ディルムッド、イズガンダのセンシの霊基と融合。
その結果、自称魔物食研究家のディルムッドが爆誕。
んで、召喚された際のアレコレでロマニがぶっ倒れたとか。
本作のディルムッドは、融合した英霊(センシ)の影響でランサーではあるが自身の槍を調理の際に使用する感じになってます。
ついでに言えば、倒したエネミーの肉を美味しく調理する貴重な存在として扱われるかも?
ディルムッド・オディナが別世界の英霊と融合し、サーヴァントとしてカルデアに召喚されてから数十分後.....彼は今、立香とマシュの案内の下でカルデア内を歩いていた。
カルデアの新規サーヴァントとして召喚されたディルムッドの姿を見たサーヴァント達は、新しく召喚されたサーヴァントか?と物珍しそうに彼の方を見ていた。
ただし、一部のサーヴァント達はディルムッドと融合した英霊の気配を感じとったようで....彼ら彼女らは、彼と融合したその英霊に敵意があるのかどうかを見極めようとしていた。
そんなサーヴァント達を知ったか知らずか、ディルムッドは立香・マシュと共にカルデア内の食堂に訪れていたのだが、その食堂のキッチンには何故かワイバーンの肉とキッチン担当のサーヴァントの一人であるエミヤが居たので、立香とマシュは不思議そうな顔をしていた。
「アレ?どうかしたのエミヤ?」
腕を組み、どうしたものかと言う様子で頭を悩ませている雰囲気のエミヤに対し、興味津々な様子でそう声を掛ける立香。
その声かけを聞いたエミヤはマスターである立香の存在に気がついたのか、立香達の方を向くと実は....という感じでこう言った。
「あぁ、最近ワイバーンの肉の調理方法がマンネリ化しつつあってな。だからこそ新メニューの開発をしようと思っていたんだが....」
「だが?」
「その新メニューのアイデアが中々思い浮かばなくてな....」
エミヤがそう言うと、あ〜....という反応になる立香とマシュ。
それもそのはずで、何しろ幻想種と呼ばれる生物の一種であるワイバーンの肉は普通の肉と違って噛みごたえがある上に、獣臭さならぬ龍臭さという感じの臭みも少々あるためか、エミヤを含めたカルデアキッチン組は毎回のワイバーン肉の調理方法についてのことで頭を悩まされていたのである。
しかし、エミヤはカルデアのキッチンを任されている身として何とかワイバーンを調理したいと思っていたようで、その瞳から料理に対する並々ならぬ情熱を感じ取ったディルムッドはしばらく何かを考えた後、彼に向けてこう言った。
「エミヤ....だったか?そのワイバーンの調理、私に任せてもらえないだろうか?」
ワイバーンの調理に関して頭を悩ませているエミヤに対し、そう提案するディルムッド。
なお、その言葉を聞いた当のエミヤは良いのか?という反応になっていたのは言うまでもない。
ただ、ディルムッドのその言葉を聞いた立香とマシュので脳裏には、彼が召喚された際に自らのことを魔物食研究家だと名乗っていたことを思い出したのか、その顔にはワクワクとした表情が映っていた。
「その提案はありがたいのだが.......一体どうやってワイバーンの肉を調理するつもりだ?」
ワイバーンの調理方法についてそう思ったエミヤは、キッチン内にて冷蔵庫の中を物色しているディルムッドに対し、その疑問を素直に尋ねてみることにしたのか、彼に対してそんなことを言っていた。
一方、エミヤのその言葉を聞いたディルムッドは冷蔵庫からスパイス等の食材を取り出すと、そのまま彼に向けて一言こう言った。
「どうするも何も....それを美味く調理するのが料理人としての務め、だろう?」
ディルムッドがそう言った瞬間、エミヤは料理好きなサーヴァントとして彼の言葉を受け取ったのか、その顔にはハッとした表情が映っていた。
そして、ディルムッドのその言葉を聞いたエミヤはもちろんのこと、立香とマシュもまたプロフェッショナルだ....!!と内心思ったとか。
そう思っているエミヤ達を尻目に、ディルムッドはキッチンに調理に使うであろうスパイス等の食材を並べた後、そのままマイペースにワイバーン肉を調理し始めた。
「まず、ワイバーン肉を食べやすい大きさに切った後、ヨーグルト・スパイスと共に袋の中に入れて揉む」
ディルムッドはまずワイバーン肉を手慣れた手つきで一口大に切ると、その肉をヨーグルトや様々なスパイスと共にビニール袋に入れ、袋の上からそれらを揉み始めた。
ある程度、袋の中で肉と調味料を揉み終えたディルムッドはそれを冷蔵庫に入れると....そのまま数十分もの間、肉を柔らかく仕上げるために時間を置いた後、その調味料で漬け込んだ肉を取り出した。
ディルムッドがワイバーン肉を調理している時、その光景を見ていたサーヴァント達は何だ何だと集まり始めており、そのうち彼がワイバーン肉を美味しく調理しているという話を聞いたカルデアスタッフ達も集まり始めていた。
けれども、ディルムッド本人はそのことを全く持って気にしてはおらず、サーヴァント達やカルデアスタッフが増えていくことを気にせずに調理を続けており、その姿を見た立香・マシュ・エミヤは逆に凄いなと思ったとか。
それなら数十分後....ある程度ワイバーン肉が漬け込んだことを確認したディルムッドは、火を付けたコンロの上にフライパンを乗せるとワイバーン肉の焼きの工程に入っていった。
「火を付け、油を入れたフライパンに調味料で漬け込んだワイバーン肉をタレごと入れ、焼き目が付くまで焼く。ただ、焦げつきやすいから火加減と焦げ具合に注意しながら焼くのがポイントだ」
そう解説しつつ、調味料で漬け込んだワイバーン肉を焼いていくディルムッドの姿を見たエミヤは、勉強になるなという様子でその調理工程に関するメモを取っていた。
そのうち、スパイス等の調味料で漬け込んだワイバーン肉が焼ける匂いが食堂内に充満し、そしてカルデア中を侵食しつつあったのか....その匂いを嗅いだサーヴァントやカルデアスタッフ達は今にも食べたそうな顔をしていた。
それは立香とマシュも同じだったようで.....早く食べたいという顔になっていたものの、ディルムッドはそんなサーヴァント達やカルデアスタッフ達を気にすることなく調理を進めていき
「後は皿に盛り付ければ....完成だ!!」
皿に焼いたワイバーン肉を盛り付ける形で料理を、タンドリーワイバーンを完成させたその瞬間、食堂内ではサーヴァント達やカルデアスタッフ達のおぉっ....!!という声が漏れていた。
「あのワイバーン肉が.....まさかタンドリーチキン風になるとは........」
「こういう肉はやり方次第で柔らかくなる上に美味くなる。だからこそ、調理というものには創意工夫が必要なのだ」
そう言った後、出来立てのタンドリーワイバーンが乗った皿をエミヤや立香達の方へと差し出すディルムッド。
スパイスの香ばしい匂いが香るタンドリーワイバーンを前に、エミヤは喉をゴクリと鳴らすと......そのタンドリーワイバーンを一口食べた。
タンドリーワイバーンを食べた時、まずエミヤが思ったのはワイバーン肉の柔らかさとジューシーさだ。
噛みごたえのあるはずのワイバーン肉は、ヨーグルトの力によって噛みごたえのある肉からある程度の柔らかい肉へと変化していて、その柔らかさにエミヤは驚き、そして感動した。
その次にやって来るのは、香り高いスパイスの風味とヨーグルトの爽やかな風味で、この二つの味がタンドリーワイバーンをより一層美味しくさせているようで、エミヤはタンドリーワイバーンに使用されたスパイスがカレー用のスパイスだと気がついたのか、なるほどと言わんばかりの様子でタンドリーワイバーンを真剣に味わっていた。
立香とマシュはタンドリーワイバーンの味に衝撃を受けつつも、今まで味わったことのないワイバーン肉のその美味しさに対し、無我夢中でタンドリーチキンを食べており、その様子を見たディルムッドは料理を食べる若者の姿を見れて嬉しかったようで、その口角はかなり上がっていた。
「あ〜、美味しかった!!」
「こんなに美味しいワイバーン料理は初めて食べました!!」
ディルムッドに対し、口々にそう言う立香とマシュ。
二人のその言葉を聞いたディルムッドはニコッと笑うと、それならば良かったと声を漏らしていた。
エミヤはエミヤで、ディルムッドの作った料理に感銘を受けたのか.....しばらく彼の顔をジッと見つめた後、意を決した様子でこう言った。
「ディルムッド・オディナ、こんな頼み事をするのはアレだが.....俺を弟子に」
「私は弟子を取る主義ではないが、若者に飯を食わせられたらそれで充分だ」
ディルムッドがそう言った瞬間、その場にいたサーヴァント達やカルデアスタッフ達はこう思った。
いや、お前も十分若者だろうが....と。
そう思っているカルデアの面々を尻目に、ディルムッドはその言葉に続くようにこう言った。
「それに、ここで様々な魔物を調理できるとなると....料理人冥利に着くというものだからな」
ニコニコ笑いながらそう言うディルムッドの言葉を聞いた立香とマシュが目を輝かせていたのだが、この時のカルデア組は知らなかった。
今、目の前にいるディルムッドが見せている一面がほんの氷山の一角であることを.....
ディルムッド(センシ)、ワイバーン肉を調理するの巻。
本作のディルムッドの中身は
あと、料理人系サーヴァント繋がりでエミヤとも仲良くなりそうだけども.....ディルムッド(センシ)のマイペースっぷりに振り回される可能性は高め。
でも、エネミーを調理できる彼のそのスキルに感心しているとか。