ついにやって来た――雄英高校登校初日。
「「ミカ……いってらっしゃい!」」
『いってきま〜す☆』
家を出る前に家族がミカを送り出してくれる。ミカはそんな家族に笑顔を向けて言った。
家から雄英高校までは、バスに乗って近くまで行く。流石は規模の大きな高校だ。雄英高校の周りは最寄りのバス停がいくつかある。バスに乗って30分と少しの時間で雄英高校正門前についた。
(入試の時にも思ったけど…校舎大きいね……)
校舎を見上げながらミカはそう思った。雄英高校の本校舎は、ビルのようにガラス張りの大きな校舎が四棟あり、それぞれの中層部分を渡り廊下で繋いでいる。真正面から見るとHの文字に見える。
本校舎の大きさだけでは無い。日本でも屈指の敷地面積を誇る雄英高校は多種多様な演習施設も存在している。入試の際に使用した広い試験会場ですらその一つだ。
雄英の公式HPからは専用の地図アプリもダウンロード出来、演習場や教室の案内してくれる。
(あれって…)
ミカは正門を抜けようとした時、一人の少女が目にうつる
『やっぱりツルギちゃんだ!おはようツルギちゃん。』
「あぁ、おはようミカ。」
ミカは正門前で親友であるツルギと出会った
『ツルギちゃん制服似合ってて可愛いよ♪』
「カッ、カワッ、カワイイ!?」
『うん!可愛いよ♪』
「あっ、あり、ありがとう////」
ツルギはミカに可愛いと言われ照れる
とても試験で見せた凶悪な顔の同一人物とは思えない
ミカはツルギと沢山おしゃべりした後、自分達の教室に向かう為に別れて、その後途中で出久ちゃんと出会い一緒に自分の教室に向かった。
(えっと…1年A組はここだね。わ〜お教室のドアまででっかい…。)
そう思いながらバリアフリーの施された巨大ドアを開ける。見た目に反して重さは普通のドア並みだった。中に入ると教室には
「机に足をかけるな!雄英の先輩方や机の制作者方に申し訳ないと思わないか!?」
「思わねーよ、てめー!どこ中だよ端役が!」
入試の時にプレゼントマイクに質問をしていた少年と、爆豪が言い争いをしていた。それを見たミカは硬直した。
(えっウソでしよ?かっちゃんいくらなんでも登校初日で)
「ボ…俺は私立聡明中学出身、飯田天哉だ」
「聡明~~~!?くそエリートじゃねぇかブッ殺し甲斐がありそだな」
「君ひどいな本当にヒーロー志望か!?」
(うん、そう見えてヒーロー志望だよ)
口論がヒートアップしていく中で、飯田がコチラの存在に気づく。
「俺は私立聡明中学の…」
「聞いてたよ!あ…っと僕緑谷。よろしく飯田くん」
『ミカだよ。よろしくね☆』
「ああ、こちらこそ。…緑谷くん、君はあの実技試験の構・造・に気付いていたのだな」
飯田は悔しそうに歯ぎしりをする。
「俺は気付けなかった…!!君を見誤っていたよ!!悔しいが君の方が上手だったようだ!」
「あ!そのモサモサ頭は!地味めの!!」
飯田の勢いに気圧されている緑谷に、後から教室に入ってきた茶髪の少女が声をかける。
「受かったんだね!パンチ凄かったもん!」
緑谷はミカ意外の女子と話したことが無いので、顔を真っ赤にしてたじろいでいる。
しばらくすると次々にクラスメイトとなる生徒たちが教室に入ってくる。席も大分埋まってきたようだ
クラスの皆が喋っていると
「お友達ごっこがしたいなら余所へ行け。ここは…ヒーロー科だぞ」
寝袋に入ったままの人間がゼリー飲料を一瞬で飲み干しながら、そう言い切った。モゾモゾとうごめきながら寝袋ごと立ち上がり、教室に入ってくる。
(((何かいる!?)))
『あっ、もしもし警察ですか?学校の教室に不審者が…』
「はい、静かになるまで8秒かかりました。時間は有限。君たちは合理性に欠くね……担任の相澤消太だ、よろしくね。
それと聖園…通報はやめろ。」
生徒たちは黙っているが、『先生!?しかも担任!?』という心の声が聞こえてきそうである
「早速だが、体操服着てグラウンドに出ろ」
戸惑う生徒たちを残し教室を出た相澤は、言葉通りグラウンドに向かっていった。生徒たちも慌てて体操服を持って更衣室に急ぐ。