ドラえもん×ウマ娘!ゴルシちゃんの幸せ未来大作戦! 作:ゴルシ未来人
時はそこそこ流れてシンボリルドルフがトキノミノル以来の無敗でクラシック三冠を為し遂げた頃。
中條耕一も周囲の友達と仲良くなり、チームスピカで沖野やサンデーサイレンスの元でトレーナーとしての技術や、道具の整備の仕方、ホープを含めた同年代のウマ娘や勝負服デザイナーや蹄鉄シューズの職人を目指す生徒達と良く意見交換するようになった。勿論、その中には同級生だけでなく、中等部の先輩方や高等部の先輩方、更には大学部の方々も含まれる。
「耕一!!ホープ!!飯行こうぜ!!勿論、割り勘な!!」
「お兄様、割り勘と言うのは不必要ですよ」
そして耕一とホープに新たな友人が増えた。それは椎名トレーナーの娘と息子であるヴァルシャーレと椎名展之である。ヴァルシャーレはロイヤルホープや耕一と同じく中学一年生、展之は中学2年生と耕一達の先輩だ。展之の同級生としてはチームスピカではフジキセキ、タマモクロス、他のチームではイマジンドラゴンやメジロラモーヌがそうだろう。
青鹿毛で夜空のような髪色の少女ヴァルシャーレは父親に似たのだろう。普段は冷静で鉄仮面のように表情を変えないが、スイッチが入れば感情を剥き出しで激情する。対してアイドルのようなイケメン兄の展之は普段はサンデーサイレンスのように悪巫山戯やハジケリストを演じているが、スイッチが入れば父や妹とは真反対で冷静となる。
「もちろん、行くよ」
「さあ、練習前に腹拵えよ!!」
そして4人で合流して、練習前に食堂で腹拵えをするために、第2校舎を出て大きな食堂のある第一校舎に向かう。
だが、その時だった。
『やっちまった!!ドラえもん!!どうしよう!!くしゃみと共に、レバー押してしまった!!』
『なにやってんのゴルシちゃん!!この時代はたしか、シンボリルドルフが無敗三冠為し遂げた年だよ!!あー!!レバー壊れた!!』
「なんか、声聞こえなかった?」
「気のせいよ」
「気のせい気のせい。あれだろ?ゲームやりすぎだ」
「俺、ゲームは少ししかしないよ」
「マジで!?耕一人生損してるぞ!!エアライダーやれよ!!アレ、マジで名作だから!!」
「お兄様煩いです」
耕一が聞いたことのない声が聞こえてきた気がした。そして、中庭の上空に異空間に繋がる円が現れて…壊れたタイムマシンから投げ出されたゴルシ(高校生の姿)とドラえもんが円から落ちてきて、円は閉じてしまった。
「ひでぶ!?」
「ほんげぇー!?」
ゴルシ…平成の時代に現れる!!
「なんか、葦毛のウマ娘と青色のダルマがふってきたぁぁぁぁあ!!」
鉄人の仮面が剥がれたヴァルシャーレが、腹のそこからツッコミを響かせる。空から降ってきたゴルシとドラえもんに耕一達は驚くが、展之はドラえもんをじっくりと見て…
「あの手足が生えたダルマ…俺達が幼い頃、トレセン学園に居たな」
そう言った。ヴァルシャーレとロイヤルホープはドラえもんとゴルシと幼少期の頃、接点があるが…年ゆえか覚えていないようだ。だが、展之はこの中で一番年上であり、ドラえもんとゴルシのことを遠くで見て覚えていたようだ。
「アレ、ダルマというより猫じゃないのかい?」
「「「猫!?」」」
耕一、所見でドラえもんを猫型ロボットと見抜く。だが、ゴルシとドラえもんは大慌てでその場からエスケープして、何処かに走り去った。
「ドラえもん!!どうなってる!?トレセン学園って生徒はウマ娘だけだよな!?なんで共学になってんだよ!!」
「僕にも分かんないよ!!もしかしたら、サンデーさんと椎名さんが無事にトレセン学園に残ったから、その影響かも!!」
なんとか、トレセン学園の敷地外に脱出したゴルシとドラえもん。2人はトレセン学園から少し離れた所で、呼吸を整えていた。
2人が慌てるのも無理はない。改変前のトレセン学園はウマ娘だけの学舎であり、必然的に女子高。男と人間の女の子は通うことが出来ず、トレーナーの勉強も大学からと言うのが常識だった。しかし、ここでは生存したサンデーサイレンスやトレセン学園に残った椎名トレーナーの手で革命が起こり、共学となってトレーナーや勝負服デザイナーに蹄鉄シューズの職人を目指す人も通える共学となったのである。
「あの…トレセン学園の人ですか?」
ゴルシは誰かから話しかけられる。声の方を向くと、ランドセルを背負った小学生のウマ娘が2人立っており、ゴルシとドラえもんを見上げている。
1人は間違いない、無事にサンデーサイレンスとキャンペーンガールの元で育ったスペシャルウィークだろう。もう1人は鹿毛のウマ娘で何処かサンデーサイレンスと似ている。そしてスピードシンボリのように男装の麗人と感じられるが…何処か違和感を感じる。
「おっ!?スペじゃねーか!赤ちゃんのとき以来だな!!」
「えっ!?もしかしてゴルシさんですか?と言うことはそっちのタヌキちゃんはドラえもんさん!?」
ゴルシの言葉に対して、スペシャルウィークこと小学生スペちゃんはそう言った。と言うことはサンデーサイレンスやキャンペーンガールからゴルシやドラえもんの事を聞いたのだろう。
「まさか、覚えていたのか!?私とドラえもんを!?」
「お父ちゃんとお母ちゃん、あとはお婆ちゃん(メジロアサマ)から聞きました。あっ!そうそう、紹介します。私の弟の…」
小学生スペちゃんはそう言うと、共に居る男装の麗人のウマ娘を前に出した。違和感と言うのは正しくは男装の麗人ではなく、男の娘だったからだろう。サンデーサイレンスと同じ体質で男として産まれたウマ娘、そしてスペシャルウィークの弟だとすれば間違いない。
「ディープインパクト…です。貴方がゴールドシップだったんですね」
ジェンティルドンナの父であるディープインパクトの小学生の頃の姿である。
「おう、おまえ…なんだかサンデーのおっさんと比べて弱そうだな。てか、私って有名人!?」
G1を勝つ馬やウマ娘は幼少期の頃から、その素質の片鱗を見せると言われている。事実、シンボリルドルフはそれだったそうだ。しかし、ゴルシが見たディープインパクトはその片鱗が一切見えない。本当に史上最強なのか?と疑問を感じた程だ。事実、ディープインパクトはセリのさい…余りにも弱く見えたそうで、千鳥の相席食堂に出てきた某馬主さんはディープインパクトの前後に出てきた馬を購入して…「あの馬弱そう(笑)」とディープインパクトを完全スルーしたことを超後悔したとか。
「時々、夢で見る景色に…その名前が出てました。その景色では貴方はモテモテで、僕の前世かな…僕の前世は人気が無かったです」
ウマ娘にはウマソウルという物があり、前世…というかモデルが不幸な悲劇を経験したウマ娘は時々、それを夢で見たり記憶としての知識がある。例えばサイレンススズカだったりラインクラフトがそれだろう。
ディープインパクトは種牡馬として成功したから幸せだろ?と思ったそこの貴方。確かに殺処分より幸せかも知れない。だが、自由に恋愛は出来ないし、一年間に何百も種付けをしなければならないし、いつでも戦友であるレジェンドジョッキーに会えないのだ。
『貴方よりゴールドシップさんやハーツクライさんの方が良いわよ』
『そうよ、そうよ!!』
ディープインパクトは牝馬から全然モテなかったそうだ。対してゴールドシップやハーツクライはモテたとか。まあ、生物としてのモテるは頑丈で大きな身体だし、ディープインパクト号は彼らより小さかった。
『ジェンティルドンナが流産したそうだ』
『まだだ…衝撃を超える馬が見たい!!手術したら全然いけるさ!!』
競馬を愛する人が目を背けてしまったエゴ。それは彼の幸せだったのか?賛否両論だろうが不幸だと思う。
「ディープくん!!このあと、暇?」
と、その時だった。太陽のような笑顔で、1人の同級生だと思われる可愛らしいウマ娘がディープきゅんの手を取った。その太陽のような少女の顔を見ると、ディープインパクトは顔を赤くした。
「くーちゃん!?えっ…その暇だよ」
「良かった!!スペお姉ちゃん!ディープくん、借りまーす!!」
「良いよ!!」
その少女はラインクラフト。ラインクラフトはディープインパクトの手を取って走り出す。そんなラインクラフトに連れていかれたディープだったが、嬉しそうだった。
「青いね~」
ゴルシ、小学生の青い春を見て誇らしげにする。と、その時だった。後ろを振り向くと…
サングラスとマスクで素顔を隠したサンデーサイレンス、大人になったが同じくサングラスとマスクで素顔を隠したトキノミノルとハイセイコーがロープと頭陀袋を持っていたのだ。
「おっさん!?それにトキノミノルの姉ちゃんにハイセイコー!?」
「トキノミノル、ハイセイコー!やっておしまーい!!」
サンデーサイレンスの指示で、トキノミノルとハイセイコーは動き出して…ゴルシとドラえもんは捕獲された。
ゴルシIN平成の物語が始まっていく!!
ゴルシ「イマジンドラゴンってだれぇぇぇえ!!無敗の三冠為し遂げやがった!!」
ゴルシ「ヴァルシャーレもつえーなおい!!ホープの末脚やば!?」
ゴルシ「えっ!?オグリのクラシック参戦決定!?」
ゴルシ「クラシックにエルコンドルパサーとグラスワンダーが参戦!?歴史が変わりやがる!!」
ゴルシ「今年のクラシックはコンゴウリキシオー、ビターグラッセ、リトルココンが有力だぜ!!………はっ!?ディープインパクト強すぎだろぉぉぉぉお!!」
ジェンティル「お父様は最強よ」
ゴルシ「NHKマイルにビターグラッセが参戦!!これはビターグラッセ……ラインクラフトつぇぇぇえ!!」
ジェンティル「マイルでお母様に勝つなら、私の妹であるグランアレグリアを連れてきなさい」
ゴルシ「ファミリー!!そこだ!!差せぇぇぇ!!見やがれ!!凱旋門!!これが、ロイヤルファミリーだぁぁあ!!」
平成が加速していく!!
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