六平家のアンジェラさん   作:RK6246

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#8 作戦

シャルが攫われた2日後、ヒナオは一命を取り留めた。彼女は今林檎を食べ、その感想を言えるまで回復した。ヒナオが入院している病院の屋上にて5人は話し合っていた。

 

「すまん、俺の読みが甘かった」

「僕も正直自惚れてたね。神奈備が動いたことをわからせれば大丈夫だと思ってた」

「•••どうやって、俺たちの居場所を?」

「私が殺した2人、片方の妖術が脳の信号を媒介とした精神感応だった。そしてその2人は懸賞金がかけられたその日に『ハルハル』の店前まで来てた奴らだったわ」

 

普段より比較的顔色が悪いアンジェラが本を開きながら報告した。

 

「姉さん大丈夫?寝てないの?」

「文学の階が5人から2人体制になったからそのヘルプにね。でも最大2ヶ月不眠不休で動けるから問題ないわ」

『(。•́︿•̀。) 』

 

画面頭の男がその顔文字を画面に映す。

 

「後でちゃんと寝なね」

「•••寝れないわよ」

 

薊は自分に対して言っていた『自惚れていた』、それはアンジェラも言えることだ。満身していた、自分なら、自分の部下なら絶対守り切れると。

 

雫天石(だてんせき)を所有している奴、双城の目的は国重を超えること」

 

雫天石

妖刀の原料となる鉱石

人間に宿るいわゆる生命エネルギーである『玄力(げんりょく)』を増幅させる。

しかし雫天石に込められ増幅された玄力は人間の体に適合せず、玄力を雫天石に込めた人間は張り裂け死にいたる。

 

「雫天石の安定にはシャルの、鏡凪の特異体質が鍵になるって考えてるみたい」

『⬛️』

 

画面にノイズが走り、砂嵐の音が響く。

 

「神奈備も双城討伐を早めることにした、対刳雲特選部隊を編成してね。そこで妖刀に詳しい君たち2人に話を聞きたい」

「「•••」」

「薊の直属の部下や。信用できる奴らやで」

 

チヒロとアンジェラは顔を合わせる。

 

『(´,,•ω•,,)_且~』

「•••作戦会議しましょう。薊は部隊を呼ぶついでに出てって」

「は〜い」

 

薊が屋上から出て柴、チヒロ、アンジェラ、画面頭の4人になった。

 

ーーーーー

 

「「「「お邪魔しま〜す!!!」」」」

「屋上とはいえここは病院だから静かにね」

 

作戦会議を終え、薊を含む6人が屋上へやって来た。

 

「チッ」

 

賑やかさに混ざらない1人が印象的だった。

 

「みんな、黒髪の子がチヒロ君ね」

六平(ろくひら)千鉱(ちひろ)です」

「隣の蒼白髪の子がアンジェラちゃんね」

「六平アンジェラよ。チヒロと違って国重と血縁はないわ」

「最後に•••え〜と」

『((*p'∀'q))』

 

頭が画面の彼が興味深そうに薊を見ていた

 

「•••ごめんなさい、どちら様」

『∑(゚д゚lll)』

「ショック受けてんぞ!!」

「や〜い薄情者!」

「あ〜、そういえば紹介してなかったわね。シンプルに液晶画面太郎(えきしょうがめんたろう)君よ」

『(*ᴗˬᴗ)⁾⁾⁾』

「おいこいつかなり愉快だぞ!」

 

新しい5人に向いた薊が2人を紹介した。続いて薊が2人の方を向く。

 

「2人とも、眼鏡が今回編成された部隊隊長の萩原(はぎわら)幾兎(いくと)

「やあ」

「鼻がとんがった仮面の子が具柄(ぐがら)(はじめ)

「よろしくなぁ!!」

「口元隠してるのが卯月(うづき)清彦(きよひこ)

「よろしくね」

「紅一点の張間(はりま)梓弓(しゆみ)

「初めまして〜」

「新参の真智(まち)カザネ」

 

真智は軽い会釈で終えた。

 

「あと拠点捜索中でこの場にはいないけどもう1人笠原(かさはら)(まこと)がいるよ」

「うっし、それじゃあ早速作戦会議!」

 

萩原が設置されているベンチに座って話し始める。

 

「提供された情報をもとに拠点を偵察したけどもぬけの殻だった」

「円法炸はどちらかといえば末端だったから、多分取引現場だったのでしょうね」

「あ、情報提供者って君?その根拠は?」

「一昨日殺した2人の情報と異なってたから」

 

そう言ってアンジェラは話に出した2人の本を萩原に投げ渡す。

 

「丁寧にまとめてんなあ!!」

「それはあくまで『文学』ね。契約内容、関係性はまた別の本よ」

「•••信じるんすか、この女の情報」

「いや、内容的にかなり信憑性あるぞ」

「笠原君に連絡しよ〜。それでわかるでしょ?」

 

薊が携帯を取り出し連絡を行う。

 

「•••妖刀に関する情報はもちろん提供しますが、条件が3つあります」

「はっ、はぁあ?いくら六平国重の子供だからって特別扱いしねぇぞ!」

「ごめんね、こいつトゲトゲしてて。街中で刳雲が使われて犠牲0で済んだ立役者達だ。無碍にはできない」

「厳密には私の部下が3人死んでるけど」

 

良い雰囲気になりそうだったところをアンジェラが水をさす。

 

「•••そうだったな、申し訳ない」

「別に気にしなくていいわよ。本当に」

「そうか•••で、条件ってのは?」

「優先度が高い順に、俺たちも作戦に加えてください」

「一番優先度が高いのがそれなのか。で、2番目と3番目は?」

「それは、」

「私が説明するわ」

 

チヒロの肩に手を置いて彼より前に立つ。アンジェラが太郎君を指差す。

 

「2つ目は彼の部下4人をあんた達に同行させること」

「•••やっぱ俺たち信用されてないのか」

「それはお互い様でしょ?まあ安心して、薊の紹介って時点であんた達の人間性はある程度信用してる」

「人間性『は』、ね。実力は信じてないってことか」

「初対面なんだからしょうがないでしょ?それとあくまで『同行』。貴方達6人で双城を討伐できるならそれに越したことはないわ。で、条件3つ目だけど双城のトドメは私と私の息のかかった7人、チヒロ、画面君とその部下の誰かに刺させてちょうだい」

 

萩原含む特選部隊の全員が考えていた。

 

「その優先順位の理由は?」

 

3人を一番警戒していたカザネがが聞いてきた。

 

「作戦参加はシャルを確実に助けるため、太郎君部下の同行とトドメは貴方達が失敗した時の保険。一番大事なのは救出よ」

「極論、俺たちが受け入れるのは作戦参加だけでも良いってわけか」

「はい。•••俺は、妖刀のせいで罪のない人たちが犠牲になるのは、耐えられません」

 

萩原はチヒロの顔と手を見た。彼は自分の手を強く握り、震えていた。

 

「お前•••熱いな」

 

噛み締めるようにチヒロを見た。

 

「よしわかった、さっきアンジェラがくれた情報が正しかったら全部受け入れよう。」

「なっ、良いのかよこんな怪しい奴らの条件を!」

「こいつは真に熱い漢だ。アンジェラの方もしっかり熱がある。それにこいつらを拒否したところで多分勝手に動くだろうからな」

「言われてるわよチヒロ」

 

高速で頷いていた柴の首がアンジェラの方向へ急カーブした。

 

「多分、アンジェラちゃんのことも含んでるよ〜」

「•••心外ね」

『m9(^Д^)』

「おいこの画面頭おもしれぇぞ!!」

 

具柄と太郎が肩を組んで踊り始めた。

 

「それじゃあ刳雲の情報を教えてくれる?」

「わかりました。まず「あ、ちょっと待って」?」

 

具柄と踊ってる液晶画面太郎君の元へ歩む。ディスプレイを掴み、90°回転させる。

 

「太郎ぉぉおおおお!!!」

 

数秒触れて画面には4つの映像が上下左右に表示された。

 

「映像があった方がわかりやすいでしょ」

「おい、太郎は大丈夫なのかよ」

「ただの飾りだから大丈夫ですよ」

「•••なら、いいか」

「これってなんの映像?」

「貴方達が来る前、双城と戦っていた私の部下達の視界よ。左上から時計回りで死亡、リタイヤしていったわ」

どれを知ってる?

  • プロムンは知ってるがカグラバチは知らん
  • カグラバチは知ってるがプロムンは知らん
  • ロボトミは知ってるけどそれ以外は知らない
  • ルイナは知ってるけどそれ以外は(略)
  • リンバスは知ってるけど(略)
  • ロボトミとバチは知ってるけど(略)
  • ルイナとバチは知ってるが(略)
  • ンバスとバチは知って(略)
  • 全部知らない
  • 全部知ってる
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