戦姫境界シンフォギア    作:ヴィルヘルム星の大魔王

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変わりゆく未来

 ライブ会場の惨劇より四年前、まだ彼が十一歳の頃の出来事である。

 この日、小学校の授業を乗り越えた天清は、帰宅して早々トリガーの構成を考えていた。カレンダーの日付は、金曜日。明日と明後日が休日という小学生にとっては、至福の時間だ。宿題を済ませた彼は、クリカラにトリガーをスキャンしてもらい、父親特製のサイバーグラスで現在のトリガー構成を確認する。

 「さて、万が一に備えて、メイントリガーとサブトリガーを確認しなきゃな」

 彼のトリガーホルダーは、天清専用に改造された玉狛の特製品だ。本来は、メイントリガーチップが四枠、サブトリガーチップが四枠と計八枠で構成となっている。

 だがしかし、彼のトリガーホルダーは、玉狛第一に所属する木崎レイジのトリガーを参考にしたものだ。玉狛支部所属の天清は、同居人であるレイジのトリガーを見て、駄々を捏ねたのが事の発端だ。彼の珍しい行動を見た玉狛の大人達は、呆れながらも快く承諾した。当然、この世界にボーダーは存在せず、トリオンを扱える人間は彼一人となる。

 専用工具でトリガーホルダーのカバーを着脱する。そして、トリガーチップの収納スペースを開き、慎重にセットする。

 「メイントリガーは、弧月・旋空・アステロイド・ハウンド・バイパー・メテオラ・シールド・スコーピオンに変更して。そして、サブトリガーは、ハウンド・バイパー・カメレオン・シールド・グラスホッパー・スコーピオン・アステロイドね〜。空いているチップには、鉛弾を入れるか」

 トリガー構成を変更した天清は、トリガーホルダーの蓋を閉じ、机の引き出しに仕舞う。ふぅと一息つき、ゲーム機で遊び始めた。

 誰もが寝静まった夜、天清は奇妙な夢を見ていた。一人の少女が鎧を装着し、白い怪物と対峙している夢だった。少女が化物を前に歌を詠唱する。そして、化物と共に白い閃光に包まれた。そこで夢は終わり、彼は勢いよく起き上がる。

 「はぁ、はぁ、はぁ、夢か」

 額に流れる汗を拭い、乱れた呼吸を整える。深呼吸で身体を落ち着かせるも、喉の渇きで息苦しさを感じる。一階に下りた天清は、台所で水分を摂取し、喉を潤す。

 眠れなくなった彼は、ベッドの上に腰掛ける。机には、スリープ状態だったクリカラが、心配そうに彼の方を見ていた。天清は、クリカラに気付き、視線を向ける。

 〈何やら魘されていたようだが、なにか怖い夢でも見たのかね?私に話してみるといい、少しは気分が落ち着くだろう〉

 天清は、自分が見た夢を話す。一人の女の子が白い鎧を纏い、白い人型の怪物で歌を歌っていたこと。少女が歌い終わった瞬間、爆発による白い閃光で見えなくなり、そこで夢が終了したことを話す。聴き上手のクリカラは、適度に頷き、耳を傾ける。

 「あの夢を見てから、妙な胸騒ぎがするんだ。でも、それが実際に起きる確証は持てない。もしかしたら、本当にただの夢だった可能性がある…」

 彼の呟きを聞いたクリカラは、内臓コンピューターで検索の海に入る。その直後、クリカラの探知機能がエネルギー反応を感知する。即座にエネルギーの反応場所を特定したクリカラは、優柔不断に陥った彼に情報を伝達する。

 〈テンセイ!謎の膨大なエネルギーが米国で発生している!あながち、間違いではないかもしれんぞ〉

 アメリカの大規模なエネルギーを捉えたクリカラからの情報に、彼はまたしても躊躇う。然もありなん、日本からアメリカまで、早くとも十時間以上はかかり、交通手段も限られている。今から向かった所で間に合うはずもない。椅子に座り、クリカラに心境を吐露する。

 「アメリカか。飛行機では間に合わないし、今は深夜だ。第一、小学生が夜中にうろつくのは怪しまれる」

 彼の心配事を聞いたクリカラは、彼に隠していた機能を告げる。その機能は、彼の前世に関わる能力にして、彼らボーダーが対峙していた近界民の常套手段でもある。

〈…テンセイ、私には(ゲート)門と呼ばれる空間同士を繋ぐ機能がある。それを使えば、支障をきたすことなく移動できる筈だ〉

 「マジか!?クリカラ凄いな!?」

 天清は、クリカラの多機能さに思わず叫ぶ。今の時間帯が深夜であることに気付き、声量を下げる。慌てて口を押さえた彼は、小声でクリカラに話しかける。

 「だが、不法入国になる可能性がある。捕まって親に迷惑を掛けるのは避けたい」

 〈安心しろ。エネルギーの元凶を退治して、直ぐに門で逃げれば気付かれずに済む。幸いにも、エネルギーの発生源は山奥にある政府秘匿の研究所らしい〉

 「俺の本音としては、その子を助けたい。この力は、人を救う為にある」

 〈それがテンセイの選択なら、私は快くサポートをする。決めるのは私ではない。テンセイ自身が決めることなのだから〉

 クリカラから諭された天清は、深呼吸で精神を落ち着かせ、覚悟を決める。

 「行くか……トリガー起動(オン)

 

 トリガーホルダー内部に生身が収納され、戦闘体へと変換される。パジャマ姿だった身体は、黒地を基調に白いラインが施されたフード付きの隊服へと一変する。

 

 「…念の為、狐面を付けていこう」

 〈似合っているぞ。さて、準備はいいかね?〉

 「ああ、九石天清。出撃する」

 〈了解した!(ゲート)開放!〉

 

 クリカラの言葉と同時に、室内に黒い穴が発生する。それは、(ゲート)と呼ばれる異空間への扉だ。それを見た天清の顔は引き締まる。クリカラは、身体の一部を分裂させ、イヤホンに小型化した己を渡す。

 〈テンセイ、小さな私を耳に嵌めるんだ。トリオン経由で繋がっているから、内部通信が可能だ〉

 「至れり尽くせりだな。感謝するぜ」

 門を潜った天清は、研究所近くに足を踏み入れる。地面に足を着けた瞬間、カメレオンを発動し、姿を隠す。厳重に警備されている入り口を見た天清は、有刺鉄線が張り巡らされた人気の少ない箇所を見つけ、何事もなく跳躍する。

 

 

 

 

 

 

 

 同時刻、F.I.S.の研究所にて、エネルギーのベクトル操作の能力を持つ『アガートラーム』の適合者であるセレナ・カデンツヴァナ・イヴは、目覚めた完全聖遺物ネフィリムの暴走を制御するべく、絶唱による基底の初期化を自ら志願した。

 「私の絶唱で、ネフィリムを起動する前の状態にリセットできるかもしれないの」

 彼女の言葉を聞いたマリアは、姉として引き留める。ナスターシャ博士も二人を心配そうに見るが、他の研究者はネフィリムの対応に没頭していた。研究所内への潜入に成功し、壁に背を預けていた天清は、トリオン体の自動翻訳機能を通して彼女の言葉を聞き、思わず眉を顰めた。自分と同じく、まだ子供にすぎない彼女が語った決死の覚悟に、怒りが沸々と湧いてくる。だがここで、隠密状態を解除してしまえば、折角の潜入が水の泡となる。じっと耐えざるを得なかった。

 セレナは、ネフィリムが暴れる実験室に進入し、柔らかな笑みでネフィリムを見つめる。

 「私の全てを賭けて、皆を守る。だから、ごめんね」

 覚悟を決めたセレナは、アガートラームを身に纏う。絶唱を詠唱しようと、息を吸い込む。しかし、彼女の絶唱は、一人の男によって不発に終わる。

 

 「悪いけど、君の出番は無いよ」

 「—だ、誰!?」

 セレナの眼前に現れたのは、フードを被り、狐面で顔を隠した謎の子供。しかも、歳が近い少年のように見える。実験室の外にいる研究所の職員達は、突如として現れた侵入者に困惑する。子供とはいえ、立派な不法侵入者。少年を捕縛しようにも、ネフィリムの実験室にいる為、傍観に徹するしかなかった。マリアは、セレナに近付く狐面の少年を警戒し、実験室へと向かった。ナスターシャだけが、マリアの行動に気付き、引き留めようと声を掛ける。

 「セレナが危ない!」

 「マリア!?およしなさい!マリア!」

 

 管制室の騒ぎをよそに、天清はネフィリムを一瞥し、醜悪な風貌に軽く驚く。

 

 「これがネフィリムか。ラービットみたいな化物だな。おっと、いけない!君の名前を教えてもらえる?」

 「え?セ、セレナ・カナンツヴァ・イヴです。あの、君のお名前は?」

 「そうだな、俺の事は狐さんとでも呼んでくれ。コンコン」

「は、はぁ?——って、そうじゃない!」

 仮面で素顔は見えないが、彼は人型の怪物を前に飄々とした態度でキツネポーズを披露する。重々しい雰囲気から一変、セレナと彼の間だけ空気が緩やかになる。セレナは、緊張感の無い自己紹介に思わず気が抜けた。そして、彼との会話に研究所の大人や自分達しか知り得ないはずのネフィリムの名が出たことに違和感を覚えたセレナは、ネフィリムの名を口にした彼を問い詰める。

 機密を知る部外者の存在を、F.I.S.が生きて帰す訳がない。場合によっては、捕縛された上で実験の被験体にされる可能性がある。心優しい彼女としては、最悪の事態を避けたかった。

 「そ、それよりも!何故ネフィリムの名を知っているの!?」

 「何故って…隠れて聴いていたからに決まっているだろう?」

 セレナの問いに、少年はあっけらかんと答え、カメレオンで透明化する。目の前の少年が視界から消えたことに驚き、セレナは周囲を見渡す。

 天清は、彼女の背後から「わっ!」と声を出して、彼女を驚かす。彼の声に吃驚したセレナは、「ひゃあ!?」と可愛らしい悲鳴を上げる。隠密状態を解いた彼に対し、瞳を潤ませながら、恨みがましい目を向ける。セレナは、さっきから自分をおちょくる少年に、怒りが込み上がる。

 「さっきからなんなの!私の邪魔をしてッ!皆を守ることが出来ないじゃない!」

 「でも、絶唱という危険な方法で自分の命と引き換えに、コイツの暴走を止めようとしていたんだろ?近い歳の女の子が人生のピリオドを打とうなんざ、俺が嫌なんでね」

 「…なんて、自分勝手なの」

 「人間の本質は、自分勝手なものだ。誰かを救いたい、誰かの役に立ちたいという心は、人間のエゴに過ぎない。俺にはコイツを倒せるだけの力がある。だから、君を助けたい。ほら、自分の本心を曝け出しなよ。セレナはどうしたいんだ?」

 「よ、呼び捨て!?わ、私は――」

 隠していた本音が、喉元から飛び出そうになる。その直後、蚊帳の外だったネフィリムは、大きく唸り、二人を威嚇する。セレナの大切な主張を邪魔された天清は、右掌から四分割のアステロイドを展開し、ネフィリムに目掛けて射出する。

 「グルゥアアア!!!」

 「五月蠅い、少しは空気読めよ。通常弾(アステロイド)

 「グギャアァ!?」

 ネフィリムの胸部にアステロイドが被弾する。ネフィリムの身体から煙が上がり、バランスを崩している。シンフォギアとは異なる力に、セレナはまたもや驚愕する。

 「い、今のは…」

 「これが、俺の力。どうやら、この化物に効果があるようだ。あ、聴きそびれちゃった。セレナの本当の気持ちを早く聞かせてよ」

 「私の…本当の気持ち…」

 彼女は、顔を俯かせる。目元には影が入り、表情は見えない。だが、彼女の頬に二筋の涙が流れ、ポタポタと粒になって地面を濡らす。顔を上げた彼女は、大きな声で心の中にある思いを吐き出す。

 「私はもっと生きていたい!どんなに苦しくても…辛くても…大好きなマリア姉さんと一緒にいたい!ナスターシャさんとまた素敵なお話がしたい!私と同じ子達を守りたい!」

 大きく息を吸い込んだ彼女は、心の奥底で鎖に縛り付けられた感情を解き放つ。

 「私は、まだ死にたくない!生きたいッ!」

 セレナは、大粒の涙を流し、泣きじゃくる。そこにいるのは、命を捨てる覚悟を決めた戦士ではなく、ひとりのか弱き少女。彼女の胸の内を聞いた天清は、無言で頭を撫でる。 

その手は、小さいながらも温かく、彼女の心にぬくもりを与える。

 

 「ネフィリムは俺が倒す。セレナには、サポートをお願いしたい。決して、手は出すな」

 「…わかった!」

 彼は、後ろを振り返り、ネフィリムのいる方角に顔を向ける。またもや、蚊帳の外だったネフィリムは、目の前の少年に牙を剥く。先ほどから舐めた言動の数々に、ネフィリムの怒りは限界を超えようとしていた。

 「挨拶代わりだ!通常弾(アステロイド)!」

 天清は、両掌からアステロイドを撃ち出す。

 このトリオン弾は、直線状に飛ぶ性質を持ち、やや火力が高い。弾を一点に放つ集中砲火で真価を発揮する威力重視の弾丸である。形成したトリオンキューブを、百二十五個の立方体に分割する。両方合わせて、三百五十個のトリオン弾が浮かび上がり、撃ち出される。一極集中の弾丸は、ネフィリムの全身を穿つ。

 この攻撃で、ネフィリムのヘイトを天清に集中させる。セレナは、後方から天清を援護する。

 「グラスホッパー」

 彼は、左掌から青い板状の物体を出し、片足で踏む。板を踏んだ瞬間、シュイン!という音と共に、壁際まで跳躍する。ネフィリムは、壁に肘鉄を打ち、凹ませる。

 寸前に回避した彼は、室内を縦横無尽に飛び回る。両手のスコーピオンでネフィリムの肌に損傷を与える。ネフィリムの一撃は、跳躍で躱され、カメレオンの透明化によって、さらに姿を見失ってしまう。

 彼は、姿を消しては、足に生やしたスコーピオンの刃で斬り付け、ハウンドの置き弾で射撃といった攻撃で、確実にネフィリムを弱らせていく。彼の圧倒的な戦闘能力に舌を巻く。

 「セレナ!俺の後ろに来い!」

 「は、はい!」

 指示通り、彼の背後に移動する。そんな彼は、腰に携えた一本の刀柄を握り、抜刀の構えを取る。

 「旋空弧月」

 そう呟いた瞬間、一振りの光刃がネフィリムの右腕を切断する。斬撃を飛ばすと思われがちだが、実際は、15mに刀身が伸びる斬撃であり、遠距離から間合いを詰める技だ。

 「変化鉛弾!」

 バイパーと呼ばれるトリオン弾は、不規則な軌道を描くことが可能で、弾道を自由に設定できる性質を持つ。四方八方から迫り来る弾丸が、ネフィリムを容赦なく襲う。

 全弾被弾するものの、ネフィリムは未だに活動していた。彼の攻撃が効かず適応したと思い込んだセレナは、絶望的になる。しかし、天清だけは笑っていた。

 「俺の勝ちだ」

 彼がそう呟いた瞬間、ネフィリムは悲鳴を上げて、地に落ちる。セレナは、何事かと目を向ける。ネフィリムの体中に、複数の黒い錘が埋め込まれていた。

 重量で相手の動きを牽制する性質の鉛弾が、ネフィリムの動きを封じる。彼は、地面に顔を向け、真下のネフィリムへと突撃する。その手には、巨大なトリオン弾が形成されていた。

 「とどめだ!アステロイド!」

 天清は、ネフィリムの腹に掌底を叩きこむ。被弾した瞬間、大爆発が生じ、爆風がセレナ達を襲う。実験室の窓は割れ、数名の研究員が吹き飛ばされた。

 アステロイドの零距離射撃をくらったネフィリムは、体内エネルギーを一気に消費し、蛹化状態へと初期化される。残りの研究員は、蛹化したネフィリムのデータを観測し、完全に基底がリセットされたことを報告する。

 「ネフィリムの基底が初期化されているぞ!」

 その報告に、研究員達は歓喜の声を上げた。そして、調子に乗り始める。

 「いやはや、一時はどうなることかと。貴重な実験サンプルを失わずに済んだ。実験もタダじゃないからな」

 「だが、不法侵入者を逃す訳にはいかん!すぐに警備を呼べ!」

 「そこの小僧が使用した謎のエネルギー。実験サンプルとして活用すれば、我々の研究が大いに発展するやもしれぬ!」

 マリアとナスターシャを除き、誰も彼女の無事を喜んでいない。それどころか、ネフィリムの制御成功という結果のみに歓喜し、あろうことか、天清のトリオンを狙う始末。

 セレナを実験体扱いする彼らに、マリアは怒りを露わにした。

 「彼がセレナと一緒に倒してくれたから皆助かったのに!私の大事な妹を!セレナをモノみたいに扱わないで!同じ人間同士なのに、どうしてそんなことが言えるの!人の命を何だと思っているの!」

 「…マリア姉さん」

 「…マリア、セレナ」

 研究員の心無い言葉に、マリアは泣き崩れる。セレナとナスターシャは、そっと駆け寄り、慰める。セレナの姉として、マリアの言葉は至極当然のこと。しかし、大人達は冷酷な態度を見せる。

 

 「追尾弾(ハウンド)

 

 F.I.S.のやり取りを目にした天清は、トリオンを掌に展開し、上階にいる彼ら目掛けて、冷たい眼差しでハウンドを放つ。視線誘導で一人たりとも逃がさない。

 『うわあああ!?』

 全てのハウンドが、研究員の身体に直撃する。被弾による衝撃で身体が吹き飛び、痛みで気絶してしまった。そのことを知らないセレナ達は、彼の取った行動に息を呑む。

 「死んではいない。衝撃と痛みで気絶しているだけだ。クリカラ、門を頼む」

 釈明した天清は、イヤホン型クリカラに門を開門させる。彼の近くに、黒いワープホールが発生し、片足を踏み入れようとする。その直後、後ろから声を掛けられた。

 

 「待って!」

 顔を振り向くと、セレナが呼び止めていた。セレナは、天清にお礼の言葉を述べようとするが、彼は片手を振って、門を潜り抜ける。彼の姿が見えなくなった瞬間、黒いワープホールは綺麗さっぱりと消えてしまった。

 「また会えるかな?私のヒーローさん」

 セレナは、彼が消えた方角を見つめ、再会を願う。マリアとナスターシャの元へ戻り、お互いの無事を分かち合った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「深夜二時三十分か。夜更かしし過ぎたな」

 

 門経由で家に帰還した天清は、トリオン体を解除し、元の寝間着姿に戻る。ベッドに仰向けになった彼は、疲弊した体を休めるべく、泥のように眠る。部屋で待機していたクリカラは、彼の活躍を労う。

 

 〈お疲れ様だ。テンセイ〉

 

 一仕事終えた彼の寝顔は、穏やかな表情を浮かべていた。

 

 






 次回、『二課との邂逅』トリガーオン!
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