僕のヒーローアカデミア 憧れと夢   作:神炎

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梓菜の過去を少しお見せしました
ここからは本編通りならヒロアカ第1話の話です
それではお読み頂きますよう







緑谷出久:オリジン!梓菜という人間の──

あれから月日が流れ、中学3年

梓菜はいつも通りに過ごしていた

今は登校中、桜が舞散って綺麗な空模様

だが少し先に人集りがあった

 

「……事件か?」

 

気になった梓菜は人が集まっているその場に近づく

周りを見てみるとスーツを着たサラリーマン

学生服を着ている者

普段着でいる者もいた

梓菜は人混みを掻き分け前へ進み見える所まで歩いていった

 

「敵か…毎度毎度飽きないな本当に」

 

一般男性「君学生か?」

 

「ええ。この人混みが見えたので気になって、また敵ですか。なんの事件です?」

 

一般男性「万引きと聞いたな。それも身体を大きくする個性持ちの」

 

「もうちょい活用があっただろうに…はぁ。まあ俺には関係ねぇけど」

 

一般男性「辛口だね」

 

「まあ敵ですし……辛口にもなりますよ(まあ内心そんな事してるんならハロワ行けってんだ)」

 

梓菜の内心はかなり辛口である

今敵と退治しているのはシンリンカムイというヒーローが戦っている

身体が木で出来ていて、木に関する事は基本出来るらしい

木に関する事ってなんだよ

まあ成長させて相手を拘束する戦法だったり色々活用方法はある

そんな様子を見てると

 

?「敵が出たの……あっ!シンリンカムイだ」

 

モサモサ緑髪の少年がいた

そう…緑谷出久だ

 

「緑谷か。通常運転だな」

 

緑谷「梓菜くんおはよう!そんな事ないよ、色々ヒーローの知識あるけど凄い人達に比べたら」

 

「何と比べようとしてんだよ」

 

相変わらずのヒーローオタクだ

緑谷出久──幼少期からヒーローに憧れを抱き、ヒーローが大好きな少年

彼が気になったり好きになったヒーローには分析ノートに書き留めているという

それも今じゃかなりの数らしい

だが、彼には悩みの種があった

今の時代には珍しい無個性の人間なのだ

幼少期の時から、からかわれていた

その筆頭と言ってもいい人物が彼が蔑称で呼んでいる人物

【かっちゃん】だ

 

「けどあのシンリンカムイ、相手がかなりでかいのによく食らいつくな。拘束技が多い奴ってあまり積極的に戦わねぇよな」

 

緑谷「本来はそうだね。それでも敵に立ち向かって行く姿は凄いよ」

 

「お前、ヒーローの事になると熱く語るよな。まあ俺は嫌いじゃねぇけど」

 

緑谷「梓菜くんもだろ?周りの人達とはかなり変わった個性なのに強い人達に立ち向かっていくの」

 

「まあ、別に正義のヒーローだって言いふらして行くわけじゃねぇけど、見過ごせねえからよ。そういう性分だし、仕方ねぇよ。昔からなんだからよ」

 

その後、シンリンカムイは敵にトドメをさす為攻撃をする

だが、その直前に横入りが

新人ヒーローのマウントレディがドロップキックを食らわせ敵鎮圧

まあその時に周りの奴(変態共)らがカメラを手に撮っていた

傍から見てるけどお前ら怖ぇよ

鎮圧した現場を後に俺と緑谷は学校に急いで行った

 

────────────────────────

 

担任「──て事で、そろそろ受験が迫る頃になった。みんなには進路希望を」

 

周りのクラスメイトらは個性を発動した

はぁ……本当にこいつらボンクラ過ぎねぇか?本当に

 

担任「みんなヒーロー志望だよね」

 

クラスメイトほぼ全員「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」

 

うるせぇまじで

俺はほんと懲りねぇなと顔で見ていた

緑谷は黙りしている

ツンツン頭の奴は、眼中に無い顔をしていた

 

?「センセー、全員じゃねぇよ。俺をこいつらと一緒にすんなよ」

 

爆豪勝己

緑谷と一緒に学年に上がった幼馴染だ

一応幼稚園の時に俺も同じだったんだが、なんと小6まで気づかなかったらしい

まあ俺は別にいいが

ちなみに爆豪は緑谷同様俺に対しても友好的ではない

 

爆豪「俺は【雄英】行くんだぜ」

 

「(相変わらずの傲慢だな。ちったぁその性格治せよな)声を貼るのもいいが、あんま油断すんなよ爆豪。足元掬われっぞ?」

 

爆豪「あァ?お前が言える口かよ。俺が掬われる訳ねぇだろうが」

 

「どうだかな。お前の性格じゃあ掬われても仕方ねぇんじゃねぇの。お前だし」

 

爆豪「デクは言わずもがなだが、テメェもテメェだ!」

 

担任「そう言えば緑谷と赤羅も雄英志望だったな」

 

爆豪「あァ?」

 

先生、それ今言ったら拗れんの分かってんのかよ

もうちょい考えてくれ

 

爆豪「デクとテメェが雄英?無個性のテメェらがか?」

 

「俺はともかく、緑谷にそれはねぇんじゃねぇか?幼馴染だろお前らは。ちったぁ考えて言えよ」

 

爆豪「本当の事だろうが」

 

そんな事を言い合ってはいたが時間が無くなると思い俺から話を終わらせるように促しホームルームが終わった

 

 

 

放課後

 

「緑谷、今日どうする?」

 

緑谷「梓菜くん、今日は」

 

爆豪「待てよ梓菜、デク」

 

「なんだ。話し終わったろ」

 

爆豪「何勝手に終わらせてんだァ?」

 

「てめぇが何言おうとも進学先にとやかく言う事はねぇだろ。それに目指しても無駄ってあの言い方、訂正しろ」

 

爆豪「訂正も何も、実際無個性のてめぇらが何になれるってんだ」

 

「その発言は流石にすぎるぞ爆豪」

 

緑谷「そ…そうだよかっちゃん。そんなの…わ……分からないじゃないか」

 

「それに今じゃあ個性なくても受けれる。無個性だって合格出来るかもだろ」

 

そう落ち着いて爆豪に話した

でも

 

爆豪「俺はこの学校で唯一の雄英進学者って泊を付けたいんだよ。だから雄英、受けんなナード君、梓菜」

 

「お前に決める権利はねぇ。そんな理由ではいじゃあ受けませんてなるわけねぇだろ」

 

爆豪「なら個性発現する様に願ってな。そうだな、来世に個性得られる様信じてワンチャンダイブとかな」

 

そういい緑谷のノートを爆破させ外に放り投げた

そのノートは朝緑谷がつけていたヒーローノートだった

梓菜は知っている、緑谷が大事に持っている事を

 

「おい!やりすぎだ」

 

緑谷「いいよ梓菜くん!…気にしないで」

 

「っ…けどお前」

 

その後爆豪は友人と下校した

梓菜と緑谷はノートを拾いに行き、少し話した後に解散した

梓菜は思う

何故昔からの幼馴染なのにこうもなるのか…と

緑谷から詳しく聞いていない梓菜はモヤモヤとしながらも下校する事に

 

その後梓菜はというと

 

「(さてと、とりあえず園児から続けてきたコントロールと動き、何とか良くはなってきたけど、正直まだだよな)」

 

梓菜は気のコントロールと武術を今まで学んだ

と言っても気に関しては知識しかない為手探りで身につけた

武術は格闘技の教室に通っている

総合格闘技の

そんな梓菜は雄英を目指している

というのも緑谷にあてられたからだ

彼はヒーローになりたい思いが強く無個性でも雄英を目指していた

だが、先程の爆豪のした様な事が小学生で起きたのを見てしまいそれから緑谷と爆豪の間の中立に立つ様になった

これが日常となった今、梓菜の中での恒例行事になっていた

そしてその梓菜は何をしているかというと

 

────────────────────────

 

「はぁっ!はぁ!!」

 

人気の無い所でトレーニングをしていた

それも立ち入り禁止の場所で

何故そんな事をしているのかというと

単純に自宅ではやれないからだ

なら施設でやればいいのでは

これもそうもいかない

かなりの費用がかかる為、今の梓菜では金銭的にきついのだ

ちなみに、梓菜は何かある時ように貯金をしている

今やっているのは体幹中心のトレーニング

如何なる状態になっても瞬時に防御・攻撃を行える様に敢えて足場の悪い所でやっていた

 

「ふぅ……今日ここまでだな」

 

梓菜は周りを元の位置に戻し出た

と言っても少しの時間で出来るもの

集中力が切れてもやるのはあまり身につかない

そう知った梓菜は短時間だが身につくものを聞いたり調べたりし、トレーニングをしていた

1人でやっている為やれる事は少ないが

下校をしていた梓菜

すると

 

「(っ?あれは緑谷か?)」

 

緑谷を見つけた梓菜

別れたばかりではあるが、一緒に帰る為に緑谷の元へ向かった

 

「おおい!緑y」

 

ボォン!

 

突然緑谷の後ろでマンホールが勢いよく外れた

 

「っ!?(なんだ?……この気配、敵か!?)」

 

そこから現れたのは流動体の物体

いや、人だ

 

「あれヘドロ?っ!?緑谷!」

 

俺は走った

ヘドロが緑谷を口から入っていくのを見えたからだ

緑谷は足掻こうと引き剥がす

だが、流動体の為剥がせなかった

気を纏わせた拳なら、いけるか?

その時

 

ボォン!

 

またマンホールが勢いよく外れた

 

「また敵か?」

 

だが今度は違った

 

?「HAA!HA!HA!もう大丈夫だ少年。何故って?」

 

そこには誰もが知る

No.1ヒーロー

 

オールマイト「私が来た」

 

オールマイトの姿がそこにあった

 

ヘドロ敵「お…お前!?追いかけてきたのか!」

 

オールマイト「TEXAS SMASH!!」

 

振りぬいたその拳は風圧を放ちヘドロ敵を緑谷から引き離した

だが直線上の先には梓菜が居た

 

「っ!?なんて威力だっ」

 

踏ん張った事で後方へ転ばなかった

オールマイトの拳は風を作る程

これがNo.1ヒーローの実力

 

オールマイト「ふぅ。っ?少年大丈夫かい?」

 

「っ?俺ですか?」

 

オールマイト「ああ。直線上に居たみたいだから怪我は無いかと思ってね」

 

「俺はいいです。それよりそいつ、見る限り流動体。どうするんです?」

 

オールマイト「それなら心配ない!ここにからのペットボトルがある。こん中に詰める!」

 

「そん中に?」

 

いや!2Lのペットボトルだぞ!?

えっもしかして飲んだの!?飲み干したの!?

梓菜は2Lのペットボトル2本、計4Lのペットボトルを飲んだのかと内心驚いていた

 

「なら1本貸してください。手伝うんで」

 

オールマイト「すまないね」

 

そうはかからずヘドロ敵をペットボトルに詰め終えた

 

「てか大丈夫か?のびてるし」

 

オールマイト「この子は君の友人なのかい?」

 

「ええ、小学生からの付き合いで」

 

オールマイト「そうか。それは済まない事をしたね」

 

「いいですよ。まあこいつがオールマイト見たら失神しそうだけどな」

 

オールマイト「この少年は私のファンなのかい?」

 

「そうですよ。それもヒーローオタクのオールマイト推しのね」

 

オールマイト「そうか。っ?それはこの少年のかい?」

 

「ええ。襲われた時に落としたのか?」

 

オールマイト「ならば!このノートにサインしておこう!迷惑をかけたお詫びとして」

 

「してやってください。喜ぶと思うんで」

 

オールマイトは緑谷の持っていたヒーローノートにサインをした

こんな事滅多にねぇだろうしな

良かったな緑谷

サインをしたオールマイトは緑谷の頬を叩いた

のびた緑谷を起こす為に

 

緑谷「……っえっ?…えっ!?オ…オオールマイト!?」

 

「落ち着け緑谷」

 

緑谷「え!?梓菜くんも!?確かあの後別れて」

 

「用事が終わって帰りに見かけてな。そしたら敵に襲われてるの見たから助けに行ったらオールマイトが来てよ」

 

緑谷「そうなのぉ!?あっ!ありがとうございますオールマイト!」

 

オールマイト「いいさ。ヒーローとして当然の事をしたまでだ」

 

緑谷「あっ…ノート…あった」

 

緑谷はノートを拾い、ページを捲った

オールマイトが書いたサインを緑谷は見た

 

緑谷「オールマイトのサイン!?か…家宝にします」

 

オールマイト「では、私はこれで。テレビの中でまた会おう」

 

屈伸をオールマイトはした

まさか跳ぶの

すると緑谷が

 

緑谷「待って!オールマイト」

 

オールマイト「待てない。すまないが私も忙しい、ここでバイバイ」

 

緑谷「オールマイトに聞きたい事があって」

 

オールマイト「ヒーローは一分一秒をあらそう。それでは!」

 

まあヒーローそうだよな

それもNo.1ヒーローのオールマイトなら尚更だし、俺らも帰るか

梓菜はそう思った

オールマイトは十分ほぐした後、跳躍し去った

でも

 

「緑谷、俺らも帰るk……っ!?緑谷!いねぇ!?」

 

そこに緑谷が居なかった

周りを見渡した梓菜

まさかと思いオールマイトの跳んで行った方を見た

 

「まじか…オタク過ぎるぜ……緑谷」

 

オールマイトもいるし、任せるか

普通なら追いはしない

しがみついてまで憧れを追うなんて

だが、緑谷出久は違う

彼は個性持ちではない

無個性だからこそ、踏み出せるものもあるのだろう

だが、現実は非情

無個性が──力の無いものがヒーローになるというのは無謀にも程があるのだから

だけど、例外は必ずある

 

少し心配な梓菜

だが、オールマイトと一緒にいるという事を考えて任せてもいいかと考えるのをやめた

14年、梓菜が転生してあれから14年が経った

梓菜としては2度目の人生であり学生生活

それもファンタジー有りの

何故生まれ変わるのではなく、転生なのか

今日まで疑問が残っている梓菜

 

「さっさと帰って買いもん行こ。今日俺が当番だし」

 

梓菜はそれなりに料理が出来る

流石に凝った物やレストランの様な料理は作る事は出来ないが

実は梓菜、両親がIT系についており家にいない事が多い

では、コンビニ等のご飯を買えばいいと思う

そうもいかない

梓菜には兄妹がいる為料理をするしかないのだ

妹は梓菜と同い年14歳だ

別クラスにいる為家と学校共に会う事がある

妹は梓菜と違い個性持ち

無個性の梓菜に対してだが、かなり良好

なんなら世話を焼く程

その為昔から梓菜はかなりギリギリな修行をしているのを見ている為、危ない事であれば止めてくる事がある

周りからしてみたらしっかりとした妹なのだ

因みに、梓菜の妹は全学年1位の学力であり上位に入る程の運動神経の持ち主

その為、梓菜にとっては自慢の妹である

梓菜に関しては、運動神経はダントツ

成績は上の中

良い方ではあるだが、全学年では真ん中より少し上

平均である

 

家庭的な梓菜だが、嫌いな事がある

それは

 

ボォォン!

 

「っ!?爆発!?敵がまた出たのか?」

 

気になった梓菜は探った

すると

 

「これ、さっきのヘドロの気。オールマイトが取り逃したのか。いや……まさか緑谷の安全を考慮した事で、落として……っ!」

 

梓菜は推測でしかない考えを持ったままヘドロ敵のいる通りへ急いで向かっていった

 

 

 

────────────────────────

 

Side 緑谷

 

「はぁ……本当、何やってんだよ僕は」

 

僕はオールマイトに聞きたい事があって、思わず彼の足に無意識にしがみついていた

オールマイトは僕に怪我を負わせない様に、安全な所に着地してくれた

けど

 

十数分前

 

オールマイトに聞きたい事あったからって無茶しちゃった

 

オールマイト「全く、私のファンなのは良いが危険な事はしない事。それじゃあ私はマジでこれで」

 

「待って!」

 

オールマイト「No!待たない」

 

オールマイトは屈伸し、再び跳躍する準備をしていた

聞かなきゃ、言え!言うんだ緑谷出久!

 

「───────ヒーローは出来ますか?」

 

するとオールマイトは歩みを止める

 

「個性の無い人間でも、貴方の様になれますか!」

 

それは幼い頃に思い知らされた現実

齢4歳で診断されたのは

【無個性】

その時、僕はどうやってもヒーローにはなれないんだと思った

診断されたその夜、僕はいつもの様に多くを助けたオールマイトの動画を見ていた

 

幼児緑谷『お母さん、どんな人でも笑顔で助けるんだよ』

 

泣きながら言っていたのを今でも覚えてる

その時お母さんが僕を抱きしめて

 

引子『ごめんね出久。ごめんね』

 

違うんだお母さん

僕が本当は言って欲しかったのは

 

オールマイト「……無個性…っ」

 

「昔から貴方に憧れてて…でも無個性で。1度諦めようとして」

 

諦めたが正しい

だからヒーローオタクとなった

それが僕、緑谷出久という人間だ

 

「何者にも恐れ知らずで、笑顔で助ける、貴方の様な最高のヒーローに!」

 

オールマイトの方をもう一度向いた

だが

 

シュュュ…

 

オールマイト「……………」

 

「だぁぁぁぁ?(誰ェェェ!?)」

 

骸骨っぽい人が

えっ!?オールマイト何処に!?

 

「誰ですか!?」

 

オールマイト「オールマイトさ少年」

 

オールマイト

今話している人が……嘘だ

 

「う……嘘だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

 

そんな、目の前にいるのオールマイトだなんて

 

オールマイト「はぁ……見られたのなら仕方ないか。少年、これから話すのは他言無用でな」

 

そう言うとオールマイトは左横腹を見せる様服をめくった

そこには

 

「えっ……」

 

なんて傷なんだ

それも重々しい

 

オールマイト「この怪我は5年前の戦いの後に出来てね。度重なるリハビリと治療を行い、後遺症になってね。今では活動時間が3時間しか持たなくなったんだ」

 

「5年前って、確か毒々チェーンソーの」

 

オールマイト「よく知ってるね。だが、あんなチンピラ程度私は負けんさ」

 

拳を作り強く握った

 

オールマイト「これは世間には公表していない。私がしないでくれと頼んだんだ」

 

公表していない

オールマイトはそれを背負って戦っていたのか

 

オールマイト「ヒーローはいつだって命懸けだよ。個性が無くても成り立つなんて、言えないな」

 

分かってた

分かっていたんだ

無個性がヒーローを目指すなんて

 

オールマイト「人助けなら、何もヒーローだけじゃない。敵受け取りって言われているが警察も立派な職業だ」

 

オールマイトは屋上に行き来出来る扉を開ける

 

オールマイト「憧れを持つのは何も悪い事じゃない。だが、相応の現実を見なくてはな」

 

 

十数分後

 

オールマイトと別れた僕

けどその後商店街の所で爆発が起きていた

行こうとはしたが止めた

僕に何が出来るのか

そう思っていた

でも

 

「えっ……」

 

ここは爆発があった所の

おいおい嘘だろ、いつもの癖で来たってか

人混みを掻き分けていく

 

「(止めとけって、見たって嫌な思いするだけだぞ)」

 

原因になっている場所まで見えた

そこには

 

「(っ!?あの敵!?なんでここに!オールマイトは?取り逃した?)あっ!」

 

そうではなかった

原因は緑谷出久にあった

 

「(僕の……せいだ)」

 

オールマイトに聞きたいことがあった

それを聞く為にしがみついた

だから、捕まえた敵を手放してしまう

それもいち一般人が

だが、無個性でヒーローの資格の無い自分が何が出来るのか

どうやらヘドロ敵に捕まってる人はかなりの時間耐えてるみたいだ

 

「(あの敵に長い時間耐えてるのか!?僕なんてものの十数秒で死を覚悟したのに)」

 

凄い…かなりいい個性を持った人なのだろう

僕なんて、オールマイトの邪魔をして悪化させてる

かっちゃんの言う通り…諦めてた方が

その時、緑谷はヘドロ敵のいる方を見た

そこには

 

 

 

 

 

爆豪「うっ…っ!」

 

気づいたら緑谷は人混みを掻き分け、走っていった

 

 

────────────────────────

 

Side out

 

緑谷が飛び出す2分前

爆発現場に向かっている梓菜

状況はかなり悪いと踏んでいる梓菜にとっては焦る気持ちがあった

とは言っても何が出来る訳ではない

梓菜はまだ中学生

それにヒーロー免許も持っていない

もし、敵と戦うとなれば、例え無個性の梓菜でも罰則を受ける

何も出来ない憤りを募らせていた

すると、梓菜は現場に着いた

梓菜は人混みが凄く建物の上に跳び乗った

 

「被害はかなりのものか。ヒーローは……ヘドロ相手に苦戦ね。けどなんで何もしねぇんだよ」

 

不思議に思っていた

例え不利な個性でも、ヒーローは立ち向かう

そう聞かされてる

でも今はどうだろうか

捕まっている子を有利な個性持ちが来るまで立ち往生

これが、ヒーローなのか?

個性相性が悪いから何も出来ない

そんなんでヒーローって言えるのか?

その時!

 

「っ!?緑谷!?」

 

人混みから飛び出して行った人影

それはまさかの緑谷だった

何故緑谷が?

まさかヘドロ敵に向かって?

でも何故そんな事を

理由無く行動する様な奴では無いと菜梓は知っていた

なら何故か

ヘドロ敵をもう一度見た

そこにはまさかの

 

「爆豪が囚われてんのか!?」

 

緑谷は爆豪を救う為に走ったのだ

無個性である緑谷がだ

だが、相手は流動体

掴める筈がない

諦めてしまう

そう思っていた

 

 

 

ほんの数秒前までは

 

「緑谷!!!爆豪!!!」

 

ズドォン!

 

ヘドロ敵「いっ!?」

 

ヘドロ敵は仰け反った

 

緑谷「梓菜くん!?」

 

爆豪「梓菜…てめぇ…」

 

「緑谷、お前は下がれ。爆豪、後で話は聞いてやる。だから今は黙って待ってろ」

 

梓菜は緑谷を後ろに下がる様に指示

爆豪を助ける為に動く事にした

 

「さっきぶりだなヘドロ野郎」

 

ヘドロ敵「お前は……っ!Mサイズのガキの近くにいた」

 

「覚えてもらって光栄だな。けど、もう話は終わりだ!」

 

梓菜は右拳を握り締めヘドロ敵に殴りつけに行った

 

ヘドロ敵「無駄だ!俺の身体は流動体、物理攻撃は全部無駄なんd」

 

「オラァ!」

 

重々しい一撃がヘドロ敵の身体にぶつけた

流動体に物理攻撃は効かない

それは誰でも分かる事

普通であれば

 

ヘドロ敵「ごっ!?」

 

爆豪を拘束していた身体は力を緩ませ救出する事に成功した

 

爆豪「ごほっ!ごほっ!?」

 

ヘドロ敵「なっ…なんで物理が聞いてんだよぉ」

 

「お前に教えるかよ」

 

ヘドロ敵「こ…このガキがァァァァァ!」

 

両サイドからの攻撃

いかに身体能力が高い梓菜でも同時攻撃は捌けない

流石の梓菜でも

 

「(不味いな。どっちをとっても致命傷負うかもな。けど、こいつらを救えたんならそれはそれで)」

 

梓菜は左側の攻撃を捌く事に

 

ヘドロ敵「シネェガキィィ!!」

 

反対側の攻撃が来る!

ガシッ!

事はなかった

 

オールマイト「まさか、人に諭した事を実践しないとは、ヒーローとして不甲斐ないな!」

 

「っ……オールマイト。っ!くぅあ!!」

 

梓菜とオールマイトは受け止めた攻撃を吹き飛ばす

 

「血ぃ出てっけど、いけんのか?オールマイト」

 

オールマイト「こんなもの大した事じゃないさ。それに君も下がりたまえ。後は私g」

 

「大事な友人を殺されかけたんだ。譲れるかよ」

 

梓菜の周りに強い風が吹いた

それを真近で感じたオールマイトは

 

オールマイト「(っ!?なんだこの圧は。この子が今出したのか?それにしては……。いかん!今は敵に集中だ)ならば共にやるぞ」

 

「はぁぁぁぁ!!」

 

梓菜とオールマイトはお互いの拳に力を込める

そして!

 

オールマイト「DETROIT!」

 

「はぁぁぁぁぁ!!」

 

オールマイト「SMASH!!」

 

「くたばれぇぇ!!!!」

 

同時にヘドロ敵に拳を放つ

すると強風が起こり目の前で竜巻が発生

晴れていた天気が曇り雨雲を発生させ天候を変えてしまった

 

「こんなもんか」

 

その後梓菜達はというと

まずオールマイトはメディアから取材を受けていた

爆豪はというとプロヒーローから賞賛

対して梓菜と緑谷はデステゴロからの指摘を受けていた

 

デステゴロ「結果的には良かったものの、君達が飛び出して行く必要はなかったんだ。今後は気をつけてくれ」

 

緑谷は「はい」と返事をした

けどプロヒーロー・デステゴロの発言に梓菜は

 

「じゃあなんであん時あんたらが助けに行かなかったんだ?」

 

デステゴロ「っ!それは対処出来る個性を持ったヒーローを待っていたからで」

 

「それで囚われてた奴が死んだらどうしてたんだよ。それってよ、敵となんも変わんねぇよ。あんたらよりこいつの方がよっぽどヒーローだよ。プロヒーロー名乗ってんなら相手の相性が悪いからって言い訳してんじゃねぇよ!あんたらを頼ってくる奴らの気持ち考えた事あんのか?」

 

デステゴロ「っ!?」

 

「はぁ……緑谷。俺は先に帰る」

 

今のヒーローを好きになれない理由がこれだった

ヒーローとは言っているが、価値観だったり立場が違えば敵にもなる

まさに表裏一体

何が正しいのか何が間違いなのか、曖昧になる

どの時代も世界も同じなのだと梓菜は思った

 

 

────────────────────────

 

時間は夕方

今日は濃厚な一日を経験した

敵との遭遇

助けに来たオールマイト

爆豪が敵に囚われ救出

普通なら有り得ない事が今日起こった

梓菜は爆豪が来るのを待っている最中

爆豪は根は良い奴なのは梓菜も理解している

だが、言動や行動がそれをかき消してしまう

何とも残念でならない梓菜

すると

 

「来たか……かなり賞賛されたな爆豪」

 

爆豪「ンな事どぉでもいい。てめぇ隠してたのか?」

 

「前から言ってた筈だ。俺の力は個性じゃねぇ別の力だと」

 

爆豪「ンなもんある訳ねぇだろうが!個性以外の力だと?人をおちょくるのもいい加減にしろやァ」

 

「下に見られてるからって事実から背けるのは違ぇだろ爆豪」

 

爆豪「心底逆撫でするてめぇが気に入らねぇ」

 

「それは結構、俺は興味無い」

 

爆豪「っ!!梓菜ァァ!!」

 

右の大振り

爆豪がいつも初めに取る行動

梓菜には分かっていた

左手で受け流し合気道で爆豪を投げた

 

爆豪「がッ!?」

 

「頭冷やせ。そんなんじゃなヒーローすら慣れねぇよお前は」

 

梓菜は爆豪との話を切り上げ離れる

が──

 

爆豪「梓菜ァァ!俺はてめェを認めねェ!!デクもだ!!弱ぇ癖に上に立とうとしてるてめェらをぜってぇ認めねェ!!!」

 

周囲に響く爆豪の叫びは日が沈むかの様に梓菜にとってはたわいも無い発言だった

そしてこの瞬間、緑谷出久はオールマイトと再び出会い、緑谷出久にとって巨大な使命を持つ事を爆豪──梓菜も、真実を知るまで予想出来なかった

 

 

 

 

 

 

 




いつもの日常が起きる中、梓菜は緑谷と爆豪の間に入る
いつもの事をしていつもの様にする
だが、オールマイトとの出会いが緑谷や爆豪、そして梓菜の運命に大きく動かされる


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