【使ってください】自分でいい考えだと思ったものの、形にならなかった設定達   作:はまゆ

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【威惑武器】

【威惑武器】

 

剣に限らず、様々な武器がある。

 

世にはびこる達人達の一振りは、

 

「斧のような思い一撃だ!」

「まるで鞭のようにしなやかだ!」

「くっ!虎のような獰猛さだ!」

「今のは【死】の気配を感じたぞ。」

 

のように今存在するものとまったく違うものを想起させるという特徴がある。

 

この威惑武器たちはその感覚を無理矢理起こす。

 

主な用途はハッタリなどである。

希少性はまちまちなので各々好きなようにしてください。

 

 

 

「ふんっ!」

男が武器を振ると空気が変わる気配を感じ、哀れな敵は身が竦んでいた。

(死ぬ死ぬ、逃げろ逃げろニゲロ)

そうして脱兎の如く逃げる敵を男は追わず、眺めていた。

 

「剣なんて握ったことないが、意外とハッタリは聞くもんもんだな!」

 

そうして男は笑って去った。

 

 

 

 

 

のような使い方をよく想定してあるが、

このような使い方の他に、また別のパターンもある。

 

 

 

 

 

「漸く、その刀を抜く気になったか、【雨四光の柳】。例の噂は本当か試してやろうか!?」

【四光の桐】はそう言った。

 

「本当はあんまり使いたくないんじゃが、【四光】相手にここまで追い込まれて、抜かんわけにゃいかんじゃろう」

そう言い、どっしりと構える。

 

「月見で一杯」

桐は柳を警戒しながら役で斬るが、意外なことに、その一撃は柳に通用した。

 

(読めん、【四光の幕】がこいつにやられたと聞き、最大限警戒してかかったが、実力自体は雨四光相応に感じる。)

そう感じ、桐は柳の刀を見る。

(あの刀はなんだ?私は31年生きていて一度も見たことがないモノを感じる。)

 

「三光」

柳は考えを深めている桐を急かすように、斬る。

 

 

いっときの膠着状態が生まれ、両者立ち会い、睨み合っているさなか、柳が刀を納刀し構える。

その構えは、恐ろしく威圧感を桐に与えた。

 

(4回一気に決めにかかるか、だが、この局で負ける訳にはいかん。)

 

一撃目

「流局!」

強めの初撃を桐が流す。

 

 

「猪鹿蝶」

返す刀の二撃目を柳が決める。

 

このとき桐は感じた。ビジョンが見えた。

最後の一撃を防がねばビキになると。

(なんとしても、止める。三撃目で差をつけ、最後の一撃をカスで止める!)

 

桐は柳の三撃目で止めることを決める。

 

「花見で一杯」

三撃目で桐は役を取り宣言する。

 

 

 

「こいこい!」

「五光」

 

 

(はっ?)

桐は血反吐を吐きながら予想だになかった完璧な一撃を食らい、思考を一瞬停止する。

 

そんな中でも無意識な内に4撃目を止める。

「タン」

一瞬完全に止まった思考を桐は再起動させ、刹那の一瞬に膨大な考えが頭に浮かぶ。

(何故だ、何故私は"四撃目"を本命と決めつけた。

いや、今はそれどころではない、でも、しかし…

何にせよ、ここで四光以上を食らわせられねば、もう末路は決まっておる。

くそう、くそう、ああああ!)

 

 

「こいこい」

「タネ!」

 

 

桐は起死回生の逆転を決めようとしたが、遂にその刀が柳に届くことはなかった。

 

 

桐の体が地に倒れる。

 

 

それを見て柳は言う。

「あまりにも完璧な思考であったな、さすがに【四光】なだけはある、その指向は私でなければ有効であったじゃろうに、だが、まだお前が志向は至高の領域まで至らぬが故、お前の私行はこのような結果になるんじゃよ。」

そう言うだけ言って、桐の意識を奪うと、

 

「【妖刀"下貫"】それがこの刀の名よ、力の入れようという自分だけが気づいたと思わせる術、これほど気づきにくいミスディレクションはないじゃろう?」

と言い、独り言を始めた。

 

「卑怯と言え、不名誉と言え、それでも…儂はやるべきことがあるんじゃ、【五光】よ、鳳凰よ、お前を倒すまで、儂は、ワシは…!」

 

 

 

 

 

 

 

 

このような感じに強者が強者と戦うときのフェイントという名の大きなハッタリにも使えるので、とても役に立つ

汎用性に富んだ武器です。





花札のルールよく知らないから、任天堂をガッツリ見ながら書きました。

人物名は全員光札からとってます。
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