ドラえもん×ウマ娘!ゴルシちゃんの幸せ未来大作戦! 作:ゴルシ未来人
中條耕一は父が居ない。両親が離婚したとかではなく、産まれた時から父親が居ないのだ。母は未婚で耕一を出産して、トゥインクルシリーズを昔から支えてきた祖母と病弱でガンに侵され入退院を繰り返す母親に育てられた。
「どう?…入学式。担任の先生決まった?」
「担任は沖野って七色に輝いていた人だったよ」
「そう…ふぁ!?七色に輝いていた!?」
耕一は入学式の後、急いでトレセン学園から東京都にある病院に居た。その病弱ではガンにより入退院を繰り返し、その命は残り3年生きれば十分と言えるほどに弱ってしまった耕一の母親が入院している。
無事にトレセン学園の中等部に入学できたことを、一刻も早く母親に伝えたかったのだろう。父の居ない耕一にとっては唯一の家族なのだから。トレセン学園が国立であり、国立の中学と高校の授業料が無償化されたとは言え…ウマ娘と違ってスカウト入学や家柄入学は使えず、実力が全ての受験入学。ウマ娘は美女や美少女ばかりであり「美少女とお友達になりたーい!!」なんて下心MAXな年相応の男たちもトレセン学園への入学を目指すこともあり、男の倍率は高い。耕一は学費のこともあり、私学への入学は考えておらず…なんとか第一志望のトレセン学園に入学出来たのが嬉しかったのだ。
『やあ!!はじめまして!!俺はチームスピカのトレーナーの1人で、君達の担任となった沖野だ!!宜しくな!!』
沖野は無事にトレーナー研修を終えた。しかし、椎名トレーナーはリギルのやり方では沖野のトレーナーとしての力がメキメキと伸びないと判断。その結果、沖野トレーナーはサンデーサイレンスに預けられて自由主義のトレーナーとなったのだ。しかし、近所の小学生であるアグネスタキオンのイタズラを受けて…身体がクリスマスシーズンのイルミネーションだったり、派手な祭りの提灯だったり、ゲーミングPCのようにレインボーに輝いていたこともあり顔が分からなかったのだ。
「多分、男の人だけど…虹色だったから顔が見えなかった」
「何があったのトレセン学園!?」
トレセン学園。サンデーサイレンス…そしてデータ論+多少の自由主義の考えも入れた椎名トレーナーの影響もあり、教師陣もフリーダムとなる。まあ、沖野トレーナーのゲーミングレインボーは小学生のアグネスタキオンのせいであるが。
「それで…結局、寮に入るの?」
「うん。食費も安く済むし...」
耕一は今日からトレセン学園の寮で6年間過ごすことになる。大学部にも進学するなら最大10年間はトレセン学園の寮で過ごすことが出来るのだ。
歴史改変前は全校生徒が全寮制だったが、歴史が変わってからは寮に入らなくても良いのだ。当然だが、普通に通える範囲に家があるウマ娘や人間の生徒も多いし、年頃ゆえ化実家の方が安心する子も居るだろう。
因みに食費が浮く+食べ放題という理由で、スペシャルウィークとディープインパクトの姉弟は寮暮らしを選び…トレセン学園の調理スタッフは史上初…料理の増加が原因で出来た腱鞘炎での労災認定されたとか。
「寂しくなるわね。本当に子供の成長って早いわ」
「そろそろ行くけど……なにか必要な物とかない?」
「大丈夫よ。学校、楽しんでね」
トレセン学園に戻った耕一はトレセン学園の中にある購買部という名のコンビニに入る。母の影響か、それとも会ったこともない顔も知らない父の影響なのか、それとも小さい頃からテレビで見たトゥインクルシリーズやドリームトロフィーリーグでのレースの影響なのか分からないが、競馬を良く見て自分で予想を立てることもある。
小学校の頃では、未勝利戦の受け皿になってしまったサンデーサイレンスの所にやって来た他のチームを追い出されたウマ娘を、サンデーサイレンスが彼女の素質を見抜いて芝のマイルで活躍させたウマ娘の素質を偶然かサンデーサイレンスと同じく見抜いて…母親をビックリさせたこともある。その未勝利戦では件のウマ娘は初の芝のマイルに出たが…初めてのマイルであり、メディアや他のトレーナーやリスナーの予想では十番人気。だが、耕一は彼女の脚を見ただけで、マイルで勝つと予想して見事に予想は当たった。それ以降、こうして良くトゥインクルシリーズ関係の雑誌を買っては予想もしてるのだ。
(あと1冊か)
その雑誌に手を伸ばそうとすると、別の誰かもその雑誌を買おうとしたのか手がぶつかってしまう。
その人物はなんと、今朝あったばかりのロイヤルホープだったのだ。どうやらロイヤルホープも今話題のチームや先輩方を知りたくて、雑誌を買うようだ。勿論、ホープの後ろでは付き人の栗栖も立っている。
「あら?また会ったわね。教室ぶりね」
「そうだったの?」
「無理もないわね。担任の先生があんな出オチのようなインパクト丸出しなら」
耕一は発光するゲーミング沖野トレーナーのインパクトがあまりにも強すぎたこともあり、気付いていなかったが…ロイヤルホープとクラスメートだったのだ。流石に体育の授業は人種や性別で分かれるだろうが、それ以外は共に学ぶことになるだろう。
「クリス、これをレジへ。耕一、一緒に読みましょう」
栗栖がレジで会計を行い、栗栖の奢りでジュースも貰って…購買部の側にあるカフェラウンジの席で、雑誌を広げてトゥインクルシリーズの有力情報を見るホープ、耕一、そして栗栖。
「栗栖さんもトゥインクルシリーズやドリームトロフィーリーグを見るんですか?」
「はい。社長である山王に誘われて見たロイヤルイザーニャの中央復帰戦で虜になりました。彼女の精一杯の逃げに感動し、それ以降は競馬について毎日勉強しております」
栗栖はサンデーサイレンスの導きで中央に戻ったロイヤルイザーニャの復帰戦。それを見てからトゥインクルシリーズの虜となったようだ。2000mを前半58秒で走り抜け、そのまま逃げきるロイヤルイザーニャ。サンデーサイレンスに出会わなければ、芝中距離の逃げの素質に気付かず、現役を終えていたであろう。
「チームスピカは今年度の有力選手は無し。まあ、中3の先輩達は居ないからね」
ぺらりとページを捲りながら、様々な選手を見ていくホープ。と言うのも今年度のクラシックではチームスピカに有力選手は居ない。何故なら、日本のクラシックは中学三年生が一生に1度しか走れないレースであり、チームスピカは今年度の中学三年生は在籍していない。
「なんで分かるの?」
「言ってなかったけ?私、チームスピカ所属なの。スピカは聞いたことあるでしょ?」
チームスピカ。サンデーサイレンスがチーフトレーナーを務める自由主義の破天荒なチーム。所属トレーナーは教頭に出世したサンデーサイレンス、サブトレーナーとして沖野、選手兼としてトキノミノルが基本的に居る。基本的と言うのはチームスピカは特殊で増減が有るためだ。トレーナーとウマ娘の中にはチームに所属せず、トレーナーとウマ娘でペアのように組んでいる所もある。そんなトレーナーとウマ娘が勝てず…サンデーサイレンスにSOSを出して限定加入するケースもあり、今では小宮山勝美&タマモクロスのコミちゃん&タマちゃんコンビが限定加入している。
「やっぱり、今年はシンボリルドルフが注目か」
そんな雑誌に今年のクラシックに注目されているウマ娘が居た。そのウマ娘はシンボリルドルフ。産まれる前から注目されていたウマ娘であり、幼少期の頃から素質の片鱗を出していた。彼女ならトキノミノル以来の、無敗でのクラシック完全制覇出来ると言われているのだ。
「シンボリルドルフと言えば…チームリギルですね。椎名さんとこの」
チームリギル。校長に出世した椎名義弘がチームトレーナーを務める最強チーム。チームスピカが素質を開花させる強豪チーム&たまにバグキャラが出る所なら、リギルは常にその時代の強者が出てくる最強チームである。
チーフトレーナーに椎名トレーナー。サブトレーナーとして東條花ことお花さん。所属選手としては今年クラシック挑戦のシンボリルドルフ、来年クラシック挑戦ではメジロラモーヌとイマジンドラゴン、他にもエアグルーヴやマルゼンスキー、そして椎名トレーナーの愛娘であるヴァルシャーレなどが所属しているのだ。あと、トレーナー志望でヴァルシャーレの兄である椎名展之*1が要り浸っているとか。
「このタマモクロスて、選手。芝に転向したけど、正解だと思う。俺の予想なら芝の中距離~長距離が適正が高く、脚質は先行から追い込みかな?」
と、その時だった。耕一が未勝利戦の出走予定を見ると、ダートから芝に転向したタマモクロスの名前を見つける。タマモクロスとしては初の芝であり、ダートでは結果を残せていない。しかし、耕一は記録映像や毎週日曜日放送の競馬のテレビでしかタマモクロスを見てないはずなのに、サンデーサイレンスと同じことを言ったのだ。
「なんで分かるの?」
「いや…だってそうでしょ?」
「それを見抜いたの…サンデーサイレンスしか居ないのに。決めたわ、耕一!スピカに来なさい!!」
耕一、ホープの意思でスピカのトレーナー見習いに確定!!
次回…時は流れてゴルシ再び…
ゴルシ「時間軸ミスったぁぁあ!!」
耕一「葦毛のウマ娘が降ってきた!?」
ホープ「これ、警察案件?」
展之「とりあえず、親父とサンデー教頭に連絡すっか」
ヴァルシャーレ「お父様と教頭に丸投げですね」
サンデー「ゴルシは学歴不詳にして学籍与えてと…」
椎名「ドラえもんは一先ず、住み込み用務員のパートとしての籍を与えます」
ゴルシ、平成編が始まる。
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