シャルが攫われた2日後、ヒナオは一命を取り留めた。彼女は今林檎を食べ、その感想を言えるまで回復した。ヒナオが入院している病院の屋上にて5人は話し合っていた。
「すまん、俺の読みが甘かった」
「僕も正直自惚れてたね。神奈備が動いたことをわからせれば大丈夫だと思ってた」
「•••どうやって、俺たちの居場所を?」
「私が殺した2人、片方の妖術が脳の信号を媒介とした精神感応だった。そしてその2人は懸賞金がかけられたその日に『ハルハル』の店前まで来てた奴らだったわ」
普段より比較的顔色が悪いアンジェラが本を開きながら報告した。
「姉さん大丈夫?寝てないの?」
「文学の階が5人から2人体制になったからそのヘルプにね。でも最大2ヶ月不眠不休で動けるから問題ないわ」
『(。•́︿•̀。) 』
画面頭の男がその顔文字を画面に映す。
「後でちゃんと寝なね」
「•••寝れないわよ」
薊は自分に対して言っていた『自惚れていた』、それはアンジェラも言えることだ。満身していた、自分なら、自分の部下なら絶対守り切れると。
「
雫天石
妖刀の原料となる鉱石
人間に宿るいわゆる生命エネルギーである『
しかし雫天石に込められ増幅された玄力は人間の体に適合せず、玄力を雫天石に込めた人間は張り裂け死にいたる。
「雫天石の安定にはシャルの、鏡凪の特異体質が鍵になるって考えてるみたい」
『⬛️』
画面にノイズが走り、砂嵐の音が響く。
「神奈備も双城討伐を早めることにした、対刳雲特選部隊を編成してね。そこで妖刀に詳しい君たち2人に話を聞きたい」
「「•••」」
「薊の直属の部下や。信用できる奴らやで」
チヒロとアンジェラは顔を合わせる。
『(´,,•ω•,,)_且~』
「•••作戦会議しましょう。薊は部隊を呼ぶついでに出てって」
「は〜い」
薊が屋上から出て柴、チヒロ、アンジェラ、画面頭の4人になった。
ーーーーー
「「「「お邪魔しま〜す!!!」」」」
「屋上とはいえここは病院だから静かにね」
作戦会議を終え、薊を含む6人が屋上へやって来た。
「チッ」
賑やかさに混ざらない1人が印象的だった。
「みんな、黒髪の子がチヒロ君ね」
「
「隣の蒼白髪の子がアンジェラちゃんね」
「六平アンジェラよ。チヒロと違って国重と血縁はないわ」
「最後に•••え〜と」
『((*p'∀'q))』
頭が画面の彼が興味深そうに薊を見ていた
「•••ごめんなさい、どちら様」
『∑(゚д゚lll)』
「ショック受けてんぞ!!」
「や〜い薄情者!」
「あ〜、そういえば紹介してなかったわね。シンプルに
『(*ᴗˬᴗ)⁾⁾⁾』
「おいこいつかなり愉快だぞ!」
新しい5人に向いた薊が2人を紹介した。続いて薊が2人の方を向く。
「2人とも、眼鏡が今回編成された部隊隊長の
「やあ」
「鼻がとんがった仮面の子が
「よろしくなぁ!!」
「口元隠してるのが
「よろしくね」
「紅一点の
「初めまして〜」
「新参の
真智は軽い会釈で終えた。
「あと拠点捜索中でこの場にはいないけどもう1人
「うっし、それじゃあ早速作戦会議!」
萩原が設置されているベンチに座って話し始める。
「提供された情報をもとに拠点を偵察したけどもぬけの殻だった」
「円法炸はどちらかといえば末端だったから、多分取引現場だったのでしょうね」
「あ、情報提供者って君?その根拠は?」
「一昨日殺した2人の情報と異なってたから」
そう言ってアンジェラは話に出した2人の本を萩原に投げ渡す。
「丁寧にまとめてんなあ!!」
「それはあくまで『文学』ね。契約内容、関係性はまた別の本よ」
「•••信じるんすか、この女の情報」
「いや、内容的にかなり信憑性あるぞ」
「笠原君に連絡しよ〜。それでわかるでしょ?」
薊が携帯を取り出し連絡を行う。
「•••妖刀に関する情報はもちろん提供しますが、条件が3つあります」
「はっ、はぁあ?いくら六平国重の子供だからって特別扱いしねぇぞ!」
「ごめんね、こいつトゲトゲしてて。街中で刳雲が使われて犠牲0で済んだ立役者達だ。無碍にはできない」
「厳密には私の部下が3人死んでるけど」
良い雰囲気になりそうだったところをアンジェラが水をさす。
「•••そうだったな、申し訳ない」
「別に気にしなくていいわよ。本当に」
「そうか•••で、条件ってのは?」
「優先度が高い順に、俺たちも作戦に加えてください」
「一番優先度が高いのがそれなのか。で、2番目と3番目は?」
「それは、」
「私が説明するわ」
チヒロの肩に手を置いて彼より前に立つ。アンジェラが太郎君を指差す。
「2つ目は彼の部下4人をあんた達に同行させること」
「•••やっぱ俺たち信用されてないのか」
「それはお互い様でしょ?まあ安心して、薊の紹介って時点であんた達の人間性はある程度信用してる」
「人間性『は』、ね。実力は信じてないってことか」
「初対面なんだからしょうがないでしょ?それとあくまで『同行』。貴方達6人で双城を討伐できるならそれに越したことはないわ。で、条件3つ目だけど双城のトドメは私と私の息のかかった7人、チヒロ、画面君とその部下の誰かに刺させてちょうだい」
萩原含む特選部隊の全員が考えていた。
「その優先順位の理由は?」
3人を一番警戒していたカザネがが聞いてきた。
「作戦参加はシャルを確実に助けるため、太郎君部下の同行とトドメは貴方達が失敗した時の保険。一番大事なのは救出よ」
「極論、俺たちが受け入れるのは作戦参加だけでも良いってわけか」
「はい。•••俺は、妖刀のせいで罪のない人たちが犠牲になるのは、耐えられません」
萩原はチヒロの顔と手を見た。彼は自分の手を強く握り、震えていた。
「お前•••熱いな」
噛み締めるようにチヒロを見た。
「よしわかった、さっきアンジェラがくれた情報が正しかったら全部受け入れよう。」
「なっ、良いのかよこんな怪しい奴らの条件を!」
「こいつは真に熱い漢だ。アンジェラの方もしっかり熱がある。それにこいつらを拒否したところで多分勝手に動くだろうからな」
「言われてるわよチヒロ」
高速で頷いていた柴の首がアンジェラの方向へ急カーブした。
「多分、アンジェラちゃんのことも含んでるよ〜」
「•••心外ね」
『m9(^Д^)』
「おいこの画面頭おもしれぇぞ!!」
具柄と太郎が肩を組んで踊り始めた。
「それじゃあ刳雲の情報を教えてくれる?」
「わかりました。まず「あ、ちょっと待って」?」
具柄と踊ってる液晶画面太郎君の元へ歩む。ディスプレイを掴み、90°回転させる。
「太郎ぉぉおおおお!!!」
数秒触れて画面には4つの映像が上下左右に表示された。
「映像があった方がわかりやすいでしょ」
「おい、太郎は大丈夫なのかよ」
「ただの飾りだから大丈夫ですよ」
「•••なら、いいか」
「これってなんの映像?」
「貴方達が来る前、双城と戦っていた私の部下達の視界よ。左上から時計回りで死亡、リタイヤしていったわ」
どれを知ってる?
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プロムンは知ってるがカグラバチは知らん
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カグラバチは知ってるがプロムンは知らん
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ロボトミは知ってるけどそれ以外は知らない
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ルイナは知ってるけどそれ以外は(略)
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リンバスは知ってるけど(略)
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ロボトミとバチは知ってるけど(略)
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ルイナとバチは知ってるが(略)
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ンバスとバチは知って(略)
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全部知らない
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全部知ってる