せっかくのTS転生だし可愛い幼馴染を化け物にしてみた(責任取るつもりは一切ございません)   作:すっごい性癖

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一部下品注意


怒っちゃってもいいんだよ?

 

スミレちゃんを人の道から踏み外させるに必要なこと。

 

それはとっても単純で、きっと聞いたら誰もが吹き出し『そんな簡単なことでイイんです?』と言ってしまうこと間違いなしなシンプルな答え。イイんです、イイんです。そんな簡単でイイんです。

 

今の彼女を端的に表現するのならばそれは迷子。見た目相応に行先を見失い、その場に立ちすくすだけの迷子です。

 

大人として成熟し、良識を兼ね備えていた精神は過度なストレスによってその支柱を失ってしまいました。哲学的ゾンビ、なんて言葉ももはや懐かしいですが、今の彼女は若干そんな感じ。かつて持っていた常識で無意識の身体をなんとか動かして日々を過ごしている。そこに自分の思考は無く、現状を変える、だとか、逃げ出す、だとかは一切浮かばず。

 

少しずつ少しずつ、日々のストレスをその小さな身体に溜めているのです。

 

ストレスとは爆弾です。

 

いえ、正確にいえば火薬なのです。

 

ニュースで取り扱われるような凄惨な事件も原因追及へと踏み込んでいけばなんらかのストレスが根本にあります。その正当性は一切関係なく、自身が重荷に感じていればそれは火薬としての性能を獲得していく。

 

日々溜め続け、重なるストレスという名の火薬。それらが自然に掻き消えることは無く、人は防衛本能として適度ないタイミングで息抜きをし火薬を捨て去ることを行うことで平穏を保つ。

 

しかし時稀に息抜きを怠った人がひょんな出来事で火薬に火が付き大爆発を起こしてしまう。その火薬の大小で日常での喧嘩から果ては殺人まで導かれていく。

 

スミレちゃんは正にそれ。

 

きっとそう遠くない内に彼女の中に溜まった火薬は大爆発を起こし、何らかの事件を起こすことでしょう。

 

あり得る結末としてはストレスの原因である生徒への暴行か、はたまた自身を捨て石にした上司への反発か。そして最後は今度こそ警察さんのお世話になって、気が付いたら無職で子供っぽい見た目の女の子が誕生。

 

持っている資格は教員免許だけ、でもそれも学校内での暴行事件なんて起こしてしまえば剥奪か、持っていたとしても意味はなさないでしょう。もはや教師として採用される訳がありませんから。

 

残っている道は初めての業界に飛び込むか、いっそフリーターとして働くか、無職に堕ちるか、夜の世界へと踏み込むか。どれを選ぼうとも安定性だけはピカイチの公務員からの転落譚の感性です。

 

……でもそれってとってもかわいそうじゃないですか?

 

一年以上お世話になった先生がそんな道を歩むだなんて、心優しい私はとてもじゃありませんが耐えられません。

 

知らないおじさんからのセクハラに耐える先生も、次の更新に怯える先生も、寝ることと食べることしかしない先生も、ロリコン共のアイドルになる先生もどれもこれも、看過できませんからね。

 

それに先生が落ちぶれたところで私好みのモンスターは生まれませんから。生れるのは見すぼらしいアラサーロリだけです。

 

 

話が長くなりましたが、当初の話に戻ります。

 

先生をモンスターにする方法。先生を犯罪者へと貶めないための手段。

 

それは一見難しそうで、しかし蓋を開けてみればとても簡単なもの。

 

 

えぇ、えぇはい。勿体ぶるのもそろそろに。

 

ストレスが溜まっているというのならば、吐き出させればいい。たったそれだけのお話じゃあないですか?

 

たったそれだけの話なんです。

 

下品なたとえですけど、射精させれば夢精は起きないんですよ。精液を溜めに溜め続けて、自慰で発散しないから暴発してしまう。でも暴発してしまったら面倒なことになる。

 

だから定期的に発散する。それだけのお話で世の男性の多くは無意識にでも行っていることです。

 

まぁ手っ取り早い話、スミレちゃんはずっとシコって無いから睾丸に精液溜めっぱなし、自分で自慰することをしないからその内暴発しそうだしその前に私がシコシコしてビュッツビュッさせようって訳ですよ。元男ですからお手のモノですしね。

 

で。

 

じゃあそのシコビュ、つまりは射精で要はストレスの発散手段ですがそれは古来より決まっています。

 

暴力以上のストレス発散手段は無いのですよ。殴れば早い、は外だけでなく内にも有効なのです。

 

モノに当たる、人を殴る、自身を傷つける。対象は様々ですが、暴力性がストレスに効くことを疑う人間はきっといないでしょう。私もたまにイライラするとキッカちゃんに殴ってもらいに行きますからね!私の暴力性の対象は私自身なのです。……いえ、これは特殊例なので参考にはなりませんかね。

 

しかしまぁ、要はスミレちゃんが爆発する前に誰かにそのストレスをぶつける様になれば爆発はしませんし、自分のストレスを周りにぶつける人間は私好みのモンスター。

 

はい、これで私の求めていた要件が二つともすっきり綺麗にのまれましたよ。完璧じゃないですか、完璧ですよね。

 

 

 

きっと私のこの考えを聞いた人はみんな手を叩いて『ユリちゃん天才!』と称えるでしょう。それほどまでに完璧なプラン、自分ながらに恐ろしい。

 

いやぁ、場が綺麗に調いすぎていたからってだけですよ。しかし私の成果の積み重ねが生んだ状況なのですから褒めてくれても一向にかまわんですけどもね?

 

 

あっはっは。聞こえます、聞こえます。

 

『ユリちゃん凄い!』

 

『さすが十年以上のベテラン!』

 

『素敵、抱いて!』

 

私を称える架空の声が。いい気分、いい気分です。なんて言ったって、スミレちゃんを堕としてしまえば私は一クラスを堕落させたということに他なりません。更にこのクラスは来年まで引継ぎが半ば確定している状況。

 

つまり私が卒業するまでの一年ちょっと、私好みの女の子に満ちたユリハーレムが期間限定ですが誕生するのですから。あっちを見てもモンスター、こっちを見てもモンスター。そのつながりは卒業と同時に切れる保証付き。まさに私好みの状況そのもの。

 

上機嫌になってしまってもしょうがないでしょう。苦節十年以上の成果がもう目の前なんですから!

 

さらにさらに、私の計画はこの程度じゃありません。さらに私の脳はぎゅんぎゅん働いています。

 

モンスター動物園となった二年二組、将来の三年二組。その中に居るのはモンスター動物園なんですから当然、モンスターだけ。

 

か弱い女の子でしかない私が留まるには些か物騒だとは思いませんか?サバンナに一人丸腰でいる女の子なんて餌でしかないでしょう?

 

だからここで必要となるのが猟銃を構えたボディーガード。襲い掛かるモンスターを撃ち殺して私を守ってくれる存在。

 

 

その役割に任命されたのが何を隠そうスミレちゃん。

 

はい、きっとココまでの計画を聞いた人が私のミスリードに騙されてしまっていたかもしれませんね?

 

スミレちゃんのストレス発散の為に暴力を使うってことは……、つまりユリちゃんがサンドバックになるんだね!って。

 

でもぶっぶー、残念、違います♪

 

私はキッカちゃん専用サンドバッグなんですよ~。なんて、冗談半分に言ってみちゃったりもしますが、そもそもそれでは芸がないですよ。私を殴ってモンスターに、なんてもうやっちゃったんですからつまらない。

 

時代は変わりました。今の女の子が好きなのは自分にだけそっけない暴力彼氏より、自分だけには甘くて優しい騎士系彼氏なんです。きっと、おそらく。平成のラブコメから現代の恋愛小説はそう言う変遷をしたと勝手に認識しておりますから。

 

そもそも道理がありませんからね?スミレちゃんのストレスはあくまでクラスの私以外の子たち、問題児たちに起因している。それを解消するために私が殴られるって、そんなおかしな話があるわけないじゃないですか。

 

ストレスを解消するのなら、そう。

 

自分にストレスを押し付けてくる他の生徒たちに、っていうのがしっくりきませんか?

 

 

私が彼女に言い訳を与えます。心優しい先生が可哀そうな生徒を守る、という名目で私以外の生徒に攻撃的でいてもいいという足場を用意するのです。

 

荒れるクラスに怯える少女を救うために心を鬼にする若手教師、というストーリーを演出する。

 

そうすれば晴れて先生は私専用の王子様。教師という立場を猟銃に、襲い掛かるモンスターから私を守ってくれるボディーガード。

 

クラスで唯一真面目で、優しい少女のために『教育』として手を上げたとしてもそれは仕方がない事なのですから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……せんせ、たすけて」

 

「えぇ、えぇ!私が間違っていましたッ。立花さん、安心してくださいッ。先生が必ず、必ずッ、貴女を守りますからッ!」

 

誰もいない空き教室ですすり泣く立花さんを強く抱きしめる。

 

私はずっと酷い勘違いをしていました。

 

私はずっとずっと、クラスの問題児ばかりに目を向けていて、彼女の様な優等生を二の次にしてしまっていた。

 

しかしそれは完全な間違い。悪より正義が注目を浴びるべきなのが世の道理、目立つからと問題児を見続けてしまっていましたが、そもそも最初からキチンとしている、まじめで優秀な生徒にこそまず目を向けてあげなければいけないのです。

 

信賞必罰は世の常。

 

できた子を褒めて、できない子を叱る。それこそが正しい教育の道。

 

きっと心細かったでしょう。きっと苦しかったでしょう。

 

荒れ狂う教室内で周囲はとても凶暴で、いつ自分が襲われるかもわからない。唯一の頼みの綱である教員は怯える自身ではなく、外で荒れ狂う阿呆ばかりを見ていて。

 

挙句の果てに一人勝手に折れた気でいて、自分が一番の被害者であるかのようにふるまって。

 

甘さは教育じゃありません、許容は教育じゃありません、誤認は教育じゃありません。

 

 

これまでの自分は間違い続けていた。

 

立花さん以外に眼を向けていたのも間違い、私語や問題を注意程度で済ませていたのも間違い、阿呆は時間経過で勝手に治ると思っていたのも間違い。

 

間違い、間違い、間違い。

 

でもそんな間違い続けた自分をそれでも信じて、こうして打ち明けてくれたのが立花さんだ。

 

彼女の信頼を裏切る。それ以上の間違いはきっとこの世界には存在しないでしょう。

 

 

 

守連スミレは鬼とならねばなりません。

 

 

優秀でありながらこの問題クラスへと封じ込められた立花さんを守るために。もはや手遅れであろう阿呆どもを、それでも世に出せる程度に躾を行えるように。

 

甘いだけの自分とはもう縁を切りましょう。それは優しさではなく、愚かさでしかない。

 

 

もし次の授業で誰かが私語をしたらその時は口の中にチョークの粉でも詰めてやりましょう。

 

もし誰かが自身の仕事を他人へと押し付けたらその時は思い切り頬を叩いてやりましょう。

 

もし誰かが学校とは関係ないモノを持ってきていたらその時は目の前で無残に引き裂いてあげましょう。

 

 

 

脳で理解できる人間であればいいのですが、そうでなかったから高校二年生になってまで荒れているのです。

 

ならば脳より先に身体に常識を覚え込ませるしかありません。

 

 

 

人間には反射という素敵な機構が搭載されているのですから。

 

 




次回、最終回(ノーマルエンド) その後、トゥルーエンド

R18版希望調査

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