なんやかんやでバスの囚人に転生したぞー!   作:青い方のカンテラ

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984-01 属せない
ぶるんぶるん


 ドン!!

 バスの中に鈍い衝撃が走る。

 

「な、なんだ!?」

 うとうとしていたガリバーがなにか柔らかいものに乗り上げたような感覚で目が覚めたのか、彼は飛び起きて慌てて周囲をキョロキョロと見回し始めた。

 そしてその視線がバスのフロントガラスに向かうのはそう後のことでなく、彼はバスにへばりつく赤い粘性の塊に顔をさあっと青くさせて口元を押さえた。

 

「う…なんだこりゃ、まさか人でも…轢いたんだな。うん。」

 

 彼はギュッと目を瞑った。隣の席から内容なんて知りたくもない略語が聞こえてくるが無視。とにかく早く眠ろうと頭で手を組んで背もたれに深くもたれかかる。

 しかしどうにも眠りきれなかったのだろう、彼は大きくため息をついて席を立ち、管理人の椅子にもたれかかった。

 

<ガリバーじゃないか。君も起きたのか?>

 

 管理人のカチカチという音がバスの振動に混じって聞こえてくる。

 

「ああ。あんな風景見ちゃ、もう一回寝る気にもなれなくてさ…。」

 

<そっか。>

 

 暫くの間お互い何も喋らなかった。煙草臭い車内の空気がまた眠気を誘うような揺れの音に満ちる。

 ガタン、バスが一際揺れて二人は後ろに引っ張られ、その勢いのまま腰のカンテラがGに逆らわずダンテの胸に直撃した。

 驚いたようにチーン、という音が頭から鳴り響いている。

 

「うわっ!? とと。大丈夫か? 管理人。」

 

<うん…。>

 

 バスの中は再び静けさを取り戻した。しかし、今度の沈黙はどうにも気まずい。ダンテはガリバーに向かって話し掛けた。

 

<ねえ、君はこのバスがどこへ向かってるか知ってる?>

 

「目的地ぃ? あー…ロボトミー支部じゃないか? 多分。」

 

<多分って…。>

 

 呆れたように呟くダンテに苦笑いを浮かべているガリバー。しばらく考えた後、彼はポンと手を叩いた。

 

「こういう時は運転手に聞けばいいじゃん。なんで思いつかなかったんだろ。カロン! 今どこ向かってるか分かるか?」

 

「ヴェルが言ってた。『囚人たちは4区へ行く。』」

 

「よんくぅううぅ!? 今4区と言ったか!?」

 

 後ろから非常に元気の良い声が聞こえてきた。ガリバーが驚いて肩を揺らして振り向くと、いつの間にか二人のそばにドンキホーテが立っているのが見えた。

 

「そこは黄緑の乙女の出身地として有名だ! 英雄の足取りはその時から始まったともいえよう。まさに…。」

 

「さっきからゴチャゴチャうっせぇな…。口閉じて静かに行けねぇのか?」

 

 額に青筋を浮かべ、ヒースクリフが近寄ってくる。のしのしと足音を響かせているさまはさながら威嚇しようと低く唸る狼のようであった。

 

「私は先程まで口をぴっちりと閉じていたぞ!」

 

「口答えすんなよ!」

 

 頬を膨らませているドンキホーテに吠えた。あちこちで驚いたような視線が一箇所に集まってくる。

 

「…あのですね。自分が一番うるさいってこと分かってますか?」

 

 鬱陶しそうに棍棒を振り回すヒースクリフにイシュメールが口を挟んだ。

 彼女は嘲けるような薄ら笑いを顔に貼り付けてヒースクリフを睨みつけ、反骨心と挑戦的な光を宿した瞳をそっと細めている。

 

「…生き返るからって痛くないわけじゃねぇんだ。その口、少しでも動かしてみろよ。」

 

「正しいことを言ったのに戻ってくるのが暴力だなんて、お里が知れますね。」

 

「…はっ。」

 

「お前ら落ち着け! って、うわっ!?」

 

 慌てたようにガリバーが二人の間に割り込んだのと、二人が武器を振り上げたのはほぼ同時だった。慌てて彼がしゃがむとそれぞれの武器は狙い違わず敵の脳天に直撃し、二人とも赤い血を垂れ流して倒れてしまった。

 ガリバーが呆然と呟いている。

 

「…し、死んでるんだけど…。」

 

<嘘だろ…? いや、そんな馬鹿な…>

 

 次の瞬間、ちょうど真ん中にいたガリバーも巻き込んだ斬撃の嵐が展開された。

 

「ふっ。飾・切。うるさい連中も少しはマシな芸術になったな。」

 

 言い終わるか終わらないかに彼女の腹からは巨大なランスが突き出してきた。下手人は依然としてもはや狂気的に見える輝きをはらんだ目の女性。

 

「理由なき暴力は許されるべきではない! そなたは私が成敗してみせよう!」

 

<誰か冗談だと言ってくれ…。>

 

「あぁ、ちょっとでも余所見すれば事故ばかりだな。お前ら五人。今月のバス掃除当番だ。」

 

 ドンキホーテがぴいぴい文句を言っているがヴェルギリウスはそんなものに構いはしないと目を向けることすらせずダンテを顎で使った。

 

<分かったよ。やればいいんだろ、やれば…。>

 

 ダンテがそう吐き捨てて時計を回した。激痛のせいか、彼からカチコチという音が絶えず聞こえてくる。

 蘇生されてうめきながらもゆっくり起き上がったヒースクリフは、同じく蘇生されたイシュメールを見て怒りが燃え上がったのか再び棍棒に手を伸ばそうとしている。

 彼女も同様に転がっていたメイスを拾って振り回す準備を整えている。

 

<待て。せっかく生き返らせたのにまた喧嘩しようってか?>

 

「どうせ生き返らせるのがおたくの仕事だろ? やることやったんなら、そのくっだらねぇ時計ヅラごとブッ壊…」

 

 ガリバーはその言葉を聞いてすぐ飛びつき、ヒースクリフのガクガク肩を揺らした。

 

「正気かお前!? さっきからあの視線を見てよくまだ喧嘩できるよなマジで!!」

 

「……。」

 

 ヴェルギリウスが先ほどから彼らをじっと見つめている。赤くて深い視線が三人を射抜き、囚人たちをさきほどからずっとその場に縫い止めている。

 

「…ご安心くださいダンテ。あなたの頭がスクラップになるよりも前に、奴らは矯正しておきますので。」

 

 ヴェルギリウスは淡白な口調でダンテに話し掛けた。安心させる気は相変わらず感じない。

 

「一つ目の規則。このバスの中で武器のぶつかり合う音が聞こえてはならない。もしもこの瞬間以降この規則が破られれば…。お前らは、息絶えることすらも許されない地獄を見るだろう。」

 

 バスの中が沈黙に満ちる。誰も口を開こうとせず、そして彼の赤い視線が何人たりとも口を開くことを許さない威圧感で空間を支配していた。

 

 そのまま誰も動こうとしないまましばらく経った頃。

 

「その! 質問があるのだが!」

 

 ドンキホーテが急に手をぴしっと挙げた。それを横目で怠そうに見つめながら、ヴェルギリウスは顎で彼女を指した。

 

「一つ目の規則は理解した! それなら2つ目の規則は何だろうか!」

 

「おいおい…いや何でそれをわざわざ聞くんだよ?」

 

 グレゴールが呆れたように吐き捨てたのを横目にヴェルギリウスは暫く考えるように周囲を見回し、新しいタバコに火を付けたばかりの良秀と目が合った。そして彼の頭にちょうど良いものが浮かんだらしく、しばらくして大儀そうに口を開いた。

 

「二つ目の規則…。バスの床に吸い殻を捨てるな。跡が残る。」

 

「…はっ。」

 

 良秀がジリジリという音と共に煙草を吸い込み、吐き出した。そして手袋に押し付けて火を消し、グレゴールの持っていた灰皿に放り投げた。

 しーん。バスの中に静寂が…。

 

「待て待て待て! バスに静寂が流れちゃだめだろ! エンジンはどうしたエンジンはぁ!?」

 

「ご飯がない、メフィが腹ぺこ。」

 

「早く言えよぉ…」

 

 ガリバーが頭を抑えた。どうにも空気が締まらない。

 

「ちょうど良いな。空気をちょっと入れ替えようか。車が動くには燃料が必要だ。カロン。ヘッドライトを点滅させろ。舞台照明みたいに。」

 

「うん、ダンスタイムだよ。」

 

「…すげぇ嫌な予感がする…。」

 

 彼の感覚と同調するようにイシュメールがヴェルギリウスとカロンを疑わしそうに睨みつけた。ヒースクリフとの喧嘩を止められたことへの当てつけのようにも思える。

 

「待って、ヘッドライドまで点けたら襲撃されるのにおあつらえ向きの状況になるじゃないですか。」

 

「それを狙ったのか。」

 

「…はい?」

 

 ムルソーは合点がいったと言わんばかりに突然喋りだした。イシュメールが二重の意味で呆けていると、すぐに誰かが外でバスの外壁を叩き付ける音が聞こえてきた。

 

「おい! 持ってるもの全部置いて下りな! 30秒やる! 10! 9!」

 

「おい、20が抜けてるだろ。」

 

「あ…あ…じゃあ20秒くらいは祈ってろ!」

 

「はぁ、どうしてご近所にはおつむの足りない人ばっかりいるんだろう」

 

 明らかにこのバスメンバーの中の人間を意識したであろう言葉に釣られ、ヒースクリフは声を低くして唸った。

 

「…今なんつった?」

 

「落ち着けー! 喧嘩ダメ絶対!」

 

 ガリバーが物理的に間に入って二人に距離をとらせる。両者とも仲良く舌打ちして同時にガリバーの脛を蹴った。彼は悶絶して崩れ落ちた。

 

「襲撃をするなど卑怯だ! 紛うことなき悪人たちである!」

 

「さぁ、全員下りろ。あとだな、なるべく殺さないようにしてくれ、分かったか?」

 

 ドンキホーテの叫びとヴェルギリウスの命令に、それから退屈にも背中を押されたであろう囚人たちは席から立ち上がって意気揚々とバスの出入り口に向かって歩き出した。時折衝突事故が起こったらしく怒声も聞こえてくるが。

 

「はぁ…参ったことになったな。流石に指示の出し方は覚えてるよな? まあ忘れててもオート連打で勝てっから頑張れ。」

 

<オート?>

 

「管理人サマがいちいち作戦を考えるまでもない相手ってことさ。通常戦闘式なら勝率でもダメージでも大丈夫だから、深く考えすぎずにいっちょ突っ込んでみよう。」

 

 ニヤリと笑って腰からカンテラを取り外した彼の後ろ姿も出入り口に消えていく。ダンテはしばらくその様子を後ろから眺めていたが、すぐに雑念を拭うよう頭を振って立ち上がった。

 

 

 カンテラを振り回して人にぶつけ続ける。ときおり上手く接近してきたネズミがナイフを振り回して腕にごく浅い傷をいくつか作った。

 

「いっ…!」

 

 痛みで思わず動きを止めると、続けざまにナイフを突き出してくるネズミ。ガリバーはなんとかハイキックで蹴り飛ばし、紐でネズミの首を縛り、そのまま落とす。

 それから意識が無いことをしっかり確認した彼は横目で他の囚人の状況を確認してほうと息をついた。

 

「痛ってぇなチクショウ…。傷、化膿しないといいが…。」

 

 彼はヴェルギリウスの指示通りネズミを引っ掴んでバスの前に投げやった。死体がバウンドして視界から消えていく。

 それと時を同じくして、ぎいぎいと金属が軋んで擦れる不快な高音と悲鳴が周囲に満ちた。同時に固いものが折れるようなバキボキといった音と粘性のある物体が潰れるグチャグチャという音も聞こえてくることからして、どうやらバスの燃料補給が始まったらしい。

 

「助けてくれ!」

 

「嫌だ、死にたくない!」

 

「クソッ、タレどもが…! お前ら全員、呪ってやるからなぁ…!!」

 

 ガリバーの耳に十人十色の辞世の句が入ると、彼は目を見開いてバスの方に向かう足を止めた。そしてその場に立ち尽くして俯いた。

 

「……。」

 

 そうやって視界に入った手の内には橙色の紐が巻き付いている。その先を辿れば血まみれのカンテラがなおも勢いを失わず煌々と輝く炎と共にあるだろう。彼は見なくても分かっている。

 

 そしてやっと自分が人を殺したことを実感したのだろう。

 今までは実感もわかなかったのだろう。今まで戦闘中はいつも一人ではなくて、誰かと楽しく話しながらゲーム感覚で命を刈り取ってこれたが。今回が初めての各個撃破(オート戦闘)だからこそ、彼は冷静に結果を見ることが出来てしまったようである。

 

 灰色の男は目を閉じてふーと息を吐いた。つま先で軽く地面を叩き、目をそっと開いて前を見据える。目標地点はこちらに意識を向けていないネズミ。まだ誰とも交戦していない。

 前に身体を傾ける。

 

「がはっ…!」

 

 駆け出した勢いのままカンテラを胴にぶつける。強化施術も受けていない身体はこの程度の攻撃でも強い衝撃として受け止めたのか、肺の息を全て吐き出してよろめいた。

 その視線が青い炎に向いた時、すぐさま彼はカンテラの紐を短く調節して続けざまの二発目を脳天にぶつける。

 

 紐が短いせいで乗り切らなかった遠心力はネズミの命を刈り取るには届かず、しかし脳震盪で行動不能にさせるには十分だったらしい。

 

 ガリバーは気の毒そうな表情を浮かべながらも、そのまま両手で腕を掴みバスの元へ引っ張った。

 

「どうして…どうしてこんなことするんだよ!」

 

 ネズミが叫んだ。

 

「可哀想に思うくらいなら、な? ここで見逃しちゃくれねぇか? 金ならやるから。絶対恩は返すか…ら…。」

 

 ガリバーは歯をギリリと音がなるほど食いしばり、それでも最後の情なのか頭をカンテラにぶつけて意識を奪った。せめて食われている最中に意識が戻りませんようにと祈りながら。

 

 彼は入社して初めてバスの口の前へ立ち、トランクではないが頭から中へネズミを押し入れる。金は奪わなかった。

 

 その過程で彼が実際に見た口は想像よりも恐ろしいものだったようで、一通りの作業が終わるとすぐさま体を震わせてバスの裏側へ駆け込みうずくまった。

 

 しばらくして荒くなった呼吸が一通り収まった頃、彼の口元からは何か声のようなものが微かに発されている。しかしその声にほとんど音は無く、もはや聞こえるのは息の音だけ。

 

「帰るためなら何でもする。帰るためなら…なんだって…。」

 

 彼がため息をつきながら見上げた空は灰色で、奇しくも髪の色と全く同じだった。

 

「…はあ。オートの弊害がこんなところで来るとは…ハハ、たかがこの程度で鬱ってたらこっから先キツイだろうなぁ。マジ地獄で笑えねぇ。」

 

 彼は空元気を言いながらよろよろと立ち上がって裏手から戻ると、ちょうどダンテとシンクレアが話し終わった頃合いだったらしい。ガリバーはシンクレアが覚悟を決めたようにハルバード片手に管理人から離れていくのを見計らい、いつもの調子を心がけつつ気さくに手を上げた。

 

「よ。ダンテ管理人、戦況はどんな感じだ?」

 

<先走ったヒースクリフと良秀が死んだけど、おおむね問題はないかな。そっちこそさっきまで何をしてたんだ? バスの裏から来たみたいだけど…。>

 

「ちょっくら休憩〜。人殺しにはあんまし慣れてなかったからな。」

 

<そっか。いつかは慣れるといいね。>

 

 無理しないでよ? と言い残してダンテは指揮に戻っていく。ガリバーはカンテラを見つめてもう一度復唱してからネズミの大群に向かって駆け出した。

 

 

 おおよそ戦闘が小康状態に落ち着いた頃、ロージャが燃料補給中のバスの口を見ながら食事についてぼやいた。どうにもバスばかり美味しいものを食べている様子が気に障ったらしい。

 

「ねえ、まさか夕飯もアレとか言わないよね? ね? ファウストさん。ちゃんとお肉出してくれるよね…?」

 

 アレ、というのはリンバスカンパニーで食事のたびに支給される完全栄養食のことである。片手で食べられるビスケットのような形状のものと、ゼリー飲料の二つが昼食にと配られたのはどうにも記憶に新しい。

 

「必要ならば私財を投じてください。そのための給料です。」

 

 ファウストの一言にロージャが絶望したように青ざめた。ついでにその隣でネズミを引きずっていたガリバーも口をぽかんと開けたままファウストを見つめている。

 

「…ファウスト、そりゃ…そりゃ無いだろ。まさかずっと完全栄養食生活とか言わないよな…?」

 

「むしろ料理の必要性を感じませんが。栄養を取れるなら十分でしょう。」

 

「うーん合理的! この人でなしーっ!」

 

 ファウストが彼の言葉にピクリとも反応することはついぞなく、彼女は淡々とネズミの殲滅作業に戻っていった。

 

「あんまりだと思わないか!? なあダンテ管理人!」

 

<私には口が無いから分からないな…。>

 

「そうだったくそぅ!」

 

 ガリバーは悔しそうに足を踏み鳴らしている。しかし指示役ウーティスの鋭い視線が向けられるや否やそそくさとネズミの襟元を引っ掴んで生体燃料の山に放り投げた。

 

<このバスの燃料は血とかタンパク質みたいだね?>

 

 その様子を見ていたダンテがふとそんなことを言い出した。ガリバーは突然どうしたと言いたげに眉を上げたが、親切にもその問いに答えていく。

 

「や、このバスはたしかにタンパク質もエネルギー源にしてるが…メインはやっぱりエンケファリンだな。ロボトミーコーポレーションでも抽出されていたエネルギーだ。」

 

「前のL社のことですね。特異点でエネルギーを生産する会社だと聞きました。L社が没落した今は残骸しか残ってませんけど。」

 

 イシュメールがいつから話を聞いていたのか、作業の手を止めないまま補足した。

 

「ん。まあ特異点じゃなくて正確にはその副産物だけど。」

 

<副産物?>

 

「そう。ロボトミーコーポレーションはな…。」

 

「囚人14番。」

 

 鋭く言い放たれた言葉にガリバーは思わずといったように口をつぐんで、それからファウストに向かってへらりと笑い片手で拝んだ。しかしファウストは感情の読めない目線を二人に向けはしたものの、彼の行動にそのほか特別大きな反応を見せることはなかった。

 

<ロボトミーコーポレーションは?>

 

「んー、やっぱナイショ。絶対ファウストにどやされるし。」

 

<そんな気になるところで止めておいてそれはないよ…。>

 

「しょーがないだろ言えないんだしー。囚人は武力と経済力に弱いんですー。それと、あっちからまたネズミが来たみたいだから指揮を頼んだ。」

 

<分かった。>

 

 ネズミはまだどこかから尽きることなく湧き続けていて、依然として減る気配はない。

 それでもダンテは頷き、囚人たちに指示を届けるためカチコチ時計を鳴らした。

戦闘描写は増やしますか?

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