闘士は神ゲーに何を求めるか   作:インビジブルです男

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うわー衝動書き。
どうもインビジブルラミィです。
ちゃんと他作品も進めるので、どうか気長に待っててくださいな。


1章
PはPrologue(始まり)のP


「よし、今日こそは何も殴らずに探索するぞ。」

 

ログイン直後、砂埃が舞う荒野で大道 昇(だいどう のぼる)――プレイヤーネーム《ネバー》は大きく伸びをした。

金髪に青い目をした身長190cm程のそのアバターは、見ているだけで威圧感を与える。

彼がプレイしているゲームは「シャングリラ・フロンティア」という、去年の春頃に発売された超人気フルダイブ型MMORPGだ。

中世レベルの文明にSF要素を落とし込んだゲームであり、プレイヤーは開拓者となりその世界を自由に探索する...というのが特色だ。

 

昇の生活は、昼にプロボクシングの大会に出たり、トレーニングをしたり、夜は趣味であるゲームと仮面ライダー鑑賞を行うというもので、ゲームでは本職のプロボクサーとしての経験をフルに活用して、ジョブに拳士 を設定して敵と戦っている。

 

「さてと、今日は何処に行こうかね。昨日はあの無駄に逃げ足の速いクソ(プレイヤーキラー)をぶっ飛ばすのに躍起になってこんな意味わからん所まで来ちまったし。」

 

彼には許せないものがある。

それは弱者を虐げる者、そして無意味なPKを行う輩だ。

ネバーはエネミーを倒す事は当然のこと、目に映ったPKをひたすらに殴り倒すことで、プレイ時間たったの1週間でレベル34に到達した。

 

「ようやく俺の『冒険』が始まるな。今まではPK殺しの成り行き的な感じだったが、今回は違うぜ。」

 

そう言って彼は何も無い荒野の果てを目指していく。

傍から見れば愚行であり、経験値もドロップも少ないため、誰も行かない方向。

それでもネバーは、ただ足の向く方へ、そして勘が「何かありそう!」と騒ぐ方向へただただ歩く。

 

荒野は乾いた風が吹き抜け、草木すらほとんどない。

足元に広がるのは、ひび割れた地面と砂交じりの荒涼。

NPCはおろか、プレイヤーすらいない何も無いエリア――のはずだった。

 

「マップにも何も記されてねえし、モブの気配も無い...最高じゃねえか!まさに俺だけの空間って感じだ。」

 

彼の感性は普通の人とはズレているのだ。

ネバーはニヤリと笑い、風の匂いを嗅ぐように顔を上げた。

 

「こういう人が来ねえ場所に、俺の冒険があるんだろうが!!」

 

彼は戦闘狂であるのと同時に、本質的に探究者であった。

未知へのワクワク感、何かを見つけるあの一瞬の興奮――そういうものに強く惹かれる性質。

 

このゲームには、“公式が明言していないもの”やたら多い。

攻略サイトにも載っていないものもある、『ユニーク』というものだ。

 

殴って、勝って、興奮するのも好きだが、そういう場所に足を踏み入れる瞬間も嫌いじゃない。

それが彼、大道 昇なのだ。

 

そして数分歩いたそのとき。

 

――踏み込んだ地面が、音を立てて崩れた。

 

「おっ...と...?」

 

反射的に跳び退くが、乾いた地面はそのまま崩落し、砂煙が上がる。

砂地の下、岩盤に埋もれるようにして、赤い金属光沢を帯びた“何か”が顔を覗かせていた。

 

「鉱脈か...?いや、この雰囲気違うな...さてはユニークだな!?」

 

そこにあったのは、26本のメモリとL字の何かが付いたベルトのようなものであった。

強化形態

  • エターナルファング(Wのファング)
  • エターナルハザード(ビルド的暴走)
  • エターナルコラプサー(ブラックホール!)
  • エターナルヴォイド(バフ打消)
  • エターナルアポカリプス(災厄)
  • エターナルシャドー(隠密)
  • エターナルクロニクル(絶版おじさん)
  • エターナルプロミネンス(太陽)
  • エターナルホライゾン(始まりと終わり)
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