俺は神の駒らしい ―平和のためにコーディネーターを滅ぼすまで―   作:やわらぎ

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最初はですね、全10話ほどのダイジェストで軽く相談してたんですけどね。
AIさんは、辛い描写が好きなんだろうか?


第4話 「修正力の業火」

 地球連合によるプラントへの宣戦布告は、まるで“世界が決めていた予定”をなぞるように発された。

 

「コズミック・イラ70年2月。地球連合はザフトの武装化と既存条約の破棄を理由に、プラントへ正式に宣戦を布告する」

 

アルテミス要塞の報告官の声が、OC本部の戦略会議室に乾いた音で響く。

主人公は、画面奥に映る連合地球評議会の声明をただ黙って見つめていた。

 

――原作の流れを押しとどめても、結局はこうなるのか。

 

各国にMSを輸出し、ヘリオポリスでの開発を消し飛ばし、オーブの平和主義にも揺らぎを与え、アズラエルでさえ冷静にしてみせた。それでも結果は変わらない。

 

「……やっぱり“修正力”ってやつですか、神様」

 

返答は当然、まだない。

 

ただ、胃の奥に冷たい石のような重さがある。

やるべきことをしてきた。だが、この世界は“神の意志”で動いている。

最初から主人公は、盤上に置かれた“駒”なのだ。

 

 

---

 

そして三日後。

 

ユニウス・セブンは地球連合軍の飽和攻撃を受けた。

核は使われなかった。だが、何千発もの徹甲弾頭と高出力ビームの集中砲火は、コロニーに亀裂を走らせ、やがて巨大な破壊の連鎖を呼び起こした。

 

コロニーの外殻が赤く裂ける映像に、会議室の空気が凍り付く。

 

「……最悪の形で、歴史がなぞられたな」

 

レビル大将が、重い声で言う。

その後ろでワッケイン少将が、淡々と状況を分析していく。

 

OCの軍艦はユニウス宙域から遠かったため、救援に入ることは許されなかった。

地球連合軍との表面的な同盟関係と、OCの“中立”を保つため、ゴップ大将は外交判断として手出しを止めていた。

 

だが主人公にとっては、これは重い決断だった。

 

爆発の光が沈静化するころ、プラント本国は正式に声明を発した。

 

「黒衣の独立宣言」

および

「地球連合に対する徹底抗戦」

 

もう後戻りはない。

 

 

---

 

「……これでプラントの融和派は完全に消えますね」

 

護衛のシーマ中佐が、主人公のすぐ隣で呟く。

彼女は皮肉な笑みを浮かべたが、その瞳には沈んだ光も宿っている。

 

「ザラ派は暴走する。アスラン・ザラも父の影響を強く受けるでしょう」

「ラクス・クラインは宗教的象徴になりかねん。排除対象ですね」

「キラ・ヤマト? あれは……“神の敵”ですね」

 

アナベル・ガトー少佐の声は、抑揚ひとつなかった。

 

主人公は苦笑した。

 

「……みんな簡単に言うなぁ。俺はそんなに強くないんだぞ」

 

「主は“神の駒”ですから」

ノリス大佐は飄々と言い、肩をすくめた。

 

駒。

またその言葉だ。

 

 

---

 

その頃、各国はOCの存在を一段と重視し始めていた。

 

■地球連合

プラントとの戦争を決めた今、OCの軍事力と“情報網”が依存対象になりつつある。

特にムルタ・アズラエルは、OCとの裏の連携を保持しつつ、以前のような冷静さを保っていた。

 

■アジア連合・ユーラシア連合・大西洋連合

MS生産を急ぎ、OCから輸入した機体の分解研究に必死になっていた。

これも主人公の思惑どおりだ。“対ザフト”の地力が底上げされていく。

 

■オーブ

ヘリオポリスのMS計画が消えたことで、ただの“資源コロニー”として穏やかに回っている。

カガリもまだ政治の表舞台にすら出ていない。

 

■プラント

食糧・医薬品をOCから受け取っているが、これが逆に“被害者意識”を強め、戦意を煽っていた。

主人公としては皮肉な結果だった。

 

 

---

 

主人公は司令室から一人、私室へ戻る。

机に突っ伏すように座り、深い息を吐いた。

 

「……俺は平和主義だ。ほんとは、こんな世界で戦いたくないんだよ……」

 

指先が震えている。

だが、そのとき。

 

――君はよくやっているよ、我が“駒”。

 

室内スピーカーから、あの声が聞こえた。

ラウ・ル・クルーゼのような、静かで、冷たく、皮肉に満ちた声。

 

――世界は揺らいでいる。だが、まだ予定の範囲内だ。

――次は“救世主たち”への対処だね。

――彼らの存在は、私の運営する世界のバランスを著しく損なう。

 

主人公は顔を上げる。

喉が乾く。

 

「神様……本当にやらないと、ダメなんですか?」

 

――もちろんだよ。

――君は私の駒だからね。

 

逃れられない。

 

その残酷な事実だけが、部屋の闇に沈み込むように響いた。

 

次の指令が、世界の歯車をまた進めるだろう。

主人公は、自分の掌を見つめながら、呟く。

 

「……やるしか、ないのか。平和のために」

 

そしてOCの艦隊は、次なる“運命の波”へ向けて動き始めた。




正直、自分で想定してたより十倍くらい話が重い。
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