聖園ミカのヒーローアカデミア   作:Erlösung

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入学試験(前編)

時は過ぎて。2月26日。ついに雄英高校ヒーロー科の一般入試実技試験の当日となった。

 

家族から元気に送り出されたミカは何時もの中学校の制服姿で雄英の門前にいた。それにしても試験を受けるミカ自身よりも、父親であるヤマトがガチガチに緊張していたのは何故なのだろうか。それを思い出したのかフフッと微笑みが浮かべてしまった。

 

 

 

「おい、あの女子。自信満々の笑みを浮かべている」

 

 

 

「ていうか、滅茶苦茶可愛い!しかも背中に翼がある?まるで天使みたいそういう個性なのかな?」

 

 

 

 ミカはざわめきを気にもせずに試験会場へと歩き始めた。雄英ヒーロー科の一般入試は実技試験と筆記試験がある。個性が強いだけでは、勉強が出来るだけでは合格出来ないのが雄英であり、故に全国から選りすぐりのエリートがやって来るのだ。

 

当然ながらミカもその中の1人。自信を持って堂々と雄英の敷居を跨ぐのであった

 

 

 

筆記試験、試験に来た生徒達は緊張しながら問題を解いていた

そんな中ミカはというと

 

(あれ?簡単すぎじゃない?)

 

 問題をスラスラと解いていた、ミカはお転婆娘で頭はそこまでと思われがちだが実際は滅茶苦茶頭がいい

 

 

「そこまで、ペンを置いて下さい」

 

 教員が試験終了の声により生徒達はペンを置いた

生徒達の反応はそれぞれ自信に満ちた子もいれば逆に滅茶苦茶真っ青な顔の子もいた

 

(全部解けたし、見直しもしたから大丈夫だと思うけど)

 

そう思いながらミカは実技試験の会場に向かった

 

 

 

 

 

 

 

「今日は俺のライブにようこそー!エヴィバディセイヘイ!」

 

 シーーン・・・・・・

 

 

「おっとぉ!!こいつぁシヴィィィィィ!!!!!試験中のリスナー!実技試験の概要をサクッとプレゼンするぜ!!アーユーレディー!?」

 

 

シーーン・・・・・・

 

 

「イエェェェイ!!!」

 

 

(とうとう自分で言い始めちゃった・・・)

 

 説明会場でボイスヒーロー・プレゼントマイクがハイテンションで受験生に語りかけた。しかし、数千人を超える受験生からは静寂しか返ってこない。それでも全く気にしないで高いテンションを維持したまま試験説明を続ける姿は正にプロのヒーローと言うべきなのか、それともプロの教師と言うべきなのか。

 

 

「試験内容はパンフレットにある通り、1Pt、2Pt、3Ptの三種類の仮想敵がいる!そいつを行動不能にすればポイントゲットだ!仮想敵の詳しい説明はパンフレットを読んでくれ!」

 

 

「質問よろしいでしょうか!?プリントには四種類の敵が記載されています!誤載であれば日本最高峰とは言っても恥ずべき事態です!我々受験者は規範となるヒーローのご指導を求めてこの場に座しているのです!」

 

(何か凄い真面目な子がいる・・・。)

 

 

「受験番号7111くん!ナイスなお便りサンキューな!四種類目の敵は0Pt!そいつは簡単に言えばお邪魔虫だ!各会場に一体!所刺しと大暴れするギミックだ!!戦わずに逃げる事をオススメするぜ!!」

 

??「有難う御座います!失礼致しました!」

 

「俺からは以上だ!!最後にリスナーへ我が校”校訓”をプレゼントしよう!!かの英雄ナポレオン=ボナパルトは言った!!

 

『真の英雄とは人生の不幸を乗り越えていく者』と!!

 

 

 

 

Plus Ultra!!

 

 

 

 

 

それでは皆良い受難を!!」

 

 

 

 

あの後、自分の入試会場へ移動した

移動に使ったバスを降りると・・・

 

 

「でっけえ・・・・・・」

 

 

「敷地内にこんな会場があるなんて、さすが雄英だな・・・」

 

 

(確かに、普通の高校に市街地なんてあるわけないよね)

 

 

考え事をしながら歩いていたせいか、歩みが遅くなっていたミカの翼に、後ろから来た人物がぶつかってしまった。

 

 

 

『あっ、ごめん、大丈──』

 

「わわっ、スゴ! ふっさふさだあ!」

 

 

 

 ミカが首を回して振り返り、翼に触る誰かを確認しようとする。そこでミカが目にしたのは、翼に触るジャージのみ。

 

 

 

『……え?』

 

「この手触りはなかなか、って、ああっ!ゴメンね!お見事な毛並みについ!」

 

『えっと……。いや、こっちもゆっくり歩いちゃって。ごめんね。』

 

 

 

 謝罪と共に離れるジャージ。よく見れば、まるで"着ている人間だけが見えない"ような形になっていることに気付く。

 

 

 

『透明人間?』

 

「いえーす! 私、葉隠透! 個性は見たまんまの見えない"透明化"だよー!」

 

 

 

 確かに見たままであり見えてない。なかなか上手いこと言うなと、ついミカは感心してしまった。

 

『聖園ミカだよ。個性は見ての通り"天使"だよ☆』

 

「いやー、スゴいね! ぶつかったのにモフってしたよー! ……もっかい触ってもいい?」

 

『ありがとう。でも、そういうのは試験終わってからにしようね』

 

「たしかに!」

 

などと喋っていると、マイクが擦れる音がした

 

 

(そろそろかな…)

 

『それじゃ先に行くね☆』

 

「えっ?」

 

葉隠がそう呟いたその直後。

 

 

 

プレゼント・マイク「スタァァァトォ!!」

 

 

ドンッ・・・・・・!!

 

 

 

「「「えっ・・・?」」」

 

 

 

プレゼント・マイク「どうしたあ!?実践じゃカウントなんざされねえんだよ!!走れ走れぇ!!リスナーの一人はもう飛び出してったぞ!!」

 

 

 

「「「っ・・・!」」」

 

『葉隠ちゃん先に行くね☆。幸運を祈るよ〜』

 

「ぬあっ、負けないよ!」

 

 

駆け出したミカに遅れて葉隠が動き、更に他の受験生たちも走り出す。

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