ディルムッドは自称魔物食研究家   作:七色林檎

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FGO×ダンジョン飯のクロス小説。
もしも、ディルムッド・オディナにダンジョン飯のセンシが憑依したら.....?という感じの妄想を具現化した内容ですので、色々矛盾が生じていると思いますがどうぞよろしくお願いします。

あと、何気に初投稿作品なので温かい目で見守ってくださるとありがたいです。


ディルムッド・オディナは魔物食を愛している

人類最後のマスターこと藤丸立香(♂)は、この地球と言う星の運命を救うために只今絶賛人理を修復するために奔走していた。

しかし....ついこの間まで一般人だった彼一人の力では人理を修復という行為は達成できないため、立香の所属している人理継続保証機関カルデアでは定期的に英霊を、サーヴァントを召喚していた。

召喚すると言っても触媒は英霊に縁のある聖遺物ではなく、聖晶石と呼ばれる石を触媒にしてサーヴァントを召喚するため、今現在のカルデアには個性豊かなサーヴァント達が多数所属していたのは言うまでもない。

なので、この日の立香達はいつものようにサーヴァントという戦力を増やすため、聖晶石を召喚サークルの上に置いてサーヴァントを召喚しようとしていた。

 

ちょうどその時、英霊の座には円卓の騎士団の元となった騎士団の騎士の一人........フィアナ騎士団に所属していた右目の黒子が特徴の美青年の英霊、ディルムッド・オディナが居た。

ディルムッドはフィアナ騎士団に所属する槍使い兼剣士であり、魅了の力を秘めた黒子を持つが故の悲劇的な結末で知られている英雄なのだが、彼が英霊として人類最後のマスターである藤丸立香の召喚に応えようとしていた。

 

ただ、ディルムッドがカルデア側に召喚されるまさにその時、英霊の座ではちょっとした出来事が起こった。

そのちょっとした出来事とは、別世界から迷い込んだ一人のとある英霊と何故か融合してしまったことにより、ディルムッドの霊基に変化が起きてしまい......この出来事が原因で見た目はディルムッドではあるものの、人格はその英霊が主導権を取るという状態と化してしまい

 

「儂は.....いや、私はディルムッド・オディナ。一応、フィアナ騎士団の一番槍みたいだが.....今は魔物食の研究を行なっている。よろしく頼む」

 

カルデアの召喚サークル上に歪な状態の英霊が、何故か大きな鍋とカバンを背負った美青年のサーヴァントが召喚されたため、立香達はポカーンとした表情になっていた。

ただし、それは召喚されたディルムッドも同じだったようで.....自身が他の英霊と融合したことを自覚したようで、ふぅむと声を漏らすと立香の顔を見つめていた。

 

─どうやら、自分は他の英霊の肉体を乗っ取る形で召喚されたらしい。

自身の今の状況からそう結論付けたディルムッドを尻目に、その場に居たマシュは目の前にいる召喚されたサーヴァントに対し、こう声を掛けた。

 

「あ、あの....ディルムッドさん」

「ん?」

「あ、えっと、その鍋は一体.......?」

 

マシュがそう尋ねたところ......ディルムッドは鍋?という反応になったのだが、すぐさま彼女の言い放ったその言葉の意味を理解したようで、背負っていた鍋を手に持つと立香達に向けてこう説明した。

 

「これはアダマント製の鍋だったものです。元々は家宝の盾でしたが.....使い道が無いから鍋に加工してもらったのです」

 

ディルムッド自身はマシュの言葉に対し、特に何の変哲もない鍋だぞ?と言わんばかりにそう言ったのだが、その言葉を聞いたマシュとロマニは彼の予想とは裏腹な反応となっていた。

 

「「え....?」」

 

アダマント?いう反応になっている立香に対し、マシュはアダマントはダイヤモンドの語源だと伝えていて、ロマニはロマニでそんな馬鹿なという表情になっていた。

ただし、聞き馴染みのない鉱物で構成された鍋だからかは分からないものの、カルデアの技術主任ことダヴィンチちゃんが興味を示したのはここだけの話である。

 

その二人の顔を見たディルムッドは、自身が英霊と融合する形で召喚されたこの世界にはアダマントは無いことに気がついたようで、試しに包丁を召喚した後にその包丁がミスリル製だと伝えたところ、マシュ・ロマニ・ダヴィンチの顔に驚愕の色が映っていたのを確認したディルムッドは、自身の世界とこの世界の違いを改めて理解していたのだった。

 

「ミスリルって実在したんだ....」

「あ、あり得ない.......」

 

ディルムッドの発言に対し、ミスリルの存在に興奮と感動を覚えている立香とは違い、アダマントに続いて架空の金属であるはずのミスリルが実在していることに衝撃を受けたのか、フラフラと地面に膝を付くロマニ。

なお、ミスリル製の包丁を見たダヴィンチちゃんが目を聖晶石のように輝かせていたのはここだけの話である。

 

「というか、魔物食って何!?」

「魔物食は魔物を調理したものですが?」

「いやまぁ、それは分かるけども!!」

 

何言ってんだこいつ?的な表情になりながらそう言うディルムッドに対し、そうツッコミを入れるロマニ。

その様子を見たダヴィンチはディルムッドに対し、ボケ枠かな?と思ったとか。

 

一方、ディルムッドの話を聞いた立香は日本人という人種柄なのかは分からないが、魔物食というものに興味を示したようで.....鍋を背負い直しているディルムッドに対してこう尋ねた。

 

「魔物を調理って....もしかして、ディルムッドって本物の魔物を調理したことがあるの!?」

「えぇ、ある程度の魔物の調理は出来ます」

 

ディルムッドの口からその言葉を聞いた立香とマシュは大興奮していて、ダヴィンチに至っては興味津々な様子となっていた。

ロマニはロマニで魔物の調理という言葉を聞いたことで、あることが気になったようで.....彼に対して恐る恐るこんなことを聞いた。

 

「ディルムッド....君、ひょっとしなくてもワイバーンとかも.......」

「やったことはありませんが、炎竜(レッドドラゴン)ならやったことはあります」

「ファッ!?」

 

その言葉を聞いたロマニは、ワイバーンはともかくドラゴンを調理したことがあるのかよ!?と内心ツッコミを入れていたが、立香・マシュ・ダヴィンチは興奮した様子で目を輝かせていた。

そして、立香とマシュはドラゴンの味はどんな感じだったのかと尋ねていたのを見たディルムッドは、こっちの世界ではドラゴンを食べないのか?と思ったとか。

 

「ドラゴンを!?調理した!?」

「えぇ、あの時はローストドラゴンとテールスープにしました」

「ローストドラゴン!?テールスープ!?」

 

ディルムッドがそう言い放った瞬間、ロマニは信じられないと言う様子になった後、その事実が受け入れられなかったのか.....今度は気を失う形でバッタリと倒れるのだった。

 

「「ドクター!?」」

「確かにローストドラゴンとテールスープのインパクトは強かったかもね」

「....そうなのですか?」




ディルムッド(センシ)
ディルムッドの霊基に魔物食のエキスパートであるセンシの魂が融合した姿。
クラスは変わらずランサーで、見た目はディルムッドのままなのだが......原作とは違って鍋と鞄を背負っているのに加えて、人格はセンシが主導権を握っている。
中身がセンシなので魔物食に対する情熱は凄いものの、時折その熱意が原因で空気が読めない節がある。
というか、センシの魂と融合したので騎士道云々は貫かない。
ロマニ達からは何かの英霊と融合していることを見抜かれてはいるものの、その英霊がドワーフのセンシであるということは知られていない。
なお、その調理の腕で立香達の胃袋を掴む模様。
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