一人称で書きたいんですけどなかなか上手く行かない。
天職を授かり、両親が用意していた鑑定紙を使って天職が何になったかを確認した。
「勇者だと!?」
父さんは驚きのあまり声を震わせ、母さんは涙を流しながら俺を抱きしめた。
「お前が勇者になるなんて……誇りに思うぞ、リオネイル」
自分のことのように喜んでくれるのは嬉しかったが、両親が村中に鑑定紙を見せて回ったため、村全体がお祭り騒ぎになってしまった。
村人たちは畑仕事を止め、村から勇者が出たことを祝う宴が始まった。飲めや歌えやの大騒ぎに、村長は感激して涙を流している。
「わしらの村から勇者が! これは村の誇りじゃ!」
村の女たちはこぞって色目を使い、俺に取り入ろうとしてきた。だがブスやそばかすだらけの女ばかりで、断ると逆に「それが勇者の心意気だ」と感心される始末だ。
…悪くはない。だが、レベルを上げる時間が欲しい。
せっかく天職を授かったのに力を試すこともできない。
結局、酔っぱらいや女どもに邪魔されて何もできないまま一週間が過ぎた。
その日、立派な鎧を着込んだ騎士団が、装飾を施した馬車を護衛しながら村に現れた。
「何だ、あれは……?」
村人たちが騒然とする中、馬車から一人の女性が降り立った。桃色の髪、肉感的な体つき、そして聖母のような微笑み。誰もが見惚れる美少女だった。
「皆さん、初めまして。私は【術】の勇者、この国の第一王女フレア・アールグランデ・ジオラルです。本日は、この村に生まれた新たな勇者にお会いしに参りました」
王女の登場と、その言葉に村中が騒然となり、一斉に俺を見る。
……仕方ない。
観念して前に出ると、フレアが微笑みを向けてきた。
「あなたがそうなのですね。お名前を伺ってもよろしいですか?」
「リオネイル・リコルディです」
「リオネイル様。私と共に魔王を倒す仲間になっていただけませんか?」
フレアの本性を知っているとはいえ、美少女が丁寧に頭を下げる姿には興奮を覚える。
「もちろんです。俺なんかでよければ」
「ありがとうございます。それでは、これから王都へ参りましょう」
チラリと両親に目をやると、父さんは黙って頷き、母さんは涙をためながらも賛成してくれるようだ。
「わかりました」
「それでは参りましょう」
フレアは馬車に俺を招き、俺が乗り込むとすぐに馬車は走り出した。
後ろからは村人の応援の声が聞こえてくる。
「王女様窓を開けても?」
「はい、いいですよ。」
許可を経て窓を開けて後ろを振り返ると村の入り口から両親が手を振って見送ってくれている。それが見えるかわからないが窓から身を乗り出し手を振り返す。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
馬車に乗り1週間が経った。
フレアは積極的に俺に話しかけてきて仲を深めようとしてくるが一度も天職については聞いてこない。
おそらく会ってすぐに聞くと相手に不信感を与える可能性があるからだと思う。
そろそろ聞いてくる頃合いだろう。
「ところでリオ様。リオ様のクラスは何でしょうか?」
ほら来た
まあ教えない理由もないから大人しく教えるんだけどね。
「魔槍使いというものらしいです」
「魔槍使いですか?申し訳ありませんが聞いたことがなく鑑定紙を見させていただいても?」
フレアに鑑定紙を渡すと眼光を強めじっくりと鑑定紙を見る。その顔からは聖母の如き微笑みはなくなり国を支える王女としての冷徹な部分が見て取れた。
詳しいことは王城に帰ってからでなければわかりませんが、リオ様のクラスはおそらく剣聖と同じような元のクラスの上位クラスと言えるようなものだと思います。
「そういうことってあるんですか?」
あり得るのではないでしょうか?勇者の発生条件は未だ判明していないのでこのようなこともあり得るとしか言えません。
「そうなんですか。」
そんな話をしているといつの間にか王都に近づいていた。王都の名前もジオラル。なんとも覚えやすい名前だ。適当な名前に感じるがその実態は人間の支配領域の最南端に位置しており、人間にとってジオラル王国が魔族たちの侵入を阻む防波堤となっている。それを理由に各国から支援を受けており、ジオラル王国の強さに繋がっている。
支援の内容は、食料や金銭だけではなく工学技術、魔道技術、人材と多岐に渡っており、さらには魔物と戦う最前線ゆえの圧倒的な実戦経験の多さと相まって、ジオラル王国は最強の国だと呼ばれる所以になっている。
見上げるほどの高さと分厚い王都の城壁には各国の支援で得た様々な技術を用い物理的にも魔術的にも堅牢な仕組みになっている。
俺的には観光の一つでもしてみたかったが王城に着いたがすぐにメイド達が現れフレアと別れ湯浴みをさせられた。
今は三人に体を洗われて王への謁見の準備をさせられている。さすがは王城なだけあってメイド一人とってもプロポーションも抜群だし顔もいい。今体を洗ってくれているメイドは朱い髪につり目でクールビューティーな雰囲気を感じる美女だ。
そして体を押し付けるように洗ってくるから気づいたのだがメイドの柔らかいからだの奥にはしっかりとした筋肉がついている。
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名前:ソニア・グランテ
クラス:騎士
種族:人間
年齢:20歳
技能
剣術lv3
騎馬術lv4
レベル30
ステータス
MP:34
物理攻撃:60
物理防御:60
魔力攻撃28
魔力抵抗:48
速度:56
スキル
剣術補正lv3 騎士スキル、剣を使用した攻撃にプラス補正
騎乗補正lv4:騎士スキル、騎乗時にプラス補正
レベル上限:33
素質値:
MP:40
物理攻撃:85
物理防御:85
魔力攻撃:40
魔力抵抗:70
速度:80
合計素質値:400
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げっ強っ!試しに一人翡翠眼で覗いてみたけどレベル上限値が30超えに加えて合計素質値400!
いわゆる超人と呼ばれる類いの人間だな。さすがは王城メイド一人とっても強い。
「?何か」
「いえなんでもないです」
ヤベ!見すぎた!
怪訝そうな顔をしながらも体を洗ってくれる。それに夢心地になりながら仕度を済ませられ王との謁見に向かうことになった。
見てくれてありがとうございます。
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