嫌だ…
誰か…助けてよ……この世界から…
お願い…
『おらっ!おらっ!これはヴァルキューレの教育だぞっ。』
「うぐっ…」
俺は殴られる。
何度も何度も、ヴァルキューレの先ぱ――
「――やめろ…思い出すな…」
俺は頭を近くの壁に打ちつける。
クソが…
ヴァルキューレが嫌でアリウスに逃げる様に転入した。
けど、違った。
アリウスでは大人の暴力。
ヴァルキューレと同じだ。
クソが…
正義とは…この世界にない。
あったとしてもすぐに消される。
異端だからだ。
前、アリウスで同い年の
だが、すぐマダムに殺された。
その時にやっと分かった。
この世界はクソだと。
ゴミの掃き溜めだからゴミしかいない。
そんなクソみたいな世界。
誰がこんな世界で生きれるのか?
逃げようとした者、抗った者、従順になった者……
どれも最後は死ぬと思う。
なぜか、大人やゴミが居るからだ。
だから、俺は自由になれないと思っている。
けど、今ならなれそうだ…
自由に…!
俺は…鳥の様に空高く自由に羽ばたいて生きたい…!
だから、大切な存在すらも
そうだ…
いや、やめておこう。
無理だ。
あいつらは強すぎる。
だから、無理だ。
とりあえずは、完全にあの大人を殺す。
それだけを目標にする。
「楽しみだ…もう、自由目前に…!」
その時、突然激しい痛みが頭の側面を襲う。
「い゙っ゙…」
俺は側面を押さえる。
クソ…!
なんだ……!!
俺は横を見る。
すると、そこにはヘイローが欠けた女が居た。
チッ…クソが…
こいつ、強いか?それとも弱――消えた…!?
どこ行――
「――がはぁっ…!?」
銃のストックが俺のお腹にめり込んで――!
「――うっ、お゙ぇ゙ぇ゙ぇ゙ぇ゙っ゙!?」
「ゲホッ…ゲホッ…」
「はぁ…はぁ…」
クソ…!
俺はストックで臓器が圧迫され、吐いてしまった。
身体は悲しいのか、痛いからなのか、涙が零れ落ちる。
クソクソクソ…!!!!
なんで…!!
なんで俺ばっか…!!
ただ…!!自由を求めているだけだというのに…!!
対価として…!必要経費として…!あの大人を傷つけたというのに…!!
なんで神は受諾しないんだよ…!!
『ん…貴方を殺す。悪いけど、貴方が招いた結果だから。貴方が先生を意識不明にしてからアビドスは狂い始めた。だから、罰金としてその生命、貰うね。』
クソクソクソ…!!
こいつは絶対強い…!!
逃げないと…!!
もう…痛いのは嫌なんだよ…!!
クソッ…!!
さっきの衝撃で上手く走れな――
「がぁっ……!?」
俺は転ける。
ただ、地面と打つかった衝撃で身体が痛い。
『貴方が先生を傷つけた方法で殺ってあげる。』
あぁ…もう、無理なのか…?
俺はただ、自由になりたかっただけだと言うのに…?
こんなクソみたいな世界で、俺は逃げようとしたから死ぬのか…?
こんな…終わり方あるのかよ…
俺は最後の抵抗で暴れる。
『動かないで。』
冷たい声だった。
感情が削ぎ落とされた、ただの処理音声みたいな声。
俺は伏せたまま、地面に爪を立てる。
指先が擦れて痛い。
でも、その痛みすら――もうどうでもよかった。
「……自由に、なりたかっただけなのに…」
声が震える。
情けない。
こんな言葉、今さら誰に向けて吐いてるんだ。
『…自由?』
女が一歩、近づく。
靴底が地面を踏む音がやけに大きく聞こえた。
『それは他人を壊してまで得るものじゃない。』
『でも、貴方は、この結果になることを選んだ。』
選んだ?
本当に、そうか?
俺は笑いそうになる。
喉がひきつって、変な音しか出ない。
「……選ばされたんだよ……こんなクソみたいな世界の環境でな…」
誰も信じられなかった。
信じたら、殴られた。
逃げたら、縛られた。
従ったら、壊された。
その中で、「壊す側に回る」以外の選択肢があったか?
『そういうのは言い訳。』
女はそう言って、ナイフを構える。
迷いはない。
躊躇もない。
あぁ…これが異端でない正義か。
俺の中で、何かがすっと冷えた。
怒りも、憎しみも、もう浮かばない。
ただ――悔しい。
自由になれなかったことが。
誰にも理解されないまま終わることが。
「クソな世界だった」と言い残す相手すらいないことが。
「……なぁ……」
最後の力で、顔を上げる。
「もし……生まれる世界を選べたらさ……」
「…普通の……空、見たかったな……」
女は答えなかった。
答える必要もないという顔で、ナイフを俺の心臓のある場所に突き立てる。
『……さよなら。』
乾いた音が響く。
衝撃。
視界が白く弾けて、すぐに暗くなる。
――あぁ。
空、青かっただろうか。
真っ赤だ。
鳥は、本当に自由だったんだろうか。
鳥も自由を追い求め、羽ばたく自由の奴隷だ。
俺も、自由を追い求め、犠牲を払った、馬鹿みたいにな。
そんな俺も自由の奴隷だ。
そんなことを考えたところで、
もう、俺には確かめる手段はない…な――
ヘイローは割れて消える。
世界は何事もなかったように回り続ける。
ゴミの掃き溜めのまま。
ただ一人、自由を夢見た少年がそこから消えただけだった。
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これ一応最終話だけど、続けてほしかったらアトラが生きた方書くよ。
すいません…アンケート入れてなかったので消しました☆新しく作りました☆
アトラを生かしてライナーみたいに苦しませる?それとも救い?それともこのまま?
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苦しませる
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苦しませる
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苦しませる
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苦しませる
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苦しませる
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苦しませる
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苦しませる
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苦しませる
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苦しませる
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多分、救う?
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確定演出の救い
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このまま死んだまま
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確定で死んだまま