家族3人が暮らす六平宅が襲撃された3年前。襲撃犯は
六平宅は結界で守られ、外部から隠されていた。万が一結界に異変があれば柴がすぐに察知できる様になっていた。
そのためあの日、柴は結界の異変から十秒未満で六平宅へ駆けつけた。
駆けつけた彼の目に問答無用で入った物は空になった妖刀保管室。
そして、
ーーーーーーーーーー
チヒロ、太郎、シャルの3人は城を出てすぐに柴、アンジェラと合流した。
「大丈夫だったみたいやな」
「はい」
「シャル、平気?」
「うん!へーき!」
太郎の肩上からアンジェラの腕の中に入る。
「•••本当に大丈夫?」
シャルが無理をしていないか心配になり、しつこく聞いた。それでもシャルは笑顔だった。
「大丈夫!!頑張ったもん!」
シャルの顔とその言葉を聞いてアンジェラは今度こそ安心できた。腕にさらに力を入れてシャルを抱き締める。
月が暗雲に塞がれる。
太郎が顔を城門に向けた。次に柴、それからチヒロも顔を向けた
「•••俺の部下4人は誰も死んで無いみたいだが」
「振り切ったみたいやな」
アンジェラが振り向くと疲弊した双城が立っていた。
「本当はあの4人ともっと戦って、そして刳雲とわかり合いたかったんだが」
双城の目線は手前にいたアンジェラ、そして彼女のすぐ後ろにいたチヒロに向けられていた。
「あいつらと戦うより、お前らと語り合いたかった」
一目見て先日見た彼では無いことを理解した。
彼の主張を思い出す。
国重が妖刀を作った理由
国重がどう思っていたのか
妖刀のあるべき姿
殺戮兵器がその答えだと
18年間見てきた国重を、彼が刀と向き合う姿、彼の友人との関係、彼とチヒロの絆、血縁のない自分との間にも絆がちゃんとあること、それら全てを振り返る。
それを踏まえ、
「私から何か言うことはないわ」
そう言ったことが合図となりチヒロが前へ進み出す。
「はっ、そうだな。今、俺たちに必要なものは言葉じゃないな」
「•••チヒロくん、誰が奴と戦うべきかと聞かれれば、間違いなく君やけど」
「大丈夫です」
「チヒロ!死なないで•••」
「あぁ•••ありがとう」
アンジェラはチヒロの背中に手を置き、摩る。
太郎が思い切りチヒロの背中を叩く
「行ってきなさい」
「勝ってこい!」
「•••うん」
4人の姿が消える。
先日の負傷
万全ではない体調
先ほどまでの戦闘
両者の疲弊と傷痍が重なった体
しかし深まった妖刀への理解
そして奥義使用状態の活動限界時間
それは偶然にも
12秒
勝負は、一瞬
ーーーーー
溜めた鳴を纏うことで驚異的な超速を得た双城
錦により高密度の玄力を纏いその超速と並ぶ千鉱
互いの刀がぶつかり合う
「俺はこの前まで、俺だけが六平国重の代弁者だと思っていた。だが違った。誰もが彼の代弁者になり得る。お前と出会って気づかされたよ」
殺戮の中、その片隅で語り合う
「まあ要するに、お前の言ってた『悪を滅し、弱者を救う』って信念、認めるよ」
「•••じゃあ、お前が
「違うな、俺は
「どんな気持ちで、普段父さんが刀と向き合っていたか!!」
「•••『普段』?、やめてくれ!彼の実像なんて知りたくない•••知りたくない!!•••俺はもう解釈したんだ。言っただろ?誰もが
千鉱の腕が切り飛ばされる。しかしそれは利き腕ではなかったため、戦いが止まることはなかった。
双城が活動限界時間の半減と引き換えにギアを上げる。
「•••わかった。俺たち両方が父さんの代弁者だってことが。だからこそ、敬意は無い。より重い殺意でお前を切るだけだ」
千鉱も活動限界時間を3割に減らし、双城よりさらに速くなる。
速くなった双城が千鉱の背後をとったが、次の瞬間には腕が切り飛ばされていた。
自分以上に速くなった千鉱を目で追い、彼の予想着点に向かって刀を振る。
刀の眼前で錦を解く。
彼に残された活動時間は、約1秒
「涅」
双城を
ーーーーー
城門に観客がいた。
観客は2人の戦いを静かに眺めていた。
双城が地面に倒れる
「はっ•••まさか、刳雲を折るとはな。抵抗、虚しく•••どうやら、妖刀はお前、に、微笑んだ、みたい、だな」
「•••いや、妖刀は、お前にも微笑んだよ。ただーーーー」
言い終わって倒れ始めた六平千鉱を柴登吾が支える。
「ようやったなチヒロ君」
そして続々と仲間が合流した。頭に画面を装着した人間のそれに観客が映る。
それから一瞬の間をおいて4人に囲まれる。
「その紋様、毘灼だな?」
大鎌を握る男に言われる。
彼らは先ほどまで特選部隊に代わり双城と戦っていた者達
(顕現中の部下の召集は距離・座標を無視して自在に可能•••みたいだな)
女の筒が剣の形に変わる
毛皮の男は関節を鳴らす
血管に覆われた男の欠損した腕が生える
「•••しょうがない、ここで引かせてもらおう」
蒼白な彼女と目を合わせ、姿を消す。
「行ったみたいやな」
「•••そうね」
「チヒロ!大丈夫?!」
「大丈夫だ。お前が、気にしなくて、いい」
切り飛ばされた腕はもちろん、それ以外の怪我もあってボロボロだった。
「アンジェラ、降ろして」
シャルがアンジェラの腕から地面に降りてチヒロを抱き締める。
捕まっている間、双城が言ったことを思い出す。
『他者への影響は数値が示している』
母との会話を思い出す。
『なんで怪我すぐ治るの?』
『私とシャルが持つ超能力のおかげ。怪我すると痛いし嫌でしょ?』
『ヤッ!』
『でしょ?怪我が治るのは痛くなくなって欲しいって思うから。大事なのは、強〜く思えばどんな怪我でも治せるってこと』
チヒロを抱き締めて強く願う。チヒロの怪我が、痛いのが、なくなって欲しいと。
心臓が強く鳴る。
チヒロの怪我がみるみる癒えていく。欠損した腕以外の怪我が全て癒えた。
「あれ、腕は?なんで?」
「いきなり使いこなすのは難しいってことやろ」
「•••シャル」
チヒロがシャルを抱き締める。
「ありがとう」
感謝のついでにシャルの顔を覆い、今更だがこれらか起こることを見せないようにする。
「アンジェラ、刀貸してくれ」
「いいわよ」
アンジェラが召喚した刀が太郎の手に握られる。太郎が這って離れていた双城の前に回り込む。頭の画面を外し、落とす。
地面に向けられていた双城の顔が見上げた。
「•••ああ」
男の顔が月明かりに照らされる。
「あ、ああ•••」
自分が愛してやまなかった男の顔が照らされる
「•••
3年前、毘灼の手で殺されたはずの英雄・六平国重が見下ろしていた。
「な•••んで?」
彼の目は、自分に向けて欲しくなかった
(なぜだ•••なぜ、そんな顔をする?!、なぜ、その目で俺を見る!なんでだ!俺は、俺は貴方を目指してきたのに?!)
外見だけで血縁がないことを察せられる彼女の言葉を思い出す
『私から何か言うことはないわ』
(あれは、諦め?俺に、何か言う価値が•••?)
先ほどまで見下ろしてきた彼の言葉を思い出す
『ただ俺が、父さんの足元にも及ばなかった、お前の全部を切り伏せただけだ』
六平国重が刀を振り上げる。その目線の先には双城の首
「六平ぁあああああ!!!!!!!!」
双城厳一の本 獲得
折れた刳雲 獲得
総記の階のイカれたメンバーを紹介するぜ!
力isパワー、パワー=力QED!狼・ノア!
「実質残機が2つ!」
過剰回復血鬼・アレックス
「広域熱望担当、体力減少はデメリットにならない」
バフばら撒きのミリネ・エマ
「パワー、忍耐ゲットページモリモリ!」
共鳴、マッチ担当緑の残響ホーン
「共鳴の調整が難しい」
余談:総記完全開放戦にて
シャオ担当ノア
ヤン担当アレックス〜ミリネを添えて〜
ニコライ担当エマ〜即席修理と緊急蘇生を添えて〜
変わらず青い残響担当ホーン