よく分からないけど憑依してしまったようだ。   作:一般通過害悪

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これは綾小路清隆に憑依したオリ主(名無し)のお話です。
苦手な方はブラウザバック推奨です。



一話:なんかよく分からないけど憑依しているようだ。

 

「??」

 

(何処だここ?)

 

バス……なのだろう座席の一つに座っていることが確認できる。

 

(バス?………いや、待て。俺は確か………??? 思い出せない?)

 

今までの振り返りを行おうにも記憶がすっぽり抜けたかのような気味の悪い感覚を受ける。

 

一旦、状況の確認をすることにした。

 

バスの座席、赤いブレザーに緑のズボン……制服を着ている。

 

ちらりと見れば他にも自分と同じような制服に見を纏った少年少女が確認できる。

 

となれば……。

 

俺はそのままブレザーを脱ぎ、外側と内側を確認する。

 

だが、残念ながら名前は書かれておらず分からない。スマホや財布、時間を確認できるもの、学生証などを探してそもそも、持って……ない。

 

(ふむ………察するに、少年少女の緊張具合から高校の入学式に向かっている……ということか?)

 

少ない情報ながらやけに冴える脳内を利用しこの場の情報から考えた推理を叩き出した。

 

残念ながらこの肉体の情報も不確定。

 

名前は疎か、どんな生涯を送ってきたのか分からない。否、自分と言う別の魂が入ったことで元の肉体の人格はどうなっているのか?そんな疑問が……いや

 

(やめよう。考えても仕方ない。取り敢えずは高校に着くまで待つか)

 

そう考えて、バスが終点に着くまで待つことにした。

 

バスがゆっくりと停車し、ドアが開く音が響いた。周囲の生徒たちが立ち上がり、ぞろぞろと外へ流れていく。

 

俺もそれに倣って立ち上がる。

 

足取りは自然で、まるで長い事、この身体を使ってきたかのように違和感がない。

 

そう、違和感が仕事をしてないのだ。

 

外に出ると、春の陽射しが眩しかった。

 

目の前には立派な門。

 

門横には看板があり「東京高度育成高等学校」とある。

 

(高度育成……? 聞いたことないな)

 

生徒たちはみな、一様に正面の建物へ向かって歩いていく。俺もその流れに身を任せる。

 

校舎に入ると、すぐに掲示板のようなパネルが目に入った。

 

そこに、クラス分けのリストが貼られているらしい。

 

周囲の生徒たちが次々と自分の名前を探し、確認し、満足げに、あるいは不満げに教室へと散っていく。

 

俺も近づいてみる。

 

……が、困った。名前がわからない。

 

立ち尽くすしかない。

 

他の生徒たちの動きを横目で見ながら、頭をフル回転させる。

 

名前さえわかれば。

 

名前さえ、わかれば。

 

その瞬間。脳の奥で、ビリッと電流が走ったような感覚があった。

 

『綾小路清隆』……?

 

朧げな、しかし確かに「それ」が浮かび上がってきた。

 

漢字の形まで、はっきりと。

 

半信半疑で、もう一度パネルに目をやる。

 

……あった。

 

1年Dクラス_綾小路清隆。

 

間違いなく、そこに自分の——いや、正確には、この身体の名前が書かれている。

 

周囲の生徒たちはもうほとんどいなくなっていた。

 

残っているのは、数人の遅れてきた者だけ。

 

俺は深呼吸をして、ゆっくりと教室へと足を向けた。

 

廊下を歩きながら、頭の中で状況を整理する。

 

・記憶が完全に抜け落ちている

 

・この身体の名前は「綾小路清隆」

 

・クラスは1年Dクラス

 

・それ以外、何もわからない

 

俺は小さく息を吐いた。どうせわからないなら、流れに任せるしかない。

 

教室の扉が見えてきた。

 

廊下の突き当たり、扉は半開きだった。

 

俺は静かに教室へ滑り込む。

 

すでに二十人以上の生徒が席についているか、立って談笑している。

 

ざわめきが春の空気に溶け、新しい机の匂いと混じり合っていた。

 

教室内は整然としていた。

 

黒板の前に教卓、壁際にはロッカー、そして各机の上には白いネームプレートがきちんと置かれている。

 

俺は自分の名前を探しながら歩き、窓際最後列の一番後ろにたどり着いた。

 

一般的に当たり席と呼ばれる場所だった。

 

カバンを机の横に掛ける、ネームプレートは机の中に放り込む。

 

窓の外を見ると、校庭の桜がまだ少し残っていた。風に散る花びらが、朝の陽射しに透けて見える。

 

教室内を見回せば、すでに小さなグループがいくつもできあがっている。

 

入口近くでは、優男風の男子の周りに数人の女子が集まり、楽しげに笑い声を上げていた。

 

中央付近では、バカっぽそうな男子が数人が大声で盛り上がっている。

 

女子だけのグループもいくつかあり、キャッキャと弾んだ声が響く。

 

俺の前の席はカバンが掛けられている所を見ると何処かのグループに居るのだろう。

 

隣の席には、長い黒髪の美人が座っていた。彼女は本を読んでいる。ページをめくる感じから集中しているのが伝わってくる。

 

俺は声をかける気など最初からなく、ただ静かに窓に目を向けて座っていた。

 

やがて、扉が静かに開く音がした。ざわめきがぴたりと止む。入ってきたのは、黒のスーツを着た女性だった。

 

見た目からの印象はしっかりとした規律を大事にしそうな先生。

年は二十の後半ぐらいだろう。

それなりの長さのある髪をポニーテール調に整えている。

 

「新入生諸君。私がDクラスを担当することになった茶柱佐枝だ。担当する科目は日本史となっている。この学校にはクラス替えは存在しない。そのため、卒業まで私が担任となる。まぁ。よろしく。今から1時間後に入学式が始まるがその前にこの学校の特殊なルールについて書いた配布物を配らせてもらう。まぁ、以前の入学案内と一緒に配布してあるがな」

 

そう言って、茶柱が配布物を先頭に配りそれが俺に回されてくる。残念なことに入学案内というのは記憶にないため、読み込むとしよう。この高等学校は、全国各地にある高等学校とは異なったルールが敷かれているらしい。

 

1生徒は在学中、学校が用意した寮で寝泊まりしなくてはならない。

 

2生徒は在学中、特例を除き外部との接触を禁じられている。

 

3学校の敷地内からの外出も禁じられている。

 

多く挙げてこれだろう。

 

1に関しては考える必要はないだろう。

 

2は、例え肉親、家族と言えども連絡は不可能なのだ。流石にお見送り程度は出れるらしい。

 

3は不満が出ないように、処置がされている。

具体的にはカラオケやシアタールーム、カフェにブティックといった娯楽施設や、コンビニエンスストアにスーパーといった施設も存在する………らしい。配布物にはそう書かれている。

 

次に注目するのはSシステムという独自ルール。

 

「今から配る学生証カード。このカードにはポイントが振り分けられており、ポイントを消費することによって敷地内にある施設の利用や売られている商品の購入が可能だ。まあ、クレジットカードだと思えばいい。敷地内で買えないものはなく、また、学校内でもそれは同様だ」

 

学生証カードとはこの携帯用端末のことだろう。なんでも、学生証に振り込まれているポイント1ポイント=1円の計算になっている。

 

なぜ、こんな仕様なのか、簡単に紙幣であれば何かとトラブルが起きやすかったりするから?

 

多分そんなことだろう。

 

あとは、単純にクレジット使用に慣れるという側面もあるのかもしれない。

 

ここで、言おう。学校から入学祝いと言うことで当面の生活費が配られるようだ。

 

寮での水道、ガス、電気の代金は全て学校負担であると書いてあり、言うなれば食費が払われるということ。

 

「ポイントの使い方は簡単だから迷うことはないだろう。もし困ったらその場にいる職員に尋ねるように。それからポイントは毎月一日に振り込まれる。今現在、新入生のお前たちには10万ポイントが振り込まれているはずだ。無いとは思うが、もし足りなかった場合は申し出るように」

 

茶柱先生の言葉に、俺たち生徒はざわついた。 彼女の言う通りなら、俺たちは現時点で、10万ポイント、つまり、十万円という大金を得ているのだ。

 

学生にとってその金額は凄まじい効果を生み出す。

 

例えば、衣服や化粧品やシャンプーと言った身だしなみ、ゲームや本と言った娯楽品、単純に高い物が食えるなどか。

 

気が付けば、思い思いに周りと話し合いを交わす生徒たち、茶柱先生はおかしそうに笑った。

 

「意外か? 最初に言っておくが、当校では実力で生徒を測っている。倍率が高い高校入試をクリアしてみせたお前たちにはそれだけの価値があるということだ。若者には無限の可能性がある、その評価のようなものだと思えばいい。ただし、卒業後はどれだけポイントが残っていても現金化は出来ないので注意しろ。仮に100万ポイント……百万円貯めていたとしても意味は一切ない。ポイントをどう使おうがそれは自由だ。男子だったら最新鋭のゲーム機が売られているぞ? 女子だったら様々な服屋があるぞ? 自分が使いたいように使え。逆に使わないのも手だな。もしいらないのならば友人に譲る方法もある。……ああ、苛めはやめろよ? 学校は苛めに敏感だから、もし発覚したらそいつは問答無用で退学処分となるからな。では、良い学生ライフを過ごしてくれ」

 

茶柱先生はそう締め括って、やることはやったとばかりに喧騒に包まれる教室から立ち去った。そこから、案の定と言うか。教室は喧騒に包まれた。

 

「思ったよりも堅苦しい学校ではないみたいね」

 

横の人間の声が聞こえた気がするが……どうやら、こちらに話しかけた……と言う訳ではないらしい。

 

ただの独り言がデカい人だろう。

 

さて、紙をもう一度、読み込んでいこう。

 

今更だが、この肉体の思考力は異常に高いと言ってもいいだろう。なぜなら、絶えず情報を精査する……良い感じのイメージはコンピューターのカチカチ音が響いているのだから。

 

まるで、正しい答えが分かるように。

 

まぁ、それは置いとくとして。横の名前も知らない彼女の言う〝緩い〟と言う言葉は個人的な意見として、同意せざるおえない。

 

幾ら、三年間という期間はあるとは言えこれだけのポイントを渡し放牧するのは些か……いや、まぁ、いい。あとは、外界との一切を禁止するというのは余りにも危険すぎるのではないか?

 

例えば、学校の思想に染め上げるための策略だったり………外部との連絡が取れないということはニュースとかは流されているのだろうか………いや、紙に書いてるな。

 

学校内から外部との連絡は不可。

内部からは特定の条件を除き連絡は不可

 

※外の様子はニュース、ラジオなどで確認可能。

※尚、学園側が精査した通信のみ。

 

ニュースやラジオはいいのか。

だったら、外部との連絡は取れないが外部の情報は知れるということだ。

 

うん。

 

同じ文字を繰り返しているような気がする。

 

良し。とは言え、一つ気になることがある。

 

10万ポイントは果たして毎月配られるのか。

 

教室内でバカっぽそうな男子が毎月10万貰えるのかぁとか言ってるが茶柱先生はそんなことは言ってない。

 

毎月一日に配られるとしか。

 

なぜ、こう思ったのかというと、俺が疑り深い性格だからだ…………???

 

(そうか。俺は疑り深い性格だったな……いやはや、こんな所で気付けるとは……)

 

まぁ、他は、なんにも思い出せないが。

 

そして、最後に気になる事。

 

・就職率、進学率共にほぼ百パーセント。

 

ここで疑問に思う。

 

幾ら国が主導で運営しているとは言え、嘘だろ!?と。

 

ただ、高校側はそれを大体的に告知しているらしいし、卒業生の中には世の中を賑やかせている有名人も……いるらしい。有名人の分野は幅が紙を見る感じとても広い。

 

????

 

胡散臭ぇ。

 

これに釣られる生徒たちの未来が心配だ。

 

詐欺とか引っかかりそう。

 

自虐だよ?この場合は自虐じゃなくて、失笑か?

 

いやまぁ、この肉体の人物がどう言う生涯かは分からないが、2つのパターンが考えられる。

 

1希望先に100%に乗っかった

 

2凄まじい毒親からの逃亡

 

上は俺からして無いと断言できる。

というのも、この肉体のスペック的に1に頼らずともいい感じで自分で行けるのでは?と思うから。

 

となれば、下だろう。

凄まじい毒親育ちで親から離れる為にこの高校に入学したと。

凄まじい、毒親からしてもこの高校に入れるメリットは大きい。と言うより、毒親である限り1に引っ掛かるだろうが。

 

よく分からないがこの肉体の生涯は置いておく。

 

さて、茶柱先生が言った言葉に嘘偽りは無いだろう。彼女は教育者であるのだから。

 

うん。

 

公開された情報が少ないので分からない。

 

一先ず、置いておくとしよう。とうぶんほしい考えることが多すぎる。

 

先生に言えば、個人情報ぐらいならくれるだろうか?

 

「ハァ」

 

そう溜息を零してしまう。

 

遠くでは十万円という大金を得た喜びに浸り、浮き足立つ沢山の生徒。

 

うん。もう入る隙は無さそう。

 

ごめんね。この肉体の人。

 

俺のせいで君はボッチ確定だ。

 

「皆、ちょっと良いかな?」

 

そんな感じで肉体の持ち主に謝っている時に、やや大きめな声が出された。

 

誰だと生徒たちが声主に視線を向ける中、そこには数多の視線を身に浴びながらも堂々とした態度を崩さない一人の男子生徒が居た。

 

先程も確認できた優男がそこに居た。

 

「僕らは今日から三年間共に過ごすことになる。だから自発的に自己紹介を行って、一日も早く友達になれたらと思うんだ。茶柱先生の言葉を信じるなら、入学式までに一時間はある。どうかな?」

 

なるほど……自己紹介の場を設けるとは、良い心意気を持っているイケメンだ。さぞ、内面もイケメンなのだろう。

 

「賛成ー! 私たち、まだお互いの名前すら知らないしね」

 

一人の少女が賛同したことによって、流れは前に前にと進む。最初に自己紹介をしたのは、やはりというか発案者の優男だった。

 

「僕の名前は平田洋介。中学の時は皆から洋介って言われていたから、気軽に『洋介』って呼んでくれると嬉しいかな。趣味はスポーツ全般だけど、その中でもサッカーが好きで、サッカー部に入部する予定だよ。よろしく」

 

イケメンにサッカー。

うん。ベストマッチだ。拍手喝采、しゅごい。

もうあの人一人で良いじゃない?

ほら、女の子の拍手の勢い凄いよ。絶対、何人か惚れたね?

 

「もし良ければ、端の方から自己紹介をお願い出来るかな? えっと、そこのきみ。頼めるかい?」

 

「わ、私……?」

 

「うん」

 

一連の流れに淀みが一切ない。多分平田さんは中学時代もクラスのリーダー的立ち位置だったのだろう。さらに口調や物腰に高慢さが微塵も見られないから、きっと男女問わずのヒーローだったに違いない。

 

平田に指名された女子生徒は最初、緊張のあまり上手く喋れなかったが、近くにいた別の女子生徒の手助けによって何とか事なきを得た。

 

中々、民度が良いのかもしれない。少女の名前は………井の頭心だと。一応、覚えておこう。

 

 

ここである程度、セトリは分かった。

 

名前、趣味、などを言えば良いのだろう。

 

さて………

 

(趣味ってなに?)

 

記憶がない身。趣味が分からない。

 

まぁ、適当にしよう。

 

名前とこれから三年間おねしゃーす。でいいだろう。

 

次に立ち上がったのは少年。

 

「俺の名前は山内春樹!小学生の時は卓球で全国に、中学時代は野球部でエースで背番号は四番だった。けどインターハイで怪我をして今はリハビリ中だ。よろしくぅ!」

 

うん。ツッコミどころは多いが彼がそう言うならそう言うことにしておこう。とは言え、積極的に関わりたくない手合いである。

 

「じゃあ次は私だねっ」

 

勢い良く立ち上がったのは、手こずっていた井の頭を手助けをしていた少女だった。

 

彼女を見て確信する。

 

この子は絶対に、平田同様に男女共に人気者になるだろう。うん。発育がいいのは良いことだ。見ない、関わらないを徹底しよう。あれは駄目だ。君は引力を信じるか?

 

「私は櫛田桔梗と言います。中学からの友達は一人もこの学校に進学していないので一人ぼっちです。だから早く皆さんの顔と名前を憶えて友達になりたいと思っています」

 

拍手喝采。うん。嫌われる要素は少なそうだ。

まぁ、影で叩かれる、陰口を言われるだけでイジメの標的になることは無さそう。そう言う管理とかはできるタイプだろう。

 

「それじゃあ次の人………」

 

司会役としてすっかり定着した平田は次の生徒に促すが、その生徒は真正面から睨み付けることで対抗した。

 

髪の毛を真っ赤に染め上げた、如何にもな不良少年。うん。言っちゃ駄目かもしれないけど知能が足りなそう。

 

目が……さ? アレだ。うん。

 

ガン付けて来たやつを問答無用で殴りそう。

 

と言うか、普通に気に入らないことがあったら物やらに当たり散らしてそう。

 

「俺らはガキかよ。自己紹介なんて、やりたい奴だけやればいい」

 

うん。言う必要無いんじゃないかなぁ。

 

君以外の人はやってるだからさ………まぁ、自己紹介をしたくない、人との関わりは要らないと思っている人からすれば赤髪の主張も正しいっちゃ正しい。

 

「僕に強制させることは出来ない。不愉快にさせたら謝りたい」

 

うっわ。平田さん。大人!圧倒的、大人の対応!

 

「なによ、自己紹介くらい良いじゃない!」「そうよそうよ!」

 

「ガキって言うけど、アンタの方がガキじゃない!」

 

平田さんの謝罪と同時に彼を擁護する声が不良少年を追い込む。

 

どうやら本当に、平田さんはこの短い時間で一定以上の人望を得たようだ。

 

これからの学生生活を考えるのなら、不良少年も平田さんに謝罪して誠意を見せるべき場面だろう。

 

最悪、クラスの生徒全員が彼のことを疎むかもしれない。

 

しかし、と言うか、案の定、不良少年はますますいきり立った。

 

「うっせぇ。俺は別に、仲良しこよしするためにここに入ったわけじゃねえよ」

 

不良少年は席を経ち教室を出ていった。それに追随するようにして数名の生徒も立ち上がる。

 

やっぱり、アンポンタンは見つかったようだなァ。

 

因みに、独り言のデカい隣の人も出て行くのが見えた。

 

まぁ、言っちゃあれだけど、キツそうだもんね。顔から分かるよ。

 

あの子性格悪そうだもん(偏見)。

 

その後も着実に自己紹介は続いていく。

 

彼女募集中の池寛治に、クラスから早々に変人扱いを受けた財閥?のボンボンらしい高円寺六助。

 

さて、次が終われば俺の番だ。

 

趣味分かんないよぉ。

 

わァ

 

「じゃあ最後に、そこの君。お願い出来るかな?」

 

「……分かった」

 

覚悟を締めて、椅子を引き立ち上がる。

こういうのは皆に見えるように身体を向けるんだったか。

 

「俺の名前は綾小路清隆だ。趣味、特技は特にないのでこの高校生活で見つけて行ければと思っている。あまり、人と話すのが得意ではないが、色んなものに興味はあるから気軽に話しかけてほしい。高校三年間。どうぞ、よろしく」

 

声ははっきりと、聞きやすくゆっくりに……うん。頑張ったでしょ。

 

軽い拍手がなった。結構良い感じである。

 

「よろしくね。綾小路くん。一緒に仲良くなっていこう」

 

平田がにこりと笑いかけてきた。

 

やはり……悪い人じゃなさそうだ。

 

俺は小さく頷いて席に座る。

 

これから、どうなるんだろうな。

 

少なくとも、甘い話じゃないことだけは確信していた。

 

 




ーー追記ーー
オリ主(綾小路清隆)
・勉強
綾小路スペックなので問題なく、点数の操作は可能。
国語、社会、理科は脳内から答えが浮かんでくる感じで回答可能。
数学はよく分からない数式が並んでよく分からないまま、答えが分かる感じ。
英語は単語やその組み合わせ自体は出来るけど、発音は流暢には不可能であり、カタコトになる。
機転思考力がクソになる。
瞬発的、機転思考力は壊滅的、戦略立案は不可。

・運動能力
身体スペックは据え置きだが、肝心の技術、技能、技量は数段落ちる。荒削な為、生徒会長に苦戦するし、下手すればホワイトルーム生に負ける。

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