ビリーヴ育成してから何か書きたいなぁと燻ってたけどようやく形にできました!
ネット掲示板でも書いてます
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自然の老いを感じ楽しむ秋は終わり、寒空から肌に風が刺さる冬が来た。
ソレでも僕がやる事は変わらない、決まった時間に決まった道そして決まった量のトレーニングをこなす。
「トレーナーさん、朝のトレーニング終わりました」
「おかえりビリーヴ!」
朝練を終え、僕はトレーナー室に帰ってきた。先日自主練について聞かれ、最近はもっぱら朝に走ってると伝えた所……
「えっ朝?ソレもこんな時間に?」
「はい、寮長にも早朝の外出開始時間は確認してるので大丈夫ですが何か気になる所が?」
「そうなんだ、いやねただ最近はもうかなり冷え込んでる筈だから大丈夫かなって」
「えぇまぁ実際冷え込みますね、ですので運動中の防寒対策きちんと用意して臨んでます」
「そっか、だけどソレでもかなり寒いと思うし……」
「トレーナーさん?」
「あっそうだ!俺もビリーヴの自主練に付き合っていいかな!」
最初は『それじゃ自主練にならないんじゃ……』とか、『そもそもトレーナーさんのプライベート時間を貰う訳には』とか説得を試みたけれど結局此方が折れ、自主練が終わったらトレーナー室でゆっくりさせて貰う様になった。
「はい、暖かい飲み物用意しといたから飲んで」
「ありがとうございます、ん?」
「どうしかした?」
「あっいえ、何でもないです。いただきます……ゆずの香りが落ち着きますね」
「はちみつゆず茶、キヨミさんに教わってね。ビタミン豊富で風邪予防にも良いってゆずシロップもたくさん頂いちゃったんだ」
「そうだったんですかどうりで飲んだ事ある味だと」
僕はゆず茶をゆっくり、熱を体に馴染ませるように飲み干しマグカップを机に置きカバンからある物を取り出す。
「ところでトレーナーさん、御手を差し出してもらってもいいですか?」
「手?いいけど、どうしたの?」
僕は差し出されたトレーナーさんの手にソッと触れ、少しだけ撫で回す。
「やっぱり」
「やっぱり?」
「トレーナーさんの手、すっごく乾燥してカサカサです。これじゃあその内肌が何かの拍子に裂けてしまいますよ」
僕は先程カバンから出したチューブから、ハンドクリームを出しトレーナーさんの両手に塗った。
「ちょちょっと、流石にそこまでやって貰わなくても」
「じゃあ何でトレーナーさんは来る前にハンドクリーム塗って来なかったんですか?」
「あー少し、めんどくさかったというか……男で一々ハンドクリームとかするのもなぁとか思ったり思わなかったり……」
「………………」
「……次からは気をつけます」
「その言葉が聞けて良かったです」
僕は引き続きトレーナーさんの手にハンドクリームがよく馴染むように親指でハンドクリームを伸ばしてながら塗っていた。
「本当に丁寧にやってくれるね、ありがとうビリーヴ」
「当然です、コレは大切な貴方の手なんですよ。僕達の行き先は僕達で決めます、けれど僕の指針は貴方が指差して貰わないとなんですから」
僕はハンドクリームを塗るのを止め、トレーナーさんの指と僕の指を絡め合い握り合う。
「僕の事大切に思ってくれるのは分かりますし十分伝わってます、ですので少し位は自分自身にも気配りを回してくれたらなって思います」
「ぜっ善処はする」
「してください」
僕は指を絡めたままトレーナーさんを引き寄せ、指一本あるかないかの距離でにらめっこを始めた。
「いやっその」
「……………………」
「わっ分かった!分かったから少し離れてくれ、この距離は流石に気外しさが勝つ」
「ふふっ良いですよ」
この人は本当に顔によく出る人だ、あの紅潮とした表情を暖房のせいと流せるほど鈍感じゃない。
「手は離してはくれないのね」
「もう少しだけ、もう少しだけトレーナーさんの時間をください」
「お易い御用だよ、ビリーヴ」