俺は今日、シャーレに来ている。
あの大人に謝罪する為だ。
助けてもらったからだ。
俺が狂った価値観で作り出した被害者だからだ。
かと言って俺はあの大人に心を許したわけではない。
助けてもらいたかった。
構って欲しかった
こんな子供っぽい願いの為だけに被害者にしてしまったからしょうがなくだ。
あの時みたいに抱きついてほしいとかそういうわけではない。
そういうわけではない。
うん。
決して子供みたいな欲求はこれ以上しない。
しない…
しない………
……したいなぁ…
っ……!
しない…!!
波が来ているのだろうか……
まるで、水を貯めれなくなったダムが決壊して水が勢い良く来るように、押し殺してた欲望が出てきたのだろうか…?
分からない……
クソ…
クソクソクソ…!!
欲望は抑えなきゃいけないのに…!!
なんで…!
なんでこんなにも苦しいんだよ…!!
いつも押し殺し――
『――ん、アトラ。シャーレの前で何してるの。』
「っ……!!」
「お前は……俺を殺した奴…!」
『別にアトラ死んでないから殺した訳では無い。』
「チッ…」
「クソ…変な奴に見つかった…」
『また刺されたい?』
「あ?やるか?」
『だからアトラは子供っぽいの。』
『どうせ、謝罪を建前に先生に甘えたいだけでしょ。』
『アトラは愛に飢えてるから。』
「っ……」
図星、今の俺に1番当てはまる言葉だ。
本当は甘えたい、構ってほしい。
甘えれる人ができたからだ。
けど、押し殺したかった。
大人を信用したくなかったからだ。
実際、今は信用してはないものの、甘えたいとは思っている。
この矛盾を殺したい…
苦しい……
『いいから早く先生のところに行ったら?』
「っ、そうだな。いつか、ぶん殴ってやる。」
『その時はまた刺してあげるから。』
「チッ…クソが…」
俺…いつもより喋ってるな…
クソが…
いや…いいかもな…
アリウスの教えなんて、忘れた方がいい。
……
『お前は自由だ』……か…
自由は、とっくの前から目の前にあったのかもな。
ただ、遠回りしてただけか…
やめだ、やめ。
クソが…
なんでいつも暗い方向にどんどん進むんだよ…
チッ…
俺は気づけばもうシャーレのオフィスの扉の前に立っていた。
……
ゴクリと唾を飲み、扉を開ける。
……?
居な――
『――どこから入った?クソ野郎。』
「っ…!!」
『先生は逃がした。』
やっぱりアリウスの教えは忘れない方がいいか。
冷静に…冷徹に…
「……誰だ。」
『名乗るわけないだろ。』
相手は…トランクケース型盾にショットガン…それに防弾チョッキとグロック17…か…
チッ…最近銃が返ってきたが…弾が無い…
クソッ…
とりあえずはこいつを殺――ダメだ。
落ち着け、何戦おうとしてるんだ、俺。
話し合いだ。
話し合い……
「なぜ、あの大人を逃がした?」
『馬鹿なのか?お前は先生の敵だろ。』
「チッ…」
「俺はもう敵じゃない。」
「俺は諦めたからな。」
『諦めた?あぁ、そういう事か。』
やっと理解した――
『――先生を殺さない道を諦めたのか。やっぱりお前はクズだな。』
なぜそうなった。
クソが…
逃げるしかないか…?
こいつはどっからどう見ても強い…
そもそも、勝てる気すらしなかった。
「違っ――」
『黙れ。』
「分かった、俺は帰――」
『帰らせない。お前を徹底的に潰す。』
「……」
俺は無言で銃を捨てる。
あぁ…やっぱりこの世界は、どこまで行っても俺を苦しませるクソみたいな世界だな…
いや…これまでしてきた事への罰なのかもな…
ははっ…クソが…
目から涙が溢れてくる。
鳥籠から…出れると思ったのにな…
フタバさんお気に入り登録ありがとうございますご感想などお待ちしておりますこれからも温かい目で見てちょ。
次は苦しめ版出すからねぇ〜
苦しめ版は長くするつもり。
なぜか?楽しいからだよ!!
ククク……!クハハハハ…!!
苦しめ or救い
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苦しめ
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救い
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俺のせいなんだよ…!
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お前が不自由なのは…!
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俺のせいだ…!
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もう…生きてるが嫌になってきた…