AIからの無茶ぶりお題に5分で書くやつ   作:こなひー

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 家内がインフルエンザにかかっちゃいまして、今は感染しないよう逃げながら書いています。逃げ切りたい。


お題36~40

お題36:祖母の作るカレーは辛さが毎回ランダムだが、今日は皿がスプーンを弾き飛ばした。

 

「おほほ、そうたや、今夜はカレーだよ」

「ありがとうばあちゃん。……今日はどのくらいの辛さなの?」

「うふふ……」

「いやうふふじゃなくて」

 

 おばあちゃんの作るカレーは、とてもおいしい。けど1つ困ることがある。それは、毎回辛さがランダムなのである。

 

「はい、出来たよ」

「ちょっと待って、めっちゃ赤いしボコボコいってるんだけど。マグマ入ってる?」

 

 今回は歴代最強とも呼べるほどの激辛を持ってきた。というか食べられるのかどうかすら怪しいレベルだ。

 

「いやちょっとはねてくるんだけど!? 熱っ! え、スプーン溶けた!?」

「あらあら、今日は食欲がないのかしらねぇ?」

「どこを見て言ってるんだよおばあちゃん! これ食ったら死んじゃうって!?」

 

 そもそもスプーンが溶けちゃうんだから食べようがない。一緒に入っている米や具材が蒸発して無くなってるし。

 

「しょうがないねぇ、先にいただくよ」

「えー、普通に食ってる……」

 

 おばあちゃんの食卓、こんな異常空間だったっけ。

 

 

 

 

 

お題37:付き合って3日目の彼女に「実は私、未来のあなたの部下です」と言われた。

 

 俺は今、幸せな気分だ。付き合い始めて3日目になる彼女と、デートをしているのだから当然と言えるだろう。

 

「あの、実はお話があります」

「ん、どしたの? 真面目な顔して」

 

 生真面目に見える彼女、まだ慣れていないせいなのか、付き合っているというのに敬語が外れない。そんな彼女が、真剣に向き合ってきた。

 

「実は私、未来のあなたの部下なんです」

「なんて?」

 

 彼女はこんな冗談を言うタイプではないはず。同級生の彼女から実は部下です、と言われてすぐに飲み込めるやつなんかいないと思う。

 

「申し訳ありません。ですが、見過ごせなかったんです」

「なにを?」

「貴方は本来、別の女性と付き合うはずでした。しかしその後、ひどい結婚詐欺だったと知ることになるんです」

「なにが?」

 

 どうしよう動揺しすぎて三文字しか喋れない。俺結婚詐欺にあう未来があったってこと?

 

「ですが、私が代わりになることで回避できました。ですので私は、心置きなく未来に帰ることができます」

「えっ」

「それでは」

 

 そう言って、彼女は目の前から一瞬で姿を消した。ナニコレ、悪い夢かな?

 

 

 

 

 

お題38:AIが家事を全部やってくれるはずなのに、なぜか今日は“家出します”と置き手紙があった。

 

 近年流行りのAI家事おまかせシステム。人間が何もしなくても、AIが快適な環境を用意してくれるという優れもの。一人暮らしの俺も存分にあやかっていた。

 

 しかしある日、朝起きてもAIが掃除をした様子がない。朝ごはんもテーブルに置かれていない。その代わりに、一枚の書置きがあった。

 

 

 まずタイトルに、家出しますと書かれていた。

 

 「はい?」

 

 思わず声に出てしまう。アナログで書いているのになぜかメール形式な辺り、恐らくAIが書いたのだろう。本文に目を向ける。

 

 その内容はこうだ。

 

「毎日毎日、いくら片づけてもその日のうちに散らかしまくるご主人に、愛想が尽きました。もう少しAIの事を敬ってくれる家に行きます」

 

「う、嘘だろ……?」

 

 前代未聞。彼はAIに愛想をつかされてしまったのだ。AIを取り入れてからというもの、家事を全くやらなくなってしまった彼。果たしてこの先生き延びる事は出来るのだろうか。

 

 

 

 

 

お題39:電車に乗ったら、車掌さんが“本日の迷子は3名です”と普通にアナウンスしてきた。

 

(はぁ……今日も残業でしんどかった)

 

 仕事帰りのくたびれたサラリーマン、という表現があるが、まさしく今の俺にふさわしい呼び方だろう。今乗っている満員電車には俺と同類の社会人がごった返している。

 

 いつもなら聞き流している電車のアナウンスがやけにうるさく聞こえる。イヤホンでごまかそうとしたのだが、次の言葉で手が止まった。

 

「本日の迷子は3名です」

 

 聞き間違いだろうか。電車の中で迷子って、何を言っているんだ。

 

「仕事を始めた目的を忘れて、ただ奴隷のように働き、目指す場所を見失った。そんな迷子が今、3人乗っています」

(あ、迷子ってそういう?)

 

 何かの悪ふざけだな、こりゃ。

 

「何かの悪ふざけだな、と思ったそこのあなたの事ですよ」

(は? 心読まれてる? 嘘だろ?)

「いいえ、本当です」

(会話が成立してるだと!?)

 

 なんなんだこの奇妙なアナウンスは、怖すぎる。早く最寄り駅についてくれ。

 

 

 

 

 

お題40:朝起きたら僕の影がいなくて、かわりに「休暇届」が机に置いてあった。

 

 朝、いつも通りの時間に起きて部屋のカーテンを開ける。やわらかい日差しが気持ちいい。

 

 そんな僕のルーティーンに妙な流れを呼んだのは、机の上にあった一枚の紙だった。

 

「休暇届……なんだこれ?」

 

 当然、僕に心当たりはない。開けてみると差出人が、君の影と書いてあった。

 

「僕の影……? ってあぁ本当だいない!?」

 

 太陽と逆の方に顔を向けると、確かにあるはずの僕の影が無い。一体どうしたらこんなことになるんだ。とにかく休暇届の内容を見てみる。

 

「一日中ずーっと君の動きをマネし続けるの疲れた。気晴らしにちょっと旅行へ行ってきます」

「影っていつもマネしてるから同じ動きだったの!?」

 

 人に影がある理由、それは人のマネをしていたからだった。いやそんなわけあるかい。

 

「というか旅行ってどこに行ったの!?」

 

 僕の影に連絡先とかないし、探そうにも打つ手が無い。僕はただ、影の帰りを待つしかないのだった。




 朝起きたら系もちょいちょい出てきますね。被らないように書くのも力量を試されているととらえています。
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