「おめでとうございます!元気な女の子です。」
そう言って看護師は抱えているの赤ちゃんを母親に渡した
「ありがとう…レイ生まれたよ私達の赤ちゃんが。」
「えぇ…生まれて来てくれてありがとう、個性は何かしら?」
「何でもいいよ、この子は元気に育ってくれれば。」
そう言って自分達の赤ちゃんを二人で優しく抱きしめた。
(十数年後)
「えーお前らも三年ということで、本格的に将来を考えていく時間だ。今から進路希望のプリントを配るが…皆!だいたいヒーロー科志望だよね!」
先生がプリントを投げ皆を煽るのと同時にクラスメイト達が自分の個性を発動して自己アピールを始めた
「うんうん、皆いい個性だ。原則校内では個性使用は禁止だ!」
「せんせー!皆とか一緒くたにすんなよ!俺はこんな没個性共と一緒に底辺にはいかねえんだよ…」
などと生意気なことを口にしているのは、年々調子に乗っている爆豪。
机に足をかけ、クラスメイト達を見下している。
「なんだとー勝己!」
「モブがモブらしくうっせー!」
周囲のブーイングを特に気にする様子もなく、クラスメイトを挑発して、神経を逆撫でしてくる。
「あー確か爆豪は、雄英志望だったな。」
「嘘!国立の!?今年偏差値79だぞ!?」
「倍率もヤベーんだろ!?」
しかしながら、彼のムカつくところは実力と結果で反論する者を寄せ付けないところだ。
模試ではA判定、それに戦闘向きの個性、日本国内のヒーロー科高校で最高峰という国立の雄英高校に入ることが出来る程の実力はある。ただ彼は持っている力に対して精神が幼いので、態度の方が実力に伴っていないのである…
「そういえば緑谷と聖園も雄英志望だったな」
「は?緑谷?聖園はともかくコイツは無理だろ!!」
一瞬担任の言葉で教室が凍り付き、その直後クラスメイトによる緑谷への嘲笑で教室が埋め尽くされる。
「勉強ができるだけじゃヒーロー科は無理だぜー!」
「そんな規定はないよ…前例がないだけで!」
『ちょっと!皆失礼だよ!』
出久ちゃんに罵倒を浴びせるクラスメイトから守る様に、私は出久ちゃんの前に立つ。
「おいゴラ!聖園はともかく、なんで没個性でもなく無個性のデクが俺と同じ土俵に立てるんだ!!?」
そんな私達に爆豪が詰め寄って来る。
「別に張り合おうとは思ってないよ…」
『え〜別に私達3人揃って雄英に行くことに問題はないし。かっちゃん一人で行きたいとか言った都合も、私達には関係ないじゃんね☆」
「んだと…?テメエら俺の道を邪魔すんのか!?」
彼のプランでは自分が折寺中学から唯一の雄英進学者になることで、経歴に箔を付けたいようだが…そんな自己中心的な要望を私達が吞む必要なんてないし。しかしながら目の前にいるかっちゃんには、そのことを理解する気はなさそう。
「おいクソデク!無個性の癖に受けるとか記念受験かよ?」
「そ、そんなんじゃないよッ…!」
「ああ?テメエに何ができるんだクソが!」
爆豪クンが振り上げた腕を私は咄嗟に受け止める。
『その辺にしておいた方がいいよ?。問題起こしたら内申下がっちゃうかもよ?そしたら受験に響いちゃうよ?』
「チッ!」
かっちゃんは舌打ちをして席に戻った…これで内申点が下がらないなんて不思議で仕方がない…
「あー後、聖園には雄英高校から推薦来てたんだよな?」
「「「「「推薦!?」」」」」
『先生?プライバシーって言葉知ってる?』
私が雄英から推薦来たのを先生がクラスメイトにバラした
「聖園さん!すげぇじゃねえか!推薦で行きなよ!」
「こんなチャンス滅多にないぜ!」
「……チッ」
(はぁ、先生…私その話前に一回話したんだけどね)
『先生…前にも言ったけど私その推薦蹴って一般で行くって言いましたよ?』
「「「「何で!?」」」」
〈放課後〉
あの後、先生が「推薦で行ったら〜」とか「君はこの中学で初めての〜」とか色々言われた
『はぁ~別に放課後まで残らせて熱弁しなくてもね…そもそも推薦で行こうが一般で行こうが私の勝手じゃんね☆あー早く家に帰ってツルギちゃんと話したいな~』
私は愚痴りながら帰っていると
BOOOOOM!!!
大きな爆発音がなった
『この爆発音って…まさか!?』
私は急いで爆発音が鳴った場所に向かった
爆発音したその場に沢山の野次馬とそれを制御するプロヒーロー達がいたが私はその人達を掻き分けて前に進んだ。
先頭につくとそこには
かっちゃんを人質にして暴れていたヴィランがいた
『かっちゃん!?』
「!?」
かっちゃんは苦しそうにもがいていた
ヒーローは…
「私二車線以上じゃなきゃムリ〜〜!!」
「爆炎系は我の苦手とするところ…今回は他に譲ってやろう」
「そりゃサンキュー!消火で手一杯だよ!消防車まだ!?状況どうなってんの!」
「ベトベトで掴めねぇし!いい個性の人質が抵抗してもがいてる!おかげで地雷原だ!三重で手ェ出し辛れぇ状況!」
(この人達本当にヒーローなの?)
私は何もしないで棒立ちしているヒーローに怒りが湧いた
「馬鹿ヤロー!止まれ!止まれ!」
(出久ちゃん!?)
なんと出久ちゃんが飛び出して来た
「かっちゃん!!」
緑谷が持っていたカバンをヘドロヴィランの顔めがけて投げ飛ばした
「ぐぁ!?」
カバンは見事ヘドロヴィランの顔に当たり、緑谷がそのスキに一気に近づき、懐に入り込んだ
「何で!テメェが!!」
「何でって・・・わかんないけど!!君が救けを求める顔してた」
そう言って出久ちゃんがかっちゃんに手を伸ばした
「クソがっ・・・!」
かっちゃんは悪態吐きながらも手を伸ばした
そして出久ちゃんがかっちゃんの手を取りヴィランから引き剥がした
「なっ…返せぇ!!」
ヘドロヴィランかっちゃんを取り返そうと飛びかかろうとしたが
『私の大切な幼馴染に何するの!!!ミカパーンチ!!!』
ブォォォォォォォ!!
私から放たれた一撃は見事にヴィランを吹き飛ばした少し時間が経つと
ポツポツポツ・・・と雨が降り始めた
「雨・・・」
何とミカが放った拳により天気が変わった
「「「すげぇぇぇぇぇ・・・!!!」」」
「マジかよ!?パンチ一つで天気変えるなんて!!」
「しかも滅茶苦茶可愛い!」
見ていた野次馬達は騒ぎ出した
(ヤバい!ついカッとなって手出しちゃった!?どうしよう!?)
ミカ、手を出したことにより滅茶苦茶焦る。