聖園ミカのヒーローアカデミア   作:Erlösung

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長期休みが近いので仕事が忙しく中々投稿できませんでしたがやっと投稿できます。


戦闘訓練(前編)

「わーたーしーが! 普通にドアから来た!」

 

「オールマイト! 本当に先生やってるんだ!」

 

「シルバーエイジのコスチュームだ、すげえ」

 

「画風が違いすぎて鳥肌が……!」

 

 

 

 遂に始まるヒーロー科の授業。それもトップヒーローによる授業とあって、生徒たちは興奮した声を抑えきれない。

 

 

 

「ヒーロー基礎学! ヒーローの素地を作るため様々な訓練を行う科目だ! 早速だが今日はコレ! 戦闘訓練! ……そして、そいつに伴ってこちら! 入学前に送ってもらった"個性届"と"要望"に沿って誂えた"戦闘服(コスチューム)"! さあ、着替えてグラウンドβに集合だ!」

 

「おおおっ!」

 

 

 

 壁からせり出す機構に、誰もが興奮を露わにする。そのまま、各々がケースを手に持ち更衣室へと向かった。

 

 

 

 

~女子更衣室~

 

 

 

『うん♪ちゃんと要望通りだね。着てて違和感もない』

 

 

 

オールマイトに言われて更衣室にやってきたミカは、早速自身の戦闘服(コスチューム)に身を包んでいた。

 

 

※ミカの戦闘服(コスチューム)は、ゲームの聖園ミカ(通常)と全く同じ服装

 

この戦闘服(コスチューム)には私の髪の毛と羽を組み込んでいるため、破れたりしても神秘を流せば自動で修復したりするとんでもない機能がついているそれに加え耐熱・耐寒・防刃・防弾・防水・防電などなど、滅茶苦茶な性能をしている。

ちなみにミカはヘイローがある為、身体に銃弾が当たっても大丈夫なので防弾はいらないだろとは言わない約束。

 

着替え終わった私は、集合場所として指定されたグラウンドβに向かう。そこには、既に着替えを終えたクラスメイトが何人か集まっており、それぞれの〝戦闘服(コスチューム)〟について盛り上がっていた。

 

 

 

私もまた、「似合っている」とか「お姫様みたい」とか様々な評価を貰ってたのだが……

 

 

 

偶々目に写った、『空中に浮かんでいる手袋』に目を疑った。

 

 

 

「おーい、どうしたのー? ミカちゃん?」

 

 

 

その声からして、その手袋を着けているのは葉隠ちゃんで間違いはないみたいだ。物凄くイヤな予感がした私は、葉隠ちゃんにこう質問する。

 

 

 

『あのね葉隠ちゃん。その戦闘服(コスチューム)、さすがにギミックついてるよね?』

 

 

 

「ふぇ?」

 

 

 

そんな私の質問に対し、葉隠ちゃんは呆けた声を上げる。今、私の目に写っているのは、宙に浮かぶ手袋とポツンと姿を露わにしている靴のみである。それが表していること、それすなわち……

 

「ううん。今の私、何も着てないの!身につけてるのは手袋と靴だけ!」

 

 

 

 

 

嫌な予感通りに何も着ていないと来た。透明人間としては正しいのだろうけど、流石に何も着てないのは色々マズい。そう考えた私は、

 

 

 

『葉隠ちゃん流石に作り直して!?』

 

 

 

戦闘服(コスチューム)の変更を提案した。そして、具体的な案も説明する。

 

 

 

戦闘服(コスチューム)に身体の一部…髪や爪とかを入れれば、戦闘服(コスチューム)も『個性』を使えるの!実際に……ホラ!!』

 

 

 

そう言って、私は着ていたスカートを少し破く。そしてスカートに神秘を流すと、スカートはあっという間に元に戻った。

 

 

 

その光景を見た葉隠ちゃんは、思いもよらぬ名案を聞いたとばかりに私の手を取り、ブンブンと腕を振る。

 

 

 

「おーなるほど!それじゃあ、帰ったら早速考えてみるね!!」

 

 

 

『うん、そうした方がいいよ葉隠ちゃん。』

 

葉隠ちゃんのその言葉を聞いて、周りからは安心したようなため息が聞こえた。皆も戦闘服コスチュームが全裸というのはヤバいと思っていたみたいだね。

 

 

「よく似合ってるぞ皆、格好いいぜ!始めようか!!有精卵共!!戦闘訓練のお時間だ!!」

 

 

 

 出久ちゃんを見つけたオールマイトが自分をリスペクトして作られた耳のような部分を見つけて笑いをこらえるが幸いにも不審には思われなかった。

 

 

 

 そこで天哉君が動く。

 

 

 

「先生!ここは入試演習場ですがまた市街地演習を行うのでしょうか?」

 

「いいや!もう二歩先に踏み込む!屋内での対人戦闘訓練さ!!」

 

 

 

 戦闘訓練、その言葉に色めきだす生徒もいる。

 

 

 

「敵退治は主に屋外で見られるが統計で言えば屋内のほうが凶悪敵出現率は高いんだ。監禁・軟禁・裏商売…このヒーロー飽和社会…ゲフン…真に賢しい敵は屋内やみにひそむ!!君らにはこれから「敵組」と「ヒーロー組」に分かれて2対2の屋内戦を行ってもらう!!」

 

オールマイトが放った一言に、生徒達から一斉に質問が飛び交う。

 

 

 

「勝敗のシステムはどうなります?」

 

「ブッ飛ばしていいんスか」

 

「また相澤先生みたいな除籍とかあるんですか…?」

 

「分かれるとはどのような分かれ方をすればよろしいですか」

 

「このマントヤバくない?」

 

 

 

「んんん~~聖徳太子ィィ!!!」

 

オールマイト、思わず叫ぶ。それもそのはず。オールマイトは一人しかいない。いくらオールマイトでも聖徳太子のように10人一気に話は聞けないのだ。

 

 そしてそんなプロヒーローがカンペを読みながら説明し始めた。

 

 

 

「いいかい!?状況設定は「敵」がアジトに「核兵器」を隠していて「ヒーロー」はそれを処理しようとしている!」

 

「「「(設定アメリカンだな!!)」」」

 

「ヒーローは制限時間内に「敵」を捕まえるか「核兵器」を回収すること、「敵」は制限時間まで「核兵器」を守るか「ヒーロー」を捕まえること、コンビ及び対戦相手はくじだ!」

 

「適当なのですか!?」

 

「プロは他事務所のヒーローと急造チームアップすることもあるし、そういうことじゃないかな……」

 

「なるほど! 先を見据えた計らい……! 失礼致しました!」

 

「いいよ! 早くやろ!」

 

天哉君の質問は出久ちゃんの即席説明によって解決され、いよいよくじ引きの時となった。

 

 

 

「そういえば私たちのクラスは21人ですが、そこはどうなるんですか?」

 

「それも心配ない!1チーム3人となるだけさ!しかし!メリットもあるがデメリットもある。3人チームは2人捕まった時点でアウトだ!さらに知らない個性の力と即席で協力するため、人数が多いと把握できなくなってしまうから、そこには注意が必要だよ!」

 

そうして、チームを分ける為に皆くじを引く

 

 

『私のチームは Fだね』

 

「あっ私と一緒だ! よろしくね!」

 

 「よろしく頼む」

 

 ミカが引いたのはFのくじ。そして相方は葉隠ちゃんと尾白君だった

 

『うん♪よろしくね葉隠ちゃん、尾白君☆』

 

そうして、クラス全員のチーム分けが終わった後、オールマイトは、最初の対戦カードを決める為にくじを引く。

 

「最初の対戦カードは……こいつだ!ヒーロー側がAチーム、敵ヴィラン側がDチームだ!」

 

 ヒーロー側    ヴィラン側

 

 

 

一回戦 A緑谷&麗日  vs D爆豪&飯田

 

 

 

『(うわぁ……組み合わせに悪意しかない)』

 

 

 

Aチームのメンバーは、出久ちゃんとお茶子ちゃん。対するDチームは……かっちゃんと天哉君だ。無事に訓練が終わるとは思えない、最悪な組み合わせである。

 

 

 

 『(出久ちゃん大丈夫だよね?かっちゃんも流石にやりすぎないよね?)』

 

 

そんな不安を抱えながら、私はモニターに目を向けるのだった……

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