憧憬の彼方にて   作:お前はトリコ?

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※今回は繋ぎ回なので短いです。


三文芝居(グランギニョル)

 

”…………!?待って、君は──!!”

 

「テメッ、待ちやがれぇええええッッ!!!!」

 

「けひゃっ、きえええええええええッ!!!!」

 

どうも、一般通過転生者です(七敗)

 

ということでゲマトリアの拠点(アジト)に繋がるゲートへの戦略的撤退RTA、はーじまーるよー。

 

今回走っていくのは、この古聖堂の地下エリアから地上にあるゲートの入口前までのルート。目指すは無論、ゲマトリア陣営でのハッピーエンド。後ろの追っ手二人に捕まらないように逃げ続け、無事に拠点(アジト)まで逃げ帰ることで称号『異次元の逃亡者』を最速で取得するチャートになります。

 

レギュレーション?そんなもんねーから!!!

 

タイマーストップはゲートを潜った瞬間とします。そしてバグやチート(グリッチ)は当然モリモリ、セーブの使用もありでお送りさせていただきマンモス。

 

では、よーいスタート。

 

──シュンッ。

 

「はぁ!?アイツ、どこに消えやがった!!」

 

「……見失ったか」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

──スタッ。

 

はい、タイマーストップ。

はたして、記録は──

 

00:00:15

 

はい、なんと記録は15秒。新記録です!

えー、完走した感想ですが──特にありません。本当に逃げただけなんで感想を求められても、ね。ということでまた次回、お会いしましょう。

 

もうやりたかねぇけど……(ボソッ

 

それでは、バイバi

 

「おや、もう用事はお済みになられたので?」

 

……ああ、黒服さん。ただいま帰りました。

ええ、マエストロさんは済んだみたいですよ。ええ……マエストロさんの用事はね。

 

「……ふむ。その様子から察するに、やはり彼処にマダムの姿は無かったと見えますが」

 

言ってくれるな、黒服さん……。

 

畜生、忌々しくも運の良い複眼BBAめ……!

今度、遭遇したら八百八十八つ裂きにしてやる。

 

「クックック……ええ、期待していますよ。ですが、そうですね。マダムが居る可能性のある場所となると、残りの候補はかなり絞られてきます。現状、一番可能性の高い候補ですが──」

 

──【バシリカの至聖所】

 

そこにベアトリーチェは居るだろうね。

 

確かに彼の読みは当たっている。

 

それに彼女は今、儀式の完遂のために必要な贄──ロイヤルブラッドに飢えている。それを追わんと背中を見せたその瞬間こそが、ベアトリーチェを捕らえる最高の狙い目にして最大の勝機。

 

ああ、逃亡するアリウススクワッド──特にロイヤルブラッドである秤アツコを追わせるなんて真似はさせませんよ。そうなる前に今度こそ、ベアトリーチェを面白いオブジェに変えてやるので。

 

「──それに、マダムの格付けも既に終了しています。この物語における彼女は、既に先生の敵対者となることさえ叶いません。その資格すらも『そうなる前』に剥奪されていますので。もはやこれまでの所業も、そしてこれからの彼女の行いでさえ──それは『知らなくてもよいもの』に格下げされた……。つまり、今や彼女は完全にただの『舞台装置(マクガフィン)』へと堕ちているのですよ」

 

「まあ、そういうこった!」

 

……マジか。

 

たしか原作では先生との対決で破れた後に、彼女は『舞台装置(マクガフィン)』に成り下がるはずだったんだけど……哀れなり、ベアトリーチェ。

この世界においては、そうなる以前から既にただの『舞台装置(マクガフィン)』に成り下がっていたとは。

 

しっかし、そうなると何が原因なんだろうか。

 

うーん……。

 

……………………???

 

……そういや居たんだな、ゴルコンダ(&デカルコマニー)。自然と会話に入ってくるから、すっかり違和感なんて忘れきっていたぞ。……いや、ごめん嘘です。気づいてはいたけど──なかなかどうして、貴方達の存在には触れづらかったので。

 

「……しかし、残念だ」

 

……おや?マエストロさん。

何時(いつ)の間に──して、何が残念なんですか?

 

「──彼女、ベアトリーチェについてだ。(みな)も周知しているとは思うが、私と彼女は互いの芸術性や方向性の違い(ゆえ)、何かと反りが合わないことが多かったが……その実、彼女の手腕に関しては高く評価していた。彼女の合理的な物事の進め方には深く敬意を抱いていたのだが……」

 

彼女が『色彩』を呼び込む可能性がある以上、ゲマトリアから排除せざるを得なくなったと。

 

「……ああ、実に惜しいと思っている」

 

反りが合わないものの、彼なりに一応は彼女へ敬意は持っていたと。なるほどねぇ。

 

「それではゲートの調整が完了次第、バシリカへと空間を繋げます。今回は貴方のみの転送となるので、リソースもそう多く割くことはないでしょう。頼みましたよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……さて、これで役者は揃ったというわけだ。

筋書きはありきたり、それを演ずる役者も凡庸の域を出ない。これでは三文芝居もいいところだが……しかしながら、この物語はそれで良い。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

では、今宵の三文芝居(グランギニョル)をはじめるとしよう。

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