憧憬の彼方にて 作:お前はトリコ?
「……ぐぅっ!?がっ、がァアアアアア!!」
毎度お馴染み、一般通過転生者ですよ(八話目)
本日はね?ゲートで転移した矢先に、バシリカにてベアトリーチェが『色彩』を召喚しようとしていたので急遽、彼女を締め上げております。そんで彼女の首根っこ捕まえて、話し合いを少々。
……はい?
まず、そこに至るまでの経緯が分からないし、何でいきなり彼女を締め上げているような状況になっているのかって?まあ、そうなりますよね。
えーっと、事の発端は数十分前まで遡……って、暴れるなオイ!ただでさえ力加減がムズいのに、暴れられたら誤って首をねじ切っちまうぞ!?
「……貴様、っ……!どこまで私をコケにす、ればァアアアアアアア!?!?」
「マダム……!?」
”……これは……?”
あとさ、何で先生と生徒達がいるんだよ(汗)
先生達がアツコ奪還に動き出すのは、まだ時系列的には先のはずなのに……これは予想外で少し驚いたぞ。まず、明らかに初動が早すぎるし。
……というかアツコさん?貴方、生贄としてベアトリーチェに捕獲される前に先生達と合流していたの??明らかに原作と話が違ぇぞ、おい。
いや、黒服さん達がやけに先生を評価するなって思っていたけど……これは確かに評価されて然るべきかもしれん。もしや
「……ぐぅ、あっ……!」
おっと、忘れるところだった。
にしてもベアおば、もう窒息死しそうだな。
最近のオバハンは軟弱だからいけねぇや。
まぁ楽に死んでもらっても困るし、ひとまずは解放してやるとしよう。……ほいっと。
「……ぐっ、がはっ……おのれェッ……!!
いや、虫けら以前にお前は虫の息やんけ。
……あー、もう。いいや、このまま話を続けるとして……改めて事の経緯をお伝えしましょう。さて、時は今から数十分前まで遡ります──
◇
──アリウス自治区。バシリカの至聖所。
……ほい、到着っと。
ここが至聖所か、テンション上がるぜ(ほじほじ)
自力で転移することも可能だけど、やっぱこっちの移動手段の方が楽でイイね。まあ別に転移するのに特段力は消耗しないんだけどさ、何となく気疲れするというか…………まま、ええわ。
そんで……お?
何やら黒服さんに渡された通信機が反応してるみたいだし、これに応答しないと不味いよな。
……ああ、繋がった?どうも黒服さん、ここまでゲートを繋げてくれて。お陰で助かりましたよ。
「いえ、お気になさらず。……それよりも、事態は一刻を争います。マダムは現在、ロイヤルブラッド捕獲の為にアリウススクワッドへ追っ手を差し向けていることでしょう。ですが同時に、彼女はキヴォトスの外から『色彩』を呼び寄せようと、今は別の『儀式』も並行して
あのオバハン、ヤベェな(戦慄)
自身が高位の存在に至るためとはいえ、『色彩』の力を借りるとか……正気の沙汰じゃねぇ。
それともリスクはデカいけど、私が『崇高』に至れさえすれば、それは些細なことだとでも思っていたのか?だとしたら、とんだモンスターだぜ。
「ええ。事前にアリウスの行動を観察し、事情を察した時は呆れましたよ。どうやらマダムは本当に狂ってしまわれた様子。……しかし、事はそう易々と運ばないでしょう。なぜなら今現在、
……ん?
予想から大きく外れた?
それはいったい、どういうことで──
「……クックック、やはり彼女は素晴らしい。叶うのであれば是非、我々の仲間に──」
いや、話を聞けよ(迫真)
何が予想から外れたんや、答えてクレメンス。
「……簡潔に申し上げますと現在、ロイヤルブラッドはシャーレの先生と行動を共にしています。無論、その傍にはアリウススクワッドの姿も。どうやら、差し向けられた刺客の悉くを退けたようでして……」
……マジで?
「
……なるほどな?
要はあれがヤケを起こす前に抹殺してこいと。
おけおけ、皆まで言うなよ。
任せてくれ、黒服さん。
奴と会敵した瞬間、問答無用で(∴)メツジンメッソーしてやりますよ。
「ええ。何度も言いましたが、貴方には期待していますよ……おっと、それでは時間が来たようなので私はこの辺で。どうかご武運を」
あいよ。
……さて、ようやっと来たな?
「「「…………」」」
おーおー、団体さんでのお越しか。
タイミング的に、俺という侵入者の存在に気づいたベアトリーチェによる差し金と見て良さそうだね。流石はベアトリーチェだ、タヒね()
……………………。
…………はい、もういいかな?
まー、そんなこんなで襲い来る
なあ、ベアトリーチェさんよ?
「…………馬鹿な。万が一にも『儀式』に支障が起こらぬよう、
ああ、わんさか来たとも。しかし、それがどうした?確かにたかが一人を抑え込むには過剰だけど──俺や先生達が相手なら話は変わってくるさ。
あんなので俺を抑え込めると考えたお前の姿はお笑いだったぜ。俺を本気で抑えたきゃ、少なくとも
あと、最低でも覇道神級の「質」は必須条件よ?
「……何が、目的……ぐぅあっ……!?」
目的?目的も何も、命じられただけさ。
ベアトリーチェ、お前はもはや「ゲマトリア」としての資格を喪失した。それもこれも、お前が『色彩』を呼び込もうとさえしなければなぁ?
「……まさか」
そのまさかだよ。
お前は切り捨てられたのさ、そもそものお前が危険因子だったのも原因の一つだが……もはや俺がいる以上は『領地』も必要なくなったのでな。
俺という『
そして──
……おや?ベアトリーチェのようすが……!
「……ぐぅっ……!あ、あの裏切り者どもがァアアアアアアア!!!!」
おめでとう!「ベアトリーチェ」は「ベアトリーチェ(怪物のすがた)」にしんかした!
……それにしても少々、煽りすぎたな。
ま、仕方がねぇか。
──んで、そこで見ている先生と生徒諸君。
俺の声は聞こえているかい?
”……何かな?”
いや、なに少しばかりのお節介だよ。
そっちに被害が及ぶかもしれないから、とりあえず戦闘準備だけはしとくといいよ?向かってくる敵さんは基本的に俺が片付けとくけど……だからといって全部が全部、倒せるわけじゃないし。
「……それを信じると思うのか?」
いいや別に?
信じるとは思っていないし、そもそも俺とゲマトリアの関係を疑うのは至極当然のことだ。
俺、怪しさMAXだし。
……とはいえ信じようが信じまいが、流れ弾は飛ぶか(もしれないか)らさ。一応、忠告として聞き入れておいて損は無いと思うよ。そんじゃ。
”……これが終わったら君のこと、色々と聞かせてもらうからね”
さて、どうだかね(´ー`)
「……お前の」
ん?
「お前のせいでェエエエ!!私の計画がァアアアアアアアアアアアアア!!!!!」
召喚された
なんか
だけど一々、片付けるのも面倒臭いし……うーん。しゃーない、アレを使わせてもらうか。
「…………っ!!」
俺は徐ろに言葉を紡ぎ出す。
それはひたすらに重苦しい気配を纏い、辺り一帯に重厚なまでの死の匂いが漂い始めた。
「……なに、これ……?」
誰が言葉を発したか──。
俺が口上を詠い終わるともに、ゾワッとした異様な感覚が先生と生徒達の全身を覆う。……何か、不吉な予感を感じずにはいられなかったのだ。
そうして発動されたのは唯一無二の死を求むる、ある男の求道を再現せし
その名は──
またの名を、マッキーパンチ──。