せっかくのTS転生だし可愛い幼馴染を化け物にしてみた(責任取るつもりは一切ございません)   作:すっごい性癖

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見切り発車で始めた話ですが何となくの見通しがついてきました

思ったより長くなりそうですのでお付き合いよろしくお願いします

またその内アンケートでユリわからせパートを入れるかお聞きするかもしれません(イメージとしてはユリがこのまま逃げ切るか、報いを受けるか、です)


もっとボコボコにして♡

 

キッカちゃんの歪みに眼を付けたのは小学校中学年の頃だっただろうか。

 

その頃の私はカレンちゃんみたいに自分勝手になってくれないキッカちゃんにはあまり興味が無く、面白くない子だなぁ、と思いながら普通の幼馴染としての付き合いをしていた。一緒に遊んだり、話したり、普通の普通。

 

しかしその認識が覆ったのがとあるテストの後の事。

 

理由はもう忘れたが、私は自教室から遠いトイレに立ち寄った。近いところが混んでたから、とかそんな理由だったとは思う。教室近くじゃなくて、理科室とか音楽室とかの近くの方のトイレ。

 

当然、普段に比べまぁまぁの距離を移動した訳で到着してすぐさま個室に入り込んで座り込んだ。体感だけど男の頃に比べて今の方が尿が近い、というか堪えが効かない気がするので結構ヒヤヒヤだ。

 

だから無事到着したことにふぅ、と安堵の息を漏らした。

 

……すると、だ。

 

『……っ、く……ッ』、と。なんだか変な音が聞こえてくるのだ。何か籠った、しかし強い感情を思わせる様な密度の声のような音。私は何故かそんな気がしたのだ。

 

しかしその音の発生元なんてわかるはずもない。だって私はその時個室トイレの中。もしもその音の発生元が私の視界内にあったとしたら、むしろそっちの方が事件というモノ。

 

それにさっきも言った通りそこは学校内でも端の方のトイレで。教室近くのそれに比べれば全くと言っていいほどに人がいない場所だ。

 

柄でもない話だけど、その時私は若干の恐怖を覚えていた。

 

人のいないトイレで聞こえてくる謎の音。どこから聞こえてくるのか、誰が生んでいるのか、もしくはどこかから隙間風が入ってきてそう言う風に聞こえているだけなのか。

 

謎、というのは恐怖を生む。分からないってことはつまりは闇で、その黒の中に何が潜んでいるか無限の妄想が働いて私に警鐘を鳴らすのだ。そして恐怖心というモノは時間経過で膨らむものでもある。

 

いつしか気が付いたら私は座った便座から立ち上がることができないでいた。まるでその音で楔が打ち付けられたかのように。

 

でもいつまでもそうしている訳にもいかない。暫くしたらまた次の授業が始まるというのに何時までもトイレに籠っていていいわけがない。

 

だから私は、その恐怖心を少しでも振り払うためにその闇を晴らそうと、音の発生源を探し始めた。

 

幸いというべきか、それ自体はすぐに終わった。

 

手始めに、と右壁に身体を反らして近づけ、片耳をぴとりとくっつけてみたのだが、それがビンゴ。

 

明らかに音は大きく、くっきりと輪郭を得ていった。

 

『ユ……、なん……っ』

 

それは声に似た音、ではなく確かな声であった。

 

喉の辺りを引き絞り、大声では無いが怒声に込める程の激情を一文字一文字に乗せた苦悶の声。耳を近づけよりはっきりと聞こえるようになったことで認識が可能となった呪詛の言葉。

 

しかしそこまでわかっても、声であることが分かっても。誰の声かが分からない。壁越しに聞える小さな声から、その声の主が想起できない。低解像度の写真じゃあ文字が書いてあることが分かっても書き手なんかわからないというように、だ。

 

しかし私の脳内には根拠もなく、一人の人間の顔が思い浮かんでいた。

 

その頃から黒く長い髪と、キツめの眼をした可愛らしい女の子の顔が。今世ではそれなりの付き合いを結んでいた少女が。

 

(……キッカちゃん?)

 

瞬間、まるで脳内にあった靄が掻き消えたかのような錯覚を覚えた。ジグソーパズルの足りない一ピースをハメた瞬間の様な爽快さ。

 

恐らく私自身は気が付いていなかったけど、頭のどこかでそうなのではないか、と考えていたのだろう。その結論に自意識が追い付いたことによる開放感。

 

不思議なことであくまで私が勝手に思っていることなんだけど、声の主を探し当てた気がした瞬間から隣から聞こえる声がよりはっきりと聞こえてくる。

 

まるで壁なんて無いかのように、耳元でその一文字一文字の発音をくっきりと囁かれているように鮮やかに。仮想キッカちゃんの声が、思いが耳を伝って脳へと届く。

 

長い付き合いだと思っていた相手の知らない一面が生み出した心の本音。

 

 

 

『なんでユリなんかにっ、勝てないのッ』

 

 

 

下品な話をするが、私はその瞬間自身が便座に座っていることに酷く感謝した。もし教室で立っていた状態で同じ声を聞いたら腰砕けでその場に蹲っていただろうし、もし今誰かに身体を触れられたら過敏に反応していたと思う。

 

果てたばかりの幼子の身体は刺激に酷く弱いことを私はもう知っていたから。

 

そしてそこが個室、誰も居ない絶対領域で本当に良かったと、心の底からそう思う。

 

「……あはっ♡」

 

痛いまでに吊り上がった口角が、うるんだ瞳が、火照った頬が。誰にも見られずにすんだのだから。

 

幾重に重ねられた仮面の下に潜む、私の本性が。

 

誰にもバレずに済んだのだから。

 

 

 

 

 

 

 

 

……。

 

キッカちゃんという女の子は、一言で表現するとプライドの高い女の子だ。

 

ただそのプライドって言うのも根拠のないものでは無く、確かな実力と努力に裏付けされた能力から生じている。

 

幼い頃、それこそ私が初めて彼女に出会った頃から既に彼女は自己研鑽に勤しみ、勉強や習い事を平行作業で行っていた。そしてその努力には確かな結果も伴っている。それらの確かな証拠たちが彼女の部屋の隅で自身の存在を主張していることを私は何度か自身の眼で確認している。

 

そうして積み上げられてきた彼女の十数年間の実績が確かな彼女の誇りとなっている。

 

実に素晴らしいことだ。

 

人間としての成長を怠らず、その成果を誇り自己を確立させている。

 

そんな娘だから彼女はカレンちゃんのように私の魔の手に堕ちることもなく一定の距離を保っていられた。私と近づきすぎると堕落すると意識していたかは分からないけれど、認識をしていたのだ。

 

だから、私は彼女をツマラナイと。オモシロクナイと思って接した。

 

私が欲しいのは私だけの都合の良いオモチャであって、彼女はどう転がってもオモチャになんてなってはくれない立派な人間だったから。勝手に大人になって、勝手にどこかで成功していてくれ、と思っていた。

 

だがその考えは間違っていた。そう、あの時私は悟った。彼女の声をトイレの個室で偶然聞いてしまったあの時に。

 

『なんでユリなんかにっ、勝てないのッ』

 

そう確かに聞いたあの日。

 

私は最初、彼女の苛立ちは私に向いていると思っていた。自分はこんなに頑張っているのに、なんであの適当なユリに勝てないのか。理不尽ではないか、と。

 

しかしそれは違った。キッカという少女のことを私は舐めていた。

 

高潔な彼女の苛立ちの向かう先は、あくまで彼女自身でしかなかったのだ。『また今回も勝てなかったじゃないか、努力が足りないのではないか!』と、自身を責していたんだ。

 

なんて綺麗な心だろう、高潔な想いだろう。

 

まるで真っ白なキャンバスのように澄み渡った思想。

 

 

 

 

 

「なら、犯して穢すしかないよね♡」

 

 

 

 

あぁ、私はキッカという少女を舐めていた。彼女という人間をツマラナイなどと見限って、見下して、見放して。

 

そんなことは無い。決して無いのだ。

 

買ったばかりのキャンバスに価値がないわけがない、どんな絵も描くことができるそれに値段がつかないわけがない。

 

彼女は真っ白で、何にでもなれるのだ。ここがゲームの世界ならば英雄にだって、聖女にだってなれるだろう。

 

そして彼女の強い精神はゆっくりと、ゆっくりと。しかし確かな手でそのキャンバスに一筆ずつ線を付け足していき、キッカという少女の感性へと近づけていた。

 

私が彼女の心を覗けたのが小学生の時で本当に良かった。彼女という存在が完成しきる前だから、本当に良かった。もしもそれが中学での出来事であったら、もう手を出しても無駄だっただろう。手遅れ、というヤツ。

 

小学生の頃であったから……、間に合った。

 

 

彼女の精神の筆を奪いあげ、どんなものでも描けるキャンバスに私が代わりに絵を塗りたくることができた。

 

 

高潔だった彼女を、完成させきる前に一人の人間のクズとしてすべてを描き変える様な事ができた。

 

 

彼女の心のキャンバスに私の悪意というインクをぶっかけまくることができた。

 

 

できた、できた、できたんだ!!

 

 

そりゃあ完璧に、ではない。カレンちゃんのように容易く、思うがままに、なんていう風には出来ていない。

 

でも確かに真っ白であったはずの彼女のキャンバスに真っ黒な染みを作ることには成功していて、私はその染みをいつかは全体へと染み渡らせることに腐心する。

 

キッカという少女はその高潔さから自身へと向けた憤りの解消の仕方を知らなかった。

 

幼子としてモノに当たる、ヒトに当たるといった攻撃性にも、他者の責にする、自身の責から逃れると言った回避性にも頼らないでいた。

 

だから逃げ場を失った彼女の想いは膿のように彼女の中に残り続ける。

 

 

 

私はそれを外に吹き出す手段を彼女に与えることにした。

 

それが彼女の羽を毟り取り、人間としての底の底へと堕ちさせることにつながると解っていたから。

 

 

高貴な彼女が、自分からは選ぶことが無かったであろう選択肢。

 

 

『嗜虐心』によるストレスの解消が、高貴な彼女をただのクズへと墜落させる。

 

 

 

 

 

 

「待った、キッカちゃん?」

 

 

がらり、と教室を出て暫く歩いた先にある扉を開きながら中にいる愛しい女の子に声をかける。

 

 

「……別に、大丈夫よ。気にしないで、ユリ」

 

 

彼女は私の顔を見ると、少し気まずそうな顔をしながら。しかししっかりと返事を返す。

 

先ほどのカレンちゃんとのレスバを引きずっているのだろうか。しかしそれでも気遣いが先に来る当たりが彼女らしいという話だろう。

 

 

私は彼女、キッカちゃんに呼び出しを受けてこの教室へと来ていた。

 

 

「さっきはごめんね、キッカちゃん。カレンちゃんのこと、止められなくて」

 

「いいえ、ユリが気にすることは無いの。カレンが、……いえ、私が悪かったから」

 

「そんなことないよ!さすがにカレンちゃんの言いすぎだったよ!」

 

そう、かしら?と。未だ気まずそうな顔をしながらもこれ以上は不毛にしかならないと悟ったか彼女はそれ以上口を開こうとはしない。

 

こういうところ、本当に頭が良いというか、察しが良いというか。カレンちゃんと一緒に居たらまずあり得ないからすごい楽。壊れたラジオにも愛着は湧くけど、会話としてはこちらが圧勝。

 

せっかく彼女が話を切り上げたので、私もすぐに本題に入ることにした。

 

「……で、さ?要件って、今日も……?」

 

「……えぇ、そうね」

 

キッカちゃんはすぅ、と少し息を吸って数秒溜める。

 

そして息を吐きだすと口を開いた。

 

「ユリ、やっぱり貴女はカレンと距離を取った方がいい」

 

何時からだったか。

 

彼女は度々私に連絡を寄こすと決まってこの教室に呼び出し、そしてカレンちゃんから離れろと注意してくるようになった。

 

それはただただ、善意として。

 

理由として彼女は私が彼女をダメにしている、というよりも、ダメなカレンちゃんが私を逃がさない、と認識しているから。あの我がままクイーンのそばに幼馴染を置いたままにしてはいられない、と言った彼女らしい高潔な想い。

 

高潔な、想い。本当にそうなのかな?

 

「昔から酷かったけれど、最近のカレンの言動は見るに堪えない。

それ以上一緒に居たら貴女にも、カレンにも、どちらにも良くないと思うの」

 

「でも、カレンちゃんも根はいい子だよ?本当は優しい子で……」

 

「いい、ユリ?そう言うのはね人間評として最悪なの。本当は分かっているでしょう?根は、とか、本当は、とか。そう言う見えないトコロがどんなに綺麗でも、社会に所属している以上はまず見えるトコロが綺麗じゃなきゃダメなの、人間は」

 

もしもその発言の全てが本心なのだとしたら、ね。

 

「ユリはカレンなんかと一緒に居ちゃダメ」

 

……なら、誰となら一緒に居てよいのだろうか。

 

「一緒に、いたら……。その内貴女は、貴女は……」

 

言い訳なんて、しなきゃいいのに。

 

彼女が憤っている理由なんて簡単なんだから、全てを吹き出しちゃえば。

 

キッカちゃんはただ、自分よりも優秀な私が、自分より圧倒的に劣っているカレンちゃんにつきっきりで、つまりは傅いていることが気に入らないんだ。

 

それならば、同じ幼馴染の自分と一緒に居てくれても良いじゃないかと嫉妬している。

 

でも気に入らない、とか。嫉妬している、とか。高潔な彼女はそういった負の感情を処理する手段を知らない。

 

だから彼女は理屈を立てる。

 

このままだと私の将来が、とか。カレンちゃんの将来が、って。もっともらしい理由を挙げて、自分も私も偽って。高潔なまま意志を通そうとしてくる。

 

綺麗なままの彼女であろうとし続ける。

 

 

 

でもそんなことを、私は認めない。小学生の頃の、偶然の出来事から、私は彼女から高潔さという筆を奪い取ってきた。

 

 

「……ごめんね?キッカちゃんが私たちのことを思ってくれているのは分かるけど」

 

「ユリっ!」

 

「ごめん、ね?」

 

努めて申し訳なさそうな表情を浮かべながら謝罪を口にする。

 

題名、『あなたの言っていることはもっともですが、こちらにも事情があるので放っておいてください,png』。思い描いたイメージを顔の上に張り付けて、伸ばしてコピーアンドペースト。

 

そして教室をそのまま出ようとして……。ワザと速度を落としてみれば、

 

「っ、待ってユリ!」

 

「きゃっ!?」

 

彼女の射程範囲から逃げ切ることができなかった腕の手首をやや強引に彼女が引っ張る。どこにも行かせない、逃がさないと言った風に強い力を込めて。

 

今世、特別運動をしていたわけでもない私と運動部に所属している彼女とでは力の差は歴然。こうなれば私はどうやっても逃げられない。

 

「あははっ、キッカちゃん凄いね。さすがバスケ部のエース、って感じ?」

 

「ごめんなさい、ユリっ!焦ったからってこんな強引にっ!」

 

そうは言いながらもぎゅう、と握った腕が開かれる気配はない。無意識に彼女は私に独占欲を感じている証左だろう。

 

これも私が長い時間をかけて育てた僅かな、しかし確かな成果の一つ。

 

「やっぱりキッカちゃんには『勝てない』なぁ」

 

「そんなこと、貴女は……。私よりも……」

 

ぎゅうっ、と込められる力が一気に高まる。『勝てない』という言葉に強く彼女の心が反応しているのだ。

 

そこですかさず、

 

「……っ」

 

小さく声を上げ乍ら眉根を寄せる。割合としては演技と本心が一対一。実際強い彼女の握る力は多少の痛みを私に与えているから。

 

 

それがすごく気持ちが良くて、思わず顔が強張るのだ。

 

 

「あぁっ、本当にごめんなさいっ!今手をっ……」

 

 

種は前にもう植えた。後は少しずつ水を与える時期。彼女の嗜虐心が大きく育つその日まで。

 

『勝てない』といった言葉と、私が痛がる表情とを彼女の中でリンクさせていくんだ。

 

 

それだけで彼女の嗜虐心は自ずと育つ。だって高潔な彼女が抱くことは無いその欲望は、彼女の心の中で異端であってすごく目立つから。彼女は見て見ぬ振りも出来ないその想いに勝手に長く付き合うことに必ずなる。

 

そうなればすぐに花は咲くだろう。

 

だから大事なのは与える水を少しでも増やすこと。

 

今この腕を離させてはいけない。

 

もっと私に痛みを与えて、この快楽を叩きこんで。

 

そして私の顔をもっと見て。

 

「離さないで、キッカちゃん……。もう少し、このままで……」

 

「え……っ?」

 

一歩だけ、彼女に近づく。距離にして後二、三歩もすれば彼女とくっつくことになるだろう。

 

だから一歩だけ。確かに一歩、今一歩。私は彼女の堕落に近づいたから。

 

「もっと強く……、私を……。お願い、できない。かな?」

 

「……」

 

 

その行為の是非は、彼女の表情を見れば一目瞭然であった。

 

 




気を抜いたらR18になりそうでビビってます

カレンちゃんのテーマは育たなかった常識 キッカちゃんのテーマは無理矢理育てられた常識 なのです

思ったよりキッカちゃんがメインヒロインっぽい属性で困惑しています

R18版希望調査

  • カレンちゃん
  • キッカちゃん
  • スイレンちゃん
  • カガリちゃん
  • カスミさん
  • スミレ先生
  • シスターキキョウ
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