンつける。でも立ち上がっても微妙に身長で負けてるからそれでも見上げる姿勢なんで第三者目線で見ると若干滑稽。すっごく私好みの光景です。無様ってエッチなんだよね、やっぱり。

 

「はぁ……。ユリ、幼馴染だからってカレンのこと甘やかしすぎ。だからこうして調子に乗るのよ」

 

「は?チョーシになんか乗ってませんが?むしろ乗ってんのはそっちじゃないの?」

 

うん、売り言葉に買い言葉♡

 

何故か、というか当然、というか。めちゃくちゃ仲悪いんだよね。まぁそりゃあそう。この二人の相性が悪い、ってわけじゃない。いや、実際二人の相性自体は悪いんだけどね?

 

相性云々というか、この世にカレンちゃんと仲良くできる人類なんてもはや存在しないんだからこの関係性は必然なのだ。私が手塩にかけて育て上げた人型怪獣、カレンちゃんは誰とも仲良くなんかできないの。

 

出会ったのが小学校入学前くらいだったけど出会って一週間くらいで苦手意識は持っていたんだよね、キッカちゃん。今よりひどくはないけどあの頃からカレンちゃんはガキ大将系だったし。

 

で、順調に中学で二人の仲は悪いと言っていいモノになって、今日では険悪と呼んで差し支えないレベル。修復は無理ですね。する気も無いけど。

 

私との仲は二人とも険悪ってわけじゃないので人間関係図は三角じゃなくて一本線が現状でした。

 

「高校生にもなって学校の勉強が意味ない。でもって将来の夢は医者にお嫁さん。はっ、とんだ子供の戯言ね」

 

「人の夢貶す奴よりよっぽど純粋で可愛いと思うけどね!」

 

ガルルル、と獣のように喉元へ食って掛かろうとするカレンちゃんとそれを冷めた目で見下ろすキッカちゃん。そして椅子に座ったままそれを眺めるユリこと私。

 

一触即発というか、もはや開戦しているような気がする二人を眺めるのは大変気分が良い。戦争って言うのはやっぱり当事者より第三者の方が儲かるのです。

 

ちなみに私は第三者だけど立派な常識人でもあるので意見としては断然キッカちゃん派です。

 

さっき目の前で妄想ブチ撒けられてた時も思ってたけどカレンちゃんの夢はゴミ同然なので。

 

カレンちゃんの様なワガママモンスター教育を受けていないキッカちゃんの意見は大衆に迎合する意見であって、つまりは私と同意見。良識ある人間の発言って訳です。

 

この子、勘が鋭いのか頭が良いのか、初めて会ったときから私と妙に距離を取るんですよね。きっと私と深く関わりすぎるとカレンちゃんみたいなゴミにされるって悟っているんでしょう。そんなに警戒しなくてもちょ~っと頭が軽いドクズの生ゴミにするだけなのに……、幼馴染を信じてほしいモノです。

 

まぁそんな訳でキッカちゃんは私の魔の手に犯されることなくスクスクと育ち、こうしてカレンちゃんとは違う真面目な堅物に育ちました♡初めて会ったときはカレンちゃんの育成に失敗した時用のサブプランにしようと思っていたんですがね。残念です。

 

……まぁ、彼女は彼女で独自の成長をしてくれているのでいいんですけど♡

 

「あーあ、マジもう最悪!気分悪いわぁ~」

 

睨みつけ合うのも飽きたのか椅子に座りなおすカレンちゃん。顔にはそれはもう見事なほどに『私不機嫌です』と書いてあるよう。

 

それに対してキッカちゃんはだんまりで唯々不機嫌そうにカレンちゃんを睨むだけ。そういうとこだぞ、キッカちゃん?自分でも会話を遮って難癖付けてる自覚があるからそれ以上のことを言えないでいる。それ以上の追及は分が悪いと理性的に判断して引いているトコ。

 

昔からそこら辺しっかりしてるから第二のカレンちゃんに成れないんだよ。カレンちゃんが逆の立場だったらそこで踏みとどまらずに地雷を踏みながら前進し続けるって言うのに。おバカなカレンちゃんは痛みに気が付かない子なのです。

 

しかしそんなおバカちゃん、もといカレンちゃん。なんだか今日はやけに頭が回るようで。

 

先ほどまでの不機嫌顔が嘘だったかのように突然、にんまりと厭らしい笑みを浮かべキッカちゃんを見つめる。当然キッカちゃんもその変化にはすぐに気が付いて気味悪そうに「何よ、急に……」と呟く。

 

「いやぁ、べっつにぃ~?ホント、大したことじゃないしぃ~?」

 

……あぁ、この顔。何を思い付いたのか知らないけど、きっとロクでもない事だろうなぁ。一言で表現するならクズの顔をしている。顔は良いのに何でこうも下品な顔をするように育ってしまったのか。

 

もちろんそれも私のせいだけれども。カレンちゃんパパとママ、ごめんちゃい♡

 

「ねぇキッカ?学校のお勉強はキッカにとって大事なモノなんだよねぇ?」

 

「……えぇ、当然でしょう。学生たるもの、本分は学業よ」

 

「だよね、だよね?私には一切わからないキモチだけど、キッカはそうなんだよね?だから夜遅くまで勉強したり、高いお金出して休日まで塾とか行ってるんだよねぇ?」

 

「……そう、だけど。――ねぇ、貴女何が言いたいの?」

 

「ん~ん、別に言いたいことなんて無いけど?お勉強がとっても大切で頑張ってて偉いな~、って褒めてあげてるんだよ?喜びなよ」

 

「ホント、何なの……?」

 

心底意味が不明と言った表情を浮かべるキッカちゃんに対し、彼女の返答一つ一つに気を良くし更に笑みを深めるカレンちゃん。もはやその笑みは顔から零れ落ちそうなほどに溢れている。性格の悪さも全開だ。気持ち悪いね、純粋に。でも可愛いのでセーフ。

 

しん、と暫しの間静寂が三人の間に訪れる。飛びあっていた質疑も止まり、誰も何も発さない。

 

そしてその静けさに次の発言がカレンちゃんにとっての肝なのだろう、とそう自然と感じ取った。強弓に矢が添えられる。

 

そして力いっぱい、悪意と悪意、それとまた悪意を以て弦をカレンちゃんは引き絞る。

 

 

「……で、その大事なお勉強でキッカは一度でもユリに勝てたことあったっけ?」

 

 

果たしてその成果は如何か、得物を撃ち取れたのか。

 

 

「――最悪」

 

 

結末は、短い、けれども確かな呟きが示した。

 

そして心の臓を撃ち抜かれた獣に逃げる手段などない。その場で蹲る中、狩人がズカズカと寄ってくることを無抵抗に受け入れるのみ。

 

「あははっ、そう嫌そうな顔しないのキッカ!可愛い顔が台無しじゃんっ!別に良くない!?貴女が、だ~い好きな勉強は!いっつも頑張ってる甲斐あってクラスで二番!小学校からずっとそう!!ユリには勝てないけど!!他の子には勝って二番なんだから!!もっと自信持ちなって!!ねっ?!」

 

おぉう。煽りよる、煽りよる。

 

珍しくキッカに口論で勝てそうだから、と慈悲とか一切なく、ただただ相手をこき下ろすのに本気を出しておられる。化け物の本領、ここに極まれりだね。相手の心を切り裂くことにばっかり執心してる。

 

心底楽しそうなカレンちゃんと、苦虫を噛み潰したようなキッカちゃん。それを傍から見つめるだけの私。第三者として眺める分にはすっごく楽しいんだけれども、あざ笑われてるキッカちゃんの内心は荒れ狂いに荒れ狂っているだろう。

 

プライドの高い彼女のことだ、無意識に見下しているカレンちゃんにここまで一方的に責められることが屈辱で仕方がないはず。しかもその内容が内容。彼女のイチバンのコンプレックスを責め立てられている。一番の弱点を一番の下手人が責めている訳。そりゃあ内心穏やかでなんていられないよ。

 

いやぁ、これはこの後がすごく楽しみになって来たぞ♡カレンちゃんもたまには役に立つんだね、ビックリ♡

 

「ユリの成績を笠にして、本当に恥ずかしいヒト……っ」

 

「ん~?私何か変なこと言ったぁ?ただキッカはずっと勉強大好きで頑張ってるけど、そうでもないユリに『ずっと』テストの点で負けてる、っていう『事実』を言っただけじゃんね?そうカッカしないでよ~♪」

 

もはや趨勢は決した。この状況でキッカちゃんに逆転する手段はない。

 

本人もそれを悟ったのか悔しそうな顔をしながら教室を出ていく。その足音は来た時とは打って変わって荒々しく、なんだか手負いの獣を連想させた。

 

 

 

 

「あ~、めっちゃいい気分!スカしていい子ぶってるキッカがあんな顔真っ赤にしてさ!!ほんとダサ~っ、って感じ!」

 

そして勝者は敗者が逃げていく様を見届けるとすぐさま勝鬨を上げる。さっきまで不機嫌そうな顔をしていたとは思えない快晴の笑顔だ。

 

「な~にが勉強よ!そういうのは自分が一番になってから言えっての、偉そうに!ね~、ユリ?」

 

「あははは。楽しそうだね、カレンちゃん?」

 

「もっちろん、今月イチで気分いいかも!!」

 

あははははっ、と哄笑が止まらないカレンちゃん。愉快で愉快でたまらない、といったその姿は内容も合わさって邪悪そのもの。見てくれが良くなかったら見るモノ全てが引くだろう。ほんと、見た目だけは良くて良かったね。

 

「あ~、気分イイ!こういう時はアレね、アレ!歌わなきゃ気が済まないわ!カラオケ行くわよ、ユリ!私のオハコ、聞かせてあげる!」

 

「え~、カラオケ~?」

 

こんな上機嫌なカレンちゃんはレアだから行ってみたいは、まぁ行ってみたいけど。

 

今日はちょっと遠慮しときたいなぁ。

 

だってカレンちゃんがこんなに上機嫌ってことは反対に、どこかの誰かちゃんはすっごく。それこそ過去例に見ない位に不機嫌ってことだもんね♡

 

「……ん?」

 

(来た♡)

 

その私の想いに応えるようにブーっ、と右ポケットからかすかな振動を感じる。理由なんて確かめる必要がない。私はすでにその件名を知っている。

 

うん、だから。カラオケに行っている暇は私にはない。

 

幸い、というか、必然というか。今のカレンちゃんはすごく上機嫌だ。これなら簡単に逃げられる。

 

「ごめんね~、カレンちゃん?今日はちょっと無理そう、かな?」

 

「はぁっ!?何でよっ、私が誘ってんだから来なよ!!ユリのくせに生意気よ!」

 

キッ、とこちらを睨みつけるカレンちゃん。その様子を見て私はやっぱり彼女は今上機嫌なんだな、と再確認した。

 

だって、いつもならこんなこと言う間も無く手が出てくるもん♡カレンちゃんなら♡

 

「ごめんね~、代わりと言ったらなんだけどさ?お金は私が払うよ~」

 

そう言って財布から一番ザコのお札を三枚ほど抜いて手渡す。学生としてはまぁまぁな出費だが、仕方がない。必要経費だ。今日を逃す選択肢はない。

 

言ってしまえば私はこれからエッチなお店に行くようなものなのだから、むしろこの程度の出費なんてゼロに等しいと見てもいい。ナマナカ、ホ別、三野口。的な、ね?

 

「……まぁ、そこまで言うならいいけど」

 

そう言って躊躇いなく私の手から札を掻っ攫っていくカレンちゃん。

 

ここで逡巡とか躊躇いとか罪悪感とか、一切ないそう言うところホント大好き。イイように育ってくれてお母さん嬉しいよ。

 

「んじゃ、私このままカラオケ行くから。また明日~」

 

そのままお札を適当に後ろポケットに入れながら立ち上がるカレンちゃんに私も「またね~」と返事をしながらその後姿を眺める。

 

 

ホント、理想的な娘に育ったなぁ♡

 

話せば話すほど湧いて出てくる化け物要素、自分を神だとでも錯覚しているんじゃないだろうかと言った言動、私が彼女のために尽くすのが当然だとでも思っていそうな無関心さ。全てが全て思った通り。

 

生ごみの源泉みたいな娘になってくれたよ♡無限に量を生んでくれるそんな娘に。

 

……でも、私。実はちょっと欲張りで、そんでもってグルメなもので。

 

 

たまには量より質が欲しくなることもあるのです。

 

ジャンキーなハンバーガーも美味しいけど、お高いフレンチも大好きなどこにでもいる普通の子なので、私♡

 

質より量?量より質?昔からよくある問いかけだけど、私は自信をもって答えられる。そんな答えを持っている。

 

 

 

黙ってどっちも喰わせろ♡

 

 

 




作中で書くか分からないので簡単な登場キャラ設定(若干ネタバレありかも)

ユリ
我らが見下すべき主人公 女の子にTS転生して気分は本編終了後のボーナスステージ 性癖と好奇心から幼馴染のカレンちゃんを化け物に調教、もとい教育した 最推しカレンちゃん、カレンちゃんしか勝たん勢(同担拒否) でも飽きたり可愛くないな、と思うようになったら捨てる気でいる また、キッカみたいに他にも手は出したり出さなかったりしているし、これからも手を出すつもり
ドS兼ドMなのでカレンちゃんをゴミにすることにもキッカちゃんにボコボコにされるのにも興奮する

カレンちゃん
愛すべき悲しいモンスター 彼女の人生絶頂期は今であるが、彼女の最盛期は生まれてユリと出会うまでの僅かな期間だけ 学習の機会も更生の機会も何もかもをユリに奪われた女の子 彼女と出会う全ての人間は彼女自身、また彼女の親の躾を疑うが原因はユリでしかない
そんな彼女の事情を知らない人たちはこの可哀そうな女の子を見下すのでどうか読者の皆様は彼女のことを憐れんでほしい

キッカちゃん
ユリがカレンちゃんと出会ってから数年後に出会う二人目の幼馴染 ある程度成長をしていた&生まれついての人間レベルが高かったことからユリの存在を危険視していて一定の距離を保っていた そのためカレンのようにはならなかった
あくまでユリの言動は悪気の無いものだと思っているので交友関係はキチンとある
しかしユリと出会ったのが人生の詰みポイント 彼女は彼女で別ルートで化け物にさせられている
小学生の頃からどんなに努力してもカレンちゃんにかまけているユリに成績で負け続け、鬱憤が溜まっていた所に眼を付けられ彼女に嗜虐心の種を植え付けられた
高校生となるまでに丁寧に育て上げられた種は立派につぼみを付け開花目前
この花が咲いたとき、彼女は晴れて気に入らないことがあればすぐに手を上げるモンスターとなるだろう
もちろん刑事訴訟なんかになってもユリの知ったことではない

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  • カレンちゃん
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